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第13話 首謀者 Aパート1/2

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◯犯人の家

家宅捜査に押しかける州警察
呼び出しが鳴る。
誰も出ない

警察1「まぁええ、令状はあるしな」

警察2「随分とデカい家だな」

複数の業務用消臭剤と一斗缶、医療用洗剤の空きボトルが積み上げられている。

警察2「おぇー」

吐きかける。
玄関から入って左の建物に入る警察3

警察3「これって女性の局部のホルマリン漬けだろこれ、連絡あったけどマジで趣味悪いなこいつ」

男4「しゃべらず仕事せんか、ひとまずそれは被害者の一部かもしれんけんが押収しとけ」

警察2「了解」

コンテナを取りに行く警察2

机を見る警察3

警察3「アスファルト合材製造所経営、この変態男は、遺体をアスファルトに混ぜて再生してやがるかもしれん」

部屋の中に飾られた骨格標本を見る警察5

警察5「随分と立派な人体骨格標本だな、まさか本物じゃないだろうな」

頭蓋骨を取り外す警察5

警察5「ええと、メモがあるな、え~2039年製造、アラミドフィルムコーティング済み、22歳非処女、独身、レイプして絞首」

慌てて頭蓋骨を元に戻す。

警察5「これも被害者かもしれん」

警察4「ほんなこつか?」

警察1「骨だけにほんなコツたい」

警察4「ぬしゃえちいくろうとっとや?」

警察4を無視する警察1

警察1「酷いなこの家は」

警察5「余罪が出るわ出るわ」

警察1「稀に見る猟奇的変態キチ◯イだな」

警察4「口ん悪かな」

警察1「そう言う田舎臭い言葉使いはやめてくれ、言葉わかるんか?」

警察4「なんかぬしゃーくらわすっぞ」

警察2「喧嘩はやめてください」

後輩に言われて大人しくなる2人

警察5「済んだか?なら、この仏を降ろしてやるぞ」

遺骨を担架に寝かせる4人

警察5M「大変でしたね、ご家族のところに戻してあげますから」

そっと運ぶ警察5と2

男「人様の家で何やっとるんだ貴様らは」

警察5「裁判所の令状により強制家宅捜査中ですが、あなたも関係者ですか?」

男「俺の家だ」

警察5「最近はこちらに住まわれていますか?」

男「だから俺の家だと言ってるだろうが、見やがれ」

身分証を出し、警察が受け取る前にわざと落とす。

警察5「ええと、こちらで間違いありませんね?」

男「何度も言ってるだろうが」

警察5「山田浩太という男性の方と同居されていますか」

男「ダチだ」

警察5「あ~山田をご存じで?そいつが何をしているのかもご存じで?」

男「知るか」

警察5「あーえーと、死体損壊の隠避の容疑で任意同行お願いしますね」

男「待てよ、死体?」

警察5「話は署で聞くから来てくれる?」

男「何だと?」

警察5「こちらですよ」

男「触るな」

男が警官を押し除けれる。
帽子が落ちる。

警察5「はい公妨」

警察5「こちら刑事部捜査一課警部の田中だ、家宅捜査中の家の同居人、若しくは住所の共同使用者と思われる男を公妨で現逮した(無線に)」

男「知らねーよあいつの趣味なんて」

警察5「乗れ」

パトカーに押し込まれて監禁される。

警察5「お迎えが来るまで大人しくしとけよ」

◯取り調べ室

ヤマサキ「殺した人でホルマリン漬け作ったり骨格標本を作ったらしいね、あなたは本当に気持ち悪いと思うよ、それと簡易鑑定の結果、作り込みが甘かったみたいで、仙骨の窪みから微量だけど肉片を採取できたから、まぁ~そもそも歯型と治療痕でほぼ特定出来てるし検体受取が無許可だしね、そもそも検体でもないから検体法違反ね、基本的に死体損壊罪も合わさるし、まぁあなたの場合はホルマリン漬けも作っているし、被害者数によっては死刑かMODに引き渡しね」

ディーバ「うちでも余罪は調べておくね」

ヤマサキ「まぁいつもと同じように終わってね」

ディーバ「警察に逮捕されただけマシだと思えば良いと思うよ」

男1「舐めっとぶっ殺すぞ、我チャイニーズシャンロンの幹部ぞ」

ディーバ「あーあ、言っちゃったね本当は合剤製造所の経営者でしょ、逮捕は無しで良いよね?」

ヤマサキ「検察には便利上、送検して嫌疑不十分として釈放で、そう伝えておくから」

ディーバ「なら決まりね、連れて行くから、それとチャイニーズシャンロンは明日朝に日本から消すから、あんたのせいでね、仮に幹部でも黙ってればよかったものをわざわざ名乗って恐喝とはありがたいね、また一つマフィアが消えるのはいい事」

ヤマサキ「警察に対して反社の幹部が恐喝すると一網打尽って言うのがお決まりなんだよね、つまり抵抗する者は皆殺しってわけだね」

ディーバ「という事でご愁傷様」

通話が入るディーバ

ディーバ「はい」

通話が終わる

ディーバ「九州のMOD班で先日のテロの首謀者ザフィーラカリムを拉致したそうだから、ここに連れてきて、絞めあげた後に東京班に引き渡すらしいね、その極秘移送の警備をして欲しいそう」

ヤマサキ「わかった、なるべく早く、なるべく穏便にするから、そう伝えといて」

ディーバ「カリムとか言う奴には悪いけど、女だろうと拷問で全部話させてから、MOD式で葬るからね~被害者と同じようにズタボロで殺されるわけなんだよ」

男1「おいババア、俺の相手をしやがれ話は終わってねーぞ」

ディーバ「テメェーのチ◯ポはテメェーでしゃぶりやがれ変態が、調子のってっと半殺しにしてネズミの餌にすっぞ、それとも去勢が良いかな?嫌なら黙ってろ」

下顎に鉛筆を突きつけるディーバ
先端が刺さり少し血を流す男1
鉛筆を机に立てて頭を抑える。

ディーバ「性欲を語ってすみませんでしただろ、それともこのまま下顎に風穴開けてやろうか?」

右の眼を親指で押す

ディーバ「目ん玉潰したろか」

男1「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”」

強く頭を抑え、鉛筆がより深く刺さる。

ディーバ「今日はこれで許してやる」

解放される男1

ディーバ「行くぞ」

下顎の傷を抑えて歩く男1
盆の窪に鉛筆を突き立てて男1を歩かせる。

ディーバ「じゃあよろしく、詳細は後日」

ヤマサキ「了解」

ディーバ「ほらよ」

傷口に医療用パッドを貼る。

ディーバ「通路で血を流してもらっては掃除している私が困る、幹部か何か知らないけど他のゴミと平等に扱うから、覚悟しろ」

扉を開けるヤマサキ、男1を引きずるディーバ

◯通路

向かいの鍵が掛かった扉を開け男1を押し込む。

ディーバ「入れ、豚下痢泥ハゲ、口が臭えぇんだよデブが」

膝裏を蹴るディーバ、崩れる男1

ディーバ「おいデブ運動の時間だ、歩け」

螺旋階段を降りる2人

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