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本編
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しおりを挟む「ふわぁ~」
「おはようエミリ―」
「わっ、おはようティア。今日は早いんだね?」
「何言ってるのよ、もう9時過ぎよ」
「うそ!ほんとだ…」
「魔力を使いすぎたからね。私も付与魔法を使った次の日はこうなっていたから」
「なるほど。これはたしかに眠くなるね」
「でしょう?私が寝ぼけてたんじゃないのよ」
「そういえば畑はどうなったの?」
「私が起きたのもちょっと前よ。今はみんな朝食を食べ終えたところ。ようやく準備が出来て外に出ようって話していたの」
「そうなんだ。じゃあ、わたしも準備しなきゃ、よっと」
「疲れてるならいいわよ。この後にまた魔力を使うんだから」
「大丈夫。朝ごはん食べたら行くから先にティアは行ってて」
「そう?体調悪かったら休んでなさいよ」
「へ~きだって、じゃあね」
エミリーに部屋を追い出されたわたしは仕方なく外に出てカークスたちと合流する。
「エミリーどうだった?」
「やっぱり魔力の使い過ぎで、寝てたみたいね。今起きて、ごはん食べたら来るって」
「別に来なくても大丈夫だ。休むように言ってあるのか?」
「ちゃんと言ったんだけど大丈夫っていうから…」
「今日もセイラちゃんが来るんでしょ。なら、適当に早めに区切っちゃえば?」
「そうね。セイラちゃんも連日で疲れるだろうし、そうするわ」
「じゃあ始めるか」
カークスがそういうと、土の魔法を使い地面を盛り上げる。細めの木が所狭しと植わっている部分を一方向に倒していく。倒れてくる木を受け止めるのは私の仕事だ。とはいっても魔力の使い過ぎを避けるため、地面につけるところまでだが。
「よし、これで場所は確保したな」
上空からは少し穴がぽっかり空いた程度、日の光も十分とは言えないけどそこそこ入ってくる畑が輪郭だけできた。
「この木はどうする?」
「柵とか物置用に使ったらどうかしら?」
「柵は危ないから簡単な枠だけにしようか。じゃあ、残りは物置か。家の横にでも備え付けるか」
「そうだね。そのぐらいだったら追加しても問題ないでしょ」
カークスとキルドが話し合いながら、柵の高さやどこまで作るか相談して木を切る。のこぎりや斧はないから剣だけど。フォルトは何本か木を持って家の方へと運ぶ。私も2、3本の木を持って運ぶ。ちょっと重いけどいい運動になるかも。
「よいしょっと」
フォルトと運んできた木を家の横に置く。それを2回ほど繰り返しているとエミリーがやってきた。
「ごめん、遅れて!」
「エミリー、大丈夫か?」
「大丈夫だよフォルト。それでわたしは何したらいいかなぁ?」
「そうだな、カークスたちが柵を作っているんだが、おそらく結ぶものが無いから困っているはずだ。この木の皮なら細くして束ねれば紐になるからそれを作ってくれ」
「は~い。じゃあ、向こうに行ってくるね」
元気よく返事をしてエミリーが駆けていく。
「あの調子なら、そこまで疲れてはなさそうね」
「ああ、だけど注意はしておかないとな。一応、まだ飛竜もいることだし」
「そうね。少しは余力も必要ね」
私たちはエミリーの様子にひとまず安堵しながらも、ここは危険な場所であることを再確認していた。それからさらに何往復かしてようやく木を運び終える。
「ふ~、ようやく終わりか」
「お疲れ様フォルト」
「ティアもな。とはいってもここからだな」
「この剣に使い道ができるなんてね」
私は小屋から予備で持ってきた剣を使って木の皮を削る。削ったものをフォルトが1本のひもに紡いでいく。
「へぇ~、フォルト紐にするの上手ね」
「私も下積みの時代や冒険者になる前はこういうことをずっとやってたからな」
「結構みんな色々やってるのね。私とエミリーは王都で採取と討伐依頼位しか受けたことないけど」
「本来、冒険者にはそこまで必要な技能でもないからな。トラップを作るときとかは便利だが」
「確かにそうね。キルドあたりはやってそうね」
「ところが、あいつと来たら仕掛けるのはうまいが、作るのは下手でな。人の苦労も知らずに適当に作るから使わなくなったんだ」
「その光景が目に浮かぶようだわ」
フォルトが額を抑えながら苦々しい顔をする。きっと、しばらくの間は文句も言わずに作ってたんだろうな。あらかた皮をむき終わり、ひもが作れたところでカークスたちがこちらにやってきた。
「どうそっちは、進んでる?」
「ああ、とりあえず木と皮に分けて、皮は紐にしたところだ」
「この紐って結構丈夫なやつでしょ。これで飛竜とか捕まえられないかなぁ」
「流石にあの大きさ相手じゃ。できて足止めぐらいかしら?落とし穴にはめてそこに仕掛けて置くって感じで」
「それならいけるかもな。余るようだったら考えてみるか?」
「構わないが、切れないよう強度が上がるようにしないとな」
「どちらにせよ。しばらくは却下ね。畑を作るのが今は優先よ」
「そうだよ~。みんなに美味しいもの食べてもらわないとね」
「食べてもらうだけじゃなくて、こっちが持って帰る分もだ。ちゃんと区分けしないとな」
「そういえば今って何時くらい?そろそろお昼時だと思うんだけど…」
「ちょっと見てくるわ」
キルドに時間を聞かれて、私は時計を見に寝室まで向かう。時計を確認すると11時50分ごろだ。午後からはまたカリンたちが来るので、そろそろ準備をしないといけない。
「みんな、もうお昼みたい。そろそろ休憩にしましょう」
「やった~、ご飯ご飯」
エミリーを先頭にみんなも小屋の方へ戻ってくる。今日はみんな手が汚れているのでカークスに洗浄魔法をかけてもらって手を洗う。エミリーの方が得意だし綺麗になるけど、後のことを思って今日はカークスにしてもらった。
それから、エミリーと私とキルドでお昼のメニューを作る。干し肉を戻してスープにして、あとは分けてもらった野菜を盛り付けるだけだけど。包丁は少し錆びているけど元々あったので、今回は研ぎ石を持ってきて対応している。包丁といっても普通のナイフなんだけど調理場にあるのはどうしても包丁と思ってしまう。
「ティア、スープどう?」
「ちょっと待って。…うん、ちゃんと味も出てるわ」
「じゃあ、火を止めて向こうに置いて待てばちょうどだね。キルド野菜はどう?」
「こっちは取り分ければ完成だから、そのままスープ持って行って座ってなよ」
「そう?ありがとうキルド。じゃあ後、お願いね」
「はいよ」
その後すぐに、キルドがサラダを持ってきてみんなで昼食を食べた。パンがあればいいんだけど、そこまで日持ちしないし持ってくることはできない。昼食を終え、ゆっくりしているとカークスから声を掛けられる。
「今日もカリンたちが来るんだろう?ここで待ち合わせているのか?」
「そうだよ~」
「なら、俺は入れ替わりで長老のところに行って昨日言っていた、木の実なんかの採取ができるか聞いてこよう」
「お願いできる?なら、サーリさんと一緒に行ってもらえる。彼女が直接言うって言ってたから」
「そうか。わかった」
「じゃあ、僕らはその話が終わるまで、村で子供たちと遊ぶなり、時間をつぶしてるよ」
「遠くに行かないようにね」
「ちゃんと見張っておこう」
そうしているうちに、時間になりカリンたちが小屋を訪れた。カークスは2人に軽く挨拶すると、フォルトたちと一緒に出ていった。
「こんにちはカリン、セイラちゃん」
「こんにちわ~」
「こ、こんにちは」
まだ、ちょっとセイラちゃんは緊張している様だ。早く改まった感じが抜けるといいな。
「それじゃあ、早速今日も始めましょうか」
皆と寝室へ移動して、昨日と同じように飛竜の目をベッドの上へと置く。今日はエミリーが障壁を中和するので、エミリーが中央やや右より。私とセイラちゃんは眼の中央でセイラちゃんを前にして、その後ろに私が立って行うことにした。カリンは中央やや左で、エミリーとは反対側だ。
「じゃあ、とりあえず中和できるかどうか試してみるね」
そう言って、エミリーが障壁を中和するために保護の魔法を唱える。光の膜が飛竜の目に向かうと予想通り、障壁がそれを阻もうとする。そこでエミリーは膜を強め、障壁と同じぐらいの強さになるようにぶつける。しばらくすると、障壁と膜がぶつかり合って、その中央に何もない場所が現れる。
「やった!」
「流石エミリー。セイラちゃん行くわよ?」
「はい!」
私たちもエミリーに負けないように光の浄化魔法を唱える。昨日と違って唱えた浄化魔法は障壁に邪魔されることなく、そのまま目に到達する。
「うまくいってるよ、エミリー、ティア!」
興奮気味にカリンもその様子を見ている。
「ええ、このまま行けるところまで行きましょう!」
とはいったものの、無理させないようにしなければ。昨日の今日で倒れることだけは避けないと。それからしばらく、何の問題もなく障壁を通り抜けた浄化の光が目に当たる。
バチッ!
いきなり中和されていた障壁が反応し始めた。ここにきて強くなったのか?
「エミリー、障壁についてわかる?」
「えっとね、ちょっとだけ弱くなった…かな?」
エミリーがそう答える。弱くなったという事は中和していたものが、エミリーの膜が強すぎて反応したという事だろう。
「悪いけどちょっと弱めて合わせることできる?」
「何とかやってみる!」
それから数分間弱くなったり強くなったりしていたものの、そのうちまた安定するようになった。
「ふい~。何とかなったみたい」
「エミリーおねえちゃんすごい!少しだけ弱くしたりできるんだ」
「まっかせて!」
バチッ!
「調子に乗らないの」
言葉につられて魔力の放出量も無意識に上げてしまい、再び障壁とのバランスが崩れる。しかし、強さはつかんだようですぐに中和が始まる。
「ごめんごめん」
「ねえ、ティア。ちょっと目が小さくなってない?」
「えっ?」
カリンに言われて私は飛竜の目をじっくり見てみる。言われてみると確かに少し小さくなってるような。
「本当ね。少し縮んでるわ。どういうことかしら?」
「浄化されてるからじゃないの?」
「まあ、多分そうよね。なんにせよよかったわ。あんまり大きくても持ち運べないしね」
この目だけでも数十センチはある。帰りの荷物を圧迫することだろう。
「これってどこまでやるの?」
「最終的には障壁が完全になくなって様子を見てみるってところかしら」
「なら、まだかかるね」
「弱くなったとはいえ、障壁はあるしもうしばらくはかかりそうね」
時計を見るといつの間にか1時間以上作業を続けている。ちょっと休憩を入れた方がいいだろう。
「結構時間も経ったし、一度休憩にしましょうか?」
「へっ!ほんとだ。休も休も」
「きゅうけいです~」
休憩を取るとセイラちゃんがかなり疲れている様だ。昨日と違ってあまり休憩を取らずに頑張っていた所為だろう。
「ちょっと待っててね」
私はリビングに戻り、簡単な栄養剤を混ぜたドリンクを持ってくる。野菜などから水分を飛ばして作ったものだ。
「これなんですか?」
「栄養たっぷりの飲み物よ。体にいいのよ。みんなの分もあるからね」
「うぇ~、それなの」
「なんか変わった色してるね。紫色の飲み物なんて珍しいね」
「はいどうぞ!」
カリンとセイラちゃんが同時に飲み始める。喉が渇いていたのかセイラちゃんはごくごく飲んでいる。
「うっ。…苦い、甘い」
「なにこれ、変な味。苦いと思ったら甘いし」
「これが私特製のドリンクよ。野菜と果物を混ぜ合わせて作ってあるの!」
自信をもってみんなに進めているのだが、みんなはあんまり飲んでくれない。青汁ジュースに果物をすこし混ぜたような感じだ。健康ジュースってこういうものだと思うんだけど。横でエミリーは少しずつ飲んでいる。一気に飲んだ方がおいしいのに。私も自分の分をごくごくと飲み干す。
「ん~やっぱりこの味よね。栄養が取れる味ね」
「2人とも遠慮しないでいいよ。ティアはこういうとこ変だから」
「遠慮なんてしてないわよね。おいしいでしょ?」
「ま、まあ飲んだことない味だね。ねっ、セイラ?」
「は、はい。力が湧いてくるような…感じがします?」
「ほら、2人ともおいしいってエミリー」
「そんなこと言ってないけど。まあいいや、今度から2人にあげよーっと」
「「えっ!」」
なんだか2人とも難しそうな顔をしている。きっと、材料でも気になっているのだろう。この村の人は結構、そういうところ気にするからね。そんなこんなで休憩を済ませ、再度作業に戻る。ただし、今日は疲れも出ているので、30分だけにするようにした。2人とも自覚はあるようで、きっちりそれから30分だけ作業をして、今日はお開きだ。
「みんなお疲れ様!」
「おつかれ~~」
「おつかれさまです」
「おっつかれ~」
エミリーとセイラちゃんはくたっととしているが、私は少し余裕が、カリンは魔力消費はないのですこぶる元気だ。
「カリンちゃんわたしに魔力をちょうだい~」
エミリーが情けなくカリンに懇願する。
「ごめんねエミリー、わたしそういう魔法は使えないから」
きっぱりと答えるカリン。エミリーはがっくりと肩を落とす。
「じゃあ、カリンおねえちゃんわたしは?」
「セイラか、仕方ないなぁ。ちょっとだけだよ」
「やった~」
へろへろになりながらも、セイラちゃんは魔法を唱え、カリンの魔力を吸い出した。5分後にもう満足したのか魔法を解除してベッドにダイブする。
「ごめんなさい。もうだめ~」
やっぱり2日連続が相当堪えた様だ。すやすやと寝息を立てだした。
「頑張ってたもんね」
「そうね。よっと」
私はベッドの上の目をどけて、セイラちゃんを寝かせてあげる。翼があるのでうつぶせにして軽く布団をかける。
「ほら、エミリーも疲れてるでしょ、休みなさい」
「良いの?じゃあ遠慮なく~」
エミリーもセイラちゃんのすぐ横で眠り始める。こういう切り替えの早さは見習いたいものだ。2人が眠ったのを確認して、カリンと部屋を出る。2人を起こさないように消音魔法をかけて部屋のドアを閉めて、リビングで2人で話をした。2人が起きてきたのはそれから2時間後だった。
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