62 / 132
ウルバスク入国編
61.装備を揃えるよ
しおりを挟む
放浪再開、と意気込んだまではいいものの、ここから先は野盗やら魔獣やらに襲われる可能性も出てくる。野盗はともかく魔獣や魔物はいるのかと思っていたけど、製本ギルドで確認した感じでは意外に多いらしい。ただ人間の匂いには敏感で、人間がよく通る道や居住地にはほぼ現れないのだとか。
だから魔獣や魔物対策はともかくとして――問題は野盗の方だ。こっちは逆に人間の通る道によく現れる。……当たり前だな、人間から物を盗んでるんだから。でまあ、そうである以上野盗相手には自衛手段を持っておかなければならない。
というわけで、装備の購入である。一応防具に関しては依頼を受注する前に買ったネストドラゴンの革鎧があるからいいとして……問題は今まで全然手を付けてこなかった武器をどう用意するか、だな。
「というわけで鍛冶ギルドに行こう」
「何が、というわけで、かは分からないけど……確かにこれから旅をするにあたっては護身用に武器が必要になるかもね。うん、行こう」
「ちゃんと理解してるじゃないの……どんな武器にしたいか、リクエストはある?」
「んー……ここ最近は剣術と小具足術の修練が多めだったから、その辺りが使いやすいんだけど……思い切って二刀流にしちゃおうかな、剣と短剣の」
「それ、サーベルとマインゴーシュみたいな? ……ふたつ持つのはいいけど、二刀流はどうかと思うよ……」
「何で?」
「いや、修練してるのが剣術と小具足術だからだよ」
剣術と小具足術、ふたつにスキルが分かれてるからふたつ持つのが有効なのに、同時に持ったらどっちも中途半端になる。もしかしたら二刀流の場合は剣術の方に振られてるのかもしれないけど、そもそも発言を聞く限りエリナさんは二刀流の鍛錬していないだろ。
「二刀流って一刀と全然戦い方が違うから、ぶっつけ本番じゃ流石に厳しいと思うよ……取り敢えず二刀にも出来るように武器を選んでおいて、しばらくは一刀で戦うってのが一番自然な気がするけど」
「そっかー……うん、そう言うことならトーゴさんの言うとおりにするわ」
意外とすんなり納得してくれたようで助かった。さて、エリナさんはその方向で武器を探すとして……俺はどうしようかな。持ってる戦闘スキルが確か――斧術中級と鎚術初級だったかな。エリナさんの成長ぶりに危機感を覚えてつい斧術だけはひとつ段階を上げることにしたんだ。
となると、ハンドアックスか……ハンマーもなかなかに捨てがたいんだけどね。片手で持てる程度のものを両手に1本ずつ持って、いざという時にはウインドミルで……いやいやいやいや、エリナさんと発想を同じくしてどうする。
「トーゴさん?」
「んあ? あ、え、どうかした?」
「いや、もう鍛冶ギルドに着いたけど……どうかしたの。調子悪いの?」
「いや? ああ、ちょっと考え事してた。ごめんごめん」
さてと、それじゃ武器の方選んでいくとしようかね……
「ごめんくださーい」
「いらっしゃい……ああ、ミズモト=サンタラさんか。依頼でも受注しに来たの?」
「いえ、今日は客として。近々この街を出ることになりましてね、色々とあるでしょうから装備を揃えに来たんですよ」
「ああ、なるほどそう言うことね……どんな武器を揃えるとか、どんな防具を身に付けるとか決まってるの?」
「防具はもうあります、ネストドラゴンの革鎧をふたり分購入しました」
「ネストドラゴンの革鎧……もしかしてギオズリのとこの?」
「知ってるんですか?」
「そりゃあの変わり者の店だったら服飾の人間じゃなくたって知ってるさね……まあ動きやすくてそれなりに丈夫ってんだったら、いい選択肢じゃないのかい。うちじゃどうしたって金属鎧しか作れないからね。
で、武器はどうするって?」
「それを探してるんですが……エリナさんはショートソードとマインゴーシュ、それと投げナイフですかね。俺はハンドアックスで」
「ショートソード、マインゴーシュ、投げナイフ、ハンドアックスね……ギルドで用意している分だけじゃ選択肢が狭すぎるかもね。所属店のカタログを持ってきてあげるよ」
「ありがとうございます。カタログにあるものの見本は各店舗で……?」
「ああ、うちに置いてあるものもあるから、それについては見せてあげられるけど……基本的には各店舗で見せてもらうんだね。んじゃカタログ取ってくるよ」
「お願いします」
言って受付の人が奥に引っ込むのを確認すると、エリナさんは誰も周りにいないのに俺に耳打ちする。
「……各店舗でカタログなんて作ってあるんですね」
「生産の中でも制作系のギルドは、各店舗にカタログ提出を義務付けているところがあるんだよ。俺の登録しているギルドだと、鍛冶の他には服飾と魔導工学あたりかな……木工とかはオーダーメイドが多いから、カタログ提出してもあまり意味ないみたいだけど」
要するに、ある程度どういうものが需要あるのかわかりやすいものを担当しているギルドは、お客さんにカタログを見てもらって何が欲しいか確認するのだ。
これが料理人ギルドの場合は、食事出来る所はそこら中にあるという事でわざわざカタログ……というかメニューを提出する必要はないということで義務化されていない。製薬ギルドもカタログは義務化されていないが、そもそも薬局そのものが製薬ギルドの出張所であり、それ故薬局が出す薬は全国共通なので義務化もクソもないというわけだ。
ちなみに製薬ギルドに所属していても薬局にいる必要はない。その場合はギルドの依頼を通じてしか自分の作った薬を売る事が出来ないが、自分たちで使う分には規制されていないのだ。
……なんて事を話しているうちにさっきの受付係が分厚い本を持って戻って来た。
「お待たせー。剣と斧のカタログはこんな感じだよ。ショートソードは剣、マインゴーシュと投げナイフはダガーの欄にあるからね」
「ありがとうございます、それじゃさっそくチェックしますか」
さて、俺の斧については所詮サブ武器だから後で確認するって事でいいとして……まずはエリナさんの武器か。ショートソードから確認していく事にしよう。
ちなみに前世で言うと、ショートソードは歩兵用の剣という意味で、必ずしも長さが短いというわけではない。同じくロングソードも騎兵用というだけで必ずしも長いわけではなく、長さの範囲は結構被ってたりする。
俺の自動翻訳がショートソードという言葉を当てはめたということは、この世界でもそれに則ってる可能性は十分にある。俺としてはあまりよろしくない状況だけど――
「……ああ、やっぱりそうか。あまり短いのがないな……」
「短いもので大体75センチくらいなのね。長いのになると1メートル近くあるの? ショートソードとは」
「全くだね……」
俺としてはエリナさん自身の取り回しも考えて大脇差レベル、大体55センチくらいのを想定していたんだけど……その長さの需要はこの世界にはないのかな。
「後はマインゴーシュ……これも短いなあ、20センチ程度か」
20センチっていうと、本当に補助用武器でしかない……それなりに殺傷能力もあってなおかつソードブレイカーとしての役割も果たしたい、となると30センチの十手、それも鉄棒断面が三角形になってるものが欲しいとこなんだけど……そこは欲張り過ぎか。
でも20センチはない。それも鉤爪もなしで粗末な鍔だけなんてあり得ない。小具足術や格闘術をも最大限に生かそうとしてるならなおのことだ。
でも一応、どういう武器なのか実物を確認しなければ……
「一番短いショートソードと、一番長いマインゴーシュを見せてください」
「分かった。それならちょうどうちにもあるよ……刃は潰れててなまくらだけど、どんな感じなのか雰囲気を確認するくらいは出来るだろ」
「お願いします」
受付の人は再び奥に引っ込むと、今度は割とすぐに武器を持って戻ってきた。手にしているのは……ああ、典型的なショートソードとマインゴーシュだ。
「釈迦に説法かもしれないけど、抜く時はゆっくりね。なまくらとは言え当たればケガするし普通に危ないから」
「はい。……うーん」
せっかく持ってきてもらったものの、実物を見てもやっぱり微妙という感想しかわかない。何しろショートソードは長い上に装飾が無駄すぎて、重さのバランスが変な事になってる。これは結構大雑把な剣術を使う人にはいいのかもしれないけど、うーん……
マインゴーシュはマインゴーシュで、長さと見た目以上に重い。そもそも両方とも、鞘が訳分からないほど重い。男性ならともかく女性がこんな鞘持ってたら、物凄くバランスが悪いと思うんだけど……まあつまりは、満足いくものが見つかるとは思えない。
しかし、そうなるとエリナさんの武器はどうしようか……
「ねえ、ミズモト=サンタラさん。もしそのカタログの中に希望する条件のものがないんだとしたら……いっそのこと、自分で作るのはどうだろう」
「自分で作る、ですか?」
「だってミズモト=サンタラさん、うちの銀ランクじゃないか。そもそも鍛冶が銀ランク以上の人がパーティーにいる場合、メンバーの手に合う武器を自作するのは普通の事だからね。
何よりそっちの方が人件費も無駄にならず安上がりだし。作るなら奥の工房も貸してあげるよ」
……そんなもんなのかな? まあでも納得は出来るな、確かに。
---
というわけで今回よりウルバスク入国編が始まります。
今まで武器らしい武器、防具らしい防具が一切出てこなかったので、これを機に戦闘方面もそれなりに出していこうかと。
ウルバスク入国編と謳っていながら、もうしばらくマジェリア国内の話が続くんじゃ。
次回更新は03/08の予定です!
だから魔獣や魔物対策はともかくとして――問題は野盗の方だ。こっちは逆に人間の通る道によく現れる。……当たり前だな、人間から物を盗んでるんだから。でまあ、そうである以上野盗相手には自衛手段を持っておかなければならない。
というわけで、装備の購入である。一応防具に関しては依頼を受注する前に買ったネストドラゴンの革鎧があるからいいとして……問題は今まで全然手を付けてこなかった武器をどう用意するか、だな。
「というわけで鍛冶ギルドに行こう」
「何が、というわけで、かは分からないけど……確かにこれから旅をするにあたっては護身用に武器が必要になるかもね。うん、行こう」
「ちゃんと理解してるじゃないの……どんな武器にしたいか、リクエストはある?」
「んー……ここ最近は剣術と小具足術の修練が多めだったから、その辺りが使いやすいんだけど……思い切って二刀流にしちゃおうかな、剣と短剣の」
「それ、サーベルとマインゴーシュみたいな? ……ふたつ持つのはいいけど、二刀流はどうかと思うよ……」
「何で?」
「いや、修練してるのが剣術と小具足術だからだよ」
剣術と小具足術、ふたつにスキルが分かれてるからふたつ持つのが有効なのに、同時に持ったらどっちも中途半端になる。もしかしたら二刀流の場合は剣術の方に振られてるのかもしれないけど、そもそも発言を聞く限りエリナさんは二刀流の鍛錬していないだろ。
「二刀流って一刀と全然戦い方が違うから、ぶっつけ本番じゃ流石に厳しいと思うよ……取り敢えず二刀にも出来るように武器を選んでおいて、しばらくは一刀で戦うってのが一番自然な気がするけど」
「そっかー……うん、そう言うことならトーゴさんの言うとおりにするわ」
意外とすんなり納得してくれたようで助かった。さて、エリナさんはその方向で武器を探すとして……俺はどうしようかな。持ってる戦闘スキルが確か――斧術中級と鎚術初級だったかな。エリナさんの成長ぶりに危機感を覚えてつい斧術だけはひとつ段階を上げることにしたんだ。
となると、ハンドアックスか……ハンマーもなかなかに捨てがたいんだけどね。片手で持てる程度のものを両手に1本ずつ持って、いざという時にはウインドミルで……いやいやいやいや、エリナさんと発想を同じくしてどうする。
「トーゴさん?」
「んあ? あ、え、どうかした?」
「いや、もう鍛冶ギルドに着いたけど……どうかしたの。調子悪いの?」
「いや? ああ、ちょっと考え事してた。ごめんごめん」
さてと、それじゃ武器の方選んでいくとしようかね……
「ごめんくださーい」
「いらっしゃい……ああ、ミズモト=サンタラさんか。依頼でも受注しに来たの?」
「いえ、今日は客として。近々この街を出ることになりましてね、色々とあるでしょうから装備を揃えに来たんですよ」
「ああ、なるほどそう言うことね……どんな武器を揃えるとか、どんな防具を身に付けるとか決まってるの?」
「防具はもうあります、ネストドラゴンの革鎧をふたり分購入しました」
「ネストドラゴンの革鎧……もしかしてギオズリのとこの?」
「知ってるんですか?」
「そりゃあの変わり者の店だったら服飾の人間じゃなくたって知ってるさね……まあ動きやすくてそれなりに丈夫ってんだったら、いい選択肢じゃないのかい。うちじゃどうしたって金属鎧しか作れないからね。
で、武器はどうするって?」
「それを探してるんですが……エリナさんはショートソードとマインゴーシュ、それと投げナイフですかね。俺はハンドアックスで」
「ショートソード、マインゴーシュ、投げナイフ、ハンドアックスね……ギルドで用意している分だけじゃ選択肢が狭すぎるかもね。所属店のカタログを持ってきてあげるよ」
「ありがとうございます。カタログにあるものの見本は各店舗で……?」
「ああ、うちに置いてあるものもあるから、それについては見せてあげられるけど……基本的には各店舗で見せてもらうんだね。んじゃカタログ取ってくるよ」
「お願いします」
言って受付の人が奥に引っ込むのを確認すると、エリナさんは誰も周りにいないのに俺に耳打ちする。
「……各店舗でカタログなんて作ってあるんですね」
「生産の中でも制作系のギルドは、各店舗にカタログ提出を義務付けているところがあるんだよ。俺の登録しているギルドだと、鍛冶の他には服飾と魔導工学あたりかな……木工とかはオーダーメイドが多いから、カタログ提出してもあまり意味ないみたいだけど」
要するに、ある程度どういうものが需要あるのかわかりやすいものを担当しているギルドは、お客さんにカタログを見てもらって何が欲しいか確認するのだ。
これが料理人ギルドの場合は、食事出来る所はそこら中にあるという事でわざわざカタログ……というかメニューを提出する必要はないということで義務化されていない。製薬ギルドもカタログは義務化されていないが、そもそも薬局そのものが製薬ギルドの出張所であり、それ故薬局が出す薬は全国共通なので義務化もクソもないというわけだ。
ちなみに製薬ギルドに所属していても薬局にいる必要はない。その場合はギルドの依頼を通じてしか自分の作った薬を売る事が出来ないが、自分たちで使う分には規制されていないのだ。
……なんて事を話しているうちにさっきの受付係が分厚い本を持って戻って来た。
「お待たせー。剣と斧のカタログはこんな感じだよ。ショートソードは剣、マインゴーシュと投げナイフはダガーの欄にあるからね」
「ありがとうございます、それじゃさっそくチェックしますか」
さて、俺の斧については所詮サブ武器だから後で確認するって事でいいとして……まずはエリナさんの武器か。ショートソードから確認していく事にしよう。
ちなみに前世で言うと、ショートソードは歩兵用の剣という意味で、必ずしも長さが短いというわけではない。同じくロングソードも騎兵用というだけで必ずしも長いわけではなく、長さの範囲は結構被ってたりする。
俺の自動翻訳がショートソードという言葉を当てはめたということは、この世界でもそれに則ってる可能性は十分にある。俺としてはあまりよろしくない状況だけど――
「……ああ、やっぱりそうか。あまり短いのがないな……」
「短いもので大体75センチくらいなのね。長いのになると1メートル近くあるの? ショートソードとは」
「全くだね……」
俺としてはエリナさん自身の取り回しも考えて大脇差レベル、大体55センチくらいのを想定していたんだけど……その長さの需要はこの世界にはないのかな。
「後はマインゴーシュ……これも短いなあ、20センチ程度か」
20センチっていうと、本当に補助用武器でしかない……それなりに殺傷能力もあってなおかつソードブレイカーとしての役割も果たしたい、となると30センチの十手、それも鉄棒断面が三角形になってるものが欲しいとこなんだけど……そこは欲張り過ぎか。
でも20センチはない。それも鉤爪もなしで粗末な鍔だけなんてあり得ない。小具足術や格闘術をも最大限に生かそうとしてるならなおのことだ。
でも一応、どういう武器なのか実物を確認しなければ……
「一番短いショートソードと、一番長いマインゴーシュを見せてください」
「分かった。それならちょうどうちにもあるよ……刃は潰れててなまくらだけど、どんな感じなのか雰囲気を確認するくらいは出来るだろ」
「お願いします」
受付の人は再び奥に引っ込むと、今度は割とすぐに武器を持って戻ってきた。手にしているのは……ああ、典型的なショートソードとマインゴーシュだ。
「釈迦に説法かもしれないけど、抜く時はゆっくりね。なまくらとは言え当たればケガするし普通に危ないから」
「はい。……うーん」
せっかく持ってきてもらったものの、実物を見てもやっぱり微妙という感想しかわかない。何しろショートソードは長い上に装飾が無駄すぎて、重さのバランスが変な事になってる。これは結構大雑把な剣術を使う人にはいいのかもしれないけど、うーん……
マインゴーシュはマインゴーシュで、長さと見た目以上に重い。そもそも両方とも、鞘が訳分からないほど重い。男性ならともかく女性がこんな鞘持ってたら、物凄くバランスが悪いと思うんだけど……まあつまりは、満足いくものが見つかるとは思えない。
しかし、そうなるとエリナさんの武器はどうしようか……
「ねえ、ミズモト=サンタラさん。もしそのカタログの中に希望する条件のものがないんだとしたら……いっそのこと、自分で作るのはどうだろう」
「自分で作る、ですか?」
「だってミズモト=サンタラさん、うちの銀ランクじゃないか。そもそも鍛冶が銀ランク以上の人がパーティーにいる場合、メンバーの手に合う武器を自作するのは普通の事だからね。
何よりそっちの方が人件費も無駄にならず安上がりだし。作るなら奥の工房も貸してあげるよ」
……そんなもんなのかな? まあでも納得は出来るな、確かに。
---
というわけで今回よりウルバスク入国編が始まります。
今まで武器らしい武器、防具らしい防具が一切出てこなかったので、これを機に戦闘方面もそれなりに出していこうかと。
ウルバスク入国編と謳っていながら、もうしばらくマジェリア国内の話が続くんじゃ。
次回更新は03/08の予定です!
0
あなたにおすすめの小説
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
異世界の花嫁?お断りします。
momo6
恋愛
三十路を過ぎたOL 椿(つばき)は帰宅後、地震に見舞われる。気付いたら異世界にいた。
そこで出逢った王子に求婚を申し込まれましたけど、
知らない人と結婚なんてお断りです。
貞操の危機を感じ、逃げ出した先に居たのは妖精王ですって?
甘ったるい愛を囁いてもダメです。
異世界に来たなら、この世界を楽しむのが先です!!
恋愛よりも衣食住。これが大事です!
お金が無くては生活出来ません!働いて稼いで、美味しい物を食べるんです(๑>◡<๑)
・・・えっ?全部ある?
働かなくてもいい?
ーーー惑わされません!甘い誘惑には罠が付き物です!
*****
目に止めていただき、ありがとうございます(〃ω〃)
未熟な所もありますが 楽しんで頂けたから幸いです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる