酒の流れる川で君を待つ

乾為天女

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第34話 酒の流れる川の伝説

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 その日は、昼から川沿いがいつもと少し違う顔をしていた。
 商店街の人たちが、川べりに折りたたみテーブルを並べている。
 古い写真や白黒の地図、小さなパネルがずらりと並び、
 「昔の川と街のようす」と書かれた紙が風に揺れていた。
 「なんか、
 社会科見学みたいになってますね」
 開店準備の合間、凱理がガラス越しに外を眺めてつぶやいた。
 「今日は、川沿いの歴史紹介の日なんですよ」
 花春が、窓際のテーブルにチラシを置きながら言う。
 「商店街の人たちで、
 『酒の流れる川』って呼ばれるようになった由来をまとめて、
 お散歩の人にも見てもらおうって」
 「へえ」
 「で、
 その説明役を一部担当するのが——」
 花春の視線が、ゆっくりと凱理に向いた。
 「……僕、ですか」
 「はい。
 ネットで調べてきたんですよね、『酒の流れる川』の伝説」
 言われてみれば、
 数日前から凱理がやたらとパソコン画面とにらめっこしていた。
 「いや、まあ、調べましたけど」
 凱理は、エプロンのポケットから折りたたんだ紙を取り出した。
 「『昔の酒蔵がどうのこうの』とか、
 『失恋した人がどうのこうの』とか、
 それっぽい話はいくつかあって……」
 「それっぽいって」
 絵斗が苦笑する。
 「詳しい話、聞きたいなあ」
 「え、今ここでですか」
 「予行演習ですよ」
 璃音が、コーヒーカップを拭きながら微笑んだ。
 「お客さんの前で初めて読むより、
 一回身内でぶつけた方が楽ですよ」
 「……逃げ道がない」
 凱理は、小さく深呼吸をした。
 「じゃあ、閉店後の紙芝居感覚で」
 「昼営業の前にやりましょう」
 奏斗が、壁時計を見上げる。
 「夜まで待つと、きっと別のことで慌ただしくなります」
 「了解です」
 凱理は、覚悟を決めたように紙を握り直した。
     ◇
 昼営業を終え、休憩時間。
 客席の椅子を一部だけ下ろして、
 簡易的な「語りの席」が作られた。
 窓際の席を背にして立つのは凱理。
 それをぐるりと囲むように、スタッフたちが思い思いに座っている。
 「……なんか、
 卒業式の出し物みたいですね」
 阿紗美が笑う。
 「それやめてください、
 余計緊張してきました」
 「ほら、
 川がちょうど背景になりますよ」
 花春がカーテンを少し開けると、
 ガラスの向こうに、ゆっくりとした水の流れが見えた。
 「じゃあ、始めてください」
 奏斗が軽くうなずく。
 「本日の……
 いえ、本日の『川沿い歴史紹介・店内版』を」
 「名前がかたい」
 小さな笑いが起きて、
 空気が少しだけ柔らかくなる。
 凱理は、咳払いを一つ。
 「えーっとですね。
 このあたりの川が『酒の流れる川』って呼ばれるようになった理由、
 ネットで調べたら、
 だいたい三つくらい説があったんですよ」
 「三つ?」
 「はい。
 一つ目は、
 昔ここに酒蔵がたくさんあって、
 仕込み水として川の水を使っていたから、っていう説。
 二つ目は、
 川沿いに飲み屋が増えすぎて、
 『酔っぱらいが川沿いをふらふら歩くから』っていう説。
 三つ目は……
 ちょっと、物語っぽい伝説のやつ」
 とたんに、みんなの目がそちらに集まる。
 「物語の方お願いします」
 絵斗が即答する。
 「ですよね」
 凱理は、自分の紙をめくった。
 「これは、
 『悲しい夜を流す川』と
 『うれしい夜を照らす川』っていう、
 二つの顔の話です」
     ◇
 「むかしむかし、この川の上流に、
 小さい酒蔵をやってる家族がいたそうです」
 凱理の声が、いつもより少しだけ低くなる。
 「ある年、大きな台風が来て、
 川が氾濫しかけたとき、
 その酒蔵の小さな船も流されそうになって。
 必死で樽を守ろうとしたお父さんが、
 うっかり足を滑らせて川に落ちそうになったところを、
 奥さんが服をつかんで、ぎりぎりのところで助けた、らしいです」
 「けっこう壮絶ですね」
 阿紗美が、つい口をはさむ。
 「そのとき、
 お父さんは、
 『酒が流れたって、命があればまた仕込める』って言って、
 樽からあふれた酒を、
 そのまま川に流したんだとか」
 窓の外の川が、
 少しだけ違う水に見えてくる。
 「それから、
 この川は『悲しい夜を流す川』って言われるようになって。
 大事な人をなくした日、
 仕事で大きな失敗をした日、
 どうにもならない悔しさを抱えてる夜。
 川べりを歩きながら、
 ちょっとだけ泣いてもいい場所になったんだって」
 「……いい話ですね」
 璃音が、こころなしか目を細めた。
 「でも、それだけだと、
 ただの泣きポイントなので」
 凱理は、すこし声のトーンを変える。
 「同じ川には、
 もう一つ顔があるそうです。
 それが、『うれしい夜を照らす川』」
 窓の外を覗くと、
 夕方の光が少しずつ水面に反射し始めている。
 「さっきの酒蔵の家族、
 台風の翌年に、
 近くの神社で小さなお祭りをしたんですって。
 『去年は大変だったけど、
 今年は無事に仕込めました』っていう報告をかねて」
 花春は、どこかで聞いた話をなぞるように
 小さくうなずいた。
 「そのとき、
 川に小さな灯籠を流したらしいんです。
 『悲しい夜を流した川に、
 今度はうれしい夜の灯りを返そう』って言って」
 「……いいな、それ」
 絵斗が、思わず口元をほころばせる。
 「それからこの川は、
 うれしい夜にも人が集まるようになって。
 子どものお祝い、
 就職が決まった日、
 告白がうまくいった夜。
 川べりの飲み屋で一杯だけ飲んで、
 帰り道に、
 川面に映る灯りを眺めるのが『けじめ』みたいになったそうです」
 凱理は、紙から目を離して、
 窓の外を見た。
 「だから、この川は、
 『悲しい夜を流す川』でもあり、
 『うれしい夜を照らす川』でもある。
 両方知ってるからこそ、
 人がまた戻ってきたくなる場所になった——
 っていうのが、
 僕が見つけた一つの伝説でした」
 話し終えると、
 店内にゆっくりとした沈黙が降りた。
 重たい種類の静けさではない。
 胸のどこかがじんわりするような、
 柔らかい間だった。
     ◇
 「……なんか」
 最初に口を開いたのは、阿紗美だった。
 「この店にぴったりすぎて、
 ちょっとズルいね」
 「ズルくはないと思いますけど」
 璃音が笑う。
 「でも、
 『悲しい夜を流す川』と『うれしい夜を照らす川』って、
 お客さんの顔、いっぱい浮かびますね」
 「退職届、出した日に来た葵さんとか」
 花春が、指を折った。
 「『ここがなかったら、取り返しに行ってたかも』って言ってた人」
 「就活の結果、ここで報告してくれた子もいたよね」
 阿紗美が、今度は別の指を折る。
 「不安になって、ここでエントリーシート書いてたときは
 『悲しい夜』寄りだったけど、
 内定の報告に来たときは、
 完全に『うれしい夜』側だった」
 「『終電前の一杯』の人たちは、
 どっちなんでしょうね」
 凱理が、首をかしげる。
 「あの人たちは、
 仕事の愚痴を三つまで流して、
 帰りの川で『うれしい夜』まで持ち直してる感じかな」
 奏斗が、少しだけ目を細めた。
 「それは、
 なかなか理想的な流れですね」
 「店の名前、
 『悲しみと喜びをちゃんぽんする店』とかに変えます?」
 「やめてください」
 即座にツッコミが飛ぶ。
 笑いが弾けると、
 さっきまでのしんとした空気が、
 ちょうどいい温度にほぐれていった。
     ◇
 「で、ですね」
 笑いがおさまりかけたところで、
 凱理が、もじもじと手元の紙をいじった。
 「今日、商店街の人たちに頼まれてるのは、
 この話をそのまま読むことじゃなくて」
 「違うんですか?」
 「『自分の言葉で話してください』って言われてまして」
 その瞬間、
 全員の視線が一斉に彼に戻る。
 「だから、えっと……
 もうちょっと砕いたバージョンを考えてきたんですけど」
 「砕いたバージョン」
 「はい。
 たとえば——」
 凱理は、窓際に近づいて外を指さした。
 「ここって、
 お酒の瓶は中に並んでるけど、
 外から見たら、
 川の方が目立つじゃないですか」
 たしかに、
 夜になると店内の灯りより先に、
 川面の光が目に入る。
 「『悲しい夜を流す川』って、
 きっとここで泣いた人の分だけ、
 味が濃くなっていくんだと思うんですよ」
 「味……」
 「『うれしい夜を照らす川』は、
 ここで笑った人の分だけ、
 灯りが増えていく感じで。
 だから、
 『酒の流れる川』って、
 アルコールだけじゃなくて、
 泣き言とか、愚痴とか、うれしい話とか、
 そういうのが全部混ざって流れてるんだと思うんです」
 言いながら、
 自分で少し照れ笑いを浮かべる。
 「それ、
 外の人にもそのまま話したらいいと思います」
 花春が、迷いなく言った。
 「『ここで泣いてもいいし、ここで笑ってもいい』って伝わるし。
 それ聞いた人が、
 ふとしたときに川の方を見てくれたら、
 それだけでもう、
 この商店街の勝ちだと思う」
 「勝ち負けの話でしたっけ、これ」
 「いや、
 再開発のこともあるしね」
 絵斗が、あえてさらっと口にする。
 「明るい話だけじゃなくて、
 『ここで悲しい夜もちゃんと流してきたんだ』って
 分かってもらえた方が、
 この街の本当の良さが伝わる気がする」
 その言葉に、
 誰も反論しなかった。
     ◇
 夕方。
 川沿いの特設テーブルには、
 通りがかりの人たちが入れ替わり立ち替わり集まっていた。
 商店街の人が、
 昔の写真を見せながら、
 古い橋の話や花火大会の歴史を語っている。
 その一角で、
 小さな立て看板が一枚。
 『酒の流れる川の、二つの顔』
 そのそばに、
 緊張した面持ちの凱理が立っていた。
 「……えー、それでですね」
 彼の前には、
 買い物帰りの親子連れや、
 仕事帰りの人たちが数人。
 「ここ、
 『酒の流れる川』って呼ばれてますけど」
 昼間、店の中で話した言葉を思い出す。
 「実は、昔から
 『悲しい夜を流す川』と
 『うれしい夜を照らす川』って、
 二つの顔があるって言われてたらしいんです」
 紙は見ない。
 代わりに、
 水面を一度だけ見てから、
 聞いている人たちの顔を順番に見る。
 「仕事うまくいかなかった日とか、
 失恋した日とか、
 どうしようもない夜ってあるじゃないですか」
 うなずく人が何人かいる。
 「そういう夜に、
 ここで一杯飲んで、
 帰りに川べりでちょっとだけ泣いたり、
 深呼吸したりして。
 『まあ、明日もう一回やってみるか』って、
 気持ちを流す場所だったらしいんです」
 小学三年生くらいの男の子が、
 母親の顔を見上げる。
 「ママも泣いたことあるの?」
 「ないってことにして」
 小さな笑いが起きる。
 「それと同じくらい、
 うれしい夜も見てきた川で。
 合格した日とか、
 昇進が決まった日とか、
 誰かに『好きです』って言った日とか。
 そういう夜に、
 ここで一杯飲んで、
 帰りに川の灯りを見て、
 『よし、これからだ』って思う場所でもあったみたいです」
 話しながら、
 凱理の頭には、
 川べり文庫のカウンターで笑っていた顔がいくつも浮かんでいた。
 「だから——」
 言葉をまとめるように、
 彼はゆっくりと息を吸う。
 「この川は、
 みんなの『悲しい夜』と『うれしい夜』が、
 ちょっとずつ混ざって流れてる場所なんだと思います。
 もし今日、
 いいことがあった人は、
 帰りにちょっとだけ川を見て、
 『照らしてくれてありがとう』って思ってくれると嬉しいし。
 もし、
 あんまりいい日じゃなかった人は、
 ここを通るとき、
 心の中でちょっとだけ
 『お願いだから持っていって』って
 川に投げてもらえたら、
 たぶんこの街の酒も、
 もっとおいしくなると思います」
 最後の一言に、
 聞いていた人たちから
 くすくすと笑い声が上がった。
 「酒が飲めない人はどうしたらいいですか」
 年配の女性が、冗談めかして手を挙げる。
 「その場合は、
 川べり文庫でノンアルコールをどうぞ」
 凱理は、胸を張って言った。
 「悲しい夜も、うれしい夜も、
 お酒じゃなくて、
 話とご飯で受け止められるように、
 頑張ってる店なので」
 その言葉に、
 女性は満足そうに「それはいいわね」と笑った。
     ◇
 夜。
 商店街の片づけが一段落して、
 店の前の通りからテーブルが引き上げられていく。
 「おつかれさまでした」
 戻ってきた凱理を、
 スタッフたちが拍手で迎えた。
 「どうでしたか、外の反応は」
 奏斗が尋ねる。
 「意外と、
 みんなちゃんと聞いてくれました」
 凱理は、ちょっと信じられない、という顔で笑った。
 「『ああ、分かるわー』ってうなずいてる人もいたし、
 子どもが『ぼくのうれしい夜はまだない』って言ってて」
 「かわいい」
 「『じゃあ、これから作り放題だね』って言ったら、
 お母さんに笑われました」
 その様子を想像して、
 店内にまた笑いが広がる。
 「川の話、
 ちゃんと『自分の言葉』になってましたよ」
 璃音が、穏やかに言った。
 「店の名前は変わらないけど、
 今日一日でこの街の『酒の流れる川』の意味が、
 少しだけ更新された気がします」
 「更新って、
 なんかカッコいいですね」
 阿紗美が、
 窓ガラス越しに川を見つめる。
 「悲しい夜も、うれしい夜も、
 ここでちゃんといったん受け止めてから流していけたら、
 きっと悪くないよね」
 「うん」
 花春は、胸元に抱えていたカードの束を優しく撫でた。
 「今日みたいな日が積み重なって、
 いつか誰かが『あそこは伝説の店だ』って言ってくれたら、
 それがいちばん嬉しいかも」
 「伝説って、
 そんな軽々しく言うものなんですかね」
 笑いながらも、
 奏斗は窓の外の川を見た。
 審議の結果は、まだ届かない。
 このビルがどうなるかも、
 店がどうなるかも分からない。
 それでも——。
 酒の流れる川は、
 今日も誰かの悲しい夜と、
 誰かのうれしい夜を、
 同じ水の上でそっと揺らしている。
 そのほとりで灯りをともす小さな店が、
 ほんの少しでも誰かの記憶に残るなら。
 たとえ形が変わっても、
 この伝説の続きはどこかで続いていく。
 そんな予感が、
 スタッフそれぞれの胸の奥で
 静かにあたたかく広がっていた。
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