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本編
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ガチャリ
扉を開けて中へと入る。中にはすでにカークスとフォルトがお茶をしていた。
「待たせたみたいね。どう?何かいい依頼はあったのかしら?」
「あるというにはちょっと難点がありそうだがな。いつもより早いが食事しながら説明しよう」
カークスに促され私たちは1Fの酒場兼食堂へと向かう。この月の宮亭は料理もまあまあおいしい。月の宮亭は宿の中でもちょっと変わっているようで、基本的にお風呂→食事→部屋の順番にグレードが落ちていく。王都は宿自体は結構ありそれぞれ特色を出しているのだが、競争は激しく廃業も多い。廃業する宿の多くは料金設定と客層の設定ミスが多いようだ。この宿のようにお風呂併設の場合は別料金か込みか。ないところでは料理の味中心にするか、部屋自体の居心地をよくするかだ。
冒険者向けには長期滞在型の部屋中心だが、逆に旅行者用の宿は観光後に食事にまで手が回らない旅行者相手に料理のおいしい宿は人気がある。そこから考えるとこの宿の経営方針は、旅行者向け短期滞在型になるのだが冒険者も割合多い。ちょっと高いもののお風呂はとても快適で、臨時収入のあったパーティーが気持ちよく使ってくれるらしい。そんな風変わりな宿にて今日も私たちはパーティー会議だ。
「リサちゃん、注文お願い」
「はーい。ただいま伺いまーす」
元気よく看板娘のリサちゃんが返事をする。この店の夫婦には1人息子がいるが兵士として家を出てしまっているため、住み込みで雇っているらしい。もとは孤児だったようで働き者の元気な子だ。王都といえどモンスターの被害はあり、彼女は宿で働く前は孤児院ではなく街のどこかで暮らしていたらしい。こういうところは平和な世界から来た私からするとやっぱり慣れない。
「本日のメニューは何にいたしましょう?」
「私はいつもので構わないけど、みんなはどう?」
「わたしもいつも通りでいいよ」
エミリーの返事とともに男性陣も頷く。もうここに拠点を構えて4か月あまり、お決まりの返事だ。ちなみに私は肉・魚・野菜のバランスのとれたもの。エミリー・カークス・フォルトは肉中心。キルドは野菜中心だ。意外なのはエミリーとキルドで、エミリーは冒険者になってからというもの、常に肉を所望している。体つきもほっそりしているので、冒険者風に見えるようにしたいらしい。キルドは肉が嫌いという訳ではなく、彼曰く「ちょっと外に出れば肉中心の保存料理や、現地調達の肉ばかりになって筋肉質になる」とのこと。この中では一番健康に気を使っているのではなかろうかと思う。
「かしこまりました!では、できた順番に持ってきますね」
リサは注文を確認すると厨房の方へかけていった。この時間帯は宿泊と食事のみの客に加え、お風呂客も捌くので手一杯だ。
「じゃあ料理が来る前に、依頼の件について話をするか。私とカークスであの後、依頼を確認したがめぼしいのは3つほど見つかった。一つ目が幼体飛竜討伐だ、依頼対象数こそ少ないものの私たちのパーティーのランク的にはぎりぎりかもしれない」
「俺の方で見つけたものがあと2つ。1つは希少薬草採集。一見簡単そうだが採集依頼の為、成功報酬型という点と
王都の北東の森での採集の為、魔物の強さも侮れない点だ。2つ目はオーガの討伐依頼だ。こちらは王都から東の衛星都市までの街道付近で最近確認されているオーガの討伐だ。討伐対象数も最低8体と多めで2体ごとに加算報酬がある」
「どれもそこそこ私達にしては危険度の高い依頼ね。個人的には幼体飛竜討伐かしら」
「めずらしく強敵退治に乗り気だねティア。僕はどれでもいいけど希少薬草採集の依頼は残っていたらやりたいかな」
「わたしは前線にあまり出ないからよくわからないので、みんなに任せる」
「エミリーは今まで確かに前線には出なかったものね。でも、幼体とはいえ飛竜討伐の時は別よ?」
「ふぇ?」
5人体制になってから無理をした依頼がなかったため、エミリーは同じように依頼が見えるのかもしれないので注意する。
「そうだな。飛竜と聞いて真っ先にエミリーは何を思い浮かぶ?」
「空を飛んでる?」
「そうだ。あいつらはこれまでのモンスターと違って自由に空を羽ばたいてる。森でならともかく草原では挟撃や背後から襲われることはなかったが、空からとなれば背後どころかどこが前になるかが難しい。その上、奴らは皮膚が固く戦いづらい。幼体といえど討伐依頼がCランクもしくはそれに近いDランク以上となっている条件からも明らかだ」
「じゃあ結構あぶないんだね。でも、ティアもみんなも乗り気だよね?」
「そりゃあ仕方ないんじゃない。まだ、我らが『黒龍』はDランクパーティーだからねぇ。ランクが上がらないことには依頼の幅も広がらないしね」
「そうだな。今回幼体飛竜討伐を成功させればそれをもってCランクパーティーへと格上げされるだろう。そういう意味ではちょうどいいタイミングで舞い込んだ討伐依頼ともいえる」
「へえ~。ランクって結構重要なんだね~」
からからと笑うエミリーだが一緒に学校で習ったはずだったのに。冒険者ランクはS~Fで分類されている。Fランクは採集など非戦闘ランク。主に子供や薬師が取得するものだ、採集も門外では街道沿いの一部区域のみ。後は街中の清掃などの不足人員の補填などである。もともと存在しなかったランクだが、世界中で孤児が多かったころに独り立ちできるようにと身元証明のために創設された。孤児の中には名前すらないものも多く、就業困難な状況から犯罪に手を染め、治安悪化の一因となったため一時的に、ギルドが身請けする代わりに依頼料の一部を回収し制度存続が可能となっている。中には防衛任務で功績をあげ、爵位を賜ったものもいる位だ。
Eランクからが戦闘行為を含む依頼をこなす。Eランクは装備も貧弱で技量もおぼつかない為、多くの依頼が制限されている。急な警備の増員やFランク採集任務の護衛などが主で討伐任務はほぼない。Dランクから討伐依頼が増え、多くの冒険者がこのランクにとどまっている。理由は様々だが多くは実力不足による停滞だ。夢あふれる冒険者たちもここからCランクへと如何にして上がるかが問題なのだ。若ければ駆け出し、中年以降は惰性とまで言われている。Cランクからは基本的に依頼制限はない。ただし、上位モンスターや機密情報を扱う場合などは制限される場合がある。この為、DランクとCランクには扱いに大きな隔たりがあるのである。なお、Sランクパーティーはこの数十年存在していない。冒険者たちは実質Aランクまでというのが共通認識だ。
パーティーランクに関しては本当に申し訳ないと思っている。個人ランクでいえばカークス・フォルトはCランク、それ以外がDランクだ。私たち2人が加わったため、半数以上がDランクとなり平均ランクが低くなり昇格が遠くなってしまった。パーティーランクは個人ランクの平均を参照されるため、基本的に半数以上が該当ランクにいなければ昇格できない。それどころか平均ランクが下がれば降格されることもまれにあるのだ。
「じゃあ、おおむね幼体飛竜討伐依頼で決まりだな。後は対策だが奴らは空を飛んでいるため俺やフォルトは限られたタイミングでしか攻撃できない。そのため基本は俺たちが護衛で、キルドが注意を惹きティアが魔法で撃ち落とすか倒す。落ちれば俺達でも対応できるだろう」
「わたしは~?」
「エミリーは中心にいて敵がどこにいるか知らせてくれ。自分に近づいてきたら私たちで対応する。ただし、敵は空からだ。対応できないときは自分で身を守るんだ。この依頼はこれまでとは違う対応を余儀なくされるだろうが、落ち着いて対応してくれ」
「わかった。でも、見つけたりできるかな?」
「不安なら僕が明日道すがら教えてあげるよ。偵察・索敵はお手のものだからね」
「そうだな、キルドにそこは一任する。何にせよ初めての大きな依頼になるかもしれない。今夜はちゃんと睡眠をとって明日に備えてくれ」
「そうね。誰かさんもちゃんと寝なさいよ」
「僕はいつも出発時間には間に合わせてるよ」
「ティアは誰とは言ってないがな」
笑いが起こりみんな笑みを浮かべる。そのあとすぐにリサが料理を運んできたので、明日朝に集合してギルド支部へ向かうということで、仕事の話は終わった。ちなみに本日の肉料理はオークステーキだった。お土産に渡した分ではないと思いたい…。
扉を開けて中へと入る。中にはすでにカークスとフォルトがお茶をしていた。
「待たせたみたいね。どう?何かいい依頼はあったのかしら?」
「あるというにはちょっと難点がありそうだがな。いつもより早いが食事しながら説明しよう」
カークスに促され私たちは1Fの酒場兼食堂へと向かう。この月の宮亭は料理もまあまあおいしい。月の宮亭は宿の中でもちょっと変わっているようで、基本的にお風呂→食事→部屋の順番にグレードが落ちていく。王都は宿自体は結構ありそれぞれ特色を出しているのだが、競争は激しく廃業も多い。廃業する宿の多くは料金設定と客層の設定ミスが多いようだ。この宿のようにお風呂併設の場合は別料金か込みか。ないところでは料理の味中心にするか、部屋自体の居心地をよくするかだ。
冒険者向けには長期滞在型の部屋中心だが、逆に旅行者用の宿は観光後に食事にまで手が回らない旅行者相手に料理のおいしい宿は人気がある。そこから考えるとこの宿の経営方針は、旅行者向け短期滞在型になるのだが冒険者も割合多い。ちょっと高いもののお風呂はとても快適で、臨時収入のあったパーティーが気持ちよく使ってくれるらしい。そんな風変わりな宿にて今日も私たちはパーティー会議だ。
「リサちゃん、注文お願い」
「はーい。ただいま伺いまーす」
元気よく看板娘のリサちゃんが返事をする。この店の夫婦には1人息子がいるが兵士として家を出てしまっているため、住み込みで雇っているらしい。もとは孤児だったようで働き者の元気な子だ。王都といえどモンスターの被害はあり、彼女は宿で働く前は孤児院ではなく街のどこかで暮らしていたらしい。こういうところは平和な世界から来た私からするとやっぱり慣れない。
「本日のメニューは何にいたしましょう?」
「私はいつもので構わないけど、みんなはどう?」
「わたしもいつも通りでいいよ」
エミリーの返事とともに男性陣も頷く。もうここに拠点を構えて4か月あまり、お決まりの返事だ。ちなみに私は肉・魚・野菜のバランスのとれたもの。エミリー・カークス・フォルトは肉中心。キルドは野菜中心だ。意外なのはエミリーとキルドで、エミリーは冒険者になってからというもの、常に肉を所望している。体つきもほっそりしているので、冒険者風に見えるようにしたいらしい。キルドは肉が嫌いという訳ではなく、彼曰く「ちょっと外に出れば肉中心の保存料理や、現地調達の肉ばかりになって筋肉質になる」とのこと。この中では一番健康に気を使っているのではなかろうかと思う。
「かしこまりました!では、できた順番に持ってきますね」
リサは注文を確認すると厨房の方へかけていった。この時間帯は宿泊と食事のみの客に加え、お風呂客も捌くので手一杯だ。
「じゃあ料理が来る前に、依頼の件について話をするか。私とカークスであの後、依頼を確認したがめぼしいのは3つほど見つかった。一つ目が幼体飛竜討伐だ、依頼対象数こそ少ないものの私たちのパーティーのランク的にはぎりぎりかもしれない」
「俺の方で見つけたものがあと2つ。1つは希少薬草採集。一見簡単そうだが採集依頼の為、成功報酬型という点と
王都の北東の森での採集の為、魔物の強さも侮れない点だ。2つ目はオーガの討伐依頼だ。こちらは王都から東の衛星都市までの街道付近で最近確認されているオーガの討伐だ。討伐対象数も最低8体と多めで2体ごとに加算報酬がある」
「どれもそこそこ私達にしては危険度の高い依頼ね。個人的には幼体飛竜討伐かしら」
「めずらしく強敵退治に乗り気だねティア。僕はどれでもいいけど希少薬草採集の依頼は残っていたらやりたいかな」
「わたしは前線にあまり出ないからよくわからないので、みんなに任せる」
「エミリーは今まで確かに前線には出なかったものね。でも、幼体とはいえ飛竜討伐の時は別よ?」
「ふぇ?」
5人体制になってから無理をした依頼がなかったため、エミリーは同じように依頼が見えるのかもしれないので注意する。
「そうだな。飛竜と聞いて真っ先にエミリーは何を思い浮かぶ?」
「空を飛んでる?」
「そうだ。あいつらはこれまでのモンスターと違って自由に空を羽ばたいてる。森でならともかく草原では挟撃や背後から襲われることはなかったが、空からとなれば背後どころかどこが前になるかが難しい。その上、奴らは皮膚が固く戦いづらい。幼体といえど討伐依頼がCランクもしくはそれに近いDランク以上となっている条件からも明らかだ」
「じゃあ結構あぶないんだね。でも、ティアもみんなも乗り気だよね?」
「そりゃあ仕方ないんじゃない。まだ、我らが『黒龍』はDランクパーティーだからねぇ。ランクが上がらないことには依頼の幅も広がらないしね」
「そうだな。今回幼体飛竜討伐を成功させればそれをもってCランクパーティーへと格上げされるだろう。そういう意味ではちょうどいいタイミングで舞い込んだ討伐依頼ともいえる」
「へえ~。ランクって結構重要なんだね~」
からからと笑うエミリーだが一緒に学校で習ったはずだったのに。冒険者ランクはS~Fで分類されている。Fランクは採集など非戦闘ランク。主に子供や薬師が取得するものだ、採集も門外では街道沿いの一部区域のみ。後は街中の清掃などの不足人員の補填などである。もともと存在しなかったランクだが、世界中で孤児が多かったころに独り立ちできるようにと身元証明のために創設された。孤児の中には名前すらないものも多く、就業困難な状況から犯罪に手を染め、治安悪化の一因となったため一時的に、ギルドが身請けする代わりに依頼料の一部を回収し制度存続が可能となっている。中には防衛任務で功績をあげ、爵位を賜ったものもいる位だ。
Eランクからが戦闘行為を含む依頼をこなす。Eランクは装備も貧弱で技量もおぼつかない為、多くの依頼が制限されている。急な警備の増員やFランク採集任務の護衛などが主で討伐任務はほぼない。Dランクから討伐依頼が増え、多くの冒険者がこのランクにとどまっている。理由は様々だが多くは実力不足による停滞だ。夢あふれる冒険者たちもここからCランクへと如何にして上がるかが問題なのだ。若ければ駆け出し、中年以降は惰性とまで言われている。Cランクからは基本的に依頼制限はない。ただし、上位モンスターや機密情報を扱う場合などは制限される場合がある。この為、DランクとCランクには扱いに大きな隔たりがあるのである。なお、Sランクパーティーはこの数十年存在していない。冒険者たちは実質Aランクまでというのが共通認識だ。
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「じゃあ、おおむね幼体飛竜討伐依頼で決まりだな。後は対策だが奴らは空を飛んでいるため俺やフォルトは限られたタイミングでしか攻撃できない。そのため基本は俺たちが護衛で、キルドが注意を惹きティアが魔法で撃ち落とすか倒す。落ちれば俺達でも対応できるだろう」
「わたしは~?」
「エミリーは中心にいて敵がどこにいるか知らせてくれ。自分に近づいてきたら私たちで対応する。ただし、敵は空からだ。対応できないときは自分で身を守るんだ。この依頼はこれまでとは違う対応を余儀なくされるだろうが、落ち着いて対応してくれ」
「わかった。でも、見つけたりできるかな?」
「不安なら僕が明日道すがら教えてあげるよ。偵察・索敵はお手のものだからね」
「そうだな、キルドにそこは一任する。何にせよ初めての大きな依頼になるかもしれない。今夜はちゃんと睡眠をとって明日に備えてくれ」
「そうね。誰かさんもちゃんと寝なさいよ」
「僕はいつも出発時間には間に合わせてるよ」
「ティアは誰とは言ってないがな」
笑いが起こりみんな笑みを浮かべる。そのあとすぐにリサが料理を運んできたので、明日朝に集合してギルド支部へ向かうということで、仕事の話は終わった。ちなみに本日の肉料理はオークステーキだった。お土産に渡した分ではないと思いたい…。
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