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親睦偏

褒めました

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「しかし、そんなに痩せてるのにまだ痩せたいのか?」

 痩せることの目的は見目を良くすることだ。
 重要なのは体重ではなくルックスだ。
 仮に見た目がスレンダーであれば、体重が重くても大した問題ではないはずだ。

 今のツキは十分に細く、過剰なほどに可憐な見た目をしている。
 これ以上ダイエットをし続けては、逆に見目が悪くなるのではないか。

 あまりに痩せ細っていては、欲情するより先に心配が先に立ってしまう。

「んー……痩せる為というよりは、今の体型をキープする為って感じですかねー。やっぱり、女の子と比べると可愛くなるのはちょっと大変ですから。頑張っても負けちゃうところは絶対にありますし……。まあ、逆に有利な点ももちろんありますけどね」
「……有利?」
「女の子には月に一回体調が優れない日があるじゃないですか。私だったら、いつでもアキラさんの性欲にお付き合いできますよ……♡」

 この隙あらばセックスアピールしてくるところはどうにかならないのだろうか。
 もう慣れてしまったので特に心も動かなくなってきたが、それはそれで問題な気がする。

「……それは可愛いとは関係ないんじゃないか?」
「エロ可愛いも可愛いですよ♡ アキラさんの視線を女の子達から奪うために、私は努力を欠かさないんです」

 エッヘンと薄い胸を張ってみせるツキ。

 健康的には心配だけれど、ツキが望んでダイエットをしているのであれば口を出すべきではないのだろう。
 ツキの痩身は努力の成果であり、体調に問題が無いのであれば過度に心配するのは失礼だ。
 むしろ、認めて褒めるべきなのだろう。

「そうか、ツキは頑張ってるんだな。その可愛いに全力な所は素直に凄いと思うよ」
「えっ……それって、愛の告白ってことでいいですか……♡」
「朝食に固形物を摂らないっていうのも、ダイエットの一環なんだな」
「そうですよ、きっかけはダイエットです。やってる内に日常になっちゃって、それが普通の体質になっちゃったって感じですかね。そのおかげで、ほら♡」

 ツキはパーカーをめくると、その腹部を露出させた。

「どうですか、このくびれ♡ めちゃくちゃにエロ可愛くないですか?」

 パーカーで着ぶくれしていたせいだろうか。
 そのキュッと締まったウエストがとても細く見えた。

「これってただ痩せるだけじゃできないんですよ? ちゃんと毎日トレーニングも欠かしてないんですから!」
「へえ、筋トレも大事なんだな」
「そうなんです。だからちゃーんと褒めてください!」
「うんうん、ツキは偉い偉い」
「えっ?」

 頭を押し付けられたので手を乗せたら驚かれた。

「……なでなでしてくれるんですね」
「なんか間違ってたか?」
「いえ、何も……えへへ……♡」
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