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エスタリス・ジェルマ疾走編
118.報告からの大きな動きの予感だよ
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――その日の夜、駐車場にて。
俺たちが今日ダイニングバーであった出来事を中心に大臣閣下に報告すると、魔道具の向こう側でそのセリフと共に難しく唸る声が聞こえてきた。……まあそりゃそうだ、どう聞いても戦争のためにアルブランがヒューミントを仕掛けているという風にしか聞こえないからな……
「ただアルブランエルフの発言を聞いている限り、計画としては進行が非常に緩やかなのが幸いと言えば幸いです。アルブランの方には我々のような人員はいないんですか?」
『そちらの方にも一応人員は割いています。ウルバスクで発生したドラゴンの件も、エスタリスとウルバスクの国境が閉鎖された件も、そう言った事情であれば事情が変わってきますね……ただ、懸念事項がひとつ』
「懸念事項、ですか?」
『ええ、その……アルブランエルフ語、ですか。それの訳が正しいかどうか、我々では判別がつかないということです。あくまで決定的な証拠とするには、ですが』
「……ああ、確かに」
「私たちの翻訳だけではダメなんですか?」
『……どうしても人間によるものだと、知らない言語ということでいくらでも内容を偽れると思われてしまいますので。ましてやダブルスリー、あなたたちの存在は公には出来ませんし、そうなると誰が翻訳したかということになります……』
「……ああ、なるほど。つまり政府による信頼性ゼロの発表になってしまうと」
『そういうことになります。もっともそれはこれをちゃんとした証拠として扱う場合であって、疑惑の材料とする程度であればそこまで厳密にはする必要などないのですが』
疑惑の材料……ぶっちゃけ言いがかりのネタってことだけど、内務大臣閣下の口からそれが出てくるか。もうこの人が外務大臣も兼任していいんじゃないかな。
『それに、問題になるのはそこだけではありません。録音用魔道具を使用して収集した証拠というのも……』
「それは、倫理上盗聴は駄目とかですか?」
……そんなこと言ったらブドパスでのギルドマスター絡みの事件で思いっきりおとり捜査的なことやってたのは言い逃れのしようもないほどアウトなんだけど。
『いえ、そこは特に問題ないのですが……問題なのは、これが記録されたものであるという点です』
「……? 記録されているものの方が証拠としては強いのでは?」
『ええ……それが我々の手に負えるものであるならば、の話ですが。
簡単に言ってしまうと、その録音する技術は我が国においてはまるで一般的なものではありません。現に盗聴用の魔道具も、その場で発せられた文言をそのまま別の場所に流すというだけのものでしたでしょう?
音量を調整、ましてや人間の声に限定して音声を強調するなどという技術は、我々にとってはもはやオーパーツです。……そちらエスタリスであればもしかしたら作れた可能性もありますが、ウルバスクやマジェリアといった他の中部諸国では……』
「そうなんですか?」
『音声の抽出及び保存というのは、それほど難しいのですよ。一応理論としては、エスタリスが今のようになる前にこちらにも伝わっては来ていたのですが』
聞くと、音声をそのまま魔力の揺らぎに変換して流すのはそこまで難しい技術ではないけど、その揺らぎを保存するのは……ということらしい。前世から特別転生してきた俺にしてみれば、単純なものであれば磁力の応用でどうにかなるんじゃないかとも思えるんだけど……
「となると、この音声記録は役に立ちませんか?」
『いえ、そんなことはありません。今ダブルスリーのいる国がエスタリスであることを強調すれば、その辺りはどうにでもなります。その代わり、なるたけ早めにダブルスリーにはエスタリスを離脱していただく必要がありますが……
後に残る問題は翻訳ですね、これについては――』
「それについては以前我々と行動を共にしていた人物にお願い出来ませんか? その人であればおそらくこの音声記録の翻訳も出来るでしょうし、こちらも詳しい話を聞いておきたいので」
『そうしたいのはやまやまなのですが、あの人はこちらからの連絡がほぼ不可能なので、すぐに呼んで解読というわけにはいかないのですよ』
「あー……」
そう言えばレニさんは別にブドパスに住んでいるというわけでもなく、あの時はたまたま取引絡みで俺たちと同じ時期に滞在したに過ぎないんだったっけ……それにあんなことがあった後じゃ、もしかしたらレニさん、ブドパスに近づかないかもしれない。
「それは確かに……困りましたね……」
『でもあの人に翻訳してもらうというのはいいアイデアだと思います。少なくともあなた方が翻訳したというよりは、内外に信用されやすいはずなので』
まああの人、あの英語を話してたのと同じ――かどうかは分からないけど、とにかく曲がりなりにもエルフと呼ばれる人種だからなあ。
『その件についてはこちらで調整しておきます。ダブルスリーは頃合いを見てエスタリスより離脱するように。宿の予約はどうなっていますか?』
「一応、2泊3日でとってはいますが」
『うん、いい具合だと思います。それでは3日目の早い時間にチェックアウトして、そのままジェルマへ向かってください』
「ジェルマ、ですか? 大丈夫なんですか?」
『少なくとも今回の件、アルブランが裏で糸を引いている以上、ジェルマが中部諸国連合に対して敵対しているかどうかは曖昧です。むしろそのアルブランエルフ語での会話を聞く以上、ジェルマも攻め込まれる側の可能性があります。
なのでジェルマでは2、3日で情報を集めるだけ集め、政情不安が見られる前に我が国に帰還してください。その際今まで通って来た道とは別の道を使うようお願いします』
「……分かりました」
『申し訳ありません、本当はもう少し色々なところを見ていただきたかったのですけど』
「いえ、お気遣い感謝いたします。これだけきな臭い中では、落ち着いて放浪も出来ませんし……」
というか正直、途中で行き詰っていた可能性も否定出来ない。ここで一旦中断するのは確かに残念ではあるけど、俺たちには文字通り永遠の時間があるのだから、こういうこともあるということで納得すべきなんだろう。
『明日の行動についてはお任せします。ただしくれぐれも慎重に。どこでどういった監視をされているかなど、我々には把握出来ないので』
「了解です。明日の夜にもう一度報告をし、出来ればその足でエスタリスを脱出します。ダメでも昼までにはヴィアンを発ちます」
『わかりました。それではダブルスリー、報告は以上でよろしいですか?』
「はい、報告は以上です、マルキバイス。これにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
……そして切れる通信。しかしそうか、レニさんはその問題もあったか。一緒に行動していてあの街に住んでいるものだと何故勘違いしていたんだろう……
「トーゴさん、部屋に戻って寝ましょう?」
「……あ、ああ。そうだね」
まあ何にせよ、明日に備えてしっかり休んでおかないと。
――その翌日の昼前、ブドパスの検問にて。
「お疲れ様です。混んでますね」
「おお、お疲れ嬢ちゃん。そうなんだよ、何でか知らんがここ最近交易の馬車が増えてな……あ、総合職ギルドカードを見せてくれんか」
「待っててください……はい、これでいいですか?」
「おう、ちょっと待っててくれ……よし、確認したので通っていいぞ。あ、そうだ」
「はい?」
「そろそろ総合職ギルドに顔出しな、内務大臣が話があるってよ」
「総合職ギルドですか? 分かりました」
それは忘れもしない、夏の初めの出来事。ハイランダーたる自分が簡単な単語ながら、マジェリア語でコミュニケーションが取れるようになったきっかけの話。
その当事者だった総合職ギルドが、一体自分に何の用だろう――ハイランダーエルフ、レニ=ドルールはそう思い首をかしげるのだった。
---
非常に政治的な話で証拠が採用されるされないの話になってるってことです。
というか大臣閣下の黒い面が出てるぅ。
そして久々のレニさんです。次回はレニさん回です。
次回更新は08/26の予定です!
俺たちが今日ダイニングバーであった出来事を中心に大臣閣下に報告すると、魔道具の向こう側でそのセリフと共に難しく唸る声が聞こえてきた。……まあそりゃそうだ、どう聞いても戦争のためにアルブランがヒューミントを仕掛けているという風にしか聞こえないからな……
「ただアルブランエルフの発言を聞いている限り、計画としては進行が非常に緩やかなのが幸いと言えば幸いです。アルブランの方には我々のような人員はいないんですか?」
『そちらの方にも一応人員は割いています。ウルバスクで発生したドラゴンの件も、エスタリスとウルバスクの国境が閉鎖された件も、そう言った事情であれば事情が変わってきますね……ただ、懸念事項がひとつ』
「懸念事項、ですか?」
『ええ、その……アルブランエルフ語、ですか。それの訳が正しいかどうか、我々では判別がつかないということです。あくまで決定的な証拠とするには、ですが』
「……ああ、確かに」
「私たちの翻訳だけではダメなんですか?」
『……どうしても人間によるものだと、知らない言語ということでいくらでも内容を偽れると思われてしまいますので。ましてやダブルスリー、あなたたちの存在は公には出来ませんし、そうなると誰が翻訳したかということになります……』
「……ああ、なるほど。つまり政府による信頼性ゼロの発表になってしまうと」
『そういうことになります。もっともそれはこれをちゃんとした証拠として扱う場合であって、疑惑の材料とする程度であればそこまで厳密にはする必要などないのですが』
疑惑の材料……ぶっちゃけ言いがかりのネタってことだけど、内務大臣閣下の口からそれが出てくるか。もうこの人が外務大臣も兼任していいんじゃないかな。
『それに、問題になるのはそこだけではありません。録音用魔道具を使用して収集した証拠というのも……』
「それは、倫理上盗聴は駄目とかですか?」
……そんなこと言ったらブドパスでのギルドマスター絡みの事件で思いっきりおとり捜査的なことやってたのは言い逃れのしようもないほどアウトなんだけど。
『いえ、そこは特に問題ないのですが……問題なのは、これが記録されたものであるという点です』
「……? 記録されているものの方が証拠としては強いのでは?」
『ええ……それが我々の手に負えるものであるならば、の話ですが。
簡単に言ってしまうと、その録音する技術は我が国においてはまるで一般的なものではありません。現に盗聴用の魔道具も、その場で発せられた文言をそのまま別の場所に流すというだけのものでしたでしょう?
音量を調整、ましてや人間の声に限定して音声を強調するなどという技術は、我々にとってはもはやオーパーツです。……そちらエスタリスであればもしかしたら作れた可能性もありますが、ウルバスクやマジェリアといった他の中部諸国では……』
「そうなんですか?」
『音声の抽出及び保存というのは、それほど難しいのですよ。一応理論としては、エスタリスが今のようになる前にこちらにも伝わっては来ていたのですが』
聞くと、音声をそのまま魔力の揺らぎに変換して流すのはそこまで難しい技術ではないけど、その揺らぎを保存するのは……ということらしい。前世から特別転生してきた俺にしてみれば、単純なものであれば磁力の応用でどうにかなるんじゃないかとも思えるんだけど……
「となると、この音声記録は役に立ちませんか?」
『いえ、そんなことはありません。今ダブルスリーのいる国がエスタリスであることを強調すれば、その辺りはどうにでもなります。その代わり、なるたけ早めにダブルスリーにはエスタリスを離脱していただく必要がありますが……
後に残る問題は翻訳ですね、これについては――』
「それについては以前我々と行動を共にしていた人物にお願い出来ませんか? その人であればおそらくこの音声記録の翻訳も出来るでしょうし、こちらも詳しい話を聞いておきたいので」
『そうしたいのはやまやまなのですが、あの人はこちらからの連絡がほぼ不可能なので、すぐに呼んで解読というわけにはいかないのですよ』
「あー……」
そう言えばレニさんは別にブドパスに住んでいるというわけでもなく、あの時はたまたま取引絡みで俺たちと同じ時期に滞在したに過ぎないんだったっけ……それにあんなことがあった後じゃ、もしかしたらレニさん、ブドパスに近づかないかもしれない。
「それは確かに……困りましたね……」
『でもあの人に翻訳してもらうというのはいいアイデアだと思います。少なくともあなた方が翻訳したというよりは、内外に信用されやすいはずなので』
まああの人、あの英語を話してたのと同じ――かどうかは分からないけど、とにかく曲がりなりにもエルフと呼ばれる人種だからなあ。
『その件についてはこちらで調整しておきます。ダブルスリーは頃合いを見てエスタリスより離脱するように。宿の予約はどうなっていますか?』
「一応、2泊3日でとってはいますが」
『うん、いい具合だと思います。それでは3日目の早い時間にチェックアウトして、そのままジェルマへ向かってください』
「ジェルマ、ですか? 大丈夫なんですか?」
『少なくとも今回の件、アルブランが裏で糸を引いている以上、ジェルマが中部諸国連合に対して敵対しているかどうかは曖昧です。むしろそのアルブランエルフ語での会話を聞く以上、ジェルマも攻め込まれる側の可能性があります。
なのでジェルマでは2、3日で情報を集めるだけ集め、政情不安が見られる前に我が国に帰還してください。その際今まで通って来た道とは別の道を使うようお願いします』
「……分かりました」
『申し訳ありません、本当はもう少し色々なところを見ていただきたかったのですけど』
「いえ、お気遣い感謝いたします。これだけきな臭い中では、落ち着いて放浪も出来ませんし……」
というか正直、途中で行き詰っていた可能性も否定出来ない。ここで一旦中断するのは確かに残念ではあるけど、俺たちには文字通り永遠の時間があるのだから、こういうこともあるということで納得すべきなんだろう。
『明日の行動についてはお任せします。ただしくれぐれも慎重に。どこでどういった監視をされているかなど、我々には把握出来ないので』
「了解です。明日の夜にもう一度報告をし、出来ればその足でエスタリスを脱出します。ダメでも昼までにはヴィアンを発ちます」
『わかりました。それではダブルスリー、報告は以上でよろしいですか?』
「はい、報告は以上です、マルキバイス。これにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
……そして切れる通信。しかしそうか、レニさんはその問題もあったか。一緒に行動していてあの街に住んでいるものだと何故勘違いしていたんだろう……
「トーゴさん、部屋に戻って寝ましょう?」
「……あ、ああ。そうだね」
まあ何にせよ、明日に備えてしっかり休んでおかないと。
――その翌日の昼前、ブドパスの検問にて。
「お疲れ様です。混んでますね」
「おお、お疲れ嬢ちゃん。そうなんだよ、何でか知らんがここ最近交易の馬車が増えてな……あ、総合職ギルドカードを見せてくれんか」
「待っててください……はい、これでいいですか?」
「おう、ちょっと待っててくれ……よし、確認したので通っていいぞ。あ、そうだ」
「はい?」
「そろそろ総合職ギルドに顔出しな、内務大臣が話があるってよ」
「総合職ギルドですか? 分かりました」
それは忘れもしない、夏の初めの出来事。ハイランダーたる自分が簡単な単語ながら、マジェリア語でコミュニケーションが取れるようになったきっかけの話。
その当事者だった総合職ギルドが、一体自分に何の用だろう――ハイランダーエルフ、レニ=ドルールはそう思い首をかしげるのだった。
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非常に政治的な話で証拠が採用されるされないの話になってるってことです。
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