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ある日の夜※
ルディウス様の手は優しくて温かくて、触れられると嬉しくて幸せってなる。もっともっと触って欲しいって思うくらい。
でもこういう時は恥ずかしくてドキドキして、どうしたらいいか分からなくて僕はぎゅっとクッションを抱き締めてた。
「ん⋯ゃ⋯」
「アルシエ」
「あ、だ、だめです⋯っ」
胸元の尖りを撫でる硬い指に反応して声が出るのが恥ずかしくて、クッションに顔を埋めて隠してたのに取り上げられてしまった。
急いで手を伸ばしたけど唇が塞がれて、大きな手が身体を這い始める。
さっきまで着ていた寝衣は脱がされて僕は裸なのに、ルディウス様はシャツの前をはだけさせてるだけでずるい。
のちのちに慣れる為って言われたけど、それならルディウス様だって脱いで欲しかった。
「んん⋯っ」
厚みのある舌が入ってきて、それと同時に大きくなってるところを摘まれビクリと跳ねる。
全部の指先で上下になぞられるだけでも堪らなくて、ルディウス様の服を強めに掴んだら音を立てて唇が離れた。
「⋯っ、ぁ⋯」
「⋯アルシエ」
「⋯⋯?」
きゅっと握られて思わず足を閉じようとしたら、真剣な声で名前が呼ばれて膝が押さえられる。
「少し、奥にも触れていいか?」
「奥⋯?」
僕にそれを聞くって事は僕の身体なんだろうけど、奥ってどこだろう。
分からなくて首を傾げる僕に苦笑したルディウス様は、ベッドサイドにある棚についている引き出しを開け何かを取り出した。
それは茶色いガラスの小瓶で、中には液体が入ってるみたい。
「触るから、嫌だったらすぐに言ってくれ」
「え⋯」
言いながら小瓶の蓋を開けたルディウス様は、中身を手の平に出して握り込んだ。トロッとしてたから水とは違うんだろうけど、あれを何に使うのかな。
指へと纏わせる様子を見ていた僕は、その手の行き先を知って目を見瞠る。
「る、ルディウス様⋯?」
「⋯私とアルシエは同じ男だから、私を受け入れて貰う為にはここを柔らかくしなくてはいけないんだ」
「柔らかく⋯?」
「ああ。たくさん指で解せばな」
「それも⋯〝夫婦の在り方〟、ですか⋯?」
「そうだよ」
どんな事だろうとルディウス様を受け入れないなんて選択肢はないけど、ここって綺麗とは言えない場所だから触られるのは躊躇ってしまう。
戸惑う僕を見てふっと笑ったルディウス様は、おでこに口付けると何もついていない方の手で頭を撫で手拭きを取った。
「やめておこうか」
「あ⋯」
「少しでも慣れておいた方がいいと思ったが、焦る事でもないからな」
そう言いながら手につけた液体を拭き取り、僕の身体も拭こうとしたから慌てて止めたらルディウス様は不思議そうな顔をする。
ちゃんと伝えないと⋯ルディウス様に勘違いして欲しくない。
「あ、あの⋯嫌ではないんです⋯⋯でもそこは⋯汚いから⋯」
「アルシエに汚いところなどある訳がない」
「え? あ、ありますよ⋯?」
汗を掻いたり埃を被ったりして汚いって感じる時はあるし、ルディウス様が触ろうとしているところは身体の中でも一番汚いところだと思うんだけど。
目を瞬きつつ答えたら、ルディウス様は怪訝そうに眉を顰めて再び小瓶を手に取った。手の平から指先に出し、何も言わずにお尻の奥まったところに触れ塗り広げる。
「⋯ッ⋯」
「汚くないから触るな」
「ん⋯っ」
撫でられて何とも言えない感覚に身体を震わせてたら、指先が入ってきてゾワリと背筋に悪寒が走った。
何だろ⋯異物感というか⋯あんまりいい気持ちじゃない。
「⋯ぅ⋯」
「痛いか?」
「い、痛くは、ないです⋯」
「我慢しなくていいから、嫌だったら言ってくれ」
「⋯や、じゃない⋯⋯」
今のところ気持ち悪さだけで痛みもないし本当に嫌とも思ってない。
ゆっくりと指が奥まで入ってきて、無意識に唇を噛んだら空いている手で開かれ親指が差し込まれた。
「噛むなら私の指にしろ」
「ぁ⋯⋯は、ぅ⋯」
「いい子だ」
ルディウス様の指を噛みたくないのに、中にある指が引かれてまた戻ってきて堪らず歯を立ててしまった。
すぐに離したけど、きっと歯型ついちゃっただろうな。
なるべく噛まないよう意識してても、中で指が動くたび力が入ってそのあとも何回か噛んでしまった。
でもだんだんと別の感覚も感じ始めて異物感が和らいできた頃、指の動きが変わり探るようにお腹側を撫で始めた。
前を触られてる時みたいにムズムズする。
「ふぁ⋯ん⋯ん⋯」
「少しマシになってきたみたいだな」
「ぅ⋯ゃ⋯⋯っひぁ⋯!」
「⋯ここか」
「⋯っ、?」
ルディウス様の太い指が出たり入ったりするたび腰が震えて、自分でも声が高くなったのを感じながらシーツを掴んで耐えていたんだけど、ある場所をぐって押された瞬間身体がビクリと跳ねた。
何が何だか分からない僕とは逆に、ルディウス様はホッとした顔をしてそこを押してくる。
もう噛まなくなってたから、親指も抜かれて口元が拭われた。
「や、ぁ、そこへん⋯っ」
「変じゃなくて、アルシエが気持ちいいところだよ」
「あ、ぁ⋯ん⋯っ」
押されるたび勝手に声が出て、恥ずかしくて顔を背けた僕の頬にルディウス様の唇が触れる。咄嗟に戻したら今度は唇が重なってお互いの舌が絡んだ。
頭、ぼんやりしてきた⋯気持ちいい。
ルディウス様の首に腕を回し、夢中になって舌を吸ってたら不意に前が握られ上下に擦られる。
「んん⋯っ」
後ろと前と口の中とを同時に攻められ、僕の目の前がチカチカし始めた。
「は、ぁ⋯あ、だめ、一緒だめ⋯っ」
「可愛いな、アルシエ」
「やぁ⋯あ⋯も、出ちゃ⋯っ⋯ん、ん⋯ッ、――⋯!」
ゆるゆると頭を振り、それでも追い上げられて限界を迎えた僕はルディウス様のシャツを強く掴み果てた。
今までにないくらいの疲労感に見舞われ、ぼんやりと上がった息を整えてるうちに目蓋が重くなってきて、ウトウトしているとおでこに少しだけカサついた唇が触れ低い声に「おやすみ」って囁かれる。
その記憶を最後に、僕の意識はプツリと途切れた。
夫婦って、僕が思うよりもずっと凄い事をしてるんだって知った夜だった。
でもこういう時は恥ずかしくてドキドキして、どうしたらいいか分からなくて僕はぎゅっとクッションを抱き締めてた。
「ん⋯ゃ⋯」
「アルシエ」
「あ、だ、だめです⋯っ」
胸元の尖りを撫でる硬い指に反応して声が出るのが恥ずかしくて、クッションに顔を埋めて隠してたのに取り上げられてしまった。
急いで手を伸ばしたけど唇が塞がれて、大きな手が身体を這い始める。
さっきまで着ていた寝衣は脱がされて僕は裸なのに、ルディウス様はシャツの前をはだけさせてるだけでずるい。
のちのちに慣れる為って言われたけど、それならルディウス様だって脱いで欲しかった。
「んん⋯っ」
厚みのある舌が入ってきて、それと同時に大きくなってるところを摘まれビクリと跳ねる。
全部の指先で上下になぞられるだけでも堪らなくて、ルディウス様の服を強めに掴んだら音を立てて唇が離れた。
「⋯っ、ぁ⋯」
「⋯アルシエ」
「⋯⋯?」
きゅっと握られて思わず足を閉じようとしたら、真剣な声で名前が呼ばれて膝が押さえられる。
「少し、奥にも触れていいか?」
「奥⋯?」
僕にそれを聞くって事は僕の身体なんだろうけど、奥ってどこだろう。
分からなくて首を傾げる僕に苦笑したルディウス様は、ベッドサイドにある棚についている引き出しを開け何かを取り出した。
それは茶色いガラスの小瓶で、中には液体が入ってるみたい。
「触るから、嫌だったらすぐに言ってくれ」
「え⋯」
言いながら小瓶の蓋を開けたルディウス様は、中身を手の平に出して握り込んだ。トロッとしてたから水とは違うんだろうけど、あれを何に使うのかな。
指へと纏わせる様子を見ていた僕は、その手の行き先を知って目を見瞠る。
「る、ルディウス様⋯?」
「⋯私とアルシエは同じ男だから、私を受け入れて貰う為にはここを柔らかくしなくてはいけないんだ」
「柔らかく⋯?」
「ああ。たくさん指で解せばな」
「それも⋯〝夫婦の在り方〟、ですか⋯?」
「そうだよ」
どんな事だろうとルディウス様を受け入れないなんて選択肢はないけど、ここって綺麗とは言えない場所だから触られるのは躊躇ってしまう。
戸惑う僕を見てふっと笑ったルディウス様は、おでこに口付けると何もついていない方の手で頭を撫で手拭きを取った。
「やめておこうか」
「あ⋯」
「少しでも慣れておいた方がいいと思ったが、焦る事でもないからな」
そう言いながら手につけた液体を拭き取り、僕の身体も拭こうとしたから慌てて止めたらルディウス様は不思議そうな顔をする。
ちゃんと伝えないと⋯ルディウス様に勘違いして欲しくない。
「あ、あの⋯嫌ではないんです⋯⋯でもそこは⋯汚いから⋯」
「アルシエに汚いところなどある訳がない」
「え? あ、ありますよ⋯?」
汗を掻いたり埃を被ったりして汚いって感じる時はあるし、ルディウス様が触ろうとしているところは身体の中でも一番汚いところだと思うんだけど。
目を瞬きつつ答えたら、ルディウス様は怪訝そうに眉を顰めて再び小瓶を手に取った。手の平から指先に出し、何も言わずにお尻の奥まったところに触れ塗り広げる。
「⋯ッ⋯」
「汚くないから触るな」
「ん⋯っ」
撫でられて何とも言えない感覚に身体を震わせてたら、指先が入ってきてゾワリと背筋に悪寒が走った。
何だろ⋯異物感というか⋯あんまりいい気持ちじゃない。
「⋯ぅ⋯」
「痛いか?」
「い、痛くは、ないです⋯」
「我慢しなくていいから、嫌だったら言ってくれ」
「⋯や、じゃない⋯⋯」
今のところ気持ち悪さだけで痛みもないし本当に嫌とも思ってない。
ゆっくりと指が奥まで入ってきて、無意識に唇を噛んだら空いている手で開かれ親指が差し込まれた。
「噛むなら私の指にしろ」
「ぁ⋯⋯は、ぅ⋯」
「いい子だ」
ルディウス様の指を噛みたくないのに、中にある指が引かれてまた戻ってきて堪らず歯を立ててしまった。
すぐに離したけど、きっと歯型ついちゃっただろうな。
なるべく噛まないよう意識してても、中で指が動くたび力が入ってそのあとも何回か噛んでしまった。
でもだんだんと別の感覚も感じ始めて異物感が和らいできた頃、指の動きが変わり探るようにお腹側を撫で始めた。
前を触られてる時みたいにムズムズする。
「ふぁ⋯ん⋯ん⋯」
「少しマシになってきたみたいだな」
「ぅ⋯ゃ⋯⋯っひぁ⋯!」
「⋯ここか」
「⋯っ、?」
ルディウス様の太い指が出たり入ったりするたび腰が震えて、自分でも声が高くなったのを感じながらシーツを掴んで耐えていたんだけど、ある場所をぐって押された瞬間身体がビクリと跳ねた。
何が何だか分からない僕とは逆に、ルディウス様はホッとした顔をしてそこを押してくる。
もう噛まなくなってたから、親指も抜かれて口元が拭われた。
「や、ぁ、そこへん⋯っ」
「変じゃなくて、アルシエが気持ちいいところだよ」
「あ、ぁ⋯ん⋯っ」
押されるたび勝手に声が出て、恥ずかしくて顔を背けた僕の頬にルディウス様の唇が触れる。咄嗟に戻したら今度は唇が重なってお互いの舌が絡んだ。
頭、ぼんやりしてきた⋯気持ちいい。
ルディウス様の首に腕を回し、夢中になって舌を吸ってたら不意に前が握られ上下に擦られる。
「んん⋯っ」
後ろと前と口の中とを同時に攻められ、僕の目の前がチカチカし始めた。
「は、ぁ⋯あ、だめ、一緒だめ⋯っ」
「可愛いな、アルシエ」
「やぁ⋯あ⋯も、出ちゃ⋯っ⋯ん、ん⋯ッ、――⋯!」
ゆるゆると頭を振り、それでも追い上げられて限界を迎えた僕はルディウス様のシャツを強く掴み果てた。
今までにないくらいの疲労感に見舞われ、ぼんやりと上がった息を整えてるうちに目蓋が重くなってきて、ウトウトしているとおでこに少しだけカサついた唇が触れ低い声に「おやすみ」って囁かれる。
その記憶を最後に、僕の意識はプツリと途切れた。
夫婦って、僕が思うよりもずっと凄い事をしてるんだって知った夜だった。
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※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。