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男だらけの異世界転生〜恋編〜
休んでくれ、ベェルシード!※
「はぁ~~~~! 落ち着くぅ~。」
なんかめちゃくちゃ忙しかった。
なんかめちゃくちゃ忙しかった。(2回目)
国と学園の両立は流石にキツかった。
俺は今やっと、実家の自室にて休暇を取ることができている。
久々のこっそり湯船も気持ちよかったし。
あ~~‼ ベッド最高☆
「フランドール様、お茶をお淹れしましょうか?」
ベッドに寝間着のままゴロゴロと転がる俺に堅苦しいベェルの声。
俺と同じだけ、むしろそれ以上に働き詰めだったベェルは休暇を貰ったというのに、ここでもまだ働く気らしい。
全く、こいつは休むということを知らないのかぁ?
「いらんわ、休め! というか、ずっとそこに立ってるなよ。こっちに来い。」
「…はい。」
そう呼べば、素直にこちらに来るベェル。
そりゃあ、一応主からの命令だし来るか。
そう思うと、勝手にムッとした。
「わっ…!フランドール様⁉」
だから、ベェルの腕を引っ張って無理矢理にベッドへと引きずり込んでやる。そんで、俺より線の細い身体をすっぽりと包んでやった。これで、身動きも取れないだろう! 力は、俺のほうが圧倒的に強いはずだ。さぁ、このまま大人しく寝てしまうが良い‼
「フランドール様、お止め下さい…。」
小さく身じろいだベェルが小さな声で言う。
何だかこれ、すごく悪いことをしているような気分に……。
これってセクハラ?
いやいや、気を強く持て俺!
こいつは、こうでもしないと休まないっ。
ああ、にしても想像よりも体温高いな。
俺のほうが眠くなるな。
体温が、高い、、まさかっ!
俺は抱き込めていたベェルから少し離れ、腕立て伏せの下にベェルを収めて覗き込んだ。
ああ、やっぱり顔が赤い!
そうして、手のひらでペタペタベェルの顔を触って体温を確かめる。
そんなに熱くはないが…、心配だ。
「ベェル、命令だ! 今すぐ休め! お前は風邪を引いている!」
「はぁ?! 風邪など引いていませんっ、離して下さい。」
「いいや、ベェルは鈍感なんだ。だから体調が悪くても気が付かない。現に顔がどんどん赤くなっている。」
「ああ、我慢しているのに…っ。」
「が、我慢だって⁉ 悪い子だぞ、ベェル!」
「鈍感なのはそっちですよ…、本当に勘弁して下さい。」
顔を覆って動かなくなった。
うんよし、やっと諦めて休む気になったんだな。
しかし、病人の看病なんて中学の時の妹以来だ。
アシュルは丈夫で風邪なんて引かなかったからな。
寒いだろうから、まずは毛布を掛けて…。
俺の意識が毛布に向き、力が緩んだほんの僅かの間のことだった。
身体がふわっと浮いて、そのまま上を向き天井を見た。俺の部屋…、フランドールの部屋は天井が鏡張りになっている。だから、呆気に取られた俺の顔が見えた。最近、こうやって押し倒されてばっかりだ…。こんなに図体デカいし筋肉もあるのに、俺なんか弱いな。ちょっと落ち込む。腹の上にはベェルが乗り上げ、じんわりと体重を感じる。まぁ、大した重さじゃないがな。あっという間の出来事、得意の魔法にしてやられた。
「こら、ベェル! 大人しくしていろ。」
「大人しくしているのは、フランドール様の方ですよ。」
俺が体勢を立て直そうとすると、額を指一本で押さえつけられた。
ズンっと重さが増える。
これは、重力系の魔法か…?
「我慢しているって、言ったでしょう。」
馬乗りになったベェルがそう言って、硬さのあるものを腹に押し付けてきた。
そう、硬いものを…。
「えっ…。」
俺の血の気がサ~~と引いていく。
やばい、思春期の男の子、焚き付けちゃった、アタシ……!
「ちょ、ちょっと、まって、溜まってたのかな? うん、疲れているし! 発散する暇も無かったしな! な?」
固くなったものを押し付けながら、少し額に汗を浮かべた美しい青年は屈むようにして耳元まで唇を寄せる。そうして、熱を帯びた指先が寝間着の布の上をスルスルと撫でていく。時折、胸の先の周りを掠めながら。
「はっ……。」
ジンジンと胸の先が勝手に期待をする。
ぷっくりと勃ち上がった先をベェルの指先がふにっと優しく押し込んだ。
「言ってごらんなさい『ベェルシードが欲しい』と…。」
耳に唇が触れ、吐息が掛かり、ぞくぞくとしたものが耳から首にかけて這っていく。
「わっ、悪かったよ。無理やりベッドに転がして、ごめんな…! ぁっ。」
ベェルは俺の話を聞いていないのか寝間着を捲り、素肌を晒す。
少しだけ寒さを感じた。
どうしよう、どうしたらいいんだ。
「ねぇ、耳、穴開けてあげましょうか…?」
「へっ?」
あ、穴⁉
そ、それって何のために?
あ、ピアスの穴ってこと⁉
えっ、どうやって開けんの、怖っ‼
「ふふ、冗談ですよ。」
「んっ、」
耳元で喋るなあ!擽ったい!
すると、ベェルは笑いながらベルトを外し、スラックスを下げると、ズルリと自身を出した。
それは俺の腹の上に乗り、元気いっぱい空を見上げている。
ベェルは、それを綺麗な手でがっしりと掴み擦り始めた。
へっ?
え⁉
えぇ⁉
「ん、はぁ…、本人を目の前にしてする自慰も悪くないですね。」
はっはっ、とどんどん荒くなるベェルの呼吸。
それと同時に動きの早くなる手。
目の前でオナニーを披露されるという謎の時間!
美形の顔が快楽で歪む。
まるで、エッチなビデオでも観ているみたいだ。
「わっ、ぁ、こんなの見たらだめだ、ぜったい。性癖、歪むっっぅ。」
顔を手のひらで覆って、隙間から見える景色に顔が熱くなる。
どうしたらいいんだぁっ、もう!
「? ああ、寂しかったですか? 申し訳ありません。」
「な、に?」
「ここ、乳首かまって差し上げます。」
言うが早いか、ベェルはその一物をあろうことか乳首に擦りはじめた。
「な、なにしてんの⁉」
「きもちぃ、気持ちいいですよ、フランドール様。」
「はっ、ぇ…ぬ、ぬるぬるしてっ、ぁっ。」
ベェルの先走りがとろとろ溢れてきて、甘い匂い、ぬるぬる、心臓の方の乳首、敏感なのに。
あたま、甘くて、くらくらしてくる。
すりすり、こすこすされると、腰んとこびくびくして…っ。
「あっ…。」
天井の鏡、俺が映ってる…。
「べ、ベェルっ、こんなのだめっぁっ。」
「んっ…だめ? 何故ですか…はっ、こんなに気持ちいのに。……ウェルギリウス殿下のことを好いておられるから…?」
「ち、ぁう、ちがうぅ、ビクビクってしちゃうからぁ…! かぁみっ、うつる、やぁ! きもちよく、なる、んっ、」
フランドールから放たれた言葉に、ベェルシードはコクリと唾液を飲み込んだ。
それから真っ赤な唇を舌なめずりして、首元に吸い付いた。
両の乳首を捕らえ、クリクリと優しく摘んでやる。
時々、力をキュンっと込めるとびくりと身体が震え、フランドールは、いい声で鳴いた。
屈強な筋肉に覆われた腹に股間を擦り付けて、獣のように腰を振る。
腹筋の割れ目の山が刺激になって、気持ちがいい。
ああ、中に入りたい。
無理やりに犯してしまいたい。
「ひっ、ぁ、あ、なんで腹、押すんだぁう。そこ、変…! ぐりぐり当たると、あっ、きもちいとこみたいになるっ……ぁっ、あ、!」
「…へぇっ、フランドール様、才能ありますよ、きっと。」
体外式の射精でも教えましょうかね…。
ベェルの中で密かに悪巧みが企てられたことをフランドールは知らない。
「んっぅ……!」
「…くっ。」
目の前にチカチカとしたものが広がり、一気に力の入った身体の筋肉が緩む。寝そべっているだけなのに、上がってしまって息と心拍数。身体はまだ震えをやめない。絶頂したあとのようなじんわりとしたものがフランドールの身体を満たしていく。ふぅふぅと乱れた呼吸を無意識に整えながら、頬にまで飛んできた甘い液体を拭った。
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