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放浪準備編
22.木工ギルドの登録審査を受けるよ
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取り敢えず翻訳能力のモードは普段はオート、物を書くときだけロジカルと使い分けることにして……まずは別ギルドに登録してこよう。専門職ギルドなんて呼ばれてる以上試験が必要かもしれないけど、生産系なら何とかなるだろうし。
ただエリナさんはまだ生産系も戦闘系も貧弱だからちょっと無理だろうな。生産系に関しては俺からおいおい教えていくとして、戦闘系は一緒に習得・習熟していくしかない。
そんなわけで俺ひとりで木工ギルドに来たわけだけど……何か総合職ギルドに比べてだいぶ規模が小さいな。床面積で向こうの半分くらいしかない気がする上、お土産やら日用品やらの木彫り細工を売ってる場所まであるせいで人間の活動範囲がさらに狭い。
……そんな中でもロビーと受付がちゃんとあるのは流石というか何というか。
「すいません、ギルドに登録したいんですけど」
「はい、登録ですね。総合職ギルドのギルドカードはお持ちですか?」
「はい。先日取ったばかりですが」
「確認します。……ありがとうございます。トーゴ=ミズモトさん、総合職ギルドの軽銀ランクでお間違いはありませんか?」
「間違いありません」
専門職ギルド登録の際に総合職ギルドカードはこうやって使うのか。考えてみればあの時にステータスも確認してたし、そういう情報が全部入ってるのかもしれない。デビットカード機能付きのマイナンバーカードみたいなものか?
「では当ギルド登録のご説明をします。当ギルドに初めて登録される方には審査として簡単な課題をこなしていただきます。課題は2種類あり各項目で点数化されておりまして、合格点はおおよそ6割となっています。
ただし総合職ギルド銀ランク以上、木工関連スキル習得数8割以上およびDEX60以上のステータスをお持ちの方は無審査で登録可能となり、全てを満たしていなくても一部満たしていれば課題の点数に反映されます。
ミズモトさんは総合職ギルドのランク以外は全て満たしておりますので、合格前提で課題をこなしていただきますが……審査にはおおよそ1日かかります。お時間はよろしいですか?」
「はい、時間自体は。ただ連れがいるので、審査に時間がかかる旨連絡しておきたいんですが」
「結構です。宿泊先に戻って連絡してからもう一度受付にお越しください。その際課題をお渡しいたします」
やっぱり無審査登録の条件ってあったのか、っていうのはともかく……合格前提で課題を出されるのも、審査に1日かかるっていうのも何か初めてだな。
他のギルドももしかしてこんな感じなのか? だとしたら今回のギルド登録はちょっとした予行演習にはもってこいかもしれない。
まあ取り敢えずはエリナさんに連絡してくるとするか。……こういう時スマホもないのは結構面倒だな、何か相当するものとかあるんだろうか。
そんなわけで一旦エリナさんに課題のことを伝えたのち、もう一度木工ギルドに課題をもらうべく戻った。ギルドにも物を売るスペースがあるのだから誰かお客が来てもよさそうなものだけど、少し席を外しても人の出入りは見られない。
表だって特に人通りが少ないわけじゃないのに、どういうことなんだろう?
「ああ、それは……そこで売っているのは全て依頼と関係のない作品なものですから、大きく広告などを打っていないからですよ」
木工ギルドの受付の人曰く、木工ギルドで作られる作品には大きく分けてふたつあるとのこと。
ひとつは木工ギルドに寄せられる依頼をメンバーが受けて作られるもの。
もうひとつは木工ギルドに単体の作品として持ち込まれるもの。
前者はともかく後者の方はメンバーでなくとも持ち込むことが出来るけど、買取基準が厳しいためほとんどは追い返されるうえ、狭き門を通ってもああいった形で目立たないように売りに出されるのが関の山なんだとか。
だったら何でこんなのを売っているのか――いや、もしかして?
「あの、ギルド登録の課題ってもしかして完成品をここで売りに出してたりします?」
「ご明察です。実際にはここで売りに出るレベルでなくとも及第点にはなりますが、優秀な作品であれば捨てるのももったいないので。
もっとも、課題はふたつありまして……もうひとつの方は売りに出せないので専ら片方の課題に限られますが」
なるほど、つまりこのレベルの小道具制作が課題のひとつになるわけか……大方手先の器用さだったりデザイン能力だったりを確認するためにやるのかな? ということはおそらく……
「もうひとつの課題というのは建築関係ですか?」
「建築関係、と言えばそうかもしれません。まあ取り敢えず課題の方お渡しします。ひとつ目の課題は自由課題の木製道具、ふたつ目の課題は家屋のミニチュア模型の骨格のみを作っていただきます。
木製道具は家庭で使用出来そうなものであれば物は問いませんが、小物入れやハンガーなど片手で携帯可能なものに限ります。装飾品でも可です。
家屋のミニチュア模型は原寸の5分の1程度のものを実際に組んでいただく課題で、こちらで設計図をお渡しします。ただし基本設計図だけでは完成しないように作られていますので、アレンジを加えてください。
時間は木製道具が3時間、家屋模型が15時間です。木材等はこちらで支給しますし、道具に関してはギルドに用意されているものを使用してかまいません。ここまで何か質問ありますか?」
「特にありません……あ、食事とかはどうすればよろしいですか?」
「それについてはご注文いただければ総合職ギルドの食堂から出前という形でこちらに運びます。家屋模型の作業時間内に適宜休憩をとっていただく形になりますが、よろしいですか?」
「はい、ありがとうございます」
「質問は以上ですか? それでは2階の工房に移動して下さい。準備が出来次第、登録審査を開始させていただきます」
……さて、木製道具に関しては何を作るとしようかな……?
――トーゴさんは木工ギルドの登録審査に出かけた。審査と言ってもまる1日使うレベルのもので、ちょっとやって終わりというのを想像していた私は少し驚いた……と同時に納得もしたんだけど。そりゃ専門職ならそうだよね、って。
一方、宿の部屋に残った私もただだらだら暇をつぶしているわけにもいかず。
「ええと、この字はこれに対応するから、この単語の読みは……」
ジェルマ文字……この世界で一般的な言語で使用されている文字の読みから単語の読みを想像する作業をしている。単語の意味は当然分からないけど、これだけでもだいぶ違うってトーゴさんは言ってた。
まあ、対応表を作ってくれたのはもちろんトーゴさんなんだけど。ここから段階的に単語の意味とかを勉強していって、最終的には半分くらいこっちの言葉を理解出来ればそれでいいらしい。日常会話なら大体そんなものか。
ちなみに今見ている単語はマジェリア語じゃなくてジェルマ語。マジェリア語はマジェリアでしか通じないし、この世界で一番広く普及しているのはどうやらジェルマ語らしいことから、トーゴさんが選んでくれた。私たちがいた世界でいう英語みたいなものなのかもしれない……そう思えば意外に何とかなりそうな気がする不思議。
「んーっ、疲れたー……ちょっと休憩。トーゴさん大丈夫かな……」
登録審査で1日かかるっていうのも結構アレだけど、ご飯とかの休憩はちゃんと取ってるのかな。流石にギルドも飲まず食わずでそんな時間を過ごせなんて鬼みたいなこと言わないと思うけど、そうでなくても心配だなあ……
「うん、やっぱり私もちゃんとトーゴさんの力になれるように頑張らないと」
そうじゃないと、いつまでもトーゴさんにおんぶりだっこって訳にもいかないし。私自身もちゃんとあの人の役に立たないと、愛想つかされちゃう。いくらあの人が一目惚れだったって言ってくれたって――
「――あー……うー……!」
ダメダメ、頑張んないとって思ってるそばからにやけるの禁止! ああもう耳まで熱いよう……!
「よし、勉強頑張ろう! 頑張ってジェルマ語覚えるぞー!」
---
この異世界、あまりステータスとか気にされないので、こういう形で優遇されると新鮮な気分ですね。あと自分で書いててアレだけどエリナさん可愛い。
次回更新は11/11の予定です。
ただエリナさんはまだ生産系も戦闘系も貧弱だからちょっと無理だろうな。生産系に関しては俺からおいおい教えていくとして、戦闘系は一緒に習得・習熟していくしかない。
そんなわけで俺ひとりで木工ギルドに来たわけだけど……何か総合職ギルドに比べてだいぶ規模が小さいな。床面積で向こうの半分くらいしかない気がする上、お土産やら日用品やらの木彫り細工を売ってる場所まであるせいで人間の活動範囲がさらに狭い。
……そんな中でもロビーと受付がちゃんとあるのは流石というか何というか。
「すいません、ギルドに登録したいんですけど」
「はい、登録ですね。総合職ギルドのギルドカードはお持ちですか?」
「はい。先日取ったばかりですが」
「確認します。……ありがとうございます。トーゴ=ミズモトさん、総合職ギルドの軽銀ランクでお間違いはありませんか?」
「間違いありません」
専門職ギルド登録の際に総合職ギルドカードはこうやって使うのか。考えてみればあの時にステータスも確認してたし、そういう情報が全部入ってるのかもしれない。デビットカード機能付きのマイナンバーカードみたいなものか?
「では当ギルド登録のご説明をします。当ギルドに初めて登録される方には審査として簡単な課題をこなしていただきます。課題は2種類あり各項目で点数化されておりまして、合格点はおおよそ6割となっています。
ただし総合職ギルド銀ランク以上、木工関連スキル習得数8割以上およびDEX60以上のステータスをお持ちの方は無審査で登録可能となり、全てを満たしていなくても一部満たしていれば課題の点数に反映されます。
ミズモトさんは総合職ギルドのランク以外は全て満たしておりますので、合格前提で課題をこなしていただきますが……審査にはおおよそ1日かかります。お時間はよろしいですか?」
「はい、時間自体は。ただ連れがいるので、審査に時間がかかる旨連絡しておきたいんですが」
「結構です。宿泊先に戻って連絡してからもう一度受付にお越しください。その際課題をお渡しいたします」
やっぱり無審査登録の条件ってあったのか、っていうのはともかく……合格前提で課題を出されるのも、審査に1日かかるっていうのも何か初めてだな。
他のギルドももしかしてこんな感じなのか? だとしたら今回のギルド登録はちょっとした予行演習にはもってこいかもしれない。
まあ取り敢えずはエリナさんに連絡してくるとするか。……こういう時スマホもないのは結構面倒だな、何か相当するものとかあるんだろうか。
そんなわけで一旦エリナさんに課題のことを伝えたのち、もう一度木工ギルドに課題をもらうべく戻った。ギルドにも物を売るスペースがあるのだから誰かお客が来てもよさそうなものだけど、少し席を外しても人の出入りは見られない。
表だって特に人通りが少ないわけじゃないのに、どういうことなんだろう?
「ああ、それは……そこで売っているのは全て依頼と関係のない作品なものですから、大きく広告などを打っていないからですよ」
木工ギルドの受付の人曰く、木工ギルドで作られる作品には大きく分けてふたつあるとのこと。
ひとつは木工ギルドに寄せられる依頼をメンバーが受けて作られるもの。
もうひとつは木工ギルドに単体の作品として持ち込まれるもの。
前者はともかく後者の方はメンバーでなくとも持ち込むことが出来るけど、買取基準が厳しいためほとんどは追い返されるうえ、狭き門を通ってもああいった形で目立たないように売りに出されるのが関の山なんだとか。
だったら何でこんなのを売っているのか――いや、もしかして?
「あの、ギルド登録の課題ってもしかして完成品をここで売りに出してたりします?」
「ご明察です。実際にはここで売りに出るレベルでなくとも及第点にはなりますが、優秀な作品であれば捨てるのももったいないので。
もっとも、課題はふたつありまして……もうひとつの方は売りに出せないので専ら片方の課題に限られますが」
なるほど、つまりこのレベルの小道具制作が課題のひとつになるわけか……大方手先の器用さだったりデザイン能力だったりを確認するためにやるのかな? ということはおそらく……
「もうひとつの課題というのは建築関係ですか?」
「建築関係、と言えばそうかもしれません。まあ取り敢えず課題の方お渡しします。ひとつ目の課題は自由課題の木製道具、ふたつ目の課題は家屋のミニチュア模型の骨格のみを作っていただきます。
木製道具は家庭で使用出来そうなものであれば物は問いませんが、小物入れやハンガーなど片手で携帯可能なものに限ります。装飾品でも可です。
家屋のミニチュア模型は原寸の5分の1程度のものを実際に組んでいただく課題で、こちらで設計図をお渡しします。ただし基本設計図だけでは完成しないように作られていますので、アレンジを加えてください。
時間は木製道具が3時間、家屋模型が15時間です。木材等はこちらで支給しますし、道具に関してはギルドに用意されているものを使用してかまいません。ここまで何か質問ありますか?」
「特にありません……あ、食事とかはどうすればよろしいですか?」
「それについてはご注文いただければ総合職ギルドの食堂から出前という形でこちらに運びます。家屋模型の作業時間内に適宜休憩をとっていただく形になりますが、よろしいですか?」
「はい、ありがとうございます」
「質問は以上ですか? それでは2階の工房に移動して下さい。準備が出来次第、登録審査を開始させていただきます」
……さて、木製道具に関しては何を作るとしようかな……?
――トーゴさんは木工ギルドの登録審査に出かけた。審査と言ってもまる1日使うレベルのもので、ちょっとやって終わりというのを想像していた私は少し驚いた……と同時に納得もしたんだけど。そりゃ専門職ならそうだよね、って。
一方、宿の部屋に残った私もただだらだら暇をつぶしているわけにもいかず。
「ええと、この字はこれに対応するから、この単語の読みは……」
ジェルマ文字……この世界で一般的な言語で使用されている文字の読みから単語の読みを想像する作業をしている。単語の意味は当然分からないけど、これだけでもだいぶ違うってトーゴさんは言ってた。
まあ、対応表を作ってくれたのはもちろんトーゴさんなんだけど。ここから段階的に単語の意味とかを勉強していって、最終的には半分くらいこっちの言葉を理解出来ればそれでいいらしい。日常会話なら大体そんなものか。
ちなみに今見ている単語はマジェリア語じゃなくてジェルマ語。マジェリア語はマジェリアでしか通じないし、この世界で一番広く普及しているのはどうやらジェルマ語らしいことから、トーゴさんが選んでくれた。私たちがいた世界でいう英語みたいなものなのかもしれない……そう思えば意外に何とかなりそうな気がする不思議。
「んーっ、疲れたー……ちょっと休憩。トーゴさん大丈夫かな……」
登録審査で1日かかるっていうのも結構アレだけど、ご飯とかの休憩はちゃんと取ってるのかな。流石にギルドも飲まず食わずでそんな時間を過ごせなんて鬼みたいなこと言わないと思うけど、そうでなくても心配だなあ……
「うん、やっぱり私もちゃんとトーゴさんの力になれるように頑張らないと」
そうじゃないと、いつまでもトーゴさんにおんぶりだっこって訳にもいかないし。私自身もちゃんとあの人の役に立たないと、愛想つかされちゃう。いくらあの人が一目惚れだったって言ってくれたって――
「――あー……うー……!」
ダメダメ、頑張んないとって思ってるそばからにやけるの禁止! ああもう耳まで熱いよう……!
「よし、勉強頑張ろう! 頑張ってジェルマ語覚えるぞー!」
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