コツコツと異世界生活楽しもうとおもったのに転生時からほとんどのステータスがカンストしてました

瀬雨

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第一章

魔王軍交戦開始

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「キョクチ、大変だ魔王軍が、魔王軍が攻めてきた!!」
「はぁ?んなわけ…」

『ドーンンンン!!』

「ほれ、ほれ、その程度かぁ!?冒険者共よ!!」
辺から冒険者や警護官の悲鳴が聞こえてくる。

「…ガチのやつだな。」
「…だな。」
外に出ると街は魔王軍の手によって無惨にも崩壊し、警護官や討伐隊、冒険者が奮闘している。

「うーん、久々に本気出しますか~。」
そう言って俺は伸びをすると、“身体強化魔法“を無詠唱で発動した。…ここ5年何もしてなかったわけではない。
「あ、キョクチ!俺、あっちの援護に行くから、冒険者勢の方任せたぞ!」
…まぁ、こいつも腐っても討伐隊員だ、心配はいらないだろう。
「了解。」
俺は“身体強化“で強化された足で走りながらも“索敵“と“鑑定“を発動しつつ、魔王軍を獲散らしていった。
「…量、多いな。」
魔力もつか?これ..
…手っ取り早く総大将的なやつ狩るか。
“空中浮遊“を発動して、目標の位置を探る。
あの門の近くにいる奴が指示出してんのか、…レベルも高い。
『フレイム』
俺はそいつに向けて、俺の最大火力の炎の塊をぶちこんでやった。

『ドーーンッッッ!!!』

「…あ、」

「なんだありゃ?」

「ヤベェ、町が崩壊するぞ。」

「おい、周りにいた奴ら蒸発したぞ!!」

…俺の『フレイム』は最大火力で軽く街一つ消滅できるレベルなんだった。

「…ま、まぁ、魔王軍撃退したし?結果オーライ…」

「おい、あいつがやってたぞ!!」

「え、あいつ魔王軍なのか?」

「やれ!!やれ!!撃ち落とせ!!」

俺は約30分ほど、町中から攻撃魔法のシャワーを浴びた。




「いやー災難だったね、キョクチ君、」
「いや、もうあれは一種の災害に当たるだろ。」
俺はあのあと必死に“記憶操作“で街を破壊したと言う事実をなかったことにした。
「てか、人に対する“記憶操作“って重罪だろ?」
「知るかよ、しなきゃ今頃俺、死刑だぞ?」
「まぁ、側から見れば、魔王軍の侵攻を防いだ“英雄‘だもんな、それぐらい許されるだろ。」
 
「…おい、お前らぁ、今の話、ぜーんぶ聞かせてもろたぞ。」

「!?」
「人様の記憶操るのは、“重罪“やでぇ、今俺が、告発したらお前ら、監獄送りやなぁ。」
「お、お前、」
「口止めの条件って言うたら、アレやけど…そこの..キョクチ?お前は、俺らの“特装部隊“に入ってくれへんか?」

「…なんかの怪しい勧誘かこれ?」
「…ぽいですね。」
「あ、自分、宗教とかには入らないんで。」

「…君、なんか勘違いしてないか?」

「宗教とかちゃうけどなぁ、少なくとも、これは、“勧誘“とか言う生易しいもんじゃない、“強制“や。」

「いや、でもお前の指示に従う義務はないぞ?」

「いや、ある。これは俺の指示じゃなくて“国家同盟“の長官の指示や。」

「え、まじ?“国家同盟“直々に?」
「…キョクチさん、これ逆らったら首が飛ぶやつですよ。」
国家同盟とは、現実世界で言う“国連“みたいなものだ。国連よりは権力振りかざしまくってるけど。
「…なんで、急にそんな。」

「ん、こっちもようわからんけど。“平和の神“『エイレーゼ』から、お告げがあったらしいで、『魔王軍討伐第七拠点に規格外の汝がおる、そいつが救世主だ。』的なやつや。」

「すごいですね!!キョクチさん、神から選ばれたんですよ?」
「…あいつ。」

「じゃあ、“特部“の拠点行くで。」

面倒臭いことになってしまったな。
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