22 / 132
放浪準備編
21.アウトプットを再確認するよ
しおりを挟む
翌日、俺たちは夕べ設定した目標を達成すべく他のギルドの登録申請に向かった。とはいえ、のべつ幕なしに色々なギルドに登録したのでは結局無駄骨なんてことになりかねないので、その辺は優先順位を考える必要があるけど。
というわけでこの街にはどんなギルドがそもそもあるのか、そこから調べるところから始まったわけだ。
「総合職ギルドで聞いたところでは、木工、製薬、鍛冶、製本、服飾、それと冒険者は少なくともギルドがあるらしいけど……他ありそうな職業としては……?」
「あの、服飾の中に紡織は含まれるんでしょうか? デザインや裁縫だけだとすると、生産はまた別にありそうな気もしますけど……」
「ああ、確かに。それを考えると鍛冶にも製錬関係で同じような問題がありそうだね……あとそうだ、魔導工学を忘れてた。あれがないと魔動車が作れない」
「あ、そういえばこの間お買い物していた時に食器のエンブレムを掲げている建物がありました。店というよりホールっぽかったですけど、料理人ギルドとかですかね?」
「どうだろう、陶磁器か、それでなければ食器ギルドの可能性もありそうだけど……それも調べなきゃダメか」
こんな具合にある程度職業に関する予測を立てて、実際に存在するか調べた上で取捨選択をしていくことにしたわけだけど……リストをメモ帳にリストアップする段になって、今回の件とは全く関係ないものの非常に重要なことが気になった。
「……エリナさん、俺の書いたもの読める?」
「え? それはトーゴさんの能力を考えれば読めて当然……あれ? 何て書いてあるんですかコレ? マンガに使われてたからひらがなだってことはわかるんですけど……」
「……漢字とカタカナだな。慣れなきゃ区別つかなくてもしょうがないけど」
っていうか、ああ、やっぱり。何で気付かなかったんだろう。
確かにこの多方向翻訳認識能力というのは、読んだり聞いたりする所謂インプットだけでなくアウトプット、つまり話す際にも不自由のないように作られてはいる。
しかし同じアウトプットでも、書かれるものを介して他人の視覚にインプットさせる――平たく言うと書いて読ませることに関しては今まで実験したこともなかったので、可能かどうか判断してこなかった。
エリナさんの反応からすると、普段の俺は多方向翻訳認識能力を使っていたとしても日本語を書いてしまっているみたいだ。これはどうにかならないものか、スキル一覧の方もあまり確認してなかったから見てみるか……
「お」
「どうかしましたか、トーゴさん?」
「いや、それに関してはもしかしたら解決出来そうだ」
スキル一覧を試しに開いてみると、リストの最初に項目が分かりやすく存在していた。そしてその詳細を確認してみると、こんな表示が浮かび上がってきた。
多方向翻訳認識能力
インプット・アウトプット問わず伝達する相手との使用言語の齟齬を解消する能力。
オートモードとロジカルモードが存在する。
……この上なく簡潔かつ分かりやすい文章だけど、オートモードとロジカルモードって何だ? 何となく予想はつくけど確認はしておかないと……
オートモード
全ての言語が使用者の母語としてインプットされ、伝達相手の母語としてアウトプットされる。ただし筆記言語は使用者の母語に固定される。
ロジカルモード
全ての言語が使用者の母語と同等に意思疎通可能状態になる。筆記言語も各言語を使用可能になるが、母語の違う人間で構成された集団への伝達には向かない。
デフォルト:オートモード
ロジカルモードに変更しますか? はい/いいえ
……何というかこう言うところは現代のコンピューターライクだな。どっちにしてもこういうモードが最初から設定されていたことも、スキル確認の時にモードを簡単に変更出来そうなのも俺にとっては助かる話だ。
ローカルモードに変更して、っと……
「んー?」
モード変更をしてすぐ手元のメモを読んでみたものの、もともと日本語で書いてあるものを読んでも実感が沸かない。モード変更時に何かエフェクトがあったわけでもなし。
と――
「トーゴサン? オレトゥコ クンノッサ?」
「エリナさん?」
――驚いた。エリナさんの言葉ががっつりフィンランド語になってる。しかも何が凄いって、全く馴染みがないにもかかわらずフィンランド語だということを内容も含めて母語のように理解出来たのが信じられない。
……これ、便利だな。今のところ大勢を前に何かを伝達するっていう機会はないから、何もなければこっちのモードにするか。
「ああ、大丈夫だよ。おそらくこれで問題ないと思う。メモもフィンランド語に書き直したから、ちょっと確認してくれる?」
「それならよかったですけど。ええと……ほんとだ! 凄い! ちゃんとフィンランド語になってますよ!!」
そりゃ、モードを変更したからな。それが証拠に今話しているこの言葉も全部フィンランド語だ。……エリナさんは興奮して気付かないのかと思ってたけど、考えたら彼女には最初から俺の言葉がフィンランド語に聞こえてたんだっけ。そりゃ文字に起こさないと実感が沸かないはずだ。
「……でもこれ、このモードにしてたら使えるかもしれない」
「え、何ですか?」
「ああ、このロジカルモード使えるかもしれないって……ああ、今日本語で言ってたか」
なるほど、オートにしないと意識して伝わる言語をしゃべらないといけないのか。書く時はともかく通常話す時には結構不便だな。さっきと言ってること違うけど、これをデフォルトにするのはやめておいた方がいいか……
「それで、何に使えるんですか?」
「ああ、言語の教材を作るのもアリかなって思ってさ……例えばこんな風に」
取り敢えず今はフィンランド語を意識して使うことにして……俺はイチゴを意味する3つの単語をメモ帳に書き出した。
マンシッカ
イチゴ
エーポル
「エリナさん、これ読める?」
「これですか? ……ああ、これは簡単ですよ、イチゴでしょ? 他の2つは……わかりませんけど。何て書いてあるんですか?」
「どれもイチゴで合ってるよ。ただし最初のはフィンランド語、2つ目が日本語、3つ目がマジェリア語で書いてあるんだ。マジェリア語はジェルマ文字だから、普通の転生者はそこから読めるようにしなきゃならないけど……」
そこまで言って、ようやくエリナさんは「使える」という意味を理解したみたいだった……けど、やっぱり難しい顔だ。
「エリナさん?」
「使えるかもしれませんけど……実用的ではありませんよね、これ」
「……まあ、そうだね」
分量も労力も製本ギルドとの兼ね合いも考えると、使えるかもしれないけどコストパフォーマンスとしては極めて悪い。
……まあ、最悪エリナさん専用のテキストだけ作るんでも、俺としては全然いいんだけどね。
---
新章:放浪準備編の始まりです。放浪準備編も最初異世界転生編と同じくらいの長さでやろうと思ったんですが、書いていくうちに冗長になりかねなかったので半分に減らしています。
多分放浪開始編も同じ感じかなあ……
フィンランド語の部分はアルファベット表記でもよかったかなと思ったんですが、それやるとジェルマ語の表記が訳わからなくなるので便宜上カタカナで表記しています。実際にエリナさんが読んでるのはちゃんとアルファベット表記ですよ?
次回更新は11/08の予定です。お楽しみに!
というわけでこの街にはどんなギルドがそもそもあるのか、そこから調べるところから始まったわけだ。
「総合職ギルドで聞いたところでは、木工、製薬、鍛冶、製本、服飾、それと冒険者は少なくともギルドがあるらしいけど……他ありそうな職業としては……?」
「あの、服飾の中に紡織は含まれるんでしょうか? デザインや裁縫だけだとすると、生産はまた別にありそうな気もしますけど……」
「ああ、確かに。それを考えると鍛冶にも製錬関係で同じような問題がありそうだね……あとそうだ、魔導工学を忘れてた。あれがないと魔動車が作れない」
「あ、そういえばこの間お買い物していた時に食器のエンブレムを掲げている建物がありました。店というよりホールっぽかったですけど、料理人ギルドとかですかね?」
「どうだろう、陶磁器か、それでなければ食器ギルドの可能性もありそうだけど……それも調べなきゃダメか」
こんな具合にある程度職業に関する予測を立てて、実際に存在するか調べた上で取捨選択をしていくことにしたわけだけど……リストをメモ帳にリストアップする段になって、今回の件とは全く関係ないものの非常に重要なことが気になった。
「……エリナさん、俺の書いたもの読める?」
「え? それはトーゴさんの能力を考えれば読めて当然……あれ? 何て書いてあるんですかコレ? マンガに使われてたからひらがなだってことはわかるんですけど……」
「……漢字とカタカナだな。慣れなきゃ区別つかなくてもしょうがないけど」
っていうか、ああ、やっぱり。何で気付かなかったんだろう。
確かにこの多方向翻訳認識能力というのは、読んだり聞いたりする所謂インプットだけでなくアウトプット、つまり話す際にも不自由のないように作られてはいる。
しかし同じアウトプットでも、書かれるものを介して他人の視覚にインプットさせる――平たく言うと書いて読ませることに関しては今まで実験したこともなかったので、可能かどうか判断してこなかった。
エリナさんの反応からすると、普段の俺は多方向翻訳認識能力を使っていたとしても日本語を書いてしまっているみたいだ。これはどうにかならないものか、スキル一覧の方もあまり確認してなかったから見てみるか……
「お」
「どうかしましたか、トーゴさん?」
「いや、それに関してはもしかしたら解決出来そうだ」
スキル一覧を試しに開いてみると、リストの最初に項目が分かりやすく存在していた。そしてその詳細を確認してみると、こんな表示が浮かび上がってきた。
多方向翻訳認識能力
インプット・アウトプット問わず伝達する相手との使用言語の齟齬を解消する能力。
オートモードとロジカルモードが存在する。
……この上なく簡潔かつ分かりやすい文章だけど、オートモードとロジカルモードって何だ? 何となく予想はつくけど確認はしておかないと……
オートモード
全ての言語が使用者の母語としてインプットされ、伝達相手の母語としてアウトプットされる。ただし筆記言語は使用者の母語に固定される。
ロジカルモード
全ての言語が使用者の母語と同等に意思疎通可能状態になる。筆記言語も各言語を使用可能になるが、母語の違う人間で構成された集団への伝達には向かない。
デフォルト:オートモード
ロジカルモードに変更しますか? はい/いいえ
……何というかこう言うところは現代のコンピューターライクだな。どっちにしてもこういうモードが最初から設定されていたことも、スキル確認の時にモードを簡単に変更出来そうなのも俺にとっては助かる話だ。
ローカルモードに変更して、っと……
「んー?」
モード変更をしてすぐ手元のメモを読んでみたものの、もともと日本語で書いてあるものを読んでも実感が沸かない。モード変更時に何かエフェクトがあったわけでもなし。
と――
「トーゴサン? オレトゥコ クンノッサ?」
「エリナさん?」
――驚いた。エリナさんの言葉ががっつりフィンランド語になってる。しかも何が凄いって、全く馴染みがないにもかかわらずフィンランド語だということを内容も含めて母語のように理解出来たのが信じられない。
……これ、便利だな。今のところ大勢を前に何かを伝達するっていう機会はないから、何もなければこっちのモードにするか。
「ああ、大丈夫だよ。おそらくこれで問題ないと思う。メモもフィンランド語に書き直したから、ちょっと確認してくれる?」
「それならよかったですけど。ええと……ほんとだ! 凄い! ちゃんとフィンランド語になってますよ!!」
そりゃ、モードを変更したからな。それが証拠に今話しているこの言葉も全部フィンランド語だ。……エリナさんは興奮して気付かないのかと思ってたけど、考えたら彼女には最初から俺の言葉がフィンランド語に聞こえてたんだっけ。そりゃ文字に起こさないと実感が沸かないはずだ。
「……でもこれ、このモードにしてたら使えるかもしれない」
「え、何ですか?」
「ああ、このロジカルモード使えるかもしれないって……ああ、今日本語で言ってたか」
なるほど、オートにしないと意識して伝わる言語をしゃべらないといけないのか。書く時はともかく通常話す時には結構不便だな。さっきと言ってること違うけど、これをデフォルトにするのはやめておいた方がいいか……
「それで、何に使えるんですか?」
「ああ、言語の教材を作るのもアリかなって思ってさ……例えばこんな風に」
取り敢えず今はフィンランド語を意識して使うことにして……俺はイチゴを意味する3つの単語をメモ帳に書き出した。
マンシッカ
イチゴ
エーポル
「エリナさん、これ読める?」
「これですか? ……ああ、これは簡単ですよ、イチゴでしょ? 他の2つは……わかりませんけど。何て書いてあるんですか?」
「どれもイチゴで合ってるよ。ただし最初のはフィンランド語、2つ目が日本語、3つ目がマジェリア語で書いてあるんだ。マジェリア語はジェルマ文字だから、普通の転生者はそこから読めるようにしなきゃならないけど……」
そこまで言って、ようやくエリナさんは「使える」という意味を理解したみたいだった……けど、やっぱり難しい顔だ。
「エリナさん?」
「使えるかもしれませんけど……実用的ではありませんよね、これ」
「……まあ、そうだね」
分量も労力も製本ギルドとの兼ね合いも考えると、使えるかもしれないけどコストパフォーマンスとしては極めて悪い。
……まあ、最悪エリナさん専用のテキストだけ作るんでも、俺としては全然いいんだけどね。
---
新章:放浪準備編の始まりです。放浪準備編も最初異世界転生編と同じくらいの長さでやろうと思ったんですが、書いていくうちに冗長になりかねなかったので半分に減らしています。
多分放浪開始編も同じ感じかなあ……
フィンランド語の部分はアルファベット表記でもよかったかなと思ったんですが、それやるとジェルマ語の表記が訳わからなくなるので便宜上カタカナで表記しています。実際にエリナさんが読んでるのはちゃんとアルファベット表記ですよ?
次回更新は11/08の予定です。お楽しみに!
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる