トランクスを履く

トランクスを履けば迫害を受けるだろう

余談ですが、私は、小学3年生まで、ずっと
ブリーフを履いていました。
あの頃の、私は確かに、輝いていたのかもしれません。
巷では、ブリーフ小僧や、ブリーフ少年などと言われており、私は、小学校のクラスメイトや
職員室の先生などに、ブリーフを布教していました。
えぇ、幸運なことに、私が必死でブリーフを
布教した甲斐もあり、学年の6割近く人間がブリーフを履いてくれました。
私は、その時、もう、私に怖いものはないと思っていました。
その時までは、
ある時、私は、いつものように、学校に行く時
箪笥から、ブリーフを引きずり、出そうとしたその時、私に足元にポロッと、落ちた布らしきものがありました。
私は、何だこの布は、タオルか、と思い、あまり何とも、思わないで、その布を取ると
その布はなんと、トランクスでした。
それを始めみた私は、怒り狂いました。
この家には、裏切り者つまり、ユダがいる！
と叫びました。
私が、叫んだその時、家族は一斉に部屋のドアをガチャリと鍵を閉めました。
私は、その時気がついたんです。
そうだ、あいつらは、全員裏切り者だと。
私は、裏切り者には、罰をと、思っていたのですが、時計を見ると、時刻は、朝の８時を回っていました。
あぁ、遅刻しちゃう。
するだろうな、多分と思い、私は急いで、パンツを履こうとしたその時、私は何故か、自分でも
わからなかったのですが、トランクスを履いていました。
私は、何故トランクスを履いていたのか、あの忌々しいトランクスを
私は、このトランクスを脱がねばならぬと思い
トランクスを脱ぎ捨てようとしたのですが、
私の腰に付いているトランクスは、離れてはくれませんでした。
えぇ、確かに、私は今バカなことを言っていると思います。
だって、そんなはずないもの、普通トランクスが
外れないなんて、、、
ですが、私の体は、何故かトランクスを受け入れていたのです。
そうだ、私は口と心の中では、トランクスをあんなに否定していたのに、本当は、トランクスを履きたかったのかもしれない。
私は、抗うのをやめ、トランクスを履き、そして
ズボンを履き、学校に行ったのです。
私が教室に着くと、クラスメイトは、私に対して
おはようと暖かく迎えてくれていたのです。
ですが、その時点で、私の心はズタボロでした。
だって、彼らに、ブリーフを勧めていた奴が実はトランクスを履いているのですよ、普通そんなの
極刑じゃないですか？
私は、罪悪感を抱えながら、自分の席に座り
ランドセルを起き、１時間目の準備をしました。
１時間目の授業は、体育でした。
あぁもう終わりだ。
私は体育だと知って絶望しました。
だって、、私が履いているパンツはブリーフをじゃなくてパンツなのだから
みんなごめんよ、、、
私は、どうすればいいのだろうか
誰でも良いから教えてくれ
しょうがない、正直に、言うか
私は席を立ち、教壇の上まで歩きました。
時刻は、まだ、８時１５分
ホームルームまでは、あと５分ある。
言うしかない。
そして、私は教壇の上に立ちました。
私が教壇に立つと、クラスメイトは、私のことを
？という顔で見つめてきます。
あぁ、彼らは、知らないだろう
私が今から、告白のことを、残酷で、そして、どうにもならないこの気持ち、私は今正直に言う！
すまない！
私は今トランクスを履いているんだ！

！？！？！？
驚く、クラスメイト達、そりゃあ無理もない。
だって、あんなに布教していた奴が、トランクスを履いてくるなんて頭がおかしくなったに違いない。

嘘だろ！？おい！
ふざけんな！
動揺する、クラスメイト達

すまない！
本当に、謝罪する私。

テメェ！ふざけんな！
そう言い、彼らは、消しゴムを私に向かって投げた。

私は避けるべきか、いや、今の私になど
避ける資格はない。

彼らが、投げた、消しゴムがもうすでに、私のところに向かってきている。
あぁ全てを受け入れようとしたその時

はいはい！！
ホームレームの時間ですよ！！と元気な声を出しながら教室に入ってきた、おばさんがいた。
そう、彼女は、私のクラスの担任だ。

えぇ！床きったな！

担任は、驚いているある。
私に向かって投げた、消しゴムを見て。

んもぅぅ！
本当にやめてよ！！
担任は、掃除用具ほうきを取り出し、消しゴムなどのゴミを払った。

えぇ
じゃあ、、出席を？

君なんで、教壇の上に立っているの？
降りなさい

すみません。

はいじゃあ、出席とりまーす。

1番
阿部

2番
井上、

3番
上田

4番
END