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アルシエの疑問(ルディウス視点)※
「ルディウス様、子供ってどうしたらお父さんの血を引くんですか?」
ある日の夜、お互いに入浴を済ませ眠ろうかとベッドに入った時、アルシエが思い出したかのようにそう問い掛けてきた。
私を見上げてくる様は可愛らしいんだが、その内容は返答に困るもので私は寝転ぼうとして肘をついた体勢で止まる。
まさかアルシエの口から子供の話が出るとは⋯。
「どうしたら⋯とは」
「子供は、お父さんとお母さんの血を半分ずつ引いてるって本で見たんです。お母さんはお腹の中で育てるからなんとなくは分かるんですけど、お父さんはどうやって血をあげるのかなって」
なるほど、子供が出来る仕組みをまったく知らなければたしかに不思議に思うか。そもそもそれに繋がる事も知らなかったくらいだからな。
とはいえどう言えばいいのか⋯ストレートに答えたところで理解は出来ないだろう。
中途半端だった身体を起こして座り、ヘッドボードに寄りかかった私はアルシエの頭を撫で息を吐く。
「そうだな⋯⋯まず、父親と母親にはそれぞれ別の遺伝子があり、〝とある行為〟をする事によってその遺伝子が混ざり合い、母親の子宮を苗床に人として形を成していく。必ず上手くいく訳ではないが、大まかに言えばそんな感じだ」
「⋯⋯⋯」
「両親の血を引いているというのは、つまりそういう事だよ」
私をじっと見つめて話を聞いていたアルシエは瞬きをして起き上がると、隣に来て同じように寄りかかった。
少しの沈黙のあと、私の顔を見て首を傾げる。
「〝とある行為〟って、何ですか?」
「あー⋯⋯それは⋯」
純粋で無垢な瞳が真っ直ぐにこちらを見て濁した言葉の答えを求めてくる。
アルシエの疑問は解決してやりたいと思うし説明する事は難しくないが、アルシエは実践込みでなければ訳が分からないないだろう。かといってこの流れで進めてしまうのはまた違うから⋯どうしたものか。
なるべく言葉少なく説明してやれたらいいんだが。
「ルディウス様?」
「⋯⋯例えば今、私とアルシエが口付けたとして、舌を触れ合わせれば互いの唾液が混ざり合う、というのは分かるな?」
「は、はい」
「そんな風に自分と相手のものを一つにする為には、直接的な触れ合いが必要になる。肌同士ではなく、普段なら誰も触らないような場所での触れ合いが」
手を伸ばし、アルシエの唇を親指でなぞりながら言えば、アルシエは僅かに頬を染め視線を泳がせたあと俯いた。
わりと応えてくれるし積極的にもなってくれるが、こういう触れ方にはまだ慣れていないのか今でも可愛らしい反応をしてくれる。
だが不意にその手が握られ、アルシエが上目遣いに見てきた。
「ルディウス様は⋯」
「ん?」
「ルディウス様は⋯⋯その⋯僕との子供を欲しいって⋯思いますか⋯?」
「もちろん」
アルシエが正式な妻となり、これから先を思い描くに当たって子供の存在は真っ先に考えた。これまで一度も、頭にさえ浮かばなかったが、今は当然欲しいと思っている。
何せアルシエとの子だ。アルシエに似ればさぞかし可愛いだろう。
「世継ぎなど関係なく、アルシエとの子なら欲しいよ」
「⋯⋯僕も、ルディウス様との子供、欲しいです」
男児だろうと女児だろうと、アルシエが産んでくれるならどっちだっていい。
ホッとしたように微笑むアルシエの肩を抱き寄せ額へと口付けたら、アルシエが間を空けて「だから」と続けた。
「触れ合いたいです⋯たくさん」
「アルシエ⋯」
「誰も触らないような場所って事は、初めて触るのはルディウス様って事になるんですよね? 嬉しいです」
「⋯⋯」
危うく唸ってしまうところだった。
思った事を口にしてくれるのは喜ばしいんだが、素直過ぎるのも困りものだな。
言葉の通り嬉しそうなアルシエについ悪戯心が湧いた私は、柔らかな唇を食むように口付け舌を捩じ込む。
咄嗟に逃げた舌を追いかけ絡め取り、音を立てながら擦り合わせれば甘えた声が漏れ始めた。
「ん、ふ⋯」
口の小さいアルシエはこれだけでもすぐにいっぱいいっぱいになり、縋るように私へと腕を伸ばしてくるのだが、それが求められているようでひどく堪らない気持ちになる。
震える薄い身体を撫で下ろし、少し反応している場所へと触れればアルシエがビクリと跳ねた。
糸を引きながら唇を離し、真っ赤になった顔に目を細める。
「ここも、私しか触れない場所だな」
「ぁ⋯」
人差し指と中指で挟むようにして上下に撫でると、少しずつ膨らんでいく様子に年甲斐もなく興奮する。
そのまま刺激し続ければじんわりとシミが広がり、恥ずかしくなったのかアルシエは私の首へと抱き着いてきた。
「ルディウス様⋯っ」
「アルシエの服の下に触れていいのは、私だけだ」
「ん、ゃ⋯ぅ⋯っ」
「誰にも触れさせてはいけないよ」
すっかり勃ちきった性器を下穿きから出し、手で包んで扱きながら言えばアルシエは何度も頷いて擦り寄ってきた。耳元で喘がれ私の下肢にも熱が集まる。
力の入りようでそろそろ限界だと知り、先走りで濡れた鈴口を少し強めに撫でればアルシエはくぐもった高い声を上げ果てた。
身体を震わせ忙しなく呼吸するアルシエの背中を宥めるように叩き、ベッドサイドにある手拭きを取ろうと手を伸ばした私は、主張している部分に何かが触れ思わず唸る。見ればアルシエの手が形を確かめるように包んでいて、さらに軽くなぞられ私は慌ててその手を押さえた。
「アルシエ」
「? ルディウス様のここも、僕しか触れない場所ですよね?」
「⋯⋯⋯」
確かに私の言葉に倣うならアルシエの言う通りなのだが、いきなり触られてうっかり理性でも飛んだら⋯最悪無理やりにでも組み敷いてしまう恐れがある。
だがそんな私の我慢など、アルシエには分からないから仕方がないんだよな。
「違うんですか?」
「いや、違わない。アルシエしか触れない場所だよ」
「じゃあこれからたくさん触りますね」
「⋯ああ、うん⋯⋯ほどほどで頼む⋯」
嬉しそうな笑顔に拒否など出来る訳もなく、私は苦笑しながらも一応加減してくれるよう付け足した。
私の理性は、どこまで耐えられるんだろうか。
ある日の夜、お互いに入浴を済ませ眠ろうかとベッドに入った時、アルシエが思い出したかのようにそう問い掛けてきた。
私を見上げてくる様は可愛らしいんだが、その内容は返答に困るもので私は寝転ぼうとして肘をついた体勢で止まる。
まさかアルシエの口から子供の話が出るとは⋯。
「どうしたら⋯とは」
「子供は、お父さんとお母さんの血を半分ずつ引いてるって本で見たんです。お母さんはお腹の中で育てるからなんとなくは分かるんですけど、お父さんはどうやって血をあげるのかなって」
なるほど、子供が出来る仕組みをまったく知らなければたしかに不思議に思うか。そもそもそれに繋がる事も知らなかったくらいだからな。
とはいえどう言えばいいのか⋯ストレートに答えたところで理解は出来ないだろう。
中途半端だった身体を起こして座り、ヘッドボードに寄りかかった私はアルシエの頭を撫で息を吐く。
「そうだな⋯⋯まず、父親と母親にはそれぞれ別の遺伝子があり、〝とある行為〟をする事によってその遺伝子が混ざり合い、母親の子宮を苗床に人として形を成していく。必ず上手くいく訳ではないが、大まかに言えばそんな感じだ」
「⋯⋯⋯」
「両親の血を引いているというのは、つまりそういう事だよ」
私をじっと見つめて話を聞いていたアルシエは瞬きをして起き上がると、隣に来て同じように寄りかかった。
少しの沈黙のあと、私の顔を見て首を傾げる。
「〝とある行為〟って、何ですか?」
「あー⋯⋯それは⋯」
純粋で無垢な瞳が真っ直ぐにこちらを見て濁した言葉の答えを求めてくる。
アルシエの疑問は解決してやりたいと思うし説明する事は難しくないが、アルシエは実践込みでなければ訳が分からないないだろう。かといってこの流れで進めてしまうのはまた違うから⋯どうしたものか。
なるべく言葉少なく説明してやれたらいいんだが。
「ルディウス様?」
「⋯⋯例えば今、私とアルシエが口付けたとして、舌を触れ合わせれば互いの唾液が混ざり合う、というのは分かるな?」
「は、はい」
「そんな風に自分と相手のものを一つにする為には、直接的な触れ合いが必要になる。肌同士ではなく、普段なら誰も触らないような場所での触れ合いが」
手を伸ばし、アルシエの唇を親指でなぞりながら言えば、アルシエは僅かに頬を染め視線を泳がせたあと俯いた。
わりと応えてくれるし積極的にもなってくれるが、こういう触れ方にはまだ慣れていないのか今でも可愛らしい反応をしてくれる。
だが不意にその手が握られ、アルシエが上目遣いに見てきた。
「ルディウス様は⋯」
「ん?」
「ルディウス様は⋯⋯その⋯僕との子供を欲しいって⋯思いますか⋯?」
「もちろん」
アルシエが正式な妻となり、これから先を思い描くに当たって子供の存在は真っ先に考えた。これまで一度も、頭にさえ浮かばなかったが、今は当然欲しいと思っている。
何せアルシエとの子だ。アルシエに似ればさぞかし可愛いだろう。
「世継ぎなど関係なく、アルシエとの子なら欲しいよ」
「⋯⋯僕も、ルディウス様との子供、欲しいです」
男児だろうと女児だろうと、アルシエが産んでくれるならどっちだっていい。
ホッとしたように微笑むアルシエの肩を抱き寄せ額へと口付けたら、アルシエが間を空けて「だから」と続けた。
「触れ合いたいです⋯たくさん」
「アルシエ⋯」
「誰も触らないような場所って事は、初めて触るのはルディウス様って事になるんですよね? 嬉しいです」
「⋯⋯」
危うく唸ってしまうところだった。
思った事を口にしてくれるのは喜ばしいんだが、素直過ぎるのも困りものだな。
言葉の通り嬉しそうなアルシエについ悪戯心が湧いた私は、柔らかな唇を食むように口付け舌を捩じ込む。
咄嗟に逃げた舌を追いかけ絡め取り、音を立てながら擦り合わせれば甘えた声が漏れ始めた。
「ん、ふ⋯」
口の小さいアルシエはこれだけでもすぐにいっぱいいっぱいになり、縋るように私へと腕を伸ばしてくるのだが、それが求められているようでひどく堪らない気持ちになる。
震える薄い身体を撫で下ろし、少し反応している場所へと触れればアルシエがビクリと跳ねた。
糸を引きながら唇を離し、真っ赤になった顔に目を細める。
「ここも、私しか触れない場所だな」
「ぁ⋯」
人差し指と中指で挟むようにして上下に撫でると、少しずつ膨らんでいく様子に年甲斐もなく興奮する。
そのまま刺激し続ければじんわりとシミが広がり、恥ずかしくなったのかアルシエは私の首へと抱き着いてきた。
「ルディウス様⋯っ」
「アルシエの服の下に触れていいのは、私だけだ」
「ん、ゃ⋯ぅ⋯っ」
「誰にも触れさせてはいけないよ」
すっかり勃ちきった性器を下穿きから出し、手で包んで扱きながら言えばアルシエは何度も頷いて擦り寄ってきた。耳元で喘がれ私の下肢にも熱が集まる。
力の入りようでそろそろ限界だと知り、先走りで濡れた鈴口を少し強めに撫でればアルシエはくぐもった高い声を上げ果てた。
身体を震わせ忙しなく呼吸するアルシエの背中を宥めるように叩き、ベッドサイドにある手拭きを取ろうと手を伸ばした私は、主張している部分に何かが触れ思わず唸る。見ればアルシエの手が形を確かめるように包んでいて、さらに軽くなぞられ私は慌ててその手を押さえた。
「アルシエ」
「? ルディウス様のここも、僕しか触れない場所ですよね?」
「⋯⋯⋯」
確かに私の言葉に倣うならアルシエの言う通りなのだが、いきなり触られてうっかり理性でも飛んだら⋯最悪無理やりにでも組み敷いてしまう恐れがある。
だがそんな私の我慢など、アルシエには分からないから仕方がないんだよな。
「違うんですか?」
「いや、違わない。アルシエしか触れない場所だよ」
「じゃあこれからたくさん触りますね」
「⋯ああ、うん⋯⋯ほどほどで頼む⋯」
嬉しそうな笑顔に拒否など出来る訳もなく、私は苦笑しながらも一応加減してくれるよう付け足した。
私の理性は、どこまで耐えられるんだろうか。
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※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。