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悪役令嬢の家でした2

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エロ神様…空いてる侍女枠ってまさかの悪役令嬢の家ですか!?
あまりにもショックで立ち尽くしていると


「セバスチャンに聞いていると思うけど私はヴィヴィアンヌ・クロムハートよ
貴方…見た目は地味だけど珍しい黒髪なのね…」

「え、あ…はい」


そう、このラブマジの世界では黒髪は珍しく、神様の色に近いという事で一部では神聖なものとして扱われているらしい
それもあって小さい頃から攫われやすかったのかも…


「でも…そんな見た目じゃ宝の持ち腐れよね
せいぜい私の横で引き立て役になってちょうだいね」

「…はい…」


こ、この暴言厨お嬢様…
小説ではこんな絵に描いたような嫌味な奴現実にはいないわよって思ってたけど…
実際目の当たりにすると凄いわ!

私…こんなお嬢様に仕えないといけないけないなんてやっていけるのかな…?

いやいや、でもここで悪役令嬢の近くに仕えていればヒロインとメインヒーロー達の絡みももしかしたら見られるかもしれないし、ここは我慢、我慢よ!!


「誠心誠意、クロムハートお嬢様に仕えさせていただきます!!」

グッと両手で拳を胸元で作る

「地味眼鏡のくせに、いきなり張り切っちゃってなによ…
それに、クロムハートお嬢様呼びは嫌!ヴィヴィでいいわ」

「は、はい!ヴィヴィお嬢様!!」


嫌味なお嬢様だけど、ヴィヴィで呼んでほしいなんてちょっと可愛い所もあるんだ…
なんだかやっていけそうな気がしてきたかも!

でもヴィヴィお嬢様って猫目で吊り目がちだからきつく見えるけど、綺麗な金髪と金色の瞳に、目鼻筋はスッと通ってて凄く綺麗な美人顔なのに…嫌味で苛烈な性格なんてもったいない…
これで性格良けりゃ悪役令嬢なんかにならずに済んだだろうに…


「貴方今失礼なこと考えてない?」

「いっ、いえ!とんでもない!!」


な、なんでバレたんだろ…
セバスチャンさんといい、ヴィヴィお嬢様といい、ここの屋敷の人達ってエスパーなの?!


「さぁ、お嬢様との顔合わせは済みましたので、次はアルディス様に挨拶に参りましょう」

「へ?」


あ、アルディスってあのメインヒーロー達のうちの1人の!?
氷結の貴公子、アルディス・クロムハート!?

あ、いやいや、悪役令嬢の兄なんだからこの家にいて当然よね…


「どうかされましたか?」

「あ、いえ…なんでもありません!
さぁ、そのアルディス様の元に行きましょう!」


私はメインヒーローの1人を早く見たくてセバスチャンさんを急かした

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