自由の宿エルファリア 栄光を求めて

乾為天女

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【第二十九話:山岳地帯の大攻防──結束と過去を乗り越える力】

シーン2:チーム連携による巣の制圧

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 巨大なロックバードを撃退し、ようやく一息つけた将臣たち。しかし、まだ気は抜けない。崖の上から再び小型のロックバードたちが群れを成して飛び立ってきた。
  「まだ巣が完全に制圧できてないんだな」とデュークが険しい顔をしながら周囲を警戒する。
「親玉を倒しても、巣そのものが残ってるからか」とロイドがつぶやき、エリナが「このままじゃ終わらないわね」と風を感じながら考え込む。
  将臣が「巣ごと焼き払えればいいんだけど、崖が崩れたら俺たちも巻き込まれる」と火魔法を準備しつつも慎重になっている。
  基一が冷静に状況を観察し、「崖そのものを崩すのはリスクが高いですが、巣の入り口を塞げば、出入りが難しくなるはずです」と提案する。
「それだ!俺が火球で入り口を焼き固める。ロイド、崩れそうな箇所を狙ってくれ」と将臣が指示し、ロイドが「わかった、任せろ」と弓を引き絞った。
  デュークが「俺たちが巣の真下を守る。残りの魔物が突っ込んできたら迎撃だ」と部下たちに号令をかける。
 その時、フリー組の銀次が「おい、下から魔物が来てるぞ!」と叫び、孝征が「まさか飛べない連中まで来るとは」と焦る。
  「地上と空、両方からか…面倒だな」と将臣が苦笑すると、岡村が「こっちは俺たちに任せろ」と笑顔を見せた。
  「下の連中は抑えるから、上を頼む!」と銀次が叫び、将臣が「わかった、頼んだぞ!」と頷く。
 巣の入り口に向かって火球を投げつけると、崖の一部が崩れ始め、ロイドが狙いを定めて矢を放つ。
  「狙い通り!」と将臣が叫び、火球と矢が同時に当たって巣の入り口が半ば崩れかけた。
  「あと少し!」とエリナが風で土埃を吹き飛ばし、視界を確保する。
 その隙に将臣が「火炎弾、連続発射!」とさらに火力を集中し、崖が激しく揺れた。
  「崩れたぞ!」とロイドが報告し、崖の上からさらにロックバードたちが飛び出そうとするが、巣の入り口が岩で完全に塞がれた。
  「これで巣の中からは出られないはずだ」と基一が確認し、エリナが「うまくいったわね」と安堵する。
 だが、その瞬間、巣の奥から甲高い鳴き声が響き、巨大な影が飛び出してきた。
  「まだいたのか!」と将臣が構え直し、ロイドが「さらにでかい…あれが本当のボスか?」と驚愕する。
  黒ずんだ羽を持つそのロックバードは、他の個体よりも明らかに異質で、赤い目がぎらりと輝いている。
「やばい、今度のはかなり強そうだ」とエリナが身構え、デュークが「全員、一斉攻撃だ!一気に叩け!」と号令をかける。
  将臣が「最大火力で行くぞ!」と火柱を立ち上げ、ロイドが「俺が動きを止める!」と足を狙って矢を連続で放つ。
  しかし、巨大ロックバードはその矢をものともせず、突進してくる。
「くそっ、耐久力が違いすぎる!」とロイドが焦ると、デュークが「ならば、頭を狙え!魔物の急所は大体同じだ!」と叫ぶ。
  「了解!」とロイドが弓を引き絞り、エリナが「風で一瞬動きを止めるわ!」と風の壁を作り出す。
  一瞬の隙を狙い、ロイドの矢が巨大ロックバードの頭部に直撃。
  「効いたか?」と将臣が確認すると、ロックバードがふらつき、そのまま地面に激突した。
「やったか…?」と誰もが息を呑む中、倒れたはずのロックバードが再び起き上がり、今度は異様なオーラを放ち始めた。
  「まさか…狂化しているのか?」と基一が驚き、銀次が「おいおい、無敵モードかよ!」と叫ぶ。
  「ここまで来て負けられるかよ!」と将臣が再び火球を打ち出し、デュークが「俺が正面から引きつける!援護頼む!」と盾を構えた。
「よし、俺も行く!」とロイドが矢を放ち続け、エリナが風で姿勢を崩す。
  その瞬間、岡村が「今だ!」と背後から岩を転がし、銀次が「これで止めだ!」と罠を起動させた。
  岩が巨大ロックバードの脚を押しつぶし、足元が崩れてバランスを失った隙に、将臣が火柱を頭上から叩き落とす。
  「これで終わりだ!」と叫び、ロイドが矢を放って頭部を貫通させると、巨大ロックバードは轟音と共に崩れ落ちた。
 しばらくの静寂が続き、ついに魔物の反応が完全に途絶えたことを確認すると、デュークが「やったな…」と剣を納めた。
  将臣が「ったく、最後のはきつかったな」と息をつき、エリナが「でも、これで巣は壊滅ね」と笑みを浮かべた。
  ロイドが「俺たち、やり遂げたんだな」と呟き、デュークが「お前たち、よく頑張った」と素直に賞賛した。
 仲間たちが再び集まり、勝利の余韻に浸りながらも、全員が無事であることに安堵する。
  険しい山岳地帯に陽が差し込み、穏やかな風が吹き抜けた。
  「さぁ、戻ろうぜ。俺たちの拠点が待ってる」と岡村が声をかけ、全員が笑顔でうなずいた。
  シーン2[終]
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