2 / 5
撃てる…撃てるんだ!
しおりを挟む
「一体、どこだここ?夢でも見てんのか?」
格好もベッドの上にいたままの私服姿だ。そして手には…ずっしりとした感覚が。
「は?お、俺の銃が金属になってる!?確かに見た目は金属も使ってあったが、ここまで重量はなかったぞ?」
手に持ったままだった銃をもう一度じっくり観察する。
「な、中はどうなってるんだ?」
中身の方も気になったので、シリンダーも確認する。
「ま、まるで、本物の銃みたいだ。ちょっと、違う部分もあるけど」
撃鉄が当たる部分には何か赤い宝石のようなものがはまっていた。それが何かは分からないが、さっきまではなかったものだ。
「一体どうなってるんだ?」
とりあえず、状況も分からないまま銃を見る。というのも、今はこれ以外何もわからないからだ。
「ひとまず、一発だけ撃ってみるか?え~っと、試しに撃てるところはと…」
俺は近くにあった気に向けて構える。そして、シリンダーをセットすると撃鉄を起こした。
ガラガラガラ
「なっ、何だ!?」
試し撃ちをしようとすると、林の奥から大きな音が聞こえてきた。
「逃げろ!追いつかれるぞ」
「ば、馬車!?」
奥から出てきたのはアニメとかでよく見る馬車だった。前の席に乗っている男が必死に馬に話しかけながら鞭を入れている。
「この展開は…」
嫌な予感がした俺はすぐに林の方から離れた。
ウガァー!
「と、トラ!?しかも、でけぇ…」
そこに現れたのは4mあろうかという、巨大なトラだった。
「嘘だろ…。こんなバケモンがいるはずが…」
「うわぁ~~~!」
とうとう馬車を率いていた男は逃げ出した。しかし、その動きがトラの目に留まったのか、直ぐに飛び掛かられる。
「うがっ!」
バリバリ
「うっ…な、なんだ、この光景」
嘘だと思う自分とこの体に受ける風が真実と告げる自分の板挟みになる。
「ど、どっちにしろ、どうにかしないと…」
今は男を食べているからこっちに向かないが、居るのがばれたら…。
「ひ、姫様。こちらへ」
「ありがとう。魔物は…」
「今は御者が引き付けております。さあ!」
「ええ」
その時、放置された馬車から二人の女性が出てきた。ひとりは騎士の格好を、ひとりはドレスを身にまとっている。どちらも顔がちらっと見えたが、美女だった。
グルルル
「はっ!?もう、こちらに気が付いたのか!」
「いけないわ、逃げましょう!」
「いえ、姫様だけ先に。ここは私が引き受けます!」
「そんな!」
「あいつは逃がしてくれるような相手ではありません。私が時間を稼ぎますから!」
「ダメよ」
「いいえ。これまでお仕え出来て幸せでした」
「ミスティ…ごめんなさい」
「な、なに言ってるんだあいつら!」
まだ、周りで起きていることに整理がつかないまま俺は現状をなんとか把握しようとする。今まで男に向いていたバケモノの意識は馬車の方を向いている。俺とは反対側を向きながら見たから、まだ俺は助かるかもしれない。
「こ、こいつが本物だったら…」
でも、このまま走って逃げてあんなバケモノから逃げられるか?
「今なら、こいつを当てて注意ぐらいは引けるんじゃ」
そしたらあの騎士風のやつが倒してくれたり…。
「そんなバカなことはないか。でも!」
注意は引けるはずだ。こいつだってガスガンなんだ。多少の反応は返すはず。
「俺だって男だ!やってやる!」
改めて銃を構えるとバケモノの頭に照準を合わせる。距離は10m、これなら外すはずはない…。
「…喰らえ!」
バァン
俺は小さくつぶやくと引き金を引いた。
「なっ!?なんだ、今の音は!!」
引き金を引くと鼓膜を破るかのような大きな音が響く。そう、まるで実銃のような…。
ガ…ゥ…?
巨大なトラがこっちを向く。しかし、そのすぐ後に倒れこんだ。
ドゥ
「ど、ど、どうなってんだ?たかがガスガンで…?」
「誰だ!?」
「あ、いや…」
「まあ!助けて下さったのですか?」
「姫様、危険です。そのようなものに近づいては…」
「いいえ。先ほどの音から察するに、何か魔道具を使用されたのでしょう。しかも、バスタータイガーを一撃で仕留めるほどの威力ですよ」
「そ、それは…」
「バスタータイガー?」
「ご存じありませんの?」
「あ、ああ、この辺には詳しくなくて…。それより本当にそいつは倒しているのか?」
「自分で倒したのではないのか?」
「多分。だけど、実際にバケモノへ使ったのは初めてなんだ」
「そうか。姫様、私が確認を」
「気を付けてね、ミスティ」
「はっ!」
女騎士がバスタータイガーと呼ばれたやつに近づいて生死を確認している。
「よくあんなおっかないことができるな」
「…姫様。絶命しております」
「そうですか、ありがとう」
「こちらはどういたしましょう?そちらの正体不明の男に任せますか?」
「そうですね。どういたしましょう?」
「ど、どうといわれても俺も急に目の前が光ったと思ったらここに飛ばされて…」
「まぁ!そうでしたの?では、こちらの出身ではないのかしら?」
「ああ、恐らく違うと思う」
「では、この魔物はこちらで回収いたします。あっ、もちろん、城に着きましたら相応のお金は支払いますので」
「そうしてくれると助かる。それと魔物って?」
「貴様、魔物も知らんのか?どこからか転移されてきたようだが、怪しいやつだな」
ジャキン
「ま、待ってくれ!本当にここがどこか分からないんだ。さっきもこいつを使ったけど、本来はこんなに威力のある銃じゃないんだ!」
「じゅう?そちらの魔道具のことですか?」
「魔道具が何かわからないけど、多分そうだ」
「姫様。どういたしましょう?このものが嘘をついているとも思えませんが…」
「一緒に王城に来ていただきましょう。身元は分かりませんが、助けていただいたことには変わりありません。よろしいですか?」
「ああ、そうしてくれると俺も助かる。行き場がないんだ」
「分かりました。それでは向かいましょう…えっと、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「俺の名前は中原甲斐だ」
「名前がナカハラ様ですか?」
「いや、名前は甲斐だ」
「では、カイ様とお呼びしても?」
「あ、ああ」
話をしているとだんだん落ち着いて来た。そうすると、こんな美女2人に話しかけられている実感がわいてきて、急に恥ずかしさが込み上げて来る。
「どうかしましたか?」
「いえ。お気遣いなく」
「決まりですね。ミスティ、馬車はどうですか?」
「なんとか王都までは持ちそうです」
「では、参りましょう」
こうして俺は訳も分からぬまま、よくわからない場所で馬車に乗ることになった。
格好もベッドの上にいたままの私服姿だ。そして手には…ずっしりとした感覚が。
「は?お、俺の銃が金属になってる!?確かに見た目は金属も使ってあったが、ここまで重量はなかったぞ?」
手に持ったままだった銃をもう一度じっくり観察する。
「な、中はどうなってるんだ?」
中身の方も気になったので、シリンダーも確認する。
「ま、まるで、本物の銃みたいだ。ちょっと、違う部分もあるけど」
撃鉄が当たる部分には何か赤い宝石のようなものがはまっていた。それが何かは分からないが、さっきまではなかったものだ。
「一体どうなってるんだ?」
とりあえず、状況も分からないまま銃を見る。というのも、今はこれ以外何もわからないからだ。
「ひとまず、一発だけ撃ってみるか?え~っと、試しに撃てるところはと…」
俺は近くにあった気に向けて構える。そして、シリンダーをセットすると撃鉄を起こした。
ガラガラガラ
「なっ、何だ!?」
試し撃ちをしようとすると、林の奥から大きな音が聞こえてきた。
「逃げろ!追いつかれるぞ」
「ば、馬車!?」
奥から出てきたのはアニメとかでよく見る馬車だった。前の席に乗っている男が必死に馬に話しかけながら鞭を入れている。
「この展開は…」
嫌な予感がした俺はすぐに林の方から離れた。
ウガァー!
「と、トラ!?しかも、でけぇ…」
そこに現れたのは4mあろうかという、巨大なトラだった。
「嘘だろ…。こんなバケモンがいるはずが…」
「うわぁ~~~!」
とうとう馬車を率いていた男は逃げ出した。しかし、その動きがトラの目に留まったのか、直ぐに飛び掛かられる。
「うがっ!」
バリバリ
「うっ…な、なんだ、この光景」
嘘だと思う自分とこの体に受ける風が真実と告げる自分の板挟みになる。
「ど、どっちにしろ、どうにかしないと…」
今は男を食べているからこっちに向かないが、居るのがばれたら…。
「ひ、姫様。こちらへ」
「ありがとう。魔物は…」
「今は御者が引き付けております。さあ!」
「ええ」
その時、放置された馬車から二人の女性が出てきた。ひとりは騎士の格好を、ひとりはドレスを身にまとっている。どちらも顔がちらっと見えたが、美女だった。
グルルル
「はっ!?もう、こちらに気が付いたのか!」
「いけないわ、逃げましょう!」
「いえ、姫様だけ先に。ここは私が引き受けます!」
「そんな!」
「あいつは逃がしてくれるような相手ではありません。私が時間を稼ぎますから!」
「ダメよ」
「いいえ。これまでお仕え出来て幸せでした」
「ミスティ…ごめんなさい」
「な、なに言ってるんだあいつら!」
まだ、周りで起きていることに整理がつかないまま俺は現状をなんとか把握しようとする。今まで男に向いていたバケモノの意識は馬車の方を向いている。俺とは反対側を向きながら見たから、まだ俺は助かるかもしれない。
「こ、こいつが本物だったら…」
でも、このまま走って逃げてあんなバケモノから逃げられるか?
「今なら、こいつを当てて注意ぐらいは引けるんじゃ」
そしたらあの騎士風のやつが倒してくれたり…。
「そんなバカなことはないか。でも!」
注意は引けるはずだ。こいつだってガスガンなんだ。多少の反応は返すはず。
「俺だって男だ!やってやる!」
改めて銃を構えるとバケモノの頭に照準を合わせる。距離は10m、これなら外すはずはない…。
「…喰らえ!」
バァン
俺は小さくつぶやくと引き金を引いた。
「なっ!?なんだ、今の音は!!」
引き金を引くと鼓膜を破るかのような大きな音が響く。そう、まるで実銃のような…。
ガ…ゥ…?
巨大なトラがこっちを向く。しかし、そのすぐ後に倒れこんだ。
ドゥ
「ど、ど、どうなってんだ?たかがガスガンで…?」
「誰だ!?」
「あ、いや…」
「まあ!助けて下さったのですか?」
「姫様、危険です。そのようなものに近づいては…」
「いいえ。先ほどの音から察するに、何か魔道具を使用されたのでしょう。しかも、バスタータイガーを一撃で仕留めるほどの威力ですよ」
「そ、それは…」
「バスタータイガー?」
「ご存じありませんの?」
「あ、ああ、この辺には詳しくなくて…。それより本当にそいつは倒しているのか?」
「自分で倒したのではないのか?」
「多分。だけど、実際にバケモノへ使ったのは初めてなんだ」
「そうか。姫様、私が確認を」
「気を付けてね、ミスティ」
「はっ!」
女騎士がバスタータイガーと呼ばれたやつに近づいて生死を確認している。
「よくあんなおっかないことができるな」
「…姫様。絶命しております」
「そうですか、ありがとう」
「こちらはどういたしましょう?そちらの正体不明の男に任せますか?」
「そうですね。どういたしましょう?」
「ど、どうといわれても俺も急に目の前が光ったと思ったらここに飛ばされて…」
「まぁ!そうでしたの?では、こちらの出身ではないのかしら?」
「ああ、恐らく違うと思う」
「では、この魔物はこちらで回収いたします。あっ、もちろん、城に着きましたら相応のお金は支払いますので」
「そうしてくれると助かる。それと魔物って?」
「貴様、魔物も知らんのか?どこからか転移されてきたようだが、怪しいやつだな」
ジャキン
「ま、待ってくれ!本当にここがどこか分からないんだ。さっきもこいつを使ったけど、本来はこんなに威力のある銃じゃないんだ!」
「じゅう?そちらの魔道具のことですか?」
「魔道具が何かわからないけど、多分そうだ」
「姫様。どういたしましょう?このものが嘘をついているとも思えませんが…」
「一緒に王城に来ていただきましょう。身元は分かりませんが、助けていただいたことには変わりありません。よろしいですか?」
「ああ、そうしてくれると俺も助かる。行き場がないんだ」
「分かりました。それでは向かいましょう…えっと、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「俺の名前は中原甲斐だ」
「名前がナカハラ様ですか?」
「いや、名前は甲斐だ」
「では、カイ様とお呼びしても?」
「あ、ああ」
話をしているとだんだん落ち着いて来た。そうすると、こんな美女2人に話しかけられている実感がわいてきて、急に恥ずかしさが込み上げて来る。
「どうかしましたか?」
「いえ。お気遣いなく」
「決まりですね。ミスティ、馬車はどうですか?」
「なんとか王都までは持ちそうです」
「では、参りましょう」
こうして俺は訳も分からぬまま、よくわからない場所で馬車に乗ることになった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
戦えない魔法で追放された俺、家電の知識で異世界の生存率を塗り替える
遊鷹太
ファンタジー
安全を無視したコスト削減に反対した結果、
家電メーカーの開発エンジニア・三浦恒一は「価値がない」と切り捨てられた。
降格先の倉庫で事故に巻き込まれ、彼が辿り着いたのは――魔法がすべてを決める異世界だった。
この世界では、魔法は一人一つが常識。
そんな中で恒一が与えられたのは、
元の世界の“家電”しか召喚できない外れ魔法〈異界家電召喚〉。
戦えない。派手じゃない。評価もされない。
だが、召喚した家電に応じて発現する魔法は、
戦闘ではなく「生き延びるための正しい使い方」に特化していた。
保存、浄化、環境制御――
誰も見向きもしなかった力は、やがて人々の生活と命を静かに支え始める。
理解されず、切り捨てられてきた男が選ぶのは、
英雄になることではない。
事故を起こさず、仲間を死なせず、
“必要とされる仕事”を積み上げること。
これは、
才能ではなく使い方で世界を変える男の、
静かな成り上がりの物語。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる