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お誘い
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自分を見つめる七瀬の目に熱が篭もり始めたのはいつだろう。最初はおや? と思ったくらいで、気のせいだと誤魔化していた。本人は気付いていないのだから、自分もそれに気付かない振りをして、溢れそうな気持ちを押し殺して耐えて来た。
一枚だけ纏った殻。しかしその殻は案外脆かったようで、七瀬の部屋に入った瞬間からボロボロと崩れ落ちていった。
早い段階から七瀬が顔を近付けないようにと気を配っている事にも気付いたし、何より自分の気持ちにも驚いた。
睫毛が一本一本見えるほどの距離まで近付いても嫌悪感はなく、むしろ嬉しくて堪らなくて。だから口付けた。
頭のてっぺんからつま先まで痺れるような心地良さ。
やはり凌河にとって七瀬は最初から特別だったのだ。
週末の昼休み。
あの日から一応恋人となった二人だが、実は互いを好きだとは一言も発していない。ただ雰囲気からして見る人には分かる。
棗は七瀬の療養が明けてからの二人の様子に苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「あのー、お二人はやっぱそうなんですか?」
「何が?」
「そう?」
「いやー、やっぱいいです! 何でもないです!」
棗が言い淀むのも分かるくらい二人の雰囲気は甘かった。気付いてはいないだろうが、凌河自身も七瀬を見る目が優しくてその表情には最強と謳われる不良の面影もない。
あれほど嫌悪していた膝の間に座らせる行為も顔を近付ける行為も、七瀬相手になら苦もなくやってる凌河が不思議だった。
いくら七瀬が三年前の少年とはいえ、あの我が道を行く凌河が七瀬には譲歩しているのだ。
「ねぇ、七瀬」
「ふぁい?」
「…ぷ…」
「なんれふか!」
「いやいや。…明日休みだし、どっか行かない?」
「………どっか?」
「うん。七瀬が行きたいとこでいいよ」
「行きたいところ…」
自分の足の間に座って寄り掛かり、棗チョイスの惣菜パンを頬張っている七瀬に声をかけると不明瞭な返事が返ってきた。見ればリスの如く頬をパンパンにしている七瀬がいて思わず笑ってしまう。ジロリと睨まれ肩を竦めるがそのまま話を進めると目を瞬かれた。
とりあえず口の中を空にするため咀嚼を始めた七瀬のこめかみに口付け答えを待つ。
遊びたい盛りの年頃だろうに、行きたい場所がパッと出て来ない辺りが七瀬らしい。
存分に時間をかけて出した答えは意外なものだった。
「えっと…ゲームセンター」
「え?」
「あ、俺、行った事なくて…」
「…前から思ってたけど、七瀬、未経験多くない?」
テイクアウトもした事がなければデリバリーサービスも初めて、以前はカラオケにも行った事がないと言っていた。
このくらいの年の子なら、友人と行く事だってあっただろうに。
「あー…えっと、俺、中学入ってから介護してたので」
「え?」
「病気で動けなくなった母さんをずっと介護してて……母さんが亡くなったからここに転校したんです」
「入院しなかったの? お父さんは?」
「入院は経済的理由で諦めました。親戚にも頼れなかったし……父は俺が小さい頃に仕事中の事故で」
「あ…ごめんね。何か、悲しい話させちゃった」
思っていた以上にヘビーな七瀬の人生に決まりが悪そうに頭を搔いた凌河は、控え目に微笑む七瀬をぎゅっと抱き締める。
所謂ヤングケアラーというやつか。今も世間的に問題になっている話だ。
「いえ、気にしないで下さい」
「何で転校を選んだか、聞いても?」
「この街が、俺が生まれた場所だから…新しくスタートするなら、ここがいいなって思ったんです。叔父に、今後関わらないからここで始めさせて下さいって無理にお願いしちゃいました」
「叔父さんに?」
「はい。親戚が俺を引き取るかどうか揉めてたから…盥回しにされるくらいなら一人で生きて行けますからって…」
十七と言えどまだ子供だ。大人として、血縁者として手を差し伸べるべきだろうに、あまりにも酷い話だと思った。
両親共亡くなり、親戚から爪弾きにされ、どんな思いでこの街に来て、どんな思いで暮らしているのだろう。あの家で、たった一人で何を糧に生きているのか。凌河の手に力が籠る。
「生活は?」
「今は保険金と遺族年金で。でもそろそろバイトを始めようかなって思ってます」
「そっかぁ……」
「ずっと介護一辺倒だったから出来る事なんて限られてるし、凌河さんの言う通り経験値がありません。でも……」
言葉が途切れ、抱き締める凌河の腕に七瀬の柔らかな手が添えられる。視線だけで見上げる顔が僅かに赤くなった。
「凌河さんがいてくれるなら、俺、頑張れます」
「七瀬…」
控え目な微笑みに心臓を鷲掴みにされた。
七瀬の顎に手を掛け上向かせるとそっと唇を触れ合わせる。ピクリと震える瞼に目を細め数回啄んでから離して掻き抱く。
「…いるよ、七瀬の傍に」
「……はい」
頬に触れる七瀬の顔が熱い理由を知っている凌河は、その背中を撫で小さく微笑んだ。
階段への扉の横に寄り掛かって座っている棗に視線を移し頷くと驚いた顔をする。それを無視して肩に埋まる七瀬に声を掛けた。
「もうすぐ予鈴が鳴るよ」
「…そう、ですね…」
顔を上げグラウンドに置かれた時計を見た七瀬は残念さを隠しもせず身体を離す。その素直さがまた、凌河の心を揺さぶるとは知らずに。
ゴミを集め両手で包んで立ち上がった七瀬に続いて立ち上がり扉まで見送る。両手が塞がっているためノブを回してやれば可愛らしい笑顔で「ありがとうございます」と言って階段を降りて行った。
棗が座ったまま顔だけを覗かせてそれを見送り、バツが悪そうな顔をする。
「…俺がこんな事言うのも何なんですけど…いいんですか? 本当に」
「いいんだよ。こんなもの、あの子には向けたくない」
「…分かりました」
凌河絶対主義の棗には凌河の言葉は絶対だ。それがどんなに理不尽な事でも、凌河が黒と言えば白い物も黒なのだ。
ただ関わり合った時間で、七瀬にも多少の情が湧いているのも事実でどうにも落ち着かない。
「それじゃ、いつもの時間に黒猫で」
「ん」
まだ少し納得していないような様子ではあったが、棗は頭を下げて屋上から出て行った。
一人残った凌河は深く溜め息をつき指輪が存在しない事にすっかり慣れてしまった小指を見る。
卒業式の約束は前倒しになってしまったが、七瀬にはそのまま持っていて欲しいと伝え、頷いた七瀬は大切に保管してくれているようだ。本当は肌身離さず持ち歩いて欲しいが如何せん七瀬の指には大き過ぎて落ちてしまう。ならばネックレスとしてでもと思ったが、うっかり落としたり忘れたりして失くしたくないからと、丁重に断られてしまった。
何よりも凌河との時間を大切にしてくれる七瀬がどうしようもなく可愛くて、自分の抱く感情が酷くドス黒いものに感じてしまう。いや、実際黒いのだ。黒くてドロドロとしていて、綺麗な七瀬には決して触れさせてはいけない感情が溢れている。
「はぁ…参ったな…」
正直ここまでハマるとは思っていなかった。確かに三年前からずっと探し求めていた存在だったが、見付けたからと言ってどうこうするつもりはなかった。ただもう一度、あの笑顔が見たかっただけで本当に他意はなかったのだ。
だが実際七瀬と触れ合う内に今まで抱いた事もない気持ちがどんどん湧き上がり、今では氾濫寸前だ。
七瀬の一挙手一投足が凌河を捕らえて離さない。
目を閉じて七瀬の笑顔を思い浮かべているとポケットに入れているスマホが震えた。
着信元を確認し、通話ボタンを押す。
「なーに? ……へぇ、そう。…そっちで片付くんならやっといていいよ。うん。……えー、それは面倒……出来る出来る、がんばれー。…はいはい、任せるからよろしく」
まったくどいつもこいつも神経を逆撫でする、と内心で悪態をつきつつ終了させると、SNSに通知を示す数字がついている事に気付いた。
通話中に届いたのだろうか。
凌河はタップして開き、思わず破顔する。
『初めてのデート、楽しみにしています』
わくわくしている猫のスタンプと共に送られた言葉は短いが、凌河のピリついた心を和ませるには充分だった。
凌河は『俺も楽しみだよ』と返し少しだけ浮ついた気持ちで屋上を出る。
七瀬のためにも明日はしっかりとリードしてやらなければ。
「ああそうだ、遥にも教えてあげなきゃ」
再びスマホを開いた凌河は、幼馴染みの名前をタップし発信する。数コールすれば応答してくれた遥はちょうど昼休憩だったようだ。
ぶっきらぼうな問い掛けとは対照的に「聞いて聞いて~」と明るく始めた凌河は、遥に「もういい」と言われるまで七瀬との事を長々と話したのだった。
一枚だけ纏った殻。しかしその殻は案外脆かったようで、七瀬の部屋に入った瞬間からボロボロと崩れ落ちていった。
早い段階から七瀬が顔を近付けないようにと気を配っている事にも気付いたし、何より自分の気持ちにも驚いた。
睫毛が一本一本見えるほどの距離まで近付いても嫌悪感はなく、むしろ嬉しくて堪らなくて。だから口付けた。
頭のてっぺんからつま先まで痺れるような心地良さ。
やはり凌河にとって七瀬は最初から特別だったのだ。
週末の昼休み。
あの日から一応恋人となった二人だが、実は互いを好きだとは一言も発していない。ただ雰囲気からして見る人には分かる。
棗は七瀬の療養が明けてからの二人の様子に苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「あのー、お二人はやっぱそうなんですか?」
「何が?」
「そう?」
「いやー、やっぱいいです! 何でもないです!」
棗が言い淀むのも分かるくらい二人の雰囲気は甘かった。気付いてはいないだろうが、凌河自身も七瀬を見る目が優しくてその表情には最強と謳われる不良の面影もない。
あれほど嫌悪していた膝の間に座らせる行為も顔を近付ける行為も、七瀬相手になら苦もなくやってる凌河が不思議だった。
いくら七瀬が三年前の少年とはいえ、あの我が道を行く凌河が七瀬には譲歩しているのだ。
「ねぇ、七瀬」
「ふぁい?」
「…ぷ…」
「なんれふか!」
「いやいや。…明日休みだし、どっか行かない?」
「………どっか?」
「うん。七瀬が行きたいとこでいいよ」
「行きたいところ…」
自分の足の間に座って寄り掛かり、棗チョイスの惣菜パンを頬張っている七瀬に声をかけると不明瞭な返事が返ってきた。見ればリスの如く頬をパンパンにしている七瀬がいて思わず笑ってしまう。ジロリと睨まれ肩を竦めるがそのまま話を進めると目を瞬かれた。
とりあえず口の中を空にするため咀嚼を始めた七瀬のこめかみに口付け答えを待つ。
遊びたい盛りの年頃だろうに、行きたい場所がパッと出て来ない辺りが七瀬らしい。
存分に時間をかけて出した答えは意外なものだった。
「えっと…ゲームセンター」
「え?」
「あ、俺、行った事なくて…」
「…前から思ってたけど、七瀬、未経験多くない?」
テイクアウトもした事がなければデリバリーサービスも初めて、以前はカラオケにも行った事がないと言っていた。
このくらいの年の子なら、友人と行く事だってあっただろうに。
「あー…えっと、俺、中学入ってから介護してたので」
「え?」
「病気で動けなくなった母さんをずっと介護してて……母さんが亡くなったからここに転校したんです」
「入院しなかったの? お父さんは?」
「入院は経済的理由で諦めました。親戚にも頼れなかったし……父は俺が小さい頃に仕事中の事故で」
「あ…ごめんね。何か、悲しい話させちゃった」
思っていた以上にヘビーな七瀬の人生に決まりが悪そうに頭を搔いた凌河は、控え目に微笑む七瀬をぎゅっと抱き締める。
所謂ヤングケアラーというやつか。今も世間的に問題になっている話だ。
「いえ、気にしないで下さい」
「何で転校を選んだか、聞いても?」
「この街が、俺が生まれた場所だから…新しくスタートするなら、ここがいいなって思ったんです。叔父に、今後関わらないからここで始めさせて下さいって無理にお願いしちゃいました」
「叔父さんに?」
「はい。親戚が俺を引き取るかどうか揉めてたから…盥回しにされるくらいなら一人で生きて行けますからって…」
十七と言えどまだ子供だ。大人として、血縁者として手を差し伸べるべきだろうに、あまりにも酷い話だと思った。
両親共亡くなり、親戚から爪弾きにされ、どんな思いでこの街に来て、どんな思いで暮らしているのだろう。あの家で、たった一人で何を糧に生きているのか。凌河の手に力が籠る。
「生活は?」
「今は保険金と遺族年金で。でもそろそろバイトを始めようかなって思ってます」
「そっかぁ……」
「ずっと介護一辺倒だったから出来る事なんて限られてるし、凌河さんの言う通り経験値がありません。でも……」
言葉が途切れ、抱き締める凌河の腕に七瀬の柔らかな手が添えられる。視線だけで見上げる顔が僅かに赤くなった。
「凌河さんがいてくれるなら、俺、頑張れます」
「七瀬…」
控え目な微笑みに心臓を鷲掴みにされた。
七瀬の顎に手を掛け上向かせるとそっと唇を触れ合わせる。ピクリと震える瞼に目を細め数回啄んでから離して掻き抱く。
「…いるよ、七瀬の傍に」
「……はい」
頬に触れる七瀬の顔が熱い理由を知っている凌河は、その背中を撫で小さく微笑んだ。
階段への扉の横に寄り掛かって座っている棗に視線を移し頷くと驚いた顔をする。それを無視して肩に埋まる七瀬に声を掛けた。
「もうすぐ予鈴が鳴るよ」
「…そう、ですね…」
顔を上げグラウンドに置かれた時計を見た七瀬は残念さを隠しもせず身体を離す。その素直さがまた、凌河の心を揺さぶるとは知らずに。
ゴミを集め両手で包んで立ち上がった七瀬に続いて立ち上がり扉まで見送る。両手が塞がっているためノブを回してやれば可愛らしい笑顔で「ありがとうございます」と言って階段を降りて行った。
棗が座ったまま顔だけを覗かせてそれを見送り、バツが悪そうな顔をする。
「…俺がこんな事言うのも何なんですけど…いいんですか? 本当に」
「いいんだよ。こんなもの、あの子には向けたくない」
「…分かりました」
凌河絶対主義の棗には凌河の言葉は絶対だ。それがどんなに理不尽な事でも、凌河が黒と言えば白い物も黒なのだ。
ただ関わり合った時間で、七瀬にも多少の情が湧いているのも事実でどうにも落ち着かない。
「それじゃ、いつもの時間に黒猫で」
「ん」
まだ少し納得していないような様子ではあったが、棗は頭を下げて屋上から出て行った。
一人残った凌河は深く溜め息をつき指輪が存在しない事にすっかり慣れてしまった小指を見る。
卒業式の約束は前倒しになってしまったが、七瀬にはそのまま持っていて欲しいと伝え、頷いた七瀬は大切に保管してくれているようだ。本当は肌身離さず持ち歩いて欲しいが如何せん七瀬の指には大き過ぎて落ちてしまう。ならばネックレスとしてでもと思ったが、うっかり落としたり忘れたりして失くしたくないからと、丁重に断られてしまった。
何よりも凌河との時間を大切にしてくれる七瀬がどうしようもなく可愛くて、自分の抱く感情が酷くドス黒いものに感じてしまう。いや、実際黒いのだ。黒くてドロドロとしていて、綺麗な七瀬には決して触れさせてはいけない感情が溢れている。
「はぁ…参ったな…」
正直ここまでハマるとは思っていなかった。確かに三年前からずっと探し求めていた存在だったが、見付けたからと言ってどうこうするつもりはなかった。ただもう一度、あの笑顔が見たかっただけで本当に他意はなかったのだ。
だが実際七瀬と触れ合う内に今まで抱いた事もない気持ちがどんどん湧き上がり、今では氾濫寸前だ。
七瀬の一挙手一投足が凌河を捕らえて離さない。
目を閉じて七瀬の笑顔を思い浮かべているとポケットに入れているスマホが震えた。
着信元を確認し、通話ボタンを押す。
「なーに? ……へぇ、そう。…そっちで片付くんならやっといていいよ。うん。……えー、それは面倒……出来る出来る、がんばれー。…はいはい、任せるからよろしく」
まったくどいつもこいつも神経を逆撫でする、と内心で悪態をつきつつ終了させると、SNSに通知を示す数字がついている事に気付いた。
通話中に届いたのだろうか。
凌河はタップして開き、思わず破顔する。
『初めてのデート、楽しみにしています』
わくわくしている猫のスタンプと共に送られた言葉は短いが、凌河のピリついた心を和ませるには充分だった。
凌河は『俺も楽しみだよ』と返し少しだけ浮ついた気持ちで屋上を出る。
七瀬のためにも明日はしっかりとリードしてやらなければ。
「ああそうだ、遥にも教えてあげなきゃ」
再びスマホを開いた凌河は、幼馴染みの名前をタップし発信する。数コールすれば応答してくれた遥はちょうど昼休憩だったようだ。
ぶっきらぼうな問い掛けとは対照的に「聞いて聞いて~」と明るく始めた凌河は、遥に「もういい」と言われるまで七瀬との事を長々と話したのだった。
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受け:リアム・グレイソン
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また、内容もサイレント修正する時もあります。
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