六つの魔弾

弓立歩

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これが異世界!?

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「甲斐、そっちに行ったぞ!」

「分かった。こいつで仕留める!」

俺はM29に似た少しカスタムした銃を構えると、木の陰から身を乗り出し放つ。

パン

「わっ!?くそっ…」

「敏、悪いな」

「ああ~、これでこっちの負けだな」

「これで通算成績は4対2で俺たちの勝ちだな」

「あ~あ、なんでそんな武器のお前に負けるんだか」

「アサルトライフルだって無敵じゃないってことだ」

俺たちは今、サバゲ―を楽しんでいた。学校で仲のいい奴らと6人ぐらいで集まってやるのだ。5人や7人の時は審判とかではなくて、じゃんけんで勝った方に付くのが決まりだ。不公平と思うかもしれないが、それが戦場というもの。相手より戦力を整えられない方が悪い。

「さ~て、まだ時間があるからもう人勝負…」

「こら~~!!またお前らか!」

「ゲッ!爺さん、今日も来たのかよ。ばれないと思ったのによ。逃げるぞ!」

「おう!」

あらかじめ持って来たものをまとめておいた俺たちは、爺さんにつかまる前にさっさと逃げ出す。面倒な相手や敵わない相手には退却あるのみだ。


「はぁ、全くいいところだったのによ」

「だよな~。別に持ち山だからってあんなに怒ろうことないのにな。春だからってタケノコを盗って帰る訳でもないし」

「そうそう。この前、すれ違った婆とか袋一杯に持ってたもんな」

「俺たちなんてせいぜい、こいつの玉を置いて帰るだけなのによ」

都会とまではいかないが、そこまで田舎でもない俺たちの街でサバゲ―ができるところは少ない。爺さんの山はその中でも地形的に最高なのだ。ちょっとした平地もあるし、山だから森の中の戦いも楽しめる。俺たちだって他にいいスポットがあればそこに行くっての。

「それにしても、甲斐はどうしてリボルバーなんだ?他にも色々あるだろ?」

「そりゃあ、決まってるだろ?携帯出来て威力もある。こんな中に惚れない訳ないだろ?」

「よく言うよ。昔のアニメの影響だろ?」

「入り口なだけだ。今はちゃんと好きだぜ」

「そういう言葉は恋人にでも言えよな」

「居たらな。お前らだっていないだろ?」

「別にいてもな~」

「それより、今度はいつにする?」

「明日は金曜だし、土曜にするか?」

「そうだな」

「おっと、俺の最寄はここだな。じゃあな!」

「おう!明日な」

友人たちと別れて電車を降りる。


「ただいま~」

「おかえり、もうすぐご飯だから着替えてらっしゃい」

「は~い」

母親に言われて、部屋に戻って着替える。そして、飯を食べて風呂に入る。

「はぁ~、今日も楽しかったな~。でも、あの爺さんのお陰でいいところで邪魔が入っちまった。全く、何の気が寝もなくバンバン撃ちまくりたいぜ。なぁ、相棒」

俺は手に銃を持ってそう語りかける。

「はぁ~、それにしても、いつかは本物も撃ってみたいぜ。だいぶ先になると思うけどな」

働いて海外旅行なんて早くても4年は先か。今が高2だから金も貯めないといけないしな。

「あ~あ、今すぐにそんな世界に行ければな…」

ピカッ

「なっ、何だ!この光…」

その時、目の前が光に包まれた。そして、気づいた時には…。

「そ、草原!?一体何が起こったんだ」

俺は見知らぬ土地に放り出されていた。



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