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【第四話:洞窟に潜む影──思わぬ再会と仲間割れ】
シーン3:将臣とロイドのわだかまり
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洞窟の手前でロイドを休ませながら、将臣は少し離れた岩場に腰を下ろしていた。冷たい風が頬を撫で、朝の光が徐々に強まっていく。周囲はひんやりとした空気に包まれているが、将臣の胸の中はざわついていた。
「まさか、あのロイドと再会するなんて……」
将臣が昔いたパーティ。その中心にいたのがロイドだった。リーダーとして仲間を引っ張る力強さがあり、仲間たちも彼を信頼していた。だが、自分はそのパーティから「追放」された。それがトラウマとなり、自信を失いかけていた過去が蘇る。
朗雄がやってきて、「おい、何ウジウジしてんだ」と声をかける。
「……なんでもない」と、将臣はうつむいたまま答えた。
「そんな顔してるってことは、まだ引きずってんのか? 過去のことなんざどうでもいいだろ」と、朗雄が豪快に言い放つ。
「でも……俺、あの時、自分の力を過信して……仲間を危険にさらしたんだ。ロイドたちに迷惑をかけて……」と自責の念が漏れる。
「そうだな。過去にやらかしたことは消せねぇ。けどな、今の俺たちが必要としてんのは、お前の力だろ? しっかりしろよ」と、朗雄が少し笑って肩を叩いた。
「……ありがとな」と将臣がぼそりと呟くと、朗雄は「気にすんな」と笑ってその場を去っていった。
すると、後ろからロイドの声が聞こえた。「お前、あの頃と変わってねぇな」
将臣が振り返ると、ロイドが岩に寄りかかりながら、少し疲れた笑みを浮かべていた。
「す、すまない……俺、あの時……」と将臣が謝ろうとすると、ロイドが手を挙げて制止した。
「謝る必要なんてねぇよ。俺たちだって、あの頃は無茶ばかりしてた。お前が焦る気持ちも分かってたさ。でもな、結果としてパーティが崩壊したのは、誰か一人のせいじゃねぇ。俺も含めて、全員が無謀だった。それだけのことだ」
「でも、俺があの時、もっと冷静だったら……」
「そんなタラレバ考えても、今更どうにもならねぇ。大事なのは、今のお前がどうかってことだろ? お前、しっかりやってんじゃねぇか。あの火炎魔法、見事だったぜ」と、ロイドは軽く笑う。
将臣は少し驚きながら、「見てたのか?」と問いかける。
「ああ、遠目にだけどな。お前があんなに冷静に魔法を放てるとは思わなかった。正直、ちょっと見直したぜ」
その言葉に、将臣の胸が温かくなった。「俺、変われてたのかな……」
「お前は変わったよ。過去を引きずって足踏みしてたら、そんな火炎弾は打てねぇ。あの頃よりも、ずっと強くなってるさ」とロイドが微笑む。
将臣はようやく自分が前に進んでいると実感できた。あの時の後悔と自己嫌悪が、少しだけ解けていくのを感じた。
「ありがとう、ロイドさん……俺、まだまだだけど、仲間を守りたいって気持ちは、前よりずっと強くなってるんだ」
「その気持ちを忘れなければ、もう迷うことはねぇよ」と、ロイドがぽんと肩を叩く。
その様子を見ていた岡村が、嬉しそうに声をかけた。「将臣さん、なんか少し元気出たね!」
将臣は照れくさそうに「う、うるさいな……!」と背を向けるが、その背中には少しだけ自信が戻っていた。
銀次が村から戻り、応急処置用の担架を運んでくる。「ロイド、これで村まで戻ろう。安全に回復させないとな」
ロイドは頷き、「助かるよ……。俺はここで倒れてるだけだから、洞窟の調査はお前らに任せる」と言った。
「安心してろ。俺たちが片付けてくる」と朗雄が頼もしく宣言し、ロイドを担架に乗せた。
「お前たちがいれば、なんとかなるだろう……無理すんなよ」とロイドが軽く笑い、銀次と基一が村へと戻っていった。
将臣は自分を励ましてくれた仲間たちを見て、強く拳を握りしめた。もう、過去に囚われてはいられない。今度こそ、自分の力で仲間を守りたい。その決意が、心の中に強く刻まれていた。
「よし、俺たちも洞窟を探ろう」と裕翔が声をかけ、全員が頷いた。
朝日が高く昇り始め、森の中に光が差し込む。その光を背に、彼らは再び洞窟の奥へと歩を進めていった。仲間のため、自分のため、そして村を守るために。シーン3[終]
「まさか、あのロイドと再会するなんて……」
将臣が昔いたパーティ。その中心にいたのがロイドだった。リーダーとして仲間を引っ張る力強さがあり、仲間たちも彼を信頼していた。だが、自分はそのパーティから「追放」された。それがトラウマとなり、自信を失いかけていた過去が蘇る。
朗雄がやってきて、「おい、何ウジウジしてんだ」と声をかける。
「……なんでもない」と、将臣はうつむいたまま答えた。
「そんな顔してるってことは、まだ引きずってんのか? 過去のことなんざどうでもいいだろ」と、朗雄が豪快に言い放つ。
「でも……俺、あの時、自分の力を過信して……仲間を危険にさらしたんだ。ロイドたちに迷惑をかけて……」と自責の念が漏れる。
「そうだな。過去にやらかしたことは消せねぇ。けどな、今の俺たちが必要としてんのは、お前の力だろ? しっかりしろよ」と、朗雄が少し笑って肩を叩いた。
「……ありがとな」と将臣がぼそりと呟くと、朗雄は「気にすんな」と笑ってその場を去っていった。
すると、後ろからロイドの声が聞こえた。「お前、あの頃と変わってねぇな」
将臣が振り返ると、ロイドが岩に寄りかかりながら、少し疲れた笑みを浮かべていた。
「す、すまない……俺、あの時……」と将臣が謝ろうとすると、ロイドが手を挙げて制止した。
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「でも、俺があの時、もっと冷静だったら……」
「そんなタラレバ考えても、今更どうにもならねぇ。大事なのは、今のお前がどうかってことだろ? お前、しっかりやってんじゃねぇか。あの火炎魔法、見事だったぜ」と、ロイドは軽く笑う。
将臣は少し驚きながら、「見てたのか?」と問いかける。
「ああ、遠目にだけどな。お前があんなに冷静に魔法を放てるとは思わなかった。正直、ちょっと見直したぜ」
その言葉に、将臣の胸が温かくなった。「俺、変われてたのかな……」
「お前は変わったよ。過去を引きずって足踏みしてたら、そんな火炎弾は打てねぇ。あの頃よりも、ずっと強くなってるさ」とロイドが微笑む。
将臣はようやく自分が前に進んでいると実感できた。あの時の後悔と自己嫌悪が、少しだけ解けていくのを感じた。
「ありがとう、ロイドさん……俺、まだまだだけど、仲間を守りたいって気持ちは、前よりずっと強くなってるんだ」
「その気持ちを忘れなければ、もう迷うことはねぇよ」と、ロイドがぽんと肩を叩く。
その様子を見ていた岡村が、嬉しそうに声をかけた。「将臣さん、なんか少し元気出たね!」
将臣は照れくさそうに「う、うるさいな……!」と背を向けるが、その背中には少しだけ自信が戻っていた。
銀次が村から戻り、応急処置用の担架を運んでくる。「ロイド、これで村まで戻ろう。安全に回復させないとな」
ロイドは頷き、「助かるよ……。俺はここで倒れてるだけだから、洞窟の調査はお前らに任せる」と言った。
「安心してろ。俺たちが片付けてくる」と朗雄が頼もしく宣言し、ロイドを担架に乗せた。
「お前たちがいれば、なんとかなるだろう……無理すんなよ」とロイドが軽く笑い、銀次と基一が村へと戻っていった。
将臣は自分を励ましてくれた仲間たちを見て、強く拳を握りしめた。もう、過去に囚われてはいられない。今度こそ、自分の力で仲間を守りたい。その決意が、心の中に強く刻まれていた。
「よし、俺たちも洞窟を探ろう」と裕翔が声をかけ、全員が頷いた。
朝日が高く昇り始め、森の中に光が差し込む。その光を背に、彼らは再び洞窟の奥へと歩を進めていった。仲間のため、自分のため、そして村を守るために。シーン3[終]
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