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放浪開始・ブドパス編
56.料理人ギルドに登録……はさっさとして、色々と準備するよ
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翌日、まずはひとりで料理人ギルドに向かうことにした。別に俺としてはエリナさんも一緒でいいと思ったんだけど、エリナさん自身が最近鍛錬をサボり気味だからということで別行動することになったのだ。
その代わり午後に色々街中を回る時は、エリナさんも一緒に行く約束をしている。料理人ギルドのテストが午前中の2時間程度で、その後アクセサリー関連のギルドも回ると考えても余裕はある、かな。
そんなこんなで料理人ギルドのテストを受けたわけ、なんだけど。
「ミズモト=サンタラさん、登録審査は銀ランクで合格とさせていただきます!」
……うん、何かそんな予感はしてた。自分でも何だかなとは思うけどもうツッコまないよアハハ。……考えたらここまでエリナさんの言う通りになってるけど、もうどうにでもなれって感じだ。
って、そんなことを嘆いてる場合じゃない。これから受けておかなきゃいけない説明があるんだ。
「それではミズモト=サンタラさん、料理人ギルドに銀ランクで登録したあなたには自らの店舗を持つ資格が与えられます。それについての説明を今からしようと思うのですが、お時間は大丈夫ですか?」
「ええ、もちろん。お願いします」
「ありがとうございます、それでは簡潔に。
ほぼ全ての専門職ギルドでその通りだと思うんですが、基本的には銀ランクから一人前のメンバーとして扱われます。料理人ギルドも例外ではなく、その証として銀ランク以上は自分の店舗を持つことが許されます。
ここで言う店舗にはマジェリア公国の場合2種類ありまして、それぞれ課税店舗と非課税店舗となっています。
課税店舗は固定店舗もしくは一定以上の売り上げ――月10万フィラーを売り上げる移動式店舗を指し、非課税店舗はそれ以外の、月10万フィラー未満の移動式店舗を指します」
10万フィラーということは……日本円換算で50万円、物価も考慮すると大体100万円相当かな? 数を抑えつつひっそりとやれば、ここマジェリア国内では税金を納めずに済むかもしれない。他の国の場合は……まあ、その時考えるか。
「売り上げの申告に関しては専用のレジをご使用いただくか、タッチ式の総合職ギルドカード読み取り機をご使用いただくかどちらかになります。当ギルドでのお勧めはカード読み取り機ですね。カードをお持ちのお客様相手にしか売買出来ないデメリットはありますが、貨幣の取り扱いにしても申告にしても、煩雑な手続きが一切なくなりますので。
どちらも総合職ギルドの方でご購入いただけますが、各専門職ギルドの方でも代理で販売していますので是非どうぞ。どちらも国からの補助金が適用されまして、レジは1000フィラー、読み取り機は3000フィラーとなります。
なおこれについての過少申告は懲役を含めた重罪になりますのでご注意を」
「分かりました。店舗を開く時は売り上げの決済装置を先に導入するんですか、それとも店舗を確認していただいてからですか?」
「最初に店舗の確認を致します。固定店舗の場合は当ギルド職員が現地へ行ってチェックを。移動式店舗の場合は当ギルドに店舗を持ってお越しいただく形になります。
その際どういった料理をいくらで販売するのか、大まかでいいので申請していただく必要がございます。申請用紙はその際お渡しいたしますのでよろしくお願いします」
「こちらこそお願い致します」
……うん、大体申請についての疑問は解けた。あとはどんな店舗を作るかだけど……これは自分たちで考えなきゃいけない問題か。とはいえ参考になるものは欲しいところだ。
「あと、これはあくまで希望なんですけど……今まで他のメンバーが開いた店舗の資料など、参考にしたいので確認させていただけませんか?」
「そう言うことでしたら是非。ああ、ただ一応ギルドの外に持ち出すのは禁止とさせていただいていますので、それでもよろしければということになりますが」
「構いません。資料を確認したら実際に現地に行ってどういった感じのものか見てきますので」
よし、これでお墨付きはもらった。移動式店舗……平たく言えば屋台がどんな感じになってるのか、それを確認しないと絶対浮いたモノ作りそうだしなあ……
その後しばらく他の店の資料を漁った後、俺は料理人ギルドを辞してエリナさんと合流することにした。プレゼントするアクセサリーを選びたいのと、昼食を探しがてら見た資料にあった店舗を数件確認しておこうと思っていた。
それにしても資料で見た限り、屋台の方は結構小規模のが多いんだよな……街中を見回ってて何となく予想はついていたけど、その屋台でも袋詰めしたお菓子とかそっちの方がメインで食事系はほとんどない……っと。
「トーゴさーん。待った?」
「エリナさん、お疲れ。いや、俺もさっき来たとこ……って、これ普通セリフ逆じゃないのかな」
「ああ、確かに……でも問題ないでしょ。さて、それじゃ出かけよう?」
言って腕を組んでくるエリナさん。うん、もう大丈夫。結婚式を終えて余裕が出てきたからか、気恥ずかしさもまるで感じない。……知り合いに見られたら取り敢えず二度見されるのは覚悟しなくちゃいけないけど。知り合いほとんどいないけど。
「それでトーゴさん、このままジュエリーかアクセサリーショップに?」
「うん、ただ他にも寄るところがあるけどね……その前にちょっと散歩しとこう」
「分かった。お昼は散歩しがてら食べるところを探す感じ?」
「そうだねー……一番楽なのは総合職ギルドの地下なんだけど、今回は屋台やら食堂やらの確認も兼ねてるから……」
「ああ、そこに寄るって話なのね」
「まあ、そういう事」
なんて話をしつつ、数ある通りのうちのひとつに足を踏み入れる。中央市場にもほど近いここはレストランや屋台が軒を連ねるエリアで、そのレストランでも敷地が広いものから狭いもの、扱っている内容もマジェリア料理やそれ以外にもバリエーション豊かにそろっているという、いわば料理店の見本市みたいな感じだ。
「あ、あそこジェルマ料理だって! あっちは南スティビア料理とルフラン料理って書いてあるわね……あ、でもエスタリス料理って見当たらないわ」
「エスタリス料理はマジェリア料理やジェルマ料理と共通するところが多いからじゃないかな……にしてもやっぱりそれなりの国の料理ってのはどこでもあるものなんだね」
それがおいしいかどうかはともかくとしてね。
それよりここまでレストランを色々と……外観だけとはいえ実物も見てみたけど、基本的なところはやっぱり前世における中世ヨーロッパっぽいところがあるようには見受けられる、かな。
「エリナさん、前世の街並みや店構えと比べてどう思う?」
「え? うーん……あくまで私が行ったことのある国と比べてってことでいいなら……何て言うか、首都によくある旧市街みたいな街並みとそこに入ってそうな雰囲気のレストランが多いような気がする、かな?」
「旧市街?」
「うん。あのね、中央ヨーロッパや東ヨーロッパとかによくあるんだけど、首都とかの中で中世の街並みをそのままの景観で保存している地域が旧市街なのよ。大体は城壁の内部にあるんだけどね?
有名どころだとクロアチアのドゥブロヴニクとか……共産圏だった国がわざわざ保存してたり再建してたりすることが多いかな」
「なるほど……つまり観光客向けの歴史建造物を実用も兼ねて残したみたいな感じ?」
「一応ちゃんと都市としての機能も健在だから、そういう言い方だと語弊があるんだけどね……いずれにしても、それに似た空気があるかなって」
「なるほど……それはさっきから見えてる屋台に関しても?」
「ああいう屋台は前世ではほとんど見た事がないわね。大体がワゴンだったり、現代式のものだったり……イベントとかで見るくらいかな」
なるほど……そう言えば結構ブドパスの街を歩いてるのに、ここ以外で屋台って見たことないな。そういう区画があるのか、はたまた単純にこの辺りの方が商売しやすいだけなのか……前者だったらその辺の資料も追加でもらっておかないと。
---
FancyFrontier33お疲れ様でした。ありがとうございました。帰って参りました。
ヨーロッパにおける旧市街というのはこれぞザ・中世みたいな感じがして凄く良きです。作中に出たドゥブロヴニクは世界的にも有名な街で、ゲームオブスローンズのロケ地としても使われてたり……でも聖地巡礼客狙ってアコギなスーベニア商法キメるのはやめような! な!!(
次回更新は02/21の予定です!
その代わり午後に色々街中を回る時は、エリナさんも一緒に行く約束をしている。料理人ギルドのテストが午前中の2時間程度で、その後アクセサリー関連のギルドも回ると考えても余裕はある、かな。
そんなこんなで料理人ギルドのテストを受けたわけ、なんだけど。
「ミズモト=サンタラさん、登録審査は銀ランクで合格とさせていただきます!」
……うん、何かそんな予感はしてた。自分でも何だかなとは思うけどもうツッコまないよアハハ。……考えたらここまでエリナさんの言う通りになってるけど、もうどうにでもなれって感じだ。
って、そんなことを嘆いてる場合じゃない。これから受けておかなきゃいけない説明があるんだ。
「それではミズモト=サンタラさん、料理人ギルドに銀ランクで登録したあなたには自らの店舗を持つ資格が与えられます。それについての説明を今からしようと思うのですが、お時間は大丈夫ですか?」
「ええ、もちろん。お願いします」
「ありがとうございます、それでは簡潔に。
ほぼ全ての専門職ギルドでその通りだと思うんですが、基本的には銀ランクから一人前のメンバーとして扱われます。料理人ギルドも例外ではなく、その証として銀ランク以上は自分の店舗を持つことが許されます。
ここで言う店舗にはマジェリア公国の場合2種類ありまして、それぞれ課税店舗と非課税店舗となっています。
課税店舗は固定店舗もしくは一定以上の売り上げ――月10万フィラーを売り上げる移動式店舗を指し、非課税店舗はそれ以外の、月10万フィラー未満の移動式店舗を指します」
10万フィラーということは……日本円換算で50万円、物価も考慮すると大体100万円相当かな? 数を抑えつつひっそりとやれば、ここマジェリア国内では税金を納めずに済むかもしれない。他の国の場合は……まあ、その時考えるか。
「売り上げの申告に関しては専用のレジをご使用いただくか、タッチ式の総合職ギルドカード読み取り機をご使用いただくかどちらかになります。当ギルドでのお勧めはカード読み取り機ですね。カードをお持ちのお客様相手にしか売買出来ないデメリットはありますが、貨幣の取り扱いにしても申告にしても、煩雑な手続きが一切なくなりますので。
どちらも総合職ギルドの方でご購入いただけますが、各専門職ギルドの方でも代理で販売していますので是非どうぞ。どちらも国からの補助金が適用されまして、レジは1000フィラー、読み取り機は3000フィラーとなります。
なおこれについての過少申告は懲役を含めた重罪になりますのでご注意を」
「分かりました。店舗を開く時は売り上げの決済装置を先に導入するんですか、それとも店舗を確認していただいてからですか?」
「最初に店舗の確認を致します。固定店舗の場合は当ギルド職員が現地へ行ってチェックを。移動式店舗の場合は当ギルドに店舗を持ってお越しいただく形になります。
その際どういった料理をいくらで販売するのか、大まかでいいので申請していただく必要がございます。申請用紙はその際お渡しいたしますのでよろしくお願いします」
「こちらこそお願い致します」
……うん、大体申請についての疑問は解けた。あとはどんな店舗を作るかだけど……これは自分たちで考えなきゃいけない問題か。とはいえ参考になるものは欲しいところだ。
「あと、これはあくまで希望なんですけど……今まで他のメンバーが開いた店舗の資料など、参考にしたいので確認させていただけませんか?」
「そう言うことでしたら是非。ああ、ただ一応ギルドの外に持ち出すのは禁止とさせていただいていますので、それでもよろしければということになりますが」
「構いません。資料を確認したら実際に現地に行ってどういった感じのものか見てきますので」
よし、これでお墨付きはもらった。移動式店舗……平たく言えば屋台がどんな感じになってるのか、それを確認しないと絶対浮いたモノ作りそうだしなあ……
その後しばらく他の店の資料を漁った後、俺は料理人ギルドを辞してエリナさんと合流することにした。プレゼントするアクセサリーを選びたいのと、昼食を探しがてら見た資料にあった店舗を数件確認しておこうと思っていた。
それにしても資料で見た限り、屋台の方は結構小規模のが多いんだよな……街中を見回ってて何となく予想はついていたけど、その屋台でも袋詰めしたお菓子とかそっちの方がメインで食事系はほとんどない……っと。
「トーゴさーん。待った?」
「エリナさん、お疲れ。いや、俺もさっき来たとこ……って、これ普通セリフ逆じゃないのかな」
「ああ、確かに……でも問題ないでしょ。さて、それじゃ出かけよう?」
言って腕を組んでくるエリナさん。うん、もう大丈夫。結婚式を終えて余裕が出てきたからか、気恥ずかしさもまるで感じない。……知り合いに見られたら取り敢えず二度見されるのは覚悟しなくちゃいけないけど。知り合いほとんどいないけど。
「それでトーゴさん、このままジュエリーかアクセサリーショップに?」
「うん、ただ他にも寄るところがあるけどね……その前にちょっと散歩しとこう」
「分かった。お昼は散歩しがてら食べるところを探す感じ?」
「そうだねー……一番楽なのは総合職ギルドの地下なんだけど、今回は屋台やら食堂やらの確認も兼ねてるから……」
「ああ、そこに寄るって話なのね」
「まあ、そういう事」
なんて話をしつつ、数ある通りのうちのひとつに足を踏み入れる。中央市場にもほど近いここはレストランや屋台が軒を連ねるエリアで、そのレストランでも敷地が広いものから狭いもの、扱っている内容もマジェリア料理やそれ以外にもバリエーション豊かにそろっているという、いわば料理店の見本市みたいな感じだ。
「あ、あそこジェルマ料理だって! あっちは南スティビア料理とルフラン料理って書いてあるわね……あ、でもエスタリス料理って見当たらないわ」
「エスタリス料理はマジェリア料理やジェルマ料理と共通するところが多いからじゃないかな……にしてもやっぱりそれなりの国の料理ってのはどこでもあるものなんだね」
それがおいしいかどうかはともかくとしてね。
それよりここまでレストランを色々と……外観だけとはいえ実物も見てみたけど、基本的なところはやっぱり前世における中世ヨーロッパっぽいところがあるようには見受けられる、かな。
「エリナさん、前世の街並みや店構えと比べてどう思う?」
「え? うーん……あくまで私が行ったことのある国と比べてってことでいいなら……何て言うか、首都によくある旧市街みたいな街並みとそこに入ってそうな雰囲気のレストランが多いような気がする、かな?」
「旧市街?」
「うん。あのね、中央ヨーロッパや東ヨーロッパとかによくあるんだけど、首都とかの中で中世の街並みをそのままの景観で保存している地域が旧市街なのよ。大体は城壁の内部にあるんだけどね?
有名どころだとクロアチアのドゥブロヴニクとか……共産圏だった国がわざわざ保存してたり再建してたりすることが多いかな」
「なるほど……つまり観光客向けの歴史建造物を実用も兼ねて残したみたいな感じ?」
「一応ちゃんと都市としての機能も健在だから、そういう言い方だと語弊があるんだけどね……いずれにしても、それに似た空気があるかなって」
「なるほど……それはさっきから見えてる屋台に関しても?」
「ああいう屋台は前世ではほとんど見た事がないわね。大体がワゴンだったり、現代式のものだったり……イベントとかで見るくらいかな」
なるほど……そう言えば結構ブドパスの街を歩いてるのに、ここ以外で屋台って見たことないな。そういう区画があるのか、はたまた単純にこの辺りの方が商売しやすいだけなのか……前者だったらその辺の資料も追加でもらっておかないと。
---
FancyFrontier33お疲れ様でした。ありがとうございました。帰って参りました。
ヨーロッパにおける旧市街というのはこれぞザ・中世みたいな感じがして凄く良きです。作中に出たドゥブロヴニクは世界的にも有名な街で、ゲームオブスローンズのロケ地としても使われてたり……でも聖地巡礼客狙ってアコギなスーベニア商法キメるのはやめような! な!!(
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