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第3話 ヒロイン登場
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そうして俺は17歳、カールは19歳になった。
そんなときに現れたのが、アリサ・フィンドラーだった。
彼女は子爵令嬢で、子爵が戯れにメイドに産ませた子どもだという。
元平民だが明るく華やいだ容姿の持ち主で、朗らかで快活だった。
それにおっぱいがデカかった。
俺の倍以上はあるんじゃなかろうか。
そんな彼女は社交界でもあっという間に人目を惹いた。
貴族の男たちがこぞって彼女にダンスを申し込み、取り巻きとなったのだ。
まるで乙女ゲームだ。
それはまるで天啓のようだった。
もしかしてここは乙女ゲームの世界なのか?
だとすると俺は悪役令嬢?
嘘だろ?
だけど俺が読んだ話は、カールも俺も出てこなかったぞ。
彼女の人気は留まるところを知らず、高位貴族の中でも婚約者のいる特に優秀な男性もその輪に加わるようになった。
そしてその中の一人が彼女をカールに紹介したのだ。
カールは礼儀に従って、彼女とダンスを踊った。
なんだかうれしそう。
だってその巨乳、男の夢だもんな。
閨教育の相手の伯爵夫人も確か巨乳だった。
俺には絶対ないものだ。
それからのカールは夜会で俺と踊った後、彼女と毎回踊り語らうようになった。
もしかしたら俺よりも話していたのかもしれない。
アリサ自身もいつもにこやかで楽しそうだった。
寂しかったが、カールに幸せが訪れたのだ。
だから成り行きに任せるように見守ることにした。
そんな時、アリサの周辺でおかしなことが起きた。
彼女の持ち物が紛失したり、いつの間にかドレスが汚れていたり、破られたりしたのだ。
どうやら彼女に嫉妬した誰かの仕業だった。
そしてその犯人が俺だという噂がたったのだ。
何言ってんだよ。
この俺がカールの恋愛の邪魔をするわけはないだろ。
今だってにこやかに彼を彼女の元に送り出したのだ。
それが怪しいって?
うるさい!
俺だって自分の立場を明らかにしたいけど、これまでの2人の約束を破る訳にはいかなかったんだ。
そんなある日、俺が王太子妃教育で王宮にいた時だった。
カールが馬を引いて、俺の元にやってきたのだ。
彼の愛馬は白馬なんだよ。
マジ王子だな。
「クラリス、話がある。
乗馬に付き合ってほしい」
「かしこまりました。
ですがわたくしは乗馬服ではございません。
着替えるお時間をいただけますか」
「よい、そのままでかまわない」
そうして彼に抱き上げられて、俺はキャッと声を上げてしまった。
そんな声出るなよ。
自分でも恥ずかしい。
俺は馬上に横向きに座らされてその後ろにカールが座った。
俺が落ちないように両腕で支えられて、すっぽりと収まっている。
まるで守られているみたいだとカッと頬が熱くなる。
「近くの丘まで少し駆けてくる。
お前たちは、距離を置いてついてくるがいい」
そう護衛に言うと、彼は馬を走らせた。
「どうしたんだよ。こんな無茶なことして」
「君と話す時間が、今しか取れなかった」
「そっか。で話って?」
「君はどう思う? アリサのこと」
「うーん、カールが好きならいいんじゃないかな?」
「それだけか?」
「そうだな。
あの子、乙女ゲームのヒロインみたいなんだ。
ほら、いろんな高位貴族の男どもが侍ってるだろ?
逆ハーみたいに見える」
カールには向こうの話をしたときに、異世界に転生するときシチュエーションとして乙女ゲームの話をしたことがあるので詳しい説明はその時にしてあった。
「私もそのことを危惧していたんだ。
実はその男どもが次の夜会でアリサの苛めに義憤を感じて、犯人を吊るし上げようとしている」
「俺じゃないぜ」
「そんなことはわかっている。
だが聞いておきたい。
クラリス、私と結婚できそうか?」
「……ごめん」
「そうか……残念だ」
「カールのことは嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
俺の大親友で、輝ける一番星で、この世で一番幸せになって欲しい人だ。
でもだからこそ、その妻は俺ではダメだ」
「わかった。
では次の夜会が始まる前に、私の控室に来てくれ。
君の望み通り、婚約を解消……いや私から破棄しよう」
「そんな、カールの有責になってしまう」
「それくらいさせてくれ。
君に罰を与えた形にしないと、奴らは君に狼藉を働くつもりだ。
もしかしたら命を取るかもしれないんだ」
「そこまで話が進んでいるのか?」
「だから君には私の命で修道院に入ってもらう。
そこでほとぼりが冷めるまで、身を隠してどうか生きのびて欲しい。
私だって君は一番大切な人で、必ず幸せになって欲しいんだよ」
カールの思いが俺の心の柔らかい部分を触れるようだった。
だけど俺では彼の妻にはなれない。
「ありがとう、カール」
俺はこういうだけに留めた。
それ以上何か言ったら、思いがあふれ出しそうだったから。
カールの側にいられなくなるのは寂しいが、修道院で彼の幸せを祈っていよう。
彼以上に俺を理解してくれる人は、もう現れないだろう。
約束通り、夜会前にカールの控室(ダンスの合間に休憩したり、会談したりするところ)に向かった。
そこにはカールだけでなく、アリサとその取り巻きの高位貴族の子息たちがいた。
「クラリス、君との婚約を破棄する。
理由はわかっているな」
「婚約破棄は謹んでお受けいたします。
ですが理由についてはわかりかねます」
「君が王太子妃、ひいては王妃の座に相応しくないからだ!」
至極もっともな意見だ。
俺もそう思う。
「よって君には修道院での謹慎処分とする。
このことは国王陛下、王妃殿下の許可も得ている。
これがその命令書だ。
この命に逆らうことは、何人たりとも許さぬ」
その命令書を出されて、俺は深く頭を下げた。
つまりこの命令書に逆らって、俺を傷つけることもできなくなったのだ。
やはり、カールにぬかりはない。
俺の大切な一番星。
どうか幸せになってくれ。
すると突然アリサが発言した。
「カール様、わたくしはクラリス様にこれまでのことを謝ってほしいです」
「おや? 国王陛下の下知に逆らうのかな?」
「じゃあ、2人で話をさせてもらってもいいですか?」
「しょうがないな。少しだけ許可しよう」
カール以下の男たちが出て行き、俺はアリサと2人きりになった。
「はぁ~、アンタうまくやったわね。
もしかして転生者?
本来なら悪役令嬢はここで娼館落ちになるのよ」
「アンタもどうやらそうみたいだな」
「なによ、その言葉遣い?」
「俺、元DK」
「えっ、何? 男なのに乙ゲーやってたの?
キモいんだけど」
「全然。パッケージすら見たこともない。
ここが乙女ゲームだって、君が来るまで気が付かなかった。
転生物のマンガをちょっと読んだことあるぐらいだよ」
「でもカールがなかなか攻略できなくて苦労したわ。
アンタが落としてたんじゃないの?」
「俺が? いいや。
俺とカールは親友なんだよ。
中身が男だって10年以上前から知ってるからな。
俺はアイツの妃にならなくてすんで、正直ホッとしてる。
それにしても娼館落ちなんて物騒なゲームだな」
「攻略とざまぁが目的のゲームね」
「ふぅん、そっか」
「せっかくハーレムエンドが成功したのに、悪役令嬢をたいしたざまぁ出来なくてスカッとしないわ」
「君を苛めたわけじゃないのに、ざまぁされてもね。
苛めは自作自演だったのか?」
「そんなこと、私が知ってるなんて言うと思う?」
それはほぼイエスじゃねーか。
ヤな女。
「ハーレムエンドの最後のキャラってことはカールが目的だったんだよね?
とにかくカールのことは頼んだよ。
俺はもう修道院から出てこないから」
「あっそ。じゃあもう会うこともないわね。
目障りだからさっさと出て行って。
関係ないアンタに、時間を割くなんてもったいない」
「言われずとも行くさ」
会談が終わったことを告げると、俺を修道院へ連れて行く馬車に乗せられた。
カールは近くにはいなかったが、上の窓からこちらを眺めていた。
アリサがあんまり性格良くなさそうなのが気になるけど、とりあえず女だからなんとか世継ぎを産めるだろう。
カールがうまくやることを信じよう。
そんなときに現れたのが、アリサ・フィンドラーだった。
彼女は子爵令嬢で、子爵が戯れにメイドに産ませた子どもだという。
元平民だが明るく華やいだ容姿の持ち主で、朗らかで快活だった。
それにおっぱいがデカかった。
俺の倍以上はあるんじゃなかろうか。
そんな彼女は社交界でもあっという間に人目を惹いた。
貴族の男たちがこぞって彼女にダンスを申し込み、取り巻きとなったのだ。
まるで乙女ゲームだ。
それはまるで天啓のようだった。
もしかしてここは乙女ゲームの世界なのか?
だとすると俺は悪役令嬢?
嘘だろ?
だけど俺が読んだ話は、カールも俺も出てこなかったぞ。
彼女の人気は留まるところを知らず、高位貴族の中でも婚約者のいる特に優秀な男性もその輪に加わるようになった。
そしてその中の一人が彼女をカールに紹介したのだ。
カールは礼儀に従って、彼女とダンスを踊った。
なんだかうれしそう。
だってその巨乳、男の夢だもんな。
閨教育の相手の伯爵夫人も確か巨乳だった。
俺には絶対ないものだ。
それからのカールは夜会で俺と踊った後、彼女と毎回踊り語らうようになった。
もしかしたら俺よりも話していたのかもしれない。
アリサ自身もいつもにこやかで楽しそうだった。
寂しかったが、カールに幸せが訪れたのだ。
だから成り行きに任せるように見守ることにした。
そんな時、アリサの周辺でおかしなことが起きた。
彼女の持ち物が紛失したり、いつの間にかドレスが汚れていたり、破られたりしたのだ。
どうやら彼女に嫉妬した誰かの仕業だった。
そしてその犯人が俺だという噂がたったのだ。
何言ってんだよ。
この俺がカールの恋愛の邪魔をするわけはないだろ。
今だってにこやかに彼を彼女の元に送り出したのだ。
それが怪しいって?
うるさい!
俺だって自分の立場を明らかにしたいけど、これまでの2人の約束を破る訳にはいかなかったんだ。
そんなある日、俺が王太子妃教育で王宮にいた時だった。
カールが馬を引いて、俺の元にやってきたのだ。
彼の愛馬は白馬なんだよ。
マジ王子だな。
「クラリス、話がある。
乗馬に付き合ってほしい」
「かしこまりました。
ですがわたくしは乗馬服ではございません。
着替えるお時間をいただけますか」
「よい、そのままでかまわない」
そうして彼に抱き上げられて、俺はキャッと声を上げてしまった。
そんな声出るなよ。
自分でも恥ずかしい。
俺は馬上に横向きに座らされてその後ろにカールが座った。
俺が落ちないように両腕で支えられて、すっぽりと収まっている。
まるで守られているみたいだとカッと頬が熱くなる。
「近くの丘まで少し駆けてくる。
お前たちは、距離を置いてついてくるがいい」
そう護衛に言うと、彼は馬を走らせた。
「どうしたんだよ。こんな無茶なことして」
「君と話す時間が、今しか取れなかった」
「そっか。で話って?」
「君はどう思う? アリサのこと」
「うーん、カールが好きならいいんじゃないかな?」
「それだけか?」
「そうだな。
あの子、乙女ゲームのヒロインみたいなんだ。
ほら、いろんな高位貴族の男どもが侍ってるだろ?
逆ハーみたいに見える」
カールには向こうの話をしたときに、異世界に転生するときシチュエーションとして乙女ゲームの話をしたことがあるので詳しい説明はその時にしてあった。
「私もそのことを危惧していたんだ。
実はその男どもが次の夜会でアリサの苛めに義憤を感じて、犯人を吊るし上げようとしている」
「俺じゃないぜ」
「そんなことはわかっている。
だが聞いておきたい。
クラリス、私と結婚できそうか?」
「……ごめん」
「そうか……残念だ」
「カールのことは嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
俺の大親友で、輝ける一番星で、この世で一番幸せになって欲しい人だ。
でもだからこそ、その妻は俺ではダメだ」
「わかった。
では次の夜会が始まる前に、私の控室に来てくれ。
君の望み通り、婚約を解消……いや私から破棄しよう」
「そんな、カールの有責になってしまう」
「それくらいさせてくれ。
君に罰を与えた形にしないと、奴らは君に狼藉を働くつもりだ。
もしかしたら命を取るかもしれないんだ」
「そこまで話が進んでいるのか?」
「だから君には私の命で修道院に入ってもらう。
そこでほとぼりが冷めるまで、身を隠してどうか生きのびて欲しい。
私だって君は一番大切な人で、必ず幸せになって欲しいんだよ」
カールの思いが俺の心の柔らかい部分を触れるようだった。
だけど俺では彼の妻にはなれない。
「ありがとう、カール」
俺はこういうだけに留めた。
それ以上何か言ったら、思いがあふれ出しそうだったから。
カールの側にいられなくなるのは寂しいが、修道院で彼の幸せを祈っていよう。
彼以上に俺を理解してくれる人は、もう現れないだろう。
約束通り、夜会前にカールの控室(ダンスの合間に休憩したり、会談したりするところ)に向かった。
そこにはカールだけでなく、アリサとその取り巻きの高位貴族の子息たちがいた。
「クラリス、君との婚約を破棄する。
理由はわかっているな」
「婚約破棄は謹んでお受けいたします。
ですが理由についてはわかりかねます」
「君が王太子妃、ひいては王妃の座に相応しくないからだ!」
至極もっともな意見だ。
俺もそう思う。
「よって君には修道院での謹慎処分とする。
このことは国王陛下、王妃殿下の許可も得ている。
これがその命令書だ。
この命に逆らうことは、何人たりとも許さぬ」
その命令書を出されて、俺は深く頭を下げた。
つまりこの命令書に逆らって、俺を傷つけることもできなくなったのだ。
やはり、カールにぬかりはない。
俺の大切な一番星。
どうか幸せになってくれ。
すると突然アリサが発言した。
「カール様、わたくしはクラリス様にこれまでのことを謝ってほしいです」
「おや? 国王陛下の下知に逆らうのかな?」
「じゃあ、2人で話をさせてもらってもいいですか?」
「しょうがないな。少しだけ許可しよう」
カール以下の男たちが出て行き、俺はアリサと2人きりになった。
「はぁ~、アンタうまくやったわね。
もしかして転生者?
本来なら悪役令嬢はここで娼館落ちになるのよ」
「アンタもどうやらそうみたいだな」
「なによ、その言葉遣い?」
「俺、元DK」
「えっ、何? 男なのに乙ゲーやってたの?
キモいんだけど」
「全然。パッケージすら見たこともない。
ここが乙女ゲームだって、君が来るまで気が付かなかった。
転生物のマンガをちょっと読んだことあるぐらいだよ」
「でもカールがなかなか攻略できなくて苦労したわ。
アンタが落としてたんじゃないの?」
「俺が? いいや。
俺とカールは親友なんだよ。
中身が男だって10年以上前から知ってるからな。
俺はアイツの妃にならなくてすんで、正直ホッとしてる。
それにしても娼館落ちなんて物騒なゲームだな」
「攻略とざまぁが目的のゲームね」
「ふぅん、そっか」
「せっかくハーレムエンドが成功したのに、悪役令嬢をたいしたざまぁ出来なくてスカッとしないわ」
「君を苛めたわけじゃないのに、ざまぁされてもね。
苛めは自作自演だったのか?」
「そんなこと、私が知ってるなんて言うと思う?」
それはほぼイエスじゃねーか。
ヤな女。
「ハーレムエンドの最後のキャラってことはカールが目的だったんだよね?
とにかくカールのことは頼んだよ。
俺はもう修道院から出てこないから」
「あっそ。じゃあもう会うこともないわね。
目障りだからさっさと出て行って。
関係ないアンタに、時間を割くなんてもったいない」
「言われずとも行くさ」
会談が終わったことを告げると、俺を修道院へ連れて行く馬車に乗せられた。
カールは近くにはいなかったが、上の窓からこちらを眺めていた。
アリサがあんまり性格良くなさそうなのが気になるけど、とりあえず女だからなんとか世継ぎを産めるだろう。
カールがうまくやることを信じよう。
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