1 / 6
プロローグ
しおりを挟む
僕の名前は字志築(あざなしづき)。13歳にして病気で死んでしまったんだ。何もできなかったなと思って次に目が覚めると、真っ白な空間に目の前には人が立っていた。
「おじさんだれ?」
「私か?私は君たちが言うところの神様だ。君があまりに可哀そうだったのでこうしてここに呼んだんだよ?」
「でも、世界中に僕みたいな子はいるよ?」
だからあなたも頑張ってねというのが、いつも白い服を着た人たちの言う言葉だった。
「うむ。だから、他の子たちも君の後で呼ぶことにしているんだ」
「そうなんだ。じゃあ、よかった」
だって、僕は頑張れなかった子だから。じゃなきゃもっと生きられたはずだしね。
「そうだ、今回呼んだのはだな。君を転生させてあげようと思ってね」
「てんせい?」
「新しく生まれ変わるってことだよ。記憶とかはちょっと薄れるけどね」
「ほんとう?」
「ああ」
「じゃあ、どんな感じになるのかな」
「それは君の希望を聞こうと思ってここに呼んだんだよ。何か希望はあるかい?」
「ん~と…それじゃあね、剣と魔法が使えるかわいい子がいいな。ちょうど、そんな子が出てくる本が読んでる途中で死んじゃったの」
「ふむ。本当にいいんだね、それで」
「うん」
「他に追加で願うことはないかい?」
「大丈夫だよ」
「遠慮はいらないよ。それにこういっては何だけど、君が行く予定の世界はそういった力を持つとその反動が来る世界なんだ。人もうらやむ幸運とか良いのかい?」
「いいよ。その子はそれで幸せそうだったし、それにその子は剣も魔法もどっちも最強なんだ!」
ああ、本の続きが読めない代わりにこんなことが起きるなんて。神様ありがとう。
「…分かった。それじゃあ、問題に対処できるように強くしておくよ。この先は僕にもどうしようもないからね」
「お願いします!」
「では、君の世界が幸福でありますように…」
その瞬間、僕の体は光に包まれて消えて行った。多くの記憶とともに…。
「あれからもう6年も経っちゃった…。もっとあの時にねだっておけばよかったのかも」
「3の姫様。陛下のもとへ!こちらはもう駄目です!ぐわっ!」
私はエレノア王国の第三王女として生まれ変わり、優しい母と厳格な父と2人の兄と2人の姉に囲まれ幸せだった。だけど、昨年に勃発した戦争により、この国は亡ぼうとしている。
「っ!みんな陛下のもとに行きます!」
「はっ!」
僅かな手勢を連れて玉座へと向かう。そこはすでに乱戦となっていた。奥の方では父が隠し扉から逃げているのが見える。そしてその前には下の兄さまが立ちはだかり、敵兵を止めている。
「兄さま!」
「クレイディア!無事か?」
「はい!みんな、加勢して!」
「はっ!」
急に現れた私たちに敵兵もたじろぎ一時的に優位になる。
「上の兄さまは?」
「残念だが…」
「そうですか…」
ここまで敵兵が来ているからもしかしてと思ったけど、ダメだったみたい。それにしてもこの血の海に気分が…。
「うっ!気分が…」
「大丈夫かクレイディア!お前もすぐに脱出を…」
「いけませんお兄様!上のお兄様がなくられた今、お父様と兄上しか国を背負うものはいないのです。ここは私が!」
「お前はまだ6歳だぞ!」
「ですが王女です!」
「……分かった。必ずまた会おう」
「お兄様も。さあ、こちらを…」
お父様が使ったのとは別の通路からお兄様を逃がす。これで王家の血が絶えることは低くなったと思いたい。
「皆さん、申し訳ありませんがここで足止めを!」
「姫様を守るためならこの命惜しくはありません!」
「…ごめんなさい、ありがとう」
私は残った僅かな手勢を使って、隠し通路に行く兵士を足止めする。
ザシュ
「うわぁ!」
しかし、こちらは数名。あちらはどんどんなだれ込んでくる。ついに残りは私一人だ。
「お前が王女だな。もうあきらめたらどうだ。姉も待っているぞ」
「!」
お姉さまたちも…。
「ではなおさら諦められません!王族として、2人に負けられません!」
私は不用意に近づいてきた兵士にタックルして剣を奪う。
「はん!そんな素人の構えで何ができる。いけっ!」
兵士が一人切りかかってくる。大丈夫だ。私には神様にもらった才能があるんだから!
「はぁ!!」
兵士をすれ違いざまに一閃した。
ドウ
「なに?確かに素人の構えのはず。ええい、手を抜いたか!」
「来なさい!ここは通しません!」
とはいえ私の力では剣をまともに振れるのは一瞬だ。1人、また1人と倒すものの、すぐに息が上がる。このままじゃ、通路にまで兵士が…そうだ!魔法を使えば。でも、どうやって使ったらいいかわからないし…ええぃどうとでもなっちゃえ。
「爆炎よ!」
私は自分の後ろに魔法を放つ。一瞬ですさまじい火が通路の前を覆う。これでお兄様も安全になったかしら?
「どうした、まだかかるのか?」
「団長!あそこにいる王女が…」
「…貴様ら、あのような小娘に手間取っているのか?」
「そ、それが、すでに3人もやられて」
「言い訳は不要だ。要は全力を尽くさなかったからだろう?一旦引くぞ!」
「はっ、しかしそれでは隠し通路が…」
「お前はあの炎に飛び込む勇気があるか?それは蛮勇だ」
ちらりと見ると通路の前はさっきよりさらに燃え盛っている。人が足を踏み入れようものなら一瞬で火に包まれるだろう。
「はっ!」
兵士たちが隊長の命令で下がっていく。良かった…これで守れた…。
そして私は意識を手放した。
隊長に従って下がると、今まで鬼気迫る表情でこちらをにらんでいた少女が突然倒れた。どういうことだろう?
「やはりな。幼子故、緊張を長時間保つほどの体力がなかったか。我らが一旦引き安心したのだろう」
「しかし、あの者をどうしますか?兵士もやられましたしここで…」
「何を言っている?やられたのは気を抜いたそいつらの無能さだ。我が団には不要だ。王女はすでに亡国の姫。この場で命を取るほどではない」
「では?」
「連れて帰るぞ。先ほどの報告通りなら、我が団としては国王も第2王子も逃したのだろう?何か成果を持って帰らねばならぬ」
「ははっ1」
部下たちが少女を何とも複雑な思いで抱えて玉座の間を後にする。
「しかし、これだけの魔法と剣気を放つことが出来るとはな。数年後に戦場で戦っていればどうなっていたことか」
この国は少数精鋭且つ、剣主体の軍だからこそ物量で我が軍が勝てたが、このような魔法使いもいては戦局はどう傾いたか。全くこの歳にしては恐ろしい才能だ。そう思い俺も敵城を後にする。のちの報告で国王と王妃は捕らえられ、戦争責任を問われ処刑されたが、第2王子の行方はようとして知れなかった。
「おじさんだれ?」
「私か?私は君たちが言うところの神様だ。君があまりに可哀そうだったのでこうしてここに呼んだんだよ?」
「でも、世界中に僕みたいな子はいるよ?」
だからあなたも頑張ってねというのが、いつも白い服を着た人たちの言う言葉だった。
「うむ。だから、他の子たちも君の後で呼ぶことにしているんだ」
「そうなんだ。じゃあ、よかった」
だって、僕は頑張れなかった子だから。じゃなきゃもっと生きられたはずだしね。
「そうだ、今回呼んだのはだな。君を転生させてあげようと思ってね」
「てんせい?」
「新しく生まれ変わるってことだよ。記憶とかはちょっと薄れるけどね」
「ほんとう?」
「ああ」
「じゃあ、どんな感じになるのかな」
「それは君の希望を聞こうと思ってここに呼んだんだよ。何か希望はあるかい?」
「ん~と…それじゃあね、剣と魔法が使えるかわいい子がいいな。ちょうど、そんな子が出てくる本が読んでる途中で死んじゃったの」
「ふむ。本当にいいんだね、それで」
「うん」
「他に追加で願うことはないかい?」
「大丈夫だよ」
「遠慮はいらないよ。それにこういっては何だけど、君が行く予定の世界はそういった力を持つとその反動が来る世界なんだ。人もうらやむ幸運とか良いのかい?」
「いいよ。その子はそれで幸せそうだったし、それにその子は剣も魔法もどっちも最強なんだ!」
ああ、本の続きが読めない代わりにこんなことが起きるなんて。神様ありがとう。
「…分かった。それじゃあ、問題に対処できるように強くしておくよ。この先は僕にもどうしようもないからね」
「お願いします!」
「では、君の世界が幸福でありますように…」
その瞬間、僕の体は光に包まれて消えて行った。多くの記憶とともに…。
「あれからもう6年も経っちゃった…。もっとあの時にねだっておけばよかったのかも」
「3の姫様。陛下のもとへ!こちらはもう駄目です!ぐわっ!」
私はエレノア王国の第三王女として生まれ変わり、優しい母と厳格な父と2人の兄と2人の姉に囲まれ幸せだった。だけど、昨年に勃発した戦争により、この国は亡ぼうとしている。
「っ!みんな陛下のもとに行きます!」
「はっ!」
僅かな手勢を連れて玉座へと向かう。そこはすでに乱戦となっていた。奥の方では父が隠し扉から逃げているのが見える。そしてその前には下の兄さまが立ちはだかり、敵兵を止めている。
「兄さま!」
「クレイディア!無事か?」
「はい!みんな、加勢して!」
「はっ!」
急に現れた私たちに敵兵もたじろぎ一時的に優位になる。
「上の兄さまは?」
「残念だが…」
「そうですか…」
ここまで敵兵が来ているからもしかしてと思ったけど、ダメだったみたい。それにしてもこの血の海に気分が…。
「うっ!気分が…」
「大丈夫かクレイディア!お前もすぐに脱出を…」
「いけませんお兄様!上のお兄様がなくられた今、お父様と兄上しか国を背負うものはいないのです。ここは私が!」
「お前はまだ6歳だぞ!」
「ですが王女です!」
「……分かった。必ずまた会おう」
「お兄様も。さあ、こちらを…」
お父様が使ったのとは別の通路からお兄様を逃がす。これで王家の血が絶えることは低くなったと思いたい。
「皆さん、申し訳ありませんがここで足止めを!」
「姫様を守るためならこの命惜しくはありません!」
「…ごめんなさい、ありがとう」
私は残った僅かな手勢を使って、隠し通路に行く兵士を足止めする。
ザシュ
「うわぁ!」
しかし、こちらは数名。あちらはどんどんなだれ込んでくる。ついに残りは私一人だ。
「お前が王女だな。もうあきらめたらどうだ。姉も待っているぞ」
「!」
お姉さまたちも…。
「ではなおさら諦められません!王族として、2人に負けられません!」
私は不用意に近づいてきた兵士にタックルして剣を奪う。
「はん!そんな素人の構えで何ができる。いけっ!」
兵士が一人切りかかってくる。大丈夫だ。私には神様にもらった才能があるんだから!
「はぁ!!」
兵士をすれ違いざまに一閃した。
ドウ
「なに?確かに素人の構えのはず。ええい、手を抜いたか!」
「来なさい!ここは通しません!」
とはいえ私の力では剣をまともに振れるのは一瞬だ。1人、また1人と倒すものの、すぐに息が上がる。このままじゃ、通路にまで兵士が…そうだ!魔法を使えば。でも、どうやって使ったらいいかわからないし…ええぃどうとでもなっちゃえ。
「爆炎よ!」
私は自分の後ろに魔法を放つ。一瞬ですさまじい火が通路の前を覆う。これでお兄様も安全になったかしら?
「どうした、まだかかるのか?」
「団長!あそこにいる王女が…」
「…貴様ら、あのような小娘に手間取っているのか?」
「そ、それが、すでに3人もやられて」
「言い訳は不要だ。要は全力を尽くさなかったからだろう?一旦引くぞ!」
「はっ、しかしそれでは隠し通路が…」
「お前はあの炎に飛び込む勇気があるか?それは蛮勇だ」
ちらりと見ると通路の前はさっきよりさらに燃え盛っている。人が足を踏み入れようものなら一瞬で火に包まれるだろう。
「はっ!」
兵士たちが隊長の命令で下がっていく。良かった…これで守れた…。
そして私は意識を手放した。
隊長に従って下がると、今まで鬼気迫る表情でこちらをにらんでいた少女が突然倒れた。どういうことだろう?
「やはりな。幼子故、緊張を長時間保つほどの体力がなかったか。我らが一旦引き安心したのだろう」
「しかし、あの者をどうしますか?兵士もやられましたしここで…」
「何を言っている?やられたのは気を抜いたそいつらの無能さだ。我が団には不要だ。王女はすでに亡国の姫。この場で命を取るほどではない」
「では?」
「連れて帰るぞ。先ほどの報告通りなら、我が団としては国王も第2王子も逃したのだろう?何か成果を持って帰らねばならぬ」
「ははっ1」
部下たちが少女を何とも複雑な思いで抱えて玉座の間を後にする。
「しかし、これだけの魔法と剣気を放つことが出来るとはな。数年後に戦場で戦っていればどうなっていたことか」
この国は少数精鋭且つ、剣主体の軍だからこそ物量で我が軍が勝てたが、このような魔法使いもいては戦局はどう傾いたか。全くこの歳にしては恐ろしい才能だ。そう思い俺も敵城を後にする。のちの報告で国王と王妃は捕らえられ、戦争責任を問われ処刑されたが、第2王子の行方はようとして知れなかった。
0
あなたにおすすめの小説
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました
蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。
だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる