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ザガルバ編
88.別の依頼を薦められたよ
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試験を終えて試験場を後にした俺を最初に出迎えたのは、当然エリナさんだった。
「……あ、帰ってきた。おかえりトーゴさん。試験どうだった?」
「ああうん、まあ大丈夫じゃない? 悪い結果にはならないと思うけど」
何せ試験官のあの反応なんだ、これで話にならないとか言われたら人間不信に陥る自信がある。……そう言えば結果は受付で聞けって言われたな。
「しっかし店長、あのテストで大丈夫じゃないかなんてとんでもねえな? アタシとか初っ端足払い食らって出端くじかれたっていうのに」
「僕なんて脳天に一撃食らいかけたよ……あの人の一撃はかすっただけでも結構ダメージが来るんだ」
ああ、やっぱりそうなんだ。それでもクリティカルな初撃を許さなかっただけマシなのかもしれないけど……ってあれ?
「そう言えばクララさんは戦闘試験どうしたの? 見た感じ援護と回復オンリーな気がするのに」
「わ、私は、戦闘試験じゃなくて、回復試験、だったので」
「最初にステータスを確認しただろ? あれを基に戦闘試験やら採取試験やら回復試験やらに振り分けて行われるんだ。流石にクララみたいな後衛も後衛なやつに戦闘試験は無理筋ってもんだしね……」
クララさんがあの戦闘試験を受けてすんなり通過する姿……うん、確かに無理筋すぎて全然想像出来ない。
「んじゃそろそろ結果を聞きに行くのでもうちょっと待っててね」
「うん、行ってらっしゃい」
「……さてと。すいません、試験結果を聞きに来たんですけど」
「はい、トーゴ=ミズモト=サンタラさんですね。お待ちしておりました、結果はこちらになります」
受付にそう言われて小さめの紙を手渡される。口頭、ではないのか。そこら辺はあらかじめ情報漏えいを防止する目的なんだろうか……って、それはともかく試験結果か。どれどれ。
「……どうだった、トーゴさん?」
「っと、エリナさん? どうしたの」
「ちょっと気になっちゃって。で、どうだったの?」
「まあ待て待て。ええと……うん、そうだろうね」
「いやあの、ひとりで納得されても」
なんてことを言うエリナさんだけど、流石に予想はついてるのか割と冗談交じりなセリフな気がする。俺が無言で紙を渡すと、彼女はその内容に目を通して案の定といった感じで俺の方を向いて言った。
「まあ、夫婦で同じ等級ってことでうまいところに収まった感じよね」
「うまいところに収まった、っていうのはどんな表現だろう……とにかくこれで依頼を受けられるって訳だ――」
「おーい、店長にエリナさん。遅いっつうの、結局どうだったんだよ?」
「まあ試験の出来を聞く限り、僕と同じ等級ってことはまずないだろうけど、気にはなるよね」
……ああ、そうか。3人とも待たせちゃったか。
「どうやら俺は3等級合格のようですよ。いずれにしてもこれで掲示板から依頼を探して受ければいいわけですよね?」
「ああ、まあそうなんだけどさ……まさかとは思うけど、それで受けようとしてるのがトロリ草採取とか言わねえよな?」
「そのつもりでしたけど?」
「そんな、3等級に、合格してるのに、あり得ません! もっと、高い等級の、依頼を、受けるべきです!」
「クララの言う通りだ。一概には言えないけど、等級が高ければ高いほど報酬も多くなるし実績にもなる! 3等級の冒険者が最低レベルの依頼を受けようなんて、それこそ宝の持ち腐れだ!」
「……とは言ってもなあ」
正直、ここ1年は大臣閣下からの依頼もあるし、屋台での収入もあるしで、お金自体にはそこまで困ってないんだよね。じゃあ実績が必要なのかと問われるとそういう訳でもないし、本当にこの世界の冒険者っていうものを一度でいいから体験してみたかっただけなんだよ。
……まあ、エリナさんと一緒に情報を集めてみようっていう意図もあったけど。まあでも出世欲のない冒険者ってのは存在自体信じられないのかもしれないな。この世界ではどうか知らないけど、そういうのって定番だし。
なんてことを考えていると、思わぬところから言葉が飛んできた。
「ああ、実はその件でトーゴ=ミズモト=サンタラさんに提案がございまして……」
「提案、ですか?」
「ええ、実はミズモト=サンタラさんがトロリ草採取を受けようとしていたのは、奥様から話を聞いて把握しておりました。ただ先ほどそちらの3人からも話がありました通り、これだけ等級が高い人に低等級の依頼を受けて頂くわけには行かない事情がありまして。
ですので、こちらの方でお預かりしている依頼の中で、やや難度の高めなものがありますのでそちらをお受けいただければと思うのですが」
「難度が高めの?」
いや、それっておかしくないか? そもそもそんな難度高めの依頼なら、掲示板に載せておけば誰か別の冒険者が勝手に受けてくれるのでは? まさかこういう事態になることを想定して、そのレベルの依頼を常に確保しているというわけでもないだろうし。
「……何か、訳ありですか?」
「訳あり、というほどのものではないんですけどね。種類としては採取を含めた調査なので、高い等級の冒険者には人気がいまいちないんですよ。
高い等級の人はもっと手っ取り早く高報酬が期待出来て、なおかつ素材解体などでの副収入も見込める討伐・駆除依頼を選ぶことが多いので……」
なるほど、その点俺の場合は採取及び鑑定に関して試験を免除されるレベルのスキルを持っているわけで、なおかつ初めての依頼受注となれば比較的安全かつ成功率の高い依頼を薦めた方が組合的にもいい、というわけか……
まあ、あれこれ考えずに済むのはいいかもしれない。どんな依頼かにもよるけど……というわけで。
「一応依頼の内容を確認させてください」
「ええ、そう言っていただけると助かります。詳細はこちらになります」
なるほど、これが噂の依頼詳細ってやつか。どれどれ……
依頼内容:地中鉱物組成の調査(採取を含む)
詳細:スヴェスダ、ジェルマにまたがる国境地帯において、ドラゴンが出現したという報告があったため、ドラゴン出現時に特異的に出現する鉱物が存在するかどうか、ウルバスク=スヴェスダ間の国境地帯の地中の組成を調査してもらいたい。ドラゴンに遭遇した場合、安全確保に努めてもらいたい。
組成標本を採取するための道具については貸与する。
所要平均等級:3.5
人数:2人以上4人以下
報酬:基本報酬20000クン、地中組成標本20000クン
手付金:3000クン
……結構に大盤振る舞いだな。合計40000クンということは、これだけで日本円に直して800000円、物価的にはもっと高い事になる。手付け金の3000クンがかすんで見えそうだ。
「これが地中の標本では素材に発展しようがないとか、そもそも場所が討伐や駆除を行うにしては割に合わなさすぎるとか、そういう諸々の理由で誰も手を付けてくれなかったんです。貼り出されてそのまま1週間、いい加減進めないとまずいのですが」
「んー、まあ、確かにそうだろうなあ……なあ店長、でもコレ初めての依頼にしては悪くねえんじゃねえか?」
「そうですね、確かにそうです……誰も手を上げなかったのが不思議ですよ、受付の人の話を聞いてもなお」
「それじゃ決まりね、トーゴさん、頑張りましょう」
「うん」
実際この依頼、情報収集にはうってつけなんだよなあ……渡りに船、じゃないけど、しっかりと利用させてもらいましょう。
ちなみに今回、3人のお客さんも協力してくれることになったんだけど……残念ながらマルタさんには外れてもらった。理由は所要平均等級で、彼女が入ったままだと満たせなくなってしまう……というか普通に人数もオーバーしてるからだった。
「せっかく旦那さんの初仕事なのに……もっと精進しないと……」
……ごめんマルタさん、出発までの間、何かしらサービスしてあげるからね……
---
流石トーゴさん、そしてこういう状況で面倒な依頼を押し付けられるのはもはやしょうがないよね!
次回更新は05/28の予定です!
「……あ、帰ってきた。おかえりトーゴさん。試験どうだった?」
「ああうん、まあ大丈夫じゃない? 悪い結果にはならないと思うけど」
何せ試験官のあの反応なんだ、これで話にならないとか言われたら人間不信に陥る自信がある。……そう言えば結果は受付で聞けって言われたな。
「しっかし店長、あのテストで大丈夫じゃないかなんてとんでもねえな? アタシとか初っ端足払い食らって出端くじかれたっていうのに」
「僕なんて脳天に一撃食らいかけたよ……あの人の一撃はかすっただけでも結構ダメージが来るんだ」
ああ、やっぱりそうなんだ。それでもクリティカルな初撃を許さなかっただけマシなのかもしれないけど……ってあれ?
「そう言えばクララさんは戦闘試験どうしたの? 見た感じ援護と回復オンリーな気がするのに」
「わ、私は、戦闘試験じゃなくて、回復試験、だったので」
「最初にステータスを確認しただろ? あれを基に戦闘試験やら採取試験やら回復試験やらに振り分けて行われるんだ。流石にクララみたいな後衛も後衛なやつに戦闘試験は無理筋ってもんだしね……」
クララさんがあの戦闘試験を受けてすんなり通過する姿……うん、確かに無理筋すぎて全然想像出来ない。
「んじゃそろそろ結果を聞きに行くのでもうちょっと待っててね」
「うん、行ってらっしゃい」
「……さてと。すいません、試験結果を聞きに来たんですけど」
「はい、トーゴ=ミズモト=サンタラさんですね。お待ちしておりました、結果はこちらになります」
受付にそう言われて小さめの紙を手渡される。口頭、ではないのか。そこら辺はあらかじめ情報漏えいを防止する目的なんだろうか……って、それはともかく試験結果か。どれどれ。
「……どうだった、トーゴさん?」
「っと、エリナさん? どうしたの」
「ちょっと気になっちゃって。で、どうだったの?」
「まあ待て待て。ええと……うん、そうだろうね」
「いやあの、ひとりで納得されても」
なんてことを言うエリナさんだけど、流石に予想はついてるのか割と冗談交じりなセリフな気がする。俺が無言で紙を渡すと、彼女はその内容に目を通して案の定といった感じで俺の方を向いて言った。
「まあ、夫婦で同じ等級ってことでうまいところに収まった感じよね」
「うまいところに収まった、っていうのはどんな表現だろう……とにかくこれで依頼を受けられるって訳だ――」
「おーい、店長にエリナさん。遅いっつうの、結局どうだったんだよ?」
「まあ試験の出来を聞く限り、僕と同じ等級ってことはまずないだろうけど、気にはなるよね」
……ああ、そうか。3人とも待たせちゃったか。
「どうやら俺は3等級合格のようですよ。いずれにしてもこれで掲示板から依頼を探して受ければいいわけですよね?」
「ああ、まあそうなんだけどさ……まさかとは思うけど、それで受けようとしてるのがトロリ草採取とか言わねえよな?」
「そのつもりでしたけど?」
「そんな、3等級に、合格してるのに、あり得ません! もっと、高い等級の、依頼を、受けるべきです!」
「クララの言う通りだ。一概には言えないけど、等級が高ければ高いほど報酬も多くなるし実績にもなる! 3等級の冒険者が最低レベルの依頼を受けようなんて、それこそ宝の持ち腐れだ!」
「……とは言ってもなあ」
正直、ここ1年は大臣閣下からの依頼もあるし、屋台での収入もあるしで、お金自体にはそこまで困ってないんだよね。じゃあ実績が必要なのかと問われるとそういう訳でもないし、本当にこの世界の冒険者っていうものを一度でいいから体験してみたかっただけなんだよ。
……まあ、エリナさんと一緒に情報を集めてみようっていう意図もあったけど。まあでも出世欲のない冒険者ってのは存在自体信じられないのかもしれないな。この世界ではどうか知らないけど、そういうのって定番だし。
なんてことを考えていると、思わぬところから言葉が飛んできた。
「ああ、実はその件でトーゴ=ミズモト=サンタラさんに提案がございまして……」
「提案、ですか?」
「ええ、実はミズモト=サンタラさんがトロリ草採取を受けようとしていたのは、奥様から話を聞いて把握しておりました。ただ先ほどそちらの3人からも話がありました通り、これだけ等級が高い人に低等級の依頼を受けて頂くわけには行かない事情がありまして。
ですので、こちらの方でお預かりしている依頼の中で、やや難度の高めなものがありますのでそちらをお受けいただければと思うのですが」
「難度が高めの?」
いや、それっておかしくないか? そもそもそんな難度高めの依頼なら、掲示板に載せておけば誰か別の冒険者が勝手に受けてくれるのでは? まさかこういう事態になることを想定して、そのレベルの依頼を常に確保しているというわけでもないだろうし。
「……何か、訳ありですか?」
「訳あり、というほどのものではないんですけどね。種類としては採取を含めた調査なので、高い等級の冒険者には人気がいまいちないんですよ。
高い等級の人はもっと手っ取り早く高報酬が期待出来て、なおかつ素材解体などでの副収入も見込める討伐・駆除依頼を選ぶことが多いので……」
なるほど、その点俺の場合は採取及び鑑定に関して試験を免除されるレベルのスキルを持っているわけで、なおかつ初めての依頼受注となれば比較的安全かつ成功率の高い依頼を薦めた方が組合的にもいい、というわけか……
まあ、あれこれ考えずに済むのはいいかもしれない。どんな依頼かにもよるけど……というわけで。
「一応依頼の内容を確認させてください」
「ええ、そう言っていただけると助かります。詳細はこちらになります」
なるほど、これが噂の依頼詳細ってやつか。どれどれ……
依頼内容:地中鉱物組成の調査(採取を含む)
詳細:スヴェスダ、ジェルマにまたがる国境地帯において、ドラゴンが出現したという報告があったため、ドラゴン出現時に特異的に出現する鉱物が存在するかどうか、ウルバスク=スヴェスダ間の国境地帯の地中の組成を調査してもらいたい。ドラゴンに遭遇した場合、安全確保に努めてもらいたい。
組成標本を採取するための道具については貸与する。
所要平均等級:3.5
人数:2人以上4人以下
報酬:基本報酬20000クン、地中組成標本20000クン
手付金:3000クン
……結構に大盤振る舞いだな。合計40000クンということは、これだけで日本円に直して800000円、物価的にはもっと高い事になる。手付け金の3000クンがかすんで見えそうだ。
「これが地中の標本では素材に発展しようがないとか、そもそも場所が討伐や駆除を行うにしては割に合わなさすぎるとか、そういう諸々の理由で誰も手を付けてくれなかったんです。貼り出されてそのまま1週間、いい加減進めないとまずいのですが」
「んー、まあ、確かにそうだろうなあ……なあ店長、でもコレ初めての依頼にしては悪くねえんじゃねえか?」
「そうですね、確かにそうです……誰も手を上げなかったのが不思議ですよ、受付の人の話を聞いてもなお」
「それじゃ決まりね、トーゴさん、頑張りましょう」
「うん」
実際この依頼、情報収集にはうってつけなんだよなあ……渡りに船、じゃないけど、しっかりと利用させてもらいましょう。
ちなみに今回、3人のお客さんも協力してくれることになったんだけど……残念ながらマルタさんには外れてもらった。理由は所要平均等級で、彼女が入ったままだと満たせなくなってしまう……というか普通に人数もオーバーしてるからだった。
「せっかく旦那さんの初仕事なのに……もっと精進しないと……」
……ごめんマルタさん、出発までの間、何かしらサービスしてあげるからね……
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