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第二夜
義兄弟はキスをしない
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「あっ……」
部屋に入ると、カオルはちょこんとベッドの上に座っていた。何をするでもなく、ただ座っていたようだ。
「悪いな、遅くなって。先に家事済ませてた」
「ううん、いつもそうしてるもんね」
「それで、一応これを持って来たんだが……」
「なに? ……っ!」
俺の手にあるものを認識したカオルの目が大きく開いた。
「な、なな、なんでそんなの持ってるの⁉」
「なんでって、俺だって男なんだから持ってたっておかしくないだろ?」
俺が持っているのはDVDだ。パッケージには過度に露出をした女性が数人映っており、過激な文面が印字されている。簡単に言ってしませばアダルトDVDだ。中学高校とお世話になった物の一部を、カオルのために持ってきた。
「そ、そんなのこの家にあったんだ……」
「男ってのは家に自分だけの財宝置き場を用意しておく物なんだよ。昔買った物だからちょっと古臭いけど、まあ使えるかもと思って持ってきた」
「ふーん……」
カオルは顔を逸らしてはいるが、チラチラとパッケージに視線を送っている。羞恥半分、興味半分というところだろうか。
「再生してみるか?」
「……ううん、いい」
「えっ⁉」
あまりにも予想外でつい素っ頓狂な声を出してしまった。カオルであれば絶対に見たがると思ったのだが、やはり身内と一緒に見るのは恥ずかしいのだろうか。
「は、恥ずかしがることないんだぞ。俺だってこのDVDには何度もお世話になってるし、世の男っていうのは大抵がこういう物を見てるんだから、カオルだけってことはないんだぞ」
「別に、そういうんじゃないよ。ただ、ケン君にしてもらえればそれだけで満足だから……」
「そ、そうか……?」
「……オレ、おかしいかな。そういうの見ながらの方がいいかな」
しゅん、とカオルが落ち込んでしまった。俺が過剰に驚きすぎたせいだろう。俺は何度カオルを悲しませれば気が済むのか。
「いや、そんなことはない。確かに全ての人間がオカズを使って抜くわけじゃないからな。オカズ無しで想像でするやつだっている。確か女性はそういう人が多かったはずだ」
「そうなの?」
「……確か、昔ネットでそんな知識を得たような……」
情報の出所はもう記憶の奥底だ。もしかしたらエロDVDが出典かもしれない。
「ま、まあ細かいことはいいだろう。あまり時間をかけると寝るのが遅くなるから、手早くやっちまおう」
「う、うん……」
ベッドの上のカオルの隣に腰を掛ける。カオルは無言で俺の隣にすり寄ってきた。俺とカオルの視線が交差して、互いの瞳に互いが映る。
『……』
なぜだろうか。無言の空間が重い。ただカオルの性欲を処理するだけだというのに。これではまるで――
「えっ……キス、するの……?」
「え?」
「だ、だって……ケン君がそんな見つめるから……」
「い、いや、すまん。ただ、ちょっとどうすればいいか考えていてな」
「な、なんだ……そうなんだ……」
年上である俺がこんな調子でどうする。カオルを不安にして気を遣われるようでは義兄として情けない。
「えっと、昨日と同じ感じにすればいいよな?」
「う、うん……」
「よしっ……。じゃあ、いくぞ?」
「っ……」
カオルの息を呑む音が聴こえる。カオルの小さな体を胸の中に抱え込んで、俺はそのズボンに手をかけた。
部屋に入ると、カオルはちょこんとベッドの上に座っていた。何をするでもなく、ただ座っていたようだ。
「悪いな、遅くなって。先に家事済ませてた」
「ううん、いつもそうしてるもんね」
「それで、一応これを持って来たんだが……」
「なに? ……っ!」
俺の手にあるものを認識したカオルの目が大きく開いた。
「な、なな、なんでそんなの持ってるの⁉」
「なんでって、俺だって男なんだから持ってたっておかしくないだろ?」
俺が持っているのはDVDだ。パッケージには過度に露出をした女性が数人映っており、過激な文面が印字されている。簡単に言ってしませばアダルトDVDだ。中学高校とお世話になった物の一部を、カオルのために持ってきた。
「そ、そんなのこの家にあったんだ……」
「男ってのは家に自分だけの財宝置き場を用意しておく物なんだよ。昔買った物だからちょっと古臭いけど、まあ使えるかもと思って持ってきた」
「ふーん……」
カオルは顔を逸らしてはいるが、チラチラとパッケージに視線を送っている。羞恥半分、興味半分というところだろうか。
「再生してみるか?」
「……ううん、いい」
「えっ⁉」
あまりにも予想外でつい素っ頓狂な声を出してしまった。カオルであれば絶対に見たがると思ったのだが、やはり身内と一緒に見るのは恥ずかしいのだろうか。
「は、恥ずかしがることないんだぞ。俺だってこのDVDには何度もお世話になってるし、世の男っていうのは大抵がこういう物を見てるんだから、カオルだけってことはないんだぞ」
「別に、そういうんじゃないよ。ただ、ケン君にしてもらえればそれだけで満足だから……」
「そ、そうか……?」
「……オレ、おかしいかな。そういうの見ながらの方がいいかな」
しゅん、とカオルが落ち込んでしまった。俺が過剰に驚きすぎたせいだろう。俺は何度カオルを悲しませれば気が済むのか。
「いや、そんなことはない。確かに全ての人間がオカズを使って抜くわけじゃないからな。オカズ無しで想像でするやつだっている。確か女性はそういう人が多かったはずだ」
「そうなの?」
「……確か、昔ネットでそんな知識を得たような……」
情報の出所はもう記憶の奥底だ。もしかしたらエロDVDが出典かもしれない。
「ま、まあ細かいことはいいだろう。あまり時間をかけると寝るのが遅くなるから、手早くやっちまおう」
「う、うん……」
ベッドの上のカオルの隣に腰を掛ける。カオルは無言で俺の隣にすり寄ってきた。俺とカオルの視線が交差して、互いの瞳に互いが映る。
『……』
なぜだろうか。無言の空間が重い。ただカオルの性欲を処理するだけだというのに。これではまるで――
「えっ……キス、するの……?」
「え?」
「だ、だって……ケン君がそんな見つめるから……」
「い、いや、すまん。ただ、ちょっとどうすればいいか考えていてな」
「な、なんだ……そうなんだ……」
年上である俺がこんな調子でどうする。カオルを不安にして気を遣われるようでは義兄として情けない。
「えっと、昨日と同じ感じにすればいいよな?」
「う、うん……」
「よしっ……。じゃあ、いくぞ?」
「っ……」
カオルの息を呑む音が聴こえる。カオルの小さな体を胸の中に抱え込んで、俺はそのズボンに手をかけた。
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