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ザガルバ編
80.その夜の報告、こちらとあちら
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――その夜。いつものように通信用魔道具とスピーカーのスイッチを入れて周波数のつまみを印に合わせて、音が安定するのを確認してから魔道具の向こうに呼びかける。
「レディオチェック、マルキバイス、ディスイズダブルスリー、オーバー」
『ダブルスリー、ディスイズマルキバイス、ラウデンクリア、オーバー』
「お疲れ様です。今日も報告の方いたします」
『こちらこそご苦労様です、報告宜しくお願いします。いかがですか、相変わらず美味しいものを作っていますか?』
「昨日作った新しいお菓子をお客様に味見していただいたんですが、これがなかなか評判が良さそうなので明後日は少し多めに作ろうかと」
『……この時間に何て発言をするんですかダブルスリー、テロルですか』
「そんなつもりはなかったんですが……」
『今すぐ、今すぐ職務放棄してザガルバに行きたい……っ! そしてクレームダンジュとクレームブリュレを際限なく貪りたいです……!』
「職務放棄はやめてください色々な人が死んでしまいます」
……まあ、前置きはここまでかな。
『……さて、ダブルスリー。報告の方をお願いします』
ほら来た。というかこの変わり身の早さ、大臣閣下も流石だな……
「ザガルバ北の郊外ですが、どうやら害獣及び魔獣の目撃例がここ最近増えているようです。ウルバスク北部の国境地帯に、何か原因があるらしいとの噂ですが」
『ザガルバ北の郊外、ですか。一番近いのはスヴェスダとの国境ですね……そちらの方にも別の人員を派遣していますので、報告を待って折り返しそちらに状況をお伝えします。
具体的にどういった害獣や魔獣が目撃されているか分かりますか?』
「本日スリーツーが確認したところによりますと、クラッシュボアが両手であったと」
『クラッシュボアですか……? だとすると少し深刻かもしれませんね……』
「確か、まれにながらマジェリアでも目撃されるんですよね。俺たちは書類や書籍でしかそれを知りませんが」
『ええ……ただクラッシュボアは普通人家のある所には出没しないんです。山が近くにあるだだっ広い平原では目撃されますが』
エリナさんから聞いたウルバスクでの特徴とほぼ同じか……というかそもそも、人気のある所に野生動物は近づいて行かないものだからな……
それが両手であった、つまり10体前後いたということは、明らかに何らかの異常が起こっていたために発生した事態であって断じて自然現象ではない。つまり最初に言った、北の方で何かあったということの証明になるわけだけど……とはいえそれにしてもおかしいと言えばおかしい話だ。
「ザガルバから北の郊外って、北の国境からは少し距離があるはずです。しかもこちらが聞いた話によると、国境をひとつふたつ越えた場所での話だとのことで」
『ひとつふたつ……それだとさらに遠すぎますね。それだけの範囲に影響を及ぼすほどの出来事など、そうそう多くはないはずなのですが――あ、少々お待ちください』
魔道具の向こうの閣下はそう言って、何やら向こうで話し始める。何か連絡でもあったのかな……
『失礼しました、噂をすればというわけではありませんが、そのスヴェスダ方面に派遣している者から文書で連絡が入りまして』
「文書で……ですか?」
『はい、あ、文書でと言っても魔導伝書でして、送受信はほぼ一瞬です。本来であればこのような通信用魔道具を各個渡すのが理想なのですが、何分場所も元素結晶のキャパシティも確保できない馬車や小規模魔動車の移動がほとんどなものでして……』
……ああ、俺たちは結構大きめの魔動車で移動してるしな。本来であればもうちょっと前世の自動車に寄せるつもりだったんだけど……って、それはいいとして。なるほど、電報かファックスみたいなものか。それならリアルタイムで行けて便利だな。
「それで、スヴェスダ方面からは何を?」
『少々お待ちください……ん、なるほど……ダブルスリー、そちらの情報および予想の裏付けが取れました。どうやらスヴェスダ北西部とジェルマ南部の国境地帯にドラゴンが出現したとのことです』
「ドラゴン、ですか」
『ええ』
それは何というか……判断に困る。
この世界におけるドラゴンというのは、それこそ特殊大型爬虫類のうち飛行能力を持つ種類であれば何でもそう呼称するくらい幅の広い分類で、危険かそうでないかすらそれだけでは判断出来ない。……というのは、ここウルバスクに来てから知った話だけど。
たとえば、俺たちの鎧に使われているネストドラゴンなんかは巣を作ったら数か月単位で動かなくなる草食ドラゴンで、さりとて防御力と魔導性能は脱皮殻でもそれなりに高く保たれているためドラゴン素材としては比較的安価に防具で使用されているほどだったりする。
かと思うとやたら攻撃的で肉食の性質を持ち、その素材の防御力、攻撃力、魔導性能がとんでもなく高いものの、脱皮殻となるとそれらが失われてしまうため討伐でしか素材が手に入らず、結果として値段が高騰するアサルトドラゴンみたいなのもいる。
これでさらに問題なのが、周囲の環境に影響を及ぼすような力を持つドラゴンが肉食だったり攻撃的だったりするとは必ずしも限らない事である。
草食は防御に特化し、肉食は攻撃に特化する。とはいえ草食ドラゴンに関してもまるで攻撃能力を有していないとかそういう事は一切なく、むしろ防御のためのパワーはとんでもないものがある。そして野生の動物は、そういうものを敏感に感じ取るのだ。
「ただひとつ言えることは、問題になっているであろうドラゴンはとんでもない大物だっていうことくらいですか……?」
『そうですね、今のところは……なので申し訳ございませんが、そちらで情報収集を続けて頂けないかと』
「ええ、正直こちらもそこら辺は不完全燃焼で終わりたくないので……ただ、ある程度したら今度はエスタリスかスティビアに向かう予定なので、そこについてはよろしくお願いします」
『わかりました。それではダブルスリー、報告は以上でよろしいですか?』
「はい、報告は以上です、マルキバイス。これにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
そして、前回と同じやり取りで通信を終了する。……さてと。
「そういう訳だから、しばらくこの街に滞在する。エリナさんももうちょっと冒険者組合での依頼を受けてくれるかな」
「了解、トーゴさんも取り敢えずはこのまま続ける感じ?」
「うん……俺も冒険者になってればいいんだろうけど」
「スキルはともかくステータス的には特に問題なく行けそうだけどね、トーゴさんの場合は」
「勘弁してくれ……」
そこら辺は役割分担というか適材適所というか、そういうことで。
――一方その頃、トーゴとの通信を終了したベアトリクスは、先程渡された文書を難しそうな顔で眺めていた。もちろん彼女自身も先程トーゴに言われた通りのことを認識してはいたのだが……
「うーん……やっぱりどこかおかしいのよね……」
何がおかしいとも言えない。しかし確実に違和感はある。
この文書を送って来たスヴェスダ方面の間諜は、この情報をどこで仕入れたのか。そもそもトーゴから聞いたウルバスクのように、スヴェスダという国の報道関係が発達しているなんて話はまるで聞かないのだ。
ベアトリクスは簡易通信用魔道具の受話器をとると、ダイヤルを回して書類を持ってきた職員を呼び出す。ほどなくして呼び出された職員が大臣室に入室してくると、ベアトリクスは書類を手渡して言う。
「……申し訳ありませんけど、この情報を仕入れた場所を確認したいのですけど。あと、スヴェスダ方面の情報員にスヴェスダの報道事情について確認するように言っておいてもらえますでしょうか」
「了解。少々お時間かかるかと思いますが」
「その辺は承知の上ですよ。ただなるべく早く確認いただけるようにお願い出来れば」
「そう伝えておきます、それでは」
言って、職員は大臣室を辞する。ベアトリクスはイスに深く腰掛けると、ふう、と深いため息をひとつ吐いて天井を見つめて言う。
「……あまり厄介なことにならなければいいのですけど」
マジェリアに厄介ごとが転がり込んでくる未来は、内務大臣たる彼女にとってはどうしても避けなければならないものであった。
---
というわけで再びきな臭い話になって参りました。
この世界ドラゴン割と多いんでネストドラゴンとかあまり有難味ないです。ぶっちゃけ他のなろう小説的にはワイバーンレベル。
現在台湾にいます。ここ数年行っても観光してなかったので、この機に観光しようかと。
次回更新は05/04の予定です!
「レディオチェック、マルキバイス、ディスイズダブルスリー、オーバー」
『ダブルスリー、ディスイズマルキバイス、ラウデンクリア、オーバー』
「お疲れ様です。今日も報告の方いたします」
『こちらこそご苦労様です、報告宜しくお願いします。いかがですか、相変わらず美味しいものを作っていますか?』
「昨日作った新しいお菓子をお客様に味見していただいたんですが、これがなかなか評判が良さそうなので明後日は少し多めに作ろうかと」
『……この時間に何て発言をするんですかダブルスリー、テロルですか』
「そんなつもりはなかったんですが……」
『今すぐ、今すぐ職務放棄してザガルバに行きたい……っ! そしてクレームダンジュとクレームブリュレを際限なく貪りたいです……!』
「職務放棄はやめてください色々な人が死んでしまいます」
……まあ、前置きはここまでかな。
『……さて、ダブルスリー。報告の方をお願いします』
ほら来た。というかこの変わり身の早さ、大臣閣下も流石だな……
「ザガルバ北の郊外ですが、どうやら害獣及び魔獣の目撃例がここ最近増えているようです。ウルバスク北部の国境地帯に、何か原因があるらしいとの噂ですが」
『ザガルバ北の郊外、ですか。一番近いのはスヴェスダとの国境ですね……そちらの方にも別の人員を派遣していますので、報告を待って折り返しそちらに状況をお伝えします。
具体的にどういった害獣や魔獣が目撃されているか分かりますか?』
「本日スリーツーが確認したところによりますと、クラッシュボアが両手であったと」
『クラッシュボアですか……? だとすると少し深刻かもしれませんね……』
「確か、まれにながらマジェリアでも目撃されるんですよね。俺たちは書類や書籍でしかそれを知りませんが」
『ええ……ただクラッシュボアは普通人家のある所には出没しないんです。山が近くにあるだだっ広い平原では目撃されますが』
エリナさんから聞いたウルバスクでの特徴とほぼ同じか……というかそもそも、人気のある所に野生動物は近づいて行かないものだからな……
それが両手であった、つまり10体前後いたということは、明らかに何らかの異常が起こっていたために発生した事態であって断じて自然現象ではない。つまり最初に言った、北の方で何かあったということの証明になるわけだけど……とはいえそれにしてもおかしいと言えばおかしい話だ。
「ザガルバから北の郊外って、北の国境からは少し距離があるはずです。しかもこちらが聞いた話によると、国境をひとつふたつ越えた場所での話だとのことで」
『ひとつふたつ……それだとさらに遠すぎますね。それだけの範囲に影響を及ぼすほどの出来事など、そうそう多くはないはずなのですが――あ、少々お待ちください』
魔道具の向こうの閣下はそう言って、何やら向こうで話し始める。何か連絡でもあったのかな……
『失礼しました、噂をすればというわけではありませんが、そのスヴェスダ方面に派遣している者から文書で連絡が入りまして』
「文書で……ですか?」
『はい、あ、文書でと言っても魔導伝書でして、送受信はほぼ一瞬です。本来であればこのような通信用魔道具を各個渡すのが理想なのですが、何分場所も元素結晶のキャパシティも確保できない馬車や小規模魔動車の移動がほとんどなものでして……』
……ああ、俺たちは結構大きめの魔動車で移動してるしな。本来であればもうちょっと前世の自動車に寄せるつもりだったんだけど……って、それはいいとして。なるほど、電報かファックスみたいなものか。それならリアルタイムで行けて便利だな。
「それで、スヴェスダ方面からは何を?」
『少々お待ちください……ん、なるほど……ダブルスリー、そちらの情報および予想の裏付けが取れました。どうやらスヴェスダ北西部とジェルマ南部の国境地帯にドラゴンが出現したとのことです』
「ドラゴン、ですか」
『ええ』
それは何というか……判断に困る。
この世界におけるドラゴンというのは、それこそ特殊大型爬虫類のうち飛行能力を持つ種類であれば何でもそう呼称するくらい幅の広い分類で、危険かそうでないかすらそれだけでは判断出来ない。……というのは、ここウルバスクに来てから知った話だけど。
たとえば、俺たちの鎧に使われているネストドラゴンなんかは巣を作ったら数か月単位で動かなくなる草食ドラゴンで、さりとて防御力と魔導性能は脱皮殻でもそれなりに高く保たれているためドラゴン素材としては比較的安価に防具で使用されているほどだったりする。
かと思うとやたら攻撃的で肉食の性質を持ち、その素材の防御力、攻撃力、魔導性能がとんでもなく高いものの、脱皮殻となるとそれらが失われてしまうため討伐でしか素材が手に入らず、結果として値段が高騰するアサルトドラゴンみたいなのもいる。
これでさらに問題なのが、周囲の環境に影響を及ぼすような力を持つドラゴンが肉食だったり攻撃的だったりするとは必ずしも限らない事である。
草食は防御に特化し、肉食は攻撃に特化する。とはいえ草食ドラゴンに関してもまるで攻撃能力を有していないとかそういう事は一切なく、むしろ防御のためのパワーはとんでもないものがある。そして野生の動物は、そういうものを敏感に感じ取るのだ。
「ただひとつ言えることは、問題になっているであろうドラゴンはとんでもない大物だっていうことくらいですか……?」
『そうですね、今のところは……なので申し訳ございませんが、そちらで情報収集を続けて頂けないかと』
「ええ、正直こちらもそこら辺は不完全燃焼で終わりたくないので……ただ、ある程度したら今度はエスタリスかスティビアに向かう予定なので、そこについてはよろしくお願いします」
『わかりました。それではダブルスリー、報告は以上でよろしいですか?』
「はい、報告は以上です、マルキバイス。これにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
そして、前回と同じやり取りで通信を終了する。……さてと。
「そういう訳だから、しばらくこの街に滞在する。エリナさんももうちょっと冒険者組合での依頼を受けてくれるかな」
「了解、トーゴさんも取り敢えずはこのまま続ける感じ?」
「うん……俺も冒険者になってればいいんだろうけど」
「スキルはともかくステータス的には特に問題なく行けそうだけどね、トーゴさんの場合は」
「勘弁してくれ……」
そこら辺は役割分担というか適材適所というか、そういうことで。
――一方その頃、トーゴとの通信を終了したベアトリクスは、先程渡された文書を難しそうな顔で眺めていた。もちろん彼女自身も先程トーゴに言われた通りのことを認識してはいたのだが……
「うーん……やっぱりどこかおかしいのよね……」
何がおかしいとも言えない。しかし確実に違和感はある。
この文書を送って来たスヴェスダ方面の間諜は、この情報をどこで仕入れたのか。そもそもトーゴから聞いたウルバスクのように、スヴェスダという国の報道関係が発達しているなんて話はまるで聞かないのだ。
ベアトリクスは簡易通信用魔道具の受話器をとると、ダイヤルを回して書類を持ってきた職員を呼び出す。ほどなくして呼び出された職員が大臣室に入室してくると、ベアトリクスは書類を手渡して言う。
「……申し訳ありませんけど、この情報を仕入れた場所を確認したいのですけど。あと、スヴェスダ方面の情報員にスヴェスダの報道事情について確認するように言っておいてもらえますでしょうか」
「了解。少々お時間かかるかと思いますが」
「その辺は承知の上ですよ。ただなるべく早く確認いただけるようにお願い出来れば」
「そう伝えておきます、それでは」
言って、職員は大臣室を辞する。ベアトリクスはイスに深く腰掛けると、ふう、と深いため息をひとつ吐いて天井を見つめて言う。
「……あまり厄介なことにならなければいいのですけど」
マジェリアに厄介ごとが転がり込んでくる未来は、内務大臣たる彼女にとってはどうしても避けなければならないものであった。
---
というわけで再びきな臭い話になって参りました。
この世界ドラゴン割と多いんでネストドラゴンとかあまり有難味ないです。ぶっちゃけ他のなろう小説的にはワイバーンレベル。
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