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放浪準備編
25.材料を集めてみるよ
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取り敢えずしなければならないことが材料集めであることが判明した翌日、俺たちはその材料を作るための材料を調達しに再びロリアニ通りを散策した。まずは手に入れやすいものを、となるとアルコールだから酒屋か基礎材料ギルドか……
というわけでまずは酒屋を覗いてみよう。材料専用の純エタノールとかだと、もしかしたらバカ高いかもしれないしな……確か酒屋は今泊まっている宿から100メートルほど南に行ったところにあったと思ったけど……ああ、あったあった。
「いらっしゃい」
「どうも。とびきり強い蒸留酒を探してるんですが、オススメはありますか?」
「とびきり強い蒸留酒ね。オススメってことなら、ちょうど今日入荷したものがあるから奥からとってきてやるよ」
「お願いします」
タイミングがいいな。それにオススメと聞かれてすぐに受け答えできるほどのものだっていうのがいい。……店主としては飲むことを前提に持ってくるはずだから、実際に使えるかどうかはともかく、だけど。
「お待たせ。こいつはスローヴォからの輸入品でな、酒精はやたら強いが変に香りなんかもないから何かで割って飲むには最高の品だ。そういう売り文句でこれから売りに出そうとしてたやつなんだが、試してみるかい?」
「スローヴォ? あそこってこんなもん作ってたんです?」
「もともとは鉱山の連中向けに少量作ってたらしいんだが、今年は何か材料となる麦とジャガイモがとんでもない豊作だったらしくて、国内で消費しきれないほど生産しちまったんだと。今回輸入されたのはそのおこぼれってとこか、それでもだいぶ量は多いがな」
……材料からすると、前世で言うところのウォッカかスピリタスかな? だとするととびきり強いっていうのも納得できるし、こっちとしても材料に使えそうで買わない理由はない、かな?
ビンの大きさ的には750ccってところか……よし。
「んじゃ試しに1本ください。気に入ったらもっと買いに来ますよ」
「毎度! 1穴あき銀だ。飲む時はジュースか水で割ってから飲むんだぜ、でなきゃあっという間に酔い潰れる……より先に純粋に強すぎて飲めないからな」
……やったのか、店主。そりゃ強い蒸留酒なんかストレートで飲んだら最悪だわ。前世のロシア人とかじゃあるまいし。
とにかくこれで実験が出来るな。ええと、その前に素材鑑定っと……
クローチェ
スローヴォ共和国で生産しているスピリッツ。割って飲むのが前提とされており、加水加工はされていない。
アルコール度数96度。引火性のため火気厳禁。
何かとんでもなく危ないスピリタスが来た!? 前世でほとんど工業用って言われてたのとほとんど度数が変わらないじゃないか! こんなの輸出するスローヴォもスローヴォだけど買い付けるマジェリアもどうかしてないか!?
でもまあ、飲むのはともかく実験するにはこれほど好都合な材料もないから俺としては助かったけど。しかもこの量で1穴あき銀ならそんなに高くないしな。まあ念のため基礎材料ギルドにも行ってみるけど、何となく酒屋で調達する方が早い気がする。
……こんな強い酒、1本2本でも絶対持て余すだろうし。
結局その読み通り基礎材料ギルドでも置いてあることは置いてあったけど、量も少なく値段も酒屋とほとんど変わらなかったのでそのまま買わずに帰ってきた。その時に基礎材料ギルドからは製薬ギルドでも同じものがもうちょっと多く売っていると言われたけど、その時点で明らかに消毒用だから買うのに気が引けるんだよな……
いずれにしても、これで実験できるな。
「後は石炭……これはコールタールでもいいか、それと硫黄と亜鉛と石英かな」
実験に使いたいものはそれだけあるけど、この辺りは鍛冶ギルドに行けば一括で調達出来るらしい。石炭と亜鉛はスローヴォの名産でそちらから輸入、硫黄はマジェリア国内のもっと内部の方で豊富に採れるとのことで、それこそ酒場のスピリタスくらい在庫があるんだとか。石英は……この辺りは結構どこでも取れるはずだ。
ちなみにコールタールは鍛冶ギルドでも扱ってるけど、木工ギルドの方にもそれなりに在庫があると言われた。まあそっちの方は枝打ち後の防腐用何かに使うらしくてそこまで在庫を取り揃えてないので、ちゃんと買うならやっぱり鍛冶ギルドらしいけど。
「お邪魔しまーす」
「あ、ミズモトさん! お疲れ様です、何か依頼をこなしていきますか?」
「え? えーと……」
鍛冶ギルドに入るなりいきなり依頼受注の確認をされてしまった……登録してから最初の1週間はとにかくお金と実績が欲しくて、複数ギルドで色々受注してたからしょうがないかな……あ、そういえば。
「コークス精製の依頼って今大丈夫ですか?」
「コークス精製ですか? ええ、あれは常設なのでいつでも問題ありませんが……ランクは低いしあまり実入りもよくないのでやりたがる人もいないですよ?」
「言っても製錬や暖房に必要じゃないですか。マジェリア国内で回すならともかく、スローヴォからコークスを別に輸入するのは手間もかかるし費用もかさむでしょ?
施設なんかを使わせてもらうんだからこのくらいはこなしますよ」
「そこまで気を遣っていただく必要もないんですが……正直助かります、ありがとうございます。コールタールに関してはそちらで持っていっても構いませんが、なるたけならこちらで買い取らせていただければ」
「いや、コールタールはもらっていきます。その代わりコークス精製は量多めにやるので……石炭500kgください」
「分かりました、受注料3穴あき銀になります。魔動車はお使いになりますか?」
「お願いします」
そう、このコークス精製依頼では受注したもの以外の副産物について自由に持って帰っていいことになっている。今欲しいのは石炭よりもむしろこの副産物の方だから、少量ながら達成報酬ももらえるこの常設依頼はまさにうってつけだ。
……健康被害の報告も取りざたされているから、受付の人も言うようにあまりやりたがる人がいないのが現実だけど。
ただ、今の俺には素材分解という魔法がある。聞けばこの魔法、生産系の魔法でありながら習得した者がほとんどいないとんでもなくレアな魔法なんだとか。……基礎材料ギルドは一体何をやってるんだ? とその話を聞いたとき思ったけど、普通分解するのには触媒使ったり加熱したり……所謂前世と同じことをやらないとならないらしい。
そしてその場合化合物を完全に分解するのは相当困難なわけで、そういう意味でも俺の素材分解はとんでもない魔法だということだった。さっき言った健康被害も、そもそも副産物が気化しないから相当に抑えられるし。
とは言え街中でそんな魔法を使うわけにももちろん行かず、大抵は本来その分解作業を行う場所――今回で言えば鍛冶ギルド専用精製・製錬所でやることになるわけだ。
「……さて、始めるとするか」
精製・製錬所に到着した俺はさっそく石炭500kgに素材分解魔法をかける。指定するのはコークスとそれ以外、副産物については液体状にして、あらかじめ不可視インベントリに用意しておいた特大容器に収納。コークスについては魔動車の荷台にそのまま残るように位置指定を行う。
……こう言うと何もリスクなしに何でもやれそうだけど、そうは言っても魔法だから魔力はゴリゴリと減ってくんだよね……本当はもっと石炭多めでやりたかったんだけど、絶対目立つし魔力も不安だしで結局この量で落ち着いたっていうか。
そんなこんなで精製を始めて2時間後。500kgの石炭は無事100kgのコークスと400kgの副産物に分解された。加熱処理による気化がない分、乾留後の生成物にロスがないのもこの魔法の利点だったりする。
まあそれでも疲れるんだけどね……
「お疲れ様です、コークス100kg出来ましたので確認お願いします」
「はい、こちらこそお疲れ様です。……100kg確認しました。では受注料返還分も含めまして6穴あき銀となります、お確かめを」
鍛冶ギルドの裏手で、先程の受付の人にコークスを渡して依頼は終了。単純計算でコークスの値段が石炭の5倍くらいになってるけど。スローヴォから輸入するとそのさらに10倍ほどかかるらしくてこれでも安く上がってるんだとか。
「それにしても素材分解は凄いですね! 仕事も速いし確実だし、凄く助かりますよ!」
「ありがとうございます。ですが以前から申します通り――」
「当然言いふらしたりはしません。マナーにもルールにも違反しますし、そんなことをしても私たちが損をするだけですから」
「――感謝します」
そこら辺を理解し尊重してくれているのが、この世界のいいところだ。実際こんな便利な能力を使っていると公になったら、どんな扱いを受けるか想像もつかないからな……
とにかく、これでコークスも売れてコールタールも手に入った。いよいよ実験だ!
---
今回の話、普通にやったら健康被害と劇物のオンパレードみたいな内容ですけどそこはエキスパート級のなせる業って事でひとつ。
次回更新は11/20の予定です!
というわけでまずは酒屋を覗いてみよう。材料専用の純エタノールとかだと、もしかしたらバカ高いかもしれないしな……確か酒屋は今泊まっている宿から100メートルほど南に行ったところにあったと思ったけど……ああ、あったあった。
「いらっしゃい」
「どうも。とびきり強い蒸留酒を探してるんですが、オススメはありますか?」
「とびきり強い蒸留酒ね。オススメってことなら、ちょうど今日入荷したものがあるから奥からとってきてやるよ」
「お願いします」
タイミングがいいな。それにオススメと聞かれてすぐに受け答えできるほどのものだっていうのがいい。……店主としては飲むことを前提に持ってくるはずだから、実際に使えるかどうかはともかく、だけど。
「お待たせ。こいつはスローヴォからの輸入品でな、酒精はやたら強いが変に香りなんかもないから何かで割って飲むには最高の品だ。そういう売り文句でこれから売りに出そうとしてたやつなんだが、試してみるかい?」
「スローヴォ? あそこってこんなもん作ってたんです?」
「もともとは鉱山の連中向けに少量作ってたらしいんだが、今年は何か材料となる麦とジャガイモがとんでもない豊作だったらしくて、国内で消費しきれないほど生産しちまったんだと。今回輸入されたのはそのおこぼれってとこか、それでもだいぶ量は多いがな」
……材料からすると、前世で言うところのウォッカかスピリタスかな? だとするととびきり強いっていうのも納得できるし、こっちとしても材料に使えそうで買わない理由はない、かな?
ビンの大きさ的には750ccってところか……よし。
「んじゃ試しに1本ください。気に入ったらもっと買いに来ますよ」
「毎度! 1穴あき銀だ。飲む時はジュースか水で割ってから飲むんだぜ、でなきゃあっという間に酔い潰れる……より先に純粋に強すぎて飲めないからな」
……やったのか、店主。そりゃ強い蒸留酒なんかストレートで飲んだら最悪だわ。前世のロシア人とかじゃあるまいし。
とにかくこれで実験が出来るな。ええと、その前に素材鑑定っと……
クローチェ
スローヴォ共和国で生産しているスピリッツ。割って飲むのが前提とされており、加水加工はされていない。
アルコール度数96度。引火性のため火気厳禁。
何かとんでもなく危ないスピリタスが来た!? 前世でほとんど工業用って言われてたのとほとんど度数が変わらないじゃないか! こんなの輸出するスローヴォもスローヴォだけど買い付けるマジェリアもどうかしてないか!?
でもまあ、飲むのはともかく実験するにはこれほど好都合な材料もないから俺としては助かったけど。しかもこの量で1穴あき銀ならそんなに高くないしな。まあ念のため基礎材料ギルドにも行ってみるけど、何となく酒屋で調達する方が早い気がする。
……こんな強い酒、1本2本でも絶対持て余すだろうし。
結局その読み通り基礎材料ギルドでも置いてあることは置いてあったけど、量も少なく値段も酒屋とほとんど変わらなかったのでそのまま買わずに帰ってきた。その時に基礎材料ギルドからは製薬ギルドでも同じものがもうちょっと多く売っていると言われたけど、その時点で明らかに消毒用だから買うのに気が引けるんだよな……
いずれにしても、これで実験できるな。
「後は石炭……これはコールタールでもいいか、それと硫黄と亜鉛と石英かな」
実験に使いたいものはそれだけあるけど、この辺りは鍛冶ギルドに行けば一括で調達出来るらしい。石炭と亜鉛はスローヴォの名産でそちらから輸入、硫黄はマジェリア国内のもっと内部の方で豊富に採れるとのことで、それこそ酒場のスピリタスくらい在庫があるんだとか。石英は……この辺りは結構どこでも取れるはずだ。
ちなみにコールタールは鍛冶ギルドでも扱ってるけど、木工ギルドの方にもそれなりに在庫があると言われた。まあそっちの方は枝打ち後の防腐用何かに使うらしくてそこまで在庫を取り揃えてないので、ちゃんと買うならやっぱり鍛冶ギルドらしいけど。
「お邪魔しまーす」
「あ、ミズモトさん! お疲れ様です、何か依頼をこなしていきますか?」
「え? えーと……」
鍛冶ギルドに入るなりいきなり依頼受注の確認をされてしまった……登録してから最初の1週間はとにかくお金と実績が欲しくて、複数ギルドで色々受注してたからしょうがないかな……あ、そういえば。
「コークス精製の依頼って今大丈夫ですか?」
「コークス精製ですか? ええ、あれは常設なのでいつでも問題ありませんが……ランクは低いしあまり実入りもよくないのでやりたがる人もいないですよ?」
「言っても製錬や暖房に必要じゃないですか。マジェリア国内で回すならともかく、スローヴォからコークスを別に輸入するのは手間もかかるし費用もかさむでしょ?
施設なんかを使わせてもらうんだからこのくらいはこなしますよ」
「そこまで気を遣っていただく必要もないんですが……正直助かります、ありがとうございます。コールタールに関してはそちらで持っていっても構いませんが、なるたけならこちらで買い取らせていただければ」
「いや、コールタールはもらっていきます。その代わりコークス精製は量多めにやるので……石炭500kgください」
「分かりました、受注料3穴あき銀になります。魔動車はお使いになりますか?」
「お願いします」
そう、このコークス精製依頼では受注したもの以外の副産物について自由に持って帰っていいことになっている。今欲しいのは石炭よりもむしろこの副産物の方だから、少量ながら達成報酬ももらえるこの常設依頼はまさにうってつけだ。
……健康被害の報告も取りざたされているから、受付の人も言うようにあまりやりたがる人がいないのが現実だけど。
ただ、今の俺には素材分解という魔法がある。聞けばこの魔法、生産系の魔法でありながら習得した者がほとんどいないとんでもなくレアな魔法なんだとか。……基礎材料ギルドは一体何をやってるんだ? とその話を聞いたとき思ったけど、普通分解するのには触媒使ったり加熱したり……所謂前世と同じことをやらないとならないらしい。
そしてその場合化合物を完全に分解するのは相当困難なわけで、そういう意味でも俺の素材分解はとんでもない魔法だということだった。さっき言った健康被害も、そもそも副産物が気化しないから相当に抑えられるし。
とは言え街中でそんな魔法を使うわけにももちろん行かず、大抵は本来その分解作業を行う場所――今回で言えば鍛冶ギルド専用精製・製錬所でやることになるわけだ。
「……さて、始めるとするか」
精製・製錬所に到着した俺はさっそく石炭500kgに素材分解魔法をかける。指定するのはコークスとそれ以外、副産物については液体状にして、あらかじめ不可視インベントリに用意しておいた特大容器に収納。コークスについては魔動車の荷台にそのまま残るように位置指定を行う。
……こう言うと何もリスクなしに何でもやれそうだけど、そうは言っても魔法だから魔力はゴリゴリと減ってくんだよね……本当はもっと石炭多めでやりたかったんだけど、絶対目立つし魔力も不安だしで結局この量で落ち着いたっていうか。
そんなこんなで精製を始めて2時間後。500kgの石炭は無事100kgのコークスと400kgの副産物に分解された。加熱処理による気化がない分、乾留後の生成物にロスがないのもこの魔法の利点だったりする。
まあそれでも疲れるんだけどね……
「お疲れ様です、コークス100kg出来ましたので確認お願いします」
「はい、こちらこそお疲れ様です。……100kg確認しました。では受注料返還分も含めまして6穴あき銀となります、お確かめを」
鍛冶ギルドの裏手で、先程の受付の人にコークスを渡して依頼は終了。単純計算でコークスの値段が石炭の5倍くらいになってるけど。スローヴォから輸入するとそのさらに10倍ほどかかるらしくてこれでも安く上がってるんだとか。
「それにしても素材分解は凄いですね! 仕事も速いし確実だし、凄く助かりますよ!」
「ありがとうございます。ですが以前から申します通り――」
「当然言いふらしたりはしません。マナーにもルールにも違反しますし、そんなことをしても私たちが損をするだけですから」
「――感謝します」
そこら辺を理解し尊重してくれているのが、この世界のいいところだ。実際こんな便利な能力を使っていると公になったら、どんな扱いを受けるか想像もつかないからな……
とにかく、これでコークスも売れてコールタールも手に入った。いよいよ実験だ!
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