自由の宿エルファリア 栄光を求めて

乾為天女

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【第十九話:光と影の決着──封印安定化の先にあるもの】

シーン3:追い詰められたチーム──将臣の決意

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 戦場に静寂が戻ったかに見えたが、その空気は決して安心できるものではなかった。エリナが剣を納めようとしたその瞬間、背後から再び闇の気配が立ち上る。将臣が「まだかよ……!」と歯を食いしばり、振り返ると、さっき倒したはずの魔術師が闇の霧から再生しようとしている。
「奴、まだ生きてるのか!?」とロイドが驚き、銀次が「完全に倒さない限り、あのタイプの幹部は闇の力で何度でも蘇るってか」と苦々しくつぶやいた。
 博士が「封印の影響で、闇の魔力が異常増幅しているのかもしれない。あの男は封印そのものを媒介にして力を得ている……!」と気づき、岡村が「つまり、封印が完全に安定する前に奴を倒さないと、永遠に復活するってことか」と焦りを隠せない。
 将臣が「だったら、俺が決着をつけてやる!」と強い意志を示すが、ガラハッドが「無茶だ。奴の力は異常だぞ」と制止する。しかし、将臣は険しい表情で「もう逃げねぇよ。ここで引いたら、一生後悔する」と言い切った。
「俺はずっと、失敗ばかりで仲間に迷惑をかけてきた。でも、エリナやロイド、みんなが俺を信じてくれたから、ここまで来られたんだ」と自分に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
 エリナが「将臣……」と心配そうに呼びかけるが、将臣は火を纏った拳を強く握りしめ、「だから、ここで俺がやるんだ。逃げたら、俺はまた“パッとしない”自分に戻っちまう」と力強く笑った。
 その覚悟を感じ取り、ロイドが「なら、俺たちがサポートする。お前だけに負担はかけさせねぇよ」と矢を番えた。銀次も「お前が撃つ隙を作ってやる」と短剣を構える。
「俺が火力で一気に叩き込む。その間、援護を頼む!」と将臣が仲間に声をかけると、ガラハッドが「我々騎士団も前線を維持する。お前たちが突破口を開け!」と力強く宣言した。
 復活を果たした魔術師が「愚か者ども……何度でも同じだ」と再び闇の雷を放とうとするが、将臣が先手を取って火球を投げつけた。火と闇が激突し、眩しい閃光が走る。「火力が足りねぇ……!」と将臣が焦るが、エリナがすかさず突撃し、「近接で怯ませる!」と剣を振り下ろした。
「闇の障壁!」と魔術師が盾を展開するが、その瞬間、銀次が「足元だ!」と罠を発動させ、地面から鋭い杭が突き出す。「こいつでバランス崩してやる!」と朗雄が追撃の一撃を加え、魔術師の防御が揺らいだ。
「今だ、将臣!」とロイドが叫び、将臣が「これで終わりにしてやる!」と渾身の力を込めた火炎砲を放った。火の奔流がまっすぐに魔術師を包み込み、爆音が響き渡る。
 しかし、爆煙の中から、まだ生きている魔術師が姿を現した。息絶え絶えながらも「闇がある限り、我が力は無限だ……!」と呟き、闇の球体を再び形成しようとする。
「なんで、これでも倒れないんだ……!」と将臣が絶望しかけたその時、エリナが「諦めないで! あんたの魔法が一番効いてる!」と激励した。
「俺の……魔法が?」と将臣が戸惑うと、ロイドが「火と闇、相反する力だから、完全には防げてないんだ!」と気づかせた。
「そうか……じゃあ、もっと力をぶつければ!」と将臣が再び火を練り上げ始めると、岡村が「奴が弱った今がチャンスだ。全員で一気に攻めるぞ!」と号令をかけた。
 将臣が「火炎咆哮!」と絶叫し、全身の魔力を注ぎ込んだ巨大な火柱を作り上げた。それは今までにないほどの威力を持ち、灼熱の光が戦場全体を照らす。
 魔術師が「そんな馬鹿な……!」と怯え、闇の盾が次第に溶けていく。エリナが「今度こそ終わりよ!」と剣で一気に突き刺し、ロイドが「これで決める!」と最後の矢を放つ。
 将臣が「これが……俺の、仲間を守る力だ!」と叫び、炎が魔術師を飲み込み、その体が黒い灰となって崩れ落ちた。
「やった……本当に、やったんだ……」と将臣がその場に崩れ落ち、エリナが駆け寄って「バカ、無茶しすぎよ」と肩を貸した。将臣は涙目で「でも、俺、やれたんだよな……?」と確認すると、ロイドが「お前はよくやったよ。俺たちの誇りだ」と笑った。
 ガラハッドが「本当に……これで終わったのだな」と胸を撫で下ろし、博士が「封印が……完全に安定しました。もう闇の影響はありません」と安堵の声を上げた。
 仲間たちはその言葉を聞いて、ようやく心からの笑顔を見せた。戦いの終わりを迎え、夜空には澄んだ星が輝き始めていた。シーン3[終]
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