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放浪開始・ブドパス編
41.毛色の違う依頼があったよ
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それから10分ほど後、スイーツショップにこだわるエリナさんを宥めつつ夕食を済ませた俺たちは、依頼をチェックするべく1階の受付前掲示板にいた。実のところこのギルドの建物内に入った時に掲示板を見た印象だと、エステルの時とそう依頼の量は変わらないように見えたのだ。
果たして――
「やっぱり量的には首都にしてはそんなに多くはないみたいだね……」
「多くはないと言っても、それでも30件くらいありますけどね……もともと総合職ギルドの性質からしてこのくらいの件数なのはある意味でしょうがないんじゃないですか?」
「うん、そうなんだろうね」
エステルでもそうだったように、総合職ギルドの依頼というのは基本的にその街で発生する雑用が中心となる。専門職ギルドが自分たちの関連の作業で比較的簡単なものを総合職ギルドの依頼として出すパターンもあって、エステルだと大体半分くらいがこれにあたるものだった、ような気がする。
だからブドパスでも大体そんなもんかなー……なんて思っていたんだけど。
「何か、専門職ギルドの依頼が少ないような気がするな……」
「そうなんですか? 私はまだマジェリア語を満足に読めないので分からないですけど」
「うん、少ないというかほとんどないな。片手で足りる程度しかない」
総合職ギルドの依頼が多いのはともかく、首都だけに専門職ギルドの仕事も少なくないだろうに、これは一体どういうことなんだろう。
「専門職ギルドの方はこちらに依頼を回すほど人手不足ではありませんので」
俺たちの疑問にそう答えてくれたのは、受付のエンマさん。
「人手不足ではない、ですか?」
「ええ。確かにおっしゃる通りここブドパスはマジェリアの首都でありますから、作業や依頼の量は他の都市とは比べ物にならないほど多いのですが……それ故に各ギルドのメンバー数も他の都市と比較して多いのです。
それはつまり作業に回せる人員や、各メンバーのランク比率も非常にバランスがとれているということでもあります。事実、ここブドパスにおける各ギルドのランク別メンバー構成は綺麗な山型を描いています」
「なるほど……雑用か何かは各々抱えている軽銀ランクに任せてしまえばいい、そしてそれらのランクのメンバーが十分に確保されている以上、こちらに回す依頼はなくなるというわけですか」
「その通りです」
……なるほど、そういうことならこの専門職ギルドからの依頼の少なさにも納得がいくというものだ。これは後程専門職ギルドの依頼も確認していった方がよさそうだな……。
「で、総合職ギルドの依頼内容はっと……」
気を取り直して30近くある総合職ギルドの依頼をひとつひとつ確認していく。エステルではトロリ草の採取なんかが総合職ギルドの依頼として、製薬ギルドの依頼である根の採取とは別枠で設定されてたりしたけど……
「なるほど、ブドパスだとこういうものの需要が多いのか」
「こういうものって何ですか?」
「市内清掃、公衆浴場清掃、トラム乗り場の人員整理、駐車場の魔動車誘導……まあ大体がサービス業関係だね」
「ああ、なるほど……」
ここら辺は流石首都というべきか、総合職ギルドの名に違わない公共サービス関係の依頼ばかりが目に付く。それだけに依頼のランクも最も高いもので銀がひとつ、大体が銅と総じて低くて一般人には受けやすそうだ。
それにしてもトラムや公衆浴場関連の依頼がこっちに来てるってことは、これらはどこかの専門職ギルドに属していたりしてるわけじゃないんだな。
「ええ、公衆浴場もトラムもブドパス市内のものは全てブドパス市で管理しています。総合職ギルドはその保守点検および期間チケット販売代行を任されていまして、その一環で人員整理につきましては総合職ギルドの直接依頼という形で出しているんです」
「へえ……ということは、公衆浴場の定期チケットなんかは」
「はい、この受付で購入出来ます。1回券につきましては各施設の受付で購入していただくことになるんですが」
なるほどねえ……分かりやすいと言えば分かりやすいか。
「あとは観光案内なども総合職ギルドで担当しておりまして、ガイドの募集などもこちらの掲示板で募集しております。ご興味あればお受けいただくことも出来ますが」
「ああいや、自分たちも来たばかりなので」
というかその辺は完全に地元の人向けの依頼だな。掲示板を見てみると確かに市内観光ガイドの募集なんかもある。……ただ銅ランクにしては少し達成報酬が低い気がする。感覚的には市内ボランティアの一環に近いのかもしれない。
そんなことを考えていると、エンマさんが言う。
「そう言えばそちらのサンタラさんは、マジェリア語ではなくジェルマ語のみをお使いだとか。……それでしたらジェルマ語能力測定をお受けになりませんか?」
「ジェルマ語能力測定、ですか?」
「はい。ジェルマ語の問題にジェルマ語の回答をする、ジェルマ語以外の要素が一切介在しない全世界共通の測定試験です」
今度はエンマさんもジェルマ語で話したらしく、エリナさんが普通に受け答えをしていた。それにしてもジェルマ語能力測定……前世でいうTOEFLやTOEICみたいなもんかな?
「面白そうじゃない、エリナさんやってみたら?」
「んー……その試験は何か受けてメリットなどあるんですか?」
「もちろんです。先程も言いました通り、この測定試験は全世界共通のものですので、持っている級によってその人がどれだけジェルマ語を使えるか客観的に見る事が出来ます。つまり他国のギルドに相当する組織で依頼ないし手続きをする際、どこであってもジェルマ語での手続きがスムーズに行われる事になります。
それに依頼によってはジェルマ語の能力が必須というものもありますので、そういう場合に依頼を受けやすくなるなどのメリットがありますね」
なるほど、使い方まで前世と同じなんだな。受けるデメリットはないように思える。エリナさんも相当に勉強してるし、結構いいとこまで行くんじゃないかな。
「……エリナさん、どう?」
「受けてみてもいいとは思いますけど……ちなみにそのテストって次はいつなんです?」
「大体2か月に1回のペースでテストが行われます。次は2週間後くらいですね。特別自信があるとかでなければその次のテストを待った方がいいと思いますが」
「……いえ、2週間後の方を受けます。手続きはこちらで?」
「かしこまりました、ではこちらで……」
どうやら話がまとまったみたいで、そのまま手続きに入るらしい。ちょっと性急な気がしたけど、エリナさんの判断なら俺がとやかく言う事でもないか。
さて、こっちはこっちでもうちょっと詳しく依頼の方を見てみよう。何しろこの街に来たのは今日なんだ。エステルとは勝手が違うだろうし、出来れば無難な依頼で感触を確かめたいところなんだけど――
「……ん? あれ?」
――何か数ある銅ランクの依頼の中に、1枚だけ変わったものがあった。
「銅ランク依頼、マジェリア語から高地マジェリア語への翻訳、達成報酬1文章あたり8000フィラー……?」
1フィラーが大体日本円にして5円程度と考えると、文章ひとつで翻訳に4万円も出すのか? 銅ランクにしては報酬が高すぎるっていうか、そもそも作業に対して報酬が法外すぎやしないだろうか。
そしてこんな美味しい依頼、何故誰も手をつけようとしないんだろうか。
「……さん、トーゴさん?」
「ん? ああ、エリナさんか。手続きは終わったの?」
「ええ、2週間後にテストです。過去問ももらったし、頑張りますよ! ……で、掲示板を見て何を唸ってたんですか?」
「ああうん、実はこの依頼なんだけどね?」
言ってエリナさんに説明したら、
「はあ……」
何故かため息をつかれてしまった。
「え、俺何かおかしいこと言った?」
「おかしいも何も、誰も手を付けないのなんて当たり前ですよ。だってこの依頼はマジェリア語から高地マジェリア語への翻訳なんでしょう?」
「ああうん、そう書いてあるね」
「トーゴさん、たまに抜けてるところがありますよね……高地マジェリア語はマジェリア語どころかジェルマ語とも互換性がなくて、なおかつハイランダーエルフしか話者がいない言語じゃないですか」
「……あ」
なるほど、確かにそんな依頼誰も手を付けないわ……
---
キャートーゴさんうっかりさーん(
ともかく、ところ変われば需要も変わるということで、首都だけに人口も多いのでこういった公共サービスの需要が他の都市に比べて多い、ということです。
次回更新は01/07の予定です!
果たして――
「やっぱり量的には首都にしてはそんなに多くはないみたいだね……」
「多くはないと言っても、それでも30件くらいありますけどね……もともと総合職ギルドの性質からしてこのくらいの件数なのはある意味でしょうがないんじゃないですか?」
「うん、そうなんだろうね」
エステルでもそうだったように、総合職ギルドの依頼というのは基本的にその街で発生する雑用が中心となる。専門職ギルドが自分たちの関連の作業で比較的簡単なものを総合職ギルドの依頼として出すパターンもあって、エステルだと大体半分くらいがこれにあたるものだった、ような気がする。
だからブドパスでも大体そんなもんかなー……なんて思っていたんだけど。
「何か、専門職ギルドの依頼が少ないような気がするな……」
「そうなんですか? 私はまだマジェリア語を満足に読めないので分からないですけど」
「うん、少ないというかほとんどないな。片手で足りる程度しかない」
総合職ギルドの依頼が多いのはともかく、首都だけに専門職ギルドの仕事も少なくないだろうに、これは一体どういうことなんだろう。
「専門職ギルドの方はこちらに依頼を回すほど人手不足ではありませんので」
俺たちの疑問にそう答えてくれたのは、受付のエンマさん。
「人手不足ではない、ですか?」
「ええ。確かにおっしゃる通りここブドパスはマジェリアの首都でありますから、作業や依頼の量は他の都市とは比べ物にならないほど多いのですが……それ故に各ギルドのメンバー数も他の都市と比較して多いのです。
それはつまり作業に回せる人員や、各メンバーのランク比率も非常にバランスがとれているということでもあります。事実、ここブドパスにおける各ギルドのランク別メンバー構成は綺麗な山型を描いています」
「なるほど……雑用か何かは各々抱えている軽銀ランクに任せてしまえばいい、そしてそれらのランクのメンバーが十分に確保されている以上、こちらに回す依頼はなくなるというわけですか」
「その通りです」
……なるほど、そういうことならこの専門職ギルドからの依頼の少なさにも納得がいくというものだ。これは後程専門職ギルドの依頼も確認していった方がよさそうだな……。
「で、総合職ギルドの依頼内容はっと……」
気を取り直して30近くある総合職ギルドの依頼をひとつひとつ確認していく。エステルではトロリ草の採取なんかが総合職ギルドの依頼として、製薬ギルドの依頼である根の採取とは別枠で設定されてたりしたけど……
「なるほど、ブドパスだとこういうものの需要が多いのか」
「こういうものって何ですか?」
「市内清掃、公衆浴場清掃、トラム乗り場の人員整理、駐車場の魔動車誘導……まあ大体がサービス業関係だね」
「ああ、なるほど……」
ここら辺は流石首都というべきか、総合職ギルドの名に違わない公共サービス関係の依頼ばかりが目に付く。それだけに依頼のランクも最も高いもので銀がひとつ、大体が銅と総じて低くて一般人には受けやすそうだ。
それにしてもトラムや公衆浴場関連の依頼がこっちに来てるってことは、これらはどこかの専門職ギルドに属していたりしてるわけじゃないんだな。
「ええ、公衆浴場もトラムもブドパス市内のものは全てブドパス市で管理しています。総合職ギルドはその保守点検および期間チケット販売代行を任されていまして、その一環で人員整理につきましては総合職ギルドの直接依頼という形で出しているんです」
「へえ……ということは、公衆浴場の定期チケットなんかは」
「はい、この受付で購入出来ます。1回券につきましては各施設の受付で購入していただくことになるんですが」
なるほどねえ……分かりやすいと言えば分かりやすいか。
「あとは観光案内なども総合職ギルドで担当しておりまして、ガイドの募集などもこちらの掲示板で募集しております。ご興味あればお受けいただくことも出来ますが」
「ああいや、自分たちも来たばかりなので」
というかその辺は完全に地元の人向けの依頼だな。掲示板を見てみると確かに市内観光ガイドの募集なんかもある。……ただ銅ランクにしては少し達成報酬が低い気がする。感覚的には市内ボランティアの一環に近いのかもしれない。
そんなことを考えていると、エンマさんが言う。
「そう言えばそちらのサンタラさんは、マジェリア語ではなくジェルマ語のみをお使いだとか。……それでしたらジェルマ語能力測定をお受けになりませんか?」
「ジェルマ語能力測定、ですか?」
「はい。ジェルマ語の問題にジェルマ語の回答をする、ジェルマ語以外の要素が一切介在しない全世界共通の測定試験です」
今度はエンマさんもジェルマ語で話したらしく、エリナさんが普通に受け答えをしていた。それにしてもジェルマ語能力測定……前世でいうTOEFLやTOEICみたいなもんかな?
「面白そうじゃない、エリナさんやってみたら?」
「んー……その試験は何か受けてメリットなどあるんですか?」
「もちろんです。先程も言いました通り、この測定試験は全世界共通のものですので、持っている級によってその人がどれだけジェルマ語を使えるか客観的に見る事が出来ます。つまり他国のギルドに相当する組織で依頼ないし手続きをする際、どこであってもジェルマ語での手続きがスムーズに行われる事になります。
それに依頼によってはジェルマ語の能力が必須というものもありますので、そういう場合に依頼を受けやすくなるなどのメリットがありますね」
なるほど、使い方まで前世と同じなんだな。受けるデメリットはないように思える。エリナさんも相当に勉強してるし、結構いいとこまで行くんじゃないかな。
「……エリナさん、どう?」
「受けてみてもいいとは思いますけど……ちなみにそのテストって次はいつなんです?」
「大体2か月に1回のペースでテストが行われます。次は2週間後くらいですね。特別自信があるとかでなければその次のテストを待った方がいいと思いますが」
「……いえ、2週間後の方を受けます。手続きはこちらで?」
「かしこまりました、ではこちらで……」
どうやら話がまとまったみたいで、そのまま手続きに入るらしい。ちょっと性急な気がしたけど、エリナさんの判断なら俺がとやかく言う事でもないか。
さて、こっちはこっちでもうちょっと詳しく依頼の方を見てみよう。何しろこの街に来たのは今日なんだ。エステルとは勝手が違うだろうし、出来れば無難な依頼で感触を確かめたいところなんだけど――
「……ん? あれ?」
――何か数ある銅ランクの依頼の中に、1枚だけ変わったものがあった。
「銅ランク依頼、マジェリア語から高地マジェリア語への翻訳、達成報酬1文章あたり8000フィラー……?」
1フィラーが大体日本円にして5円程度と考えると、文章ひとつで翻訳に4万円も出すのか? 銅ランクにしては報酬が高すぎるっていうか、そもそも作業に対して報酬が法外すぎやしないだろうか。
そしてこんな美味しい依頼、何故誰も手をつけようとしないんだろうか。
「……さん、トーゴさん?」
「ん? ああ、エリナさんか。手続きは終わったの?」
「ええ、2週間後にテストです。過去問ももらったし、頑張りますよ! ……で、掲示板を見て何を唸ってたんですか?」
「ああうん、実はこの依頼なんだけどね?」
言ってエリナさんに説明したら、
「はあ……」
何故かため息をつかれてしまった。
「え、俺何かおかしいこと言った?」
「おかしいも何も、誰も手を付けないのなんて当たり前ですよ。だってこの依頼はマジェリア語から高地マジェリア語への翻訳なんでしょう?」
「ああうん、そう書いてあるね」
「トーゴさん、たまに抜けてるところがありますよね……高地マジェリア語はマジェリア語どころかジェルマ語とも互換性がなくて、なおかつハイランダーエルフしか話者がいない言語じゃないですか」
「……あ」
なるほど、確かにそんな依頼誰も手を付けないわ……
---
キャートーゴさんうっかりさーん(
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次回更新は01/07の予定です!
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