6 / 10
視力検査~免許更新の巻~
しおりを挟む
免許の更新に行った。
いきなりの愚痴になるのだが、おかしいと思う。
何がおかしいかというと更新費用支払いの順番だ。
免許の更新を経験された方はおわかりだと思うが、更新費用(3000円~4000円くらい)を払った直後に視力検査があり、「視力検査に合格しなかった場合、更新費用は没収ですよ」ということになる。
一応、受付で更新費用を支払う前にそういった説明を受け、「よろしいですか?」と訊かれるのだが、「いいえ」の選択肢を選ぶと即ゲームオーバーになるクソゲーのようではないか。
免許の更新に来て、「視力検査で落ちたらお金がもったいないから免許返納します」なんて人がいるのだろうか。初めから返納希望の人を除いて。いないだろう。だって更新しに来てるのだから。
「はい」しか選べない、前に進むしかない一本道に立たされているようだった。後ろに下がれば免許を失う。前に進めば3千円を失う(かもしれない)。一か八かで進むしかない。
私は「はい」を選んだ。結果は合格。
ところで、これって順番逆じゃだめなんですかね。視力検査をして、合格したら費用を払って更新に進む。その方が健全な気がしませんか?3千円払って「視力検査落ちました。帰って下さい」じゃ、ちょっとね。3千円って大きいですよ。
民間企業が同じことやったら大クレームになると思うんですが。
話は違うが、ものもらいになって眼科に行ったとき「眼圧検査しますか?」と訊かれて、そういうものだと思って「はい」と言ったら、会計時に3千円取られたのも痛かった。やらなくてもいいとか、3千円かかるとか説明してほしかった。
閑話休題。私は視力検査と写真撮影が終わって別室で講習の時間まで待機していた。開け放たれたドアから、新たに受け付けた人の視力検査の様子が聞こえてくる。
受付の女性「視力検査に合格しなかった場合、今お支払いされた分は返金できませんがよろしいでしょうか」
男(たぶん40代)「あ、そうなの。そっかー、眼鏡忘れちゃったな。あー、仕方ないか。うーん、まあいいや。とりあえずお願いします」
私は思った。なんだかダメそうな気がする。
合格しなさそうだし、なんだが男もいいかげんそうな感じがする。
この男がどうなるのか気になり、聞き耳を立てた。受付の女性がそのまま視力検査も担当するようだ。
女性「では始めます」
穴が開いている方向を口頭で答えるオーソドックな視力検査だ。(やっぱりだったら尚更お金を払う前にやってもいいような経費の掛かってなさだと思う)
「これは見えますか」
「うーん、えーと、あー、右」
「違います。ではこちらは」
「あーーーーーーー。上」
「違います。ではこちらはどうですか」
「ななめ左下」
「違います」
全然ダメだったのである。これは不合格だろう。本当に不合格になる人がいるのかと思い、揉め事が起こるのではないかと不謹慎ながら一層気になる。
だが以外にもKサツ側が粘るのである。女性が続ける。
「ではこちらはどうでしょう」
「右」
「違います」
「右下」
「違います」
「上」
「違います」
「うーん」
ついに女性が唸ってしまった。
声しか聞こえないので実際の様子が見えないのが残念だ。
スタートから5分以上は経っている。そんなにいっっぱいCはないだろ。同じCを当たるまでやっているのか。ええい、そんな奴もう落としてしまえ。
私はおもしろくなってきた。Kサツは男をどうしても落としたくないようである。
「こちらは」「上」「違います」「左」「うーん」「右下」「どうでしょうか」「右」「うーんむにゃむにゃ」「左下」「ごにょごにょ」
女性はNOとも言わなくなってきた。「違います」と周りに悟られないようにしているのか。無理だろ。
最後の方がどうなったのか聞こえなくなってしまったのだが、男は合格した(させてもらった)ようで、私のいる部屋に入ってきた。そして最後まで講習を受け、無事に免許更新できましたとさ。めでたしめでたし。
最初の愚痴が解消できた。これがKサツの返答なのだ。まさかこんな救済措置があったとは。
・・・・・・ダメでしょ。
いきなりの愚痴になるのだが、おかしいと思う。
何がおかしいかというと更新費用支払いの順番だ。
免許の更新を経験された方はおわかりだと思うが、更新費用(3000円~4000円くらい)を払った直後に視力検査があり、「視力検査に合格しなかった場合、更新費用は没収ですよ」ということになる。
一応、受付で更新費用を支払う前にそういった説明を受け、「よろしいですか?」と訊かれるのだが、「いいえ」の選択肢を選ぶと即ゲームオーバーになるクソゲーのようではないか。
免許の更新に来て、「視力検査で落ちたらお金がもったいないから免許返納します」なんて人がいるのだろうか。初めから返納希望の人を除いて。いないだろう。だって更新しに来てるのだから。
「はい」しか選べない、前に進むしかない一本道に立たされているようだった。後ろに下がれば免許を失う。前に進めば3千円を失う(かもしれない)。一か八かで進むしかない。
私は「はい」を選んだ。結果は合格。
ところで、これって順番逆じゃだめなんですかね。視力検査をして、合格したら費用を払って更新に進む。その方が健全な気がしませんか?3千円払って「視力検査落ちました。帰って下さい」じゃ、ちょっとね。3千円って大きいですよ。
民間企業が同じことやったら大クレームになると思うんですが。
話は違うが、ものもらいになって眼科に行ったとき「眼圧検査しますか?」と訊かれて、そういうものだと思って「はい」と言ったら、会計時に3千円取られたのも痛かった。やらなくてもいいとか、3千円かかるとか説明してほしかった。
閑話休題。私は視力検査と写真撮影が終わって別室で講習の時間まで待機していた。開け放たれたドアから、新たに受け付けた人の視力検査の様子が聞こえてくる。
受付の女性「視力検査に合格しなかった場合、今お支払いされた分は返金できませんがよろしいでしょうか」
男(たぶん40代)「あ、そうなの。そっかー、眼鏡忘れちゃったな。あー、仕方ないか。うーん、まあいいや。とりあえずお願いします」
私は思った。なんだかダメそうな気がする。
合格しなさそうだし、なんだが男もいいかげんそうな感じがする。
この男がどうなるのか気になり、聞き耳を立てた。受付の女性がそのまま視力検査も担当するようだ。
女性「では始めます」
穴が開いている方向を口頭で答えるオーソドックな視力検査だ。(やっぱりだったら尚更お金を払う前にやってもいいような経費の掛かってなさだと思う)
「これは見えますか」
「うーん、えーと、あー、右」
「違います。ではこちらは」
「あーーーーーーー。上」
「違います。ではこちらはどうですか」
「ななめ左下」
「違います」
全然ダメだったのである。これは不合格だろう。本当に不合格になる人がいるのかと思い、揉め事が起こるのではないかと不謹慎ながら一層気になる。
だが以外にもKサツ側が粘るのである。女性が続ける。
「ではこちらはどうでしょう」
「右」
「違います」
「右下」
「違います」
「上」
「違います」
「うーん」
ついに女性が唸ってしまった。
声しか聞こえないので実際の様子が見えないのが残念だ。
スタートから5分以上は経っている。そんなにいっっぱいCはないだろ。同じCを当たるまでやっているのか。ええい、そんな奴もう落としてしまえ。
私はおもしろくなってきた。Kサツは男をどうしても落としたくないようである。
「こちらは」「上」「違います」「左」「うーん」「右下」「どうでしょうか」「右」「うーんむにゃむにゃ」「左下」「ごにょごにょ」
女性はNOとも言わなくなってきた。「違います」と周りに悟られないようにしているのか。無理だろ。
最後の方がどうなったのか聞こえなくなってしまったのだが、男は合格した(させてもらった)ようで、私のいる部屋に入ってきた。そして最後まで講習を受け、無事に免許更新できましたとさ。めでたしめでたし。
最初の愚痴が解消できた。これがKサツの返答なのだ。まさかこんな救済措置があったとは。
・・・・・・ダメでしょ。
0
あなたにおすすめの小説
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
刈り上げの教室
S.H.L
大衆娯楽
地方の中学校で国語を教える田辺陽菜は、生徒たちに校則を守らせる厳格な教師だった。しかし、家庭訪問先で思いがけず自分の髪を刈り上げられたことをきっかけに、彼女の人生は少しずつ変化していく。生徒たちの視線、冷やかし、そして自分自身の内面に生まれた奇妙な感覚――短くなった髪とともに、揺らぎ始める「教師」としての立場や、隠されていた新たな自分。
襟足の風を感じながら、彼女は次第に変わりゆく自分と向き合っていく。地方の閉鎖的な学校生活の中で起こる権威の逆転劇と、女性としての自己発見を描く異色の物語。
――「切る」ことで変わるのは、髪だけではなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる