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男だらけの異世界転生〜恋編〜
見つけてくれ、ベェルシード!
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この教会には、ざっと数えて120人ほどの若者がいた。
並べても並べても転がっている。
おおよそ10代から20代の者ばかり。
先程までの流れ、ユウタとの会話を思い出す限り考えられることは、入れ替わりの禁術的なものでも成功させようとしていたのだろうということ。
ここにいる若者たちは、実験の材料。
そして、おそらくこれだけの人数を失敗してきた。
細かいことを聞き出すのは後だ。
まずは、ここに居る人達をできるだけ手当していかなくちゃあならない。
教会に何人も潜んでいた白装束の男達は、ユーターという教祖を失い呆然としていた。
それに、リアゼルの魔法でやらてしまった者も多い。
暴れるものがいれば、すぐに抑える。
それを繰り返しているうちに教会の人間は皆、静かになった。
「げっ、こいつ…。」
その中に一人、見覚えのある人物がいた。
あまり良い記憶の相手ではない。
名前は確か…、シュベなんちゃらこんちゃら。
思い出す価値もない名だ。
身体は、ボロボロ…というか、なんか切り刻まれてんのか?
そんな男の頭を恐る恐る足先で突っつき、意識があるか確認をする。
ああ、こりゃあ、もうダメだな。
なんとなく、この人間がもうどうにもならないのを感じて、俺はその人形をズリズリと引きずった。
まだ他の人達の手当の途中だけれど、そいつを引っ張って階段を登る。
螺旋状の階段をぐるぐるぐるぐる。
石畳の階段の段差を人形の頭もゴツンゴツンと登っていく。
そうして俺は教会の一番高い場所、大きな鐘のある展望台まで来た。
そんで、重い思いをして運んできた人形を、そこからごろんと落としてやった。
ドサッと音がした。
草の生えた土に硬さを持った重い肉がぶつかる音が。
点みたいに小さく見えるソレを、俺は目を細めて確認した。
胸には、達成感と爽快感が広がった。
心のどこかに、憎しみがあったのかもしれない。
いや、きっとあった。
掴んでいる服にだって、気持ち悪さを感じた…。
でも良いんだ、俺はこれで満足だから。
だってもう、アイツはきっと、どうにもならなかったはずだから。
「……重かったな。」
俺は独りごちて、来た道を戻っていく。
▼
ぼんやり階段を下りていたが、やるべきことが残っているのを思い出して少し早足になる。タタタッと靴の音を鳴らし、急な曲がりカーブの階段を滑るみたいに下っていく。
「フランドール様っ!」
「ベェルっ?」
足元ばかり見ていて気が付かなかった。
俺を呼び止めた懐かしい声に、はたと動きを止め、顔を上げる。
すれ違うようにして、俺より少し高い位置にいた青年。
優しい翠の瞳は、柔らかな安堵を浮かべていた。
「良かった…! 探していたんです。ご無事でおりましたか、お怪我はありませんかっ。」
数段駆け下りて、早口に問いながら、ベェルは俺の腰を抱いた。
心配そうに、確かめるみたいに頬を撫でる手は酷く冷たい。
いつもとは違う、ベェルを見上げる視線に新鮮さを感じた。
少し乱れた新緑の髪に手を伸ばし、整え撫でる。
「ふっ、この通り何とも無い。ありがとう、心配かけてごめんな。」
「いえ…、ご無事で何よりです。」
再度、顔を埋めるようにぎゅっと抱きしめられる。
階段効果で俺の頭がすっぽりとベェルの胸に収まった。
「ベェル……?」
「………。」
ん?
何故か、ベェルが離してくれない。
固まっちまった?
「フラン! フラーンッ! フランドールっ!」
遠くから俺を呼ぶ声。
「ウェル…っ!」
ウェルが俺を探している。
ベェルの胸から離れ、声の方に行こうと身じろぐと強い力で抱き込まれた。
「ベェル?」
「あ…っ、いえ、すみません…。」
ベェルは一瞬、困惑した顔をして腕の中から俺を離した。
なんとなく、ベェルから寂しさを感じて、離れようとする手を引き止める。
「どうぞ、行ってください。ウェルギリウス様…、皇太子殿下もフランドール様を、ずっと探しておられました。」
「ベェルも一緒に行けばいいだろ…。」
「いえ、私は、やることがありますので。誰よりも早く、あなた様を見つけることができて良かった。」
俺が引き止めて掴んだベェルの凍えた手。
ベェルは手を掴み返すと、俺の手の甲にちゅっとキスをした。
「またあとで、ゆっくりあなたに触れさせて下さい。」
如何にも紳士的な態度…とは違うけれど、そうにも感じられる微笑み。
長い睫毛を魅せるように片目を軽く閉じると、ベェルは俺の背を押した。
きゅ、きゅんっ♡
ち、違う!キュンじゃない!
「ちょっとだけよ~?」
そんなベェルに俺は、服を捲り腹をちら見せし、ふざけて返した。
こうでもしないと、俺、おかしくなっちゃうっ…!
んん?
あ…、これ前世のネタだから、こっちじゃウケないんじゃね?
そう思って、恐る恐るベェルを見ると、目を見開いて硬直していた。
あああ、やばい、すげー恥ずかしい。
「じ、じゃあ、あとで!」
うやむやに!適当に!
俺は、ぶんぶん大げさに腕を振り、その場から逃げるように走りさることにした。
◯
「ああいうの…、一体どこで覚えて来るんだ。」
結局いつも自分ばかりが彼の気まぐれに弄ばれて、一つも敵いやしない。
ベェルシードは耳まで熱くなるの感じ、俯いた。
「分かっているのに…、あなたが私を諦めきれなくさせているんですよ。」
並べても並べても転がっている。
おおよそ10代から20代の者ばかり。
先程までの流れ、ユウタとの会話を思い出す限り考えられることは、入れ替わりの禁術的なものでも成功させようとしていたのだろうということ。
ここにいる若者たちは、実験の材料。
そして、おそらくこれだけの人数を失敗してきた。
細かいことを聞き出すのは後だ。
まずは、ここに居る人達をできるだけ手当していかなくちゃあならない。
教会に何人も潜んでいた白装束の男達は、ユーターという教祖を失い呆然としていた。
それに、リアゼルの魔法でやらてしまった者も多い。
暴れるものがいれば、すぐに抑える。
それを繰り返しているうちに教会の人間は皆、静かになった。
「げっ、こいつ…。」
その中に一人、見覚えのある人物がいた。
あまり良い記憶の相手ではない。
名前は確か…、シュベなんちゃらこんちゃら。
思い出す価値もない名だ。
身体は、ボロボロ…というか、なんか切り刻まれてんのか?
そんな男の頭を恐る恐る足先で突っつき、意識があるか確認をする。
ああ、こりゃあ、もうダメだな。
なんとなく、この人間がもうどうにもならないのを感じて、俺はその人形をズリズリと引きずった。
まだ他の人達の手当の途中だけれど、そいつを引っ張って階段を登る。
螺旋状の階段をぐるぐるぐるぐる。
石畳の階段の段差を人形の頭もゴツンゴツンと登っていく。
そうして俺は教会の一番高い場所、大きな鐘のある展望台まで来た。
そんで、重い思いをして運んできた人形を、そこからごろんと落としてやった。
ドサッと音がした。
草の生えた土に硬さを持った重い肉がぶつかる音が。
点みたいに小さく見えるソレを、俺は目を細めて確認した。
胸には、達成感と爽快感が広がった。
心のどこかに、憎しみがあったのかもしれない。
いや、きっとあった。
掴んでいる服にだって、気持ち悪さを感じた…。
でも良いんだ、俺はこれで満足だから。
だってもう、アイツはきっと、どうにもならなかったはずだから。
「……重かったな。」
俺は独りごちて、来た道を戻っていく。
▼
ぼんやり階段を下りていたが、やるべきことが残っているのを思い出して少し早足になる。タタタッと靴の音を鳴らし、急な曲がりカーブの階段を滑るみたいに下っていく。
「フランドール様っ!」
「ベェルっ?」
足元ばかり見ていて気が付かなかった。
俺を呼び止めた懐かしい声に、はたと動きを止め、顔を上げる。
すれ違うようにして、俺より少し高い位置にいた青年。
優しい翠の瞳は、柔らかな安堵を浮かべていた。
「良かった…! 探していたんです。ご無事でおりましたか、お怪我はありませんかっ。」
数段駆け下りて、早口に問いながら、ベェルは俺の腰を抱いた。
心配そうに、確かめるみたいに頬を撫でる手は酷く冷たい。
いつもとは違う、ベェルを見上げる視線に新鮮さを感じた。
少し乱れた新緑の髪に手を伸ばし、整え撫でる。
「ふっ、この通り何とも無い。ありがとう、心配かけてごめんな。」
「いえ…、ご無事で何よりです。」
再度、顔を埋めるようにぎゅっと抱きしめられる。
階段効果で俺の頭がすっぽりとベェルの胸に収まった。
「ベェル……?」
「………。」
ん?
何故か、ベェルが離してくれない。
固まっちまった?
「フラン! フラーンッ! フランドールっ!」
遠くから俺を呼ぶ声。
「ウェル…っ!」
ウェルが俺を探している。
ベェルの胸から離れ、声の方に行こうと身じろぐと強い力で抱き込まれた。
「ベェル?」
「あ…っ、いえ、すみません…。」
ベェルは一瞬、困惑した顔をして腕の中から俺を離した。
なんとなく、ベェルから寂しさを感じて、離れようとする手を引き止める。
「どうぞ、行ってください。ウェルギリウス様…、皇太子殿下もフランドール様を、ずっと探しておられました。」
「ベェルも一緒に行けばいいだろ…。」
「いえ、私は、やることがありますので。誰よりも早く、あなた様を見つけることができて良かった。」
俺が引き止めて掴んだベェルの凍えた手。
ベェルは手を掴み返すと、俺の手の甲にちゅっとキスをした。
「またあとで、ゆっくりあなたに触れさせて下さい。」
如何にも紳士的な態度…とは違うけれど、そうにも感じられる微笑み。
長い睫毛を魅せるように片目を軽く閉じると、ベェルは俺の背を押した。
きゅ、きゅんっ♡
ち、違う!キュンじゃない!
「ちょっとだけよ~?」
そんなベェルに俺は、服を捲り腹をちら見せし、ふざけて返した。
こうでもしないと、俺、おかしくなっちゃうっ…!
んん?
あ…、これ前世のネタだから、こっちじゃウケないんじゃね?
そう思って、恐る恐るベェルを見ると、目を見開いて硬直していた。
あああ、やばい、すげー恥ずかしい。
「じ、じゃあ、あとで!」
うやむやに!適当に!
俺は、ぶんぶん大げさに腕を振り、その場から逃げるように走りさることにした。
◯
「ああいうの…、一体どこで覚えて来るんだ。」
結局いつも自分ばかりが彼の気まぐれに弄ばれて、一つも敵いやしない。
ベェルシードは耳まで熱くなるの感じ、俯いた。
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