酒の流れる川で君を待つ

乾為天女

文字の大きさ
36 / 40

第36話 店に残したいもの、手放すもの

しおりを挟む
 昼営業を終えた「川べり文庫」は、珍しく早めに片づけが終わっていた。
 テーブルの上には何もなく、椅子はきれいに揃えられている。
 いつもなら、そのまま夜の仕込みに流れ込む時間だ。
 けれど今日は、カウンターの内側に段ボール箱が積み上がっていた。
 「……本当にやるんですね、これ」
 凱理が、箱に書かれた「店内備品・一時保管」の文字を見下ろす。
 「やらないと、オーナーさんに怒られますよ」
 奏斗は、書類のファイルを手にして答えた。
 「ビルの管理会社から、
 『各テナントで所有物と残置物の仕分けをしておいてください』と連絡が来ました。
 取り壊しになってもならなくても、
 どこまでが店の物で、どこまでがこのビルに残す物なのか、
 一度整理しておいた方がいいそうです」
 「要するに、
 『もしものときに慌てないように準備しとけ』ってことですね」
 絵斗が、ため息まじりにぼそりと言う。
 「『もしも』が現実にならないといいんですけど」
 花春は、そう言いながらも手早く雑巾をしぼった。
 「気が重いのは分かるけど、
 こういうのって先に手をつけた方が、
 後でちょっと楽になりますからね」
 璃音は、倉庫につながる扉の前でエプロンの紐を結び直した。
 「じゃあまず、奥の棚からいきましょうか」
 「うわ、あそこから……」
 阿紗美が、思わず顔をしかめる。
 「一番、見て見ぬふりしてた場所じゃない?」
 「だからこそ、です」
 璃音は、きっぱりと言って扉を開けた。
     ◇
 倉庫の中は、外から見た以上に物であふれていた。
 古いメニュー表、季節限定の飾り、使われなくなったグラス。
 段ボールには「開店当初」「予備」と書かれたラベルが貼られている。
 「うわ、懐かしい」
 花春が、一番手前の箱を開けて声を上げた。
 「見て、これ。
 オープン当初に使ってたメニュー」
 厚紙にラミネートされたメニュー表は、
 ところどころ角が白くめくれている。
 「フォント、若いですね」
 凱理がのぞき込んで笑った。
 「『本日のきまぐれおつまみ』とか書いてある」
 「今も似たようなことしてるでしょ」
 絵斗が、少し照れくさそうに言う。
 「あの頃は、
 とりあえず何でも『きまぐれ』にしてたんだよなあ。
 味に自信がなかったから、
 失敗しても『きまぐれです』って言い訳できるように」
 「今思うと、
 お客さんよく頼んでくれましたね」
 璃音が、メニューの端を指でなぞる。
 「でも、『気まぐれでいいから何か作って』って、
 あの頃から常連になってくれた人もいますよね」
 「いるいる」
 花春がうなずく。
 「このメニュー見ながら、
 『きまぐれって書いてあるやつが一番その店らしくていいんだよ』って
 言ってくれた人」
 その言葉を思い出したのか、
 絵斗の口元が少しだけほころんだ。
 「これは……置いておきましょう」
 奏斗は、メニュー表を別のファイルに挟んだ。
 「すぐ使うわけではありませんが、
 『店の歴史資料』として保管しておく価値はあります」
 「急に博物館っぽい」
 凱理が笑いながらも、
 メニューを慎重に持ち上げる。
     ◇
 別の箱からは、
 色あせたポップや手書きのプレートが出てきた。
 「これ、私が描いたやつだ」
 阿紗美が、一枚の黒板プレートを取り上げる。
 『ランナーにもおすすめ スタミナプレート』
 下の方に、小さく走っている人のイラストが描かれていた。
 「まだ陸上の癖が抜けてなくて、
 何でも『走る人向け』にしがちだった頃のやつだね」
 「『走らない人も頼んでいいですか?』って
 何回聞かれたことか」
 花春が、当時を思い出して吹き出す。
 「でも、このプレート頼んでくれた人、
 けっこういたよね。
 マラソン大会の前日にここで食べてくれて、
 『完走できました』ってわざわざ報告しに来てくれた人もいたし」
 「いたいた」
 阿紗美は、黒板を胸の前に抱きしめた。
 「これ、
 持って帰ってもいい?」
 「黒板自体は店の備品ですけど」
 奏斗が言いかけて、
 すぐに言葉を飲み込む。
 その表情を見て、
 璃音がそっと口を開いた。
 「取り壊しになったら、
 誰が何を持っていくか、
 そのときもう一度ちゃんと話しましょう。
 今は、『どんな物があるか』を把握するのが先です」
 「了解です」
 阿紗美は、名残惜しそうに黒板を箱に戻した。
 「でも、これは『残しておきたい物リスト』に入れておこうっと」
     ◇
 棚の奥からは、使い込まれたグラスが出てきた。
 「これ、最初の頃に使ってたワイングラスですよね」
 璃音が一つ手に取って、光に透かす。
 脚の部分に、小さな欠けがある。
 「お客さんが割ったやつですか?」
 「いえ、それは別です」
 奏斗が、少しだけ苦笑した。
 「僕が、です」
 「えっ」
 意外な答えに、
 全員の視線が集中する。
 「開店してまだ一か月くらいのときでした。
 閉店後にひとりでグラスを磨いていて、
 ちょっと考え事をしていたら、
 脚の部分を強く持ちすぎてしまって」
 そのときの手元を思い出すように、
 奏斗は指先を見つめた。
 「『店長代行が一番に割っちゃいましたね』って、
 オーナーに笑われました」
 「怒られなかったんですか?」
 凱理が、目を丸くする。
 「『グラスは買い直せるけど、
 人は買い直せないからね』と言われました」
 オーナーの声色を、
 今でもはっきり覚えている。
 「それから、欠けた部分を少し削って、
 『スタッフ用』として取っておくことになったんです。
 何かの記念日に、
 スタッフで乾杯するときに使おうって」
 「……まだ、一回も使ってないですよね」
 花春が、そっとグラスをなでる。
 「はい」
 奏斗は、少しだけ視線を落とした。
 「いつか、『ここまで続けられたね』と
 胸を張って言える日が来たら、
 そのときに使おうと思っていたので」
 欠けを削った跡が、
 小さな傷のように残っている。
 「これは、さすがに捨てられませんね」
 璃音が、きっぱりと言った。
 「たとえ店がどうなっても、
 どこかで一度くらい、
 このグラスで乾杯しないと落ち着きません」
 全員が、小さくうなずく。
     ◇
 さらに奥の段ボールからは、
 色あせたノートが出てきた。
 「これ……随分前の」
 奏斗が、思わず声を漏らす。
 表紙には、「試作メニュー」と書かれている。
 「『君に恋する確率』の、
 前身みたいなやつですね」
 絵斗が、ページをパラパラとめくる。
 「『君が今日をやり直したくなる確率』
 『もう一杯飲みたくなる確率』
 『店長に説教される確率』……」
 「最後のやつ、誰が考えたんですか」
 「たぶん俺」
 凱理が、苦笑しながら手を挙げた。
 「最初は、
 ぜんぶ冗談みたいなメニュー名だったんだよね」
 「でも、その中に
 『君に恋する確率』って言葉が紛れ込んでて」
 璃音は、ノートの一ページをそっと指差した。
 「誰が書いたかは、
 いまだに犯人不明なんですよね」
 その瞬間、
 自然と全員の視線が奏斗に集まる。
 「……なぜ、こちらを見るんですか」
 「ノートの文字、
 どう見ても奏斗さんの字です」
 璃音が、淡々と告げる。
 「帳簿と同じ形してます」
 反論の余地は、ほとんどない。
 「その話は、
 今しなくてもいいと思います」
 奏斗は、ノートを閉じて箱に戻そうとした。
 璃音が、その手をそっと止める。
 「これは、
 『店に残したいものリスト』の
 かなり上位に入れておきましょう」
 「実物を残すより、
 中身を今のノートに写した方がいいのでは」
 「物として、ここにあった事実も、
 ちゃんと残しておきたいです」
 璃音は、それだけ言って手を離した。
     ◇
 ひと通り棚を整理し終える頃には、
 床には「処分」「保管」「要検討」と書かれた紙が並んでいた。
 「こうやって見ると、
 思い出がない物の方が、
 かえって少ないですね」
 花春が、少し苦笑する。
 「ナプキンホルダーひとつにも、
 『これ倒してジュースこぼした子いたなあ』とか
 思い出がくっついてるし」
 「グラスも、皿も、メニューも、
 話を聞けば全部、誰かの顔が浮かびますしね」
 璃音は、
 「処分」の方に寄せた古いポスターを見下ろした。
 「でも、
 物が全部残ってなくても、
 ここであったことはなくならないんですよね」
 「それはまあ、
 そうなんだけどさ」
 阿紗美は、
 「要検討」の束を指先でつつく。
 「もし本当に店を畳むとき、
 私たちが一つだけ持って帰れるとしたら、
 何を選ぶんだろうね」
 「一つだけ?」
 凱理が、思わず声を上げた。
 「いや、
 実際にはそんな制限ないと思うけどさ。
 でも、『一番』って聞かれたら、
 ちょっと考えたくならない?」
 その提案に、
 場の空気がすこしだけ変わる。
 「じゃあ、
 休憩がてらやってみますか」
 花春が、笑いを含んだ声で言った。
 「『自分が一つだけ持っていくなら』」
 「え、今ですか」
 「今考えないと、
 きっといつまでも考えないままですよ」
 璃音は、手を止めて椅子に腰掛けた。
 「持っていくことにならないのが一番ですけど、
 もしもの話として」
     ◇
 「じゃあ、誰からいきます?」
 「はいはーい」
 真っ先に手を挙げたのは、やはり凱理だった。
 「僕は、
 カウンターの端っこにある、
 あの小さいメモ立てです」
 「メモ立て?」
 「ほら、
 『本日のおすすめ』って書いた紙挟んでるやつですよ」
 彼は、カウンターの隅を指さした。
 「最初はただの備品だと思ってたんですけど、
 あそこに紙を挟むとき、
 毎回ちょっとだけ背筋伸びるんですよね。
 『今日のおすすめを、自分の口でちゃんと言えるかな』って」
 凱理は、照れたように笑う。
 「ここで仕事してなかったら、
 そんなこと考える日、
 一生なかったかもしれないから。
 だから、一つだけって言われたら、
 あれ持っていきたいです」
 「いいじゃないですか」
 花春が、嬉しそうにうなずく。
 「じゃあ私は……
 ホールの呼び鈴かな」
 「入口のところの?」
 「うん」
 花春は、指で小さな丸を書いて見せる。
 「誰かが鳴らすたびに、
 『よし、出番だ』って気持ちになるから。
 別の場所でまた仕事するとき、
 あの音が一回鳴ってくれたら、
 きっと落ち着くと思う」
 その言葉を聞いて、
 店の空気が少しあたたかくなった。
 「私は、これかな」
 阿紗美が指さしたのは、
 少し塗装の剥げたトレーだった。
 「このトレー、微妙に軽くて、
 走りやすいんだよね」
 「走りやすいトレーって何」
 絵斗が思わずツッコむ。
 「走らないようにって、
 いつも言ってるんですけど」
 奏斗の注意は、
 阿紗美の耳には届いているのかいないのか。
 「でもさ、
 これ持って客席と厨房の間を何百往復もしたんだよ。
 私、もう大会には出られないけど、
 このトレー持ってる限り、
 『誰かのゴールに向かって走ってる』って気がするから」
 「……それは、反則レベルで似合ってますね」
 凱理が、感心したようにうなずいた。
 「じゃあ、俺は」
 絵斗が、腕を組んで少し考える。
 「一番焦げてるフライパン」
 「よりによって」
 「いや、
 あれ、一番失敗した跡がついてるんですよ。
 焦がしたソースの跡とか、
 うまくいかなかった日についた傷とか。
 でも、そのあと改良したレシピって、
 だいたいあのフライパンから生まれてる気がして」
 彼は、少し照れくさそうに笑う。
 「新しい厨房に移っても、
 あれ一個あれば、
 なんとかなる気がする」
     ◇
 「璃音さんは?」
 花春に促され、
 璃音は、しばらく考え込んだ。
 「……一つだけ、ですか」
 「二つはダメです」
 凱理が、きっぱりと言う。
 「ルールですから」
 「ルール作ったの、今ですよね」
 苦笑しつつも、
 璃音は視線をカウンターに走らせた。
 やがて、
 ひとつのものを見つけて指を伸ばす。
 「じゃあ、あれです」
 指先の先にあるのは、
 「君に恋する確率」セットで使う、小さな白いお皿だった。
 「このお皿、
 最初に確率メニューを考えた日に、
 『これ乗せたらかわいいと思います』って
 勝手に決めたんですよね、私」
 少し照れたように笑う。
 「別に高い物でもないし、
 似たようなお皿はいくらでもあるんですけど。
 ここで働いてる間、
 いろんな人の『今日の確率』を乗せてきたので、
 たぶん、どこへ行っても
 これを見るたびにここを思い出すと思います」
 静かな言葉に、
 全員がうなずいた。
     ◇
 「……で、最後は」
 視線が、自然と奏斗に集まる。
 「僕は、特に」
 「ダメです。
 『未計測』って書いた人が、
 ここで黙るの禁止です」
 凱理が、容赦なく言った。
 「なぜそのことを知っているんですか」
 「ノート、たまにこっそり見てますから」
 悪びれない笑顔に、
 奏斗は小さくため息をついた。
 「一つだけ、ですか」
 「はい」
 花春がうなずく。
 「たとえば今日、
 急にここを出ていかなきゃいけなくなったとしたら。
 何を手にして外に出たいですか」
 問いは、
 思っていたよりも重く胸に落ちた。
 レジ、帳簿、グラス、
 メニュー、ノート、本棚。
 視線を動かすたびに、
 あちこちから記憶が顔を出す。
 (どれか一つに決めるなんて)
 手元にあるどの物も、
 二つと同じものがないように思えてくる。
 結局、
 言葉が出てこなかった。
 「……すぐには、
 選べません」
 ようやく絞り出したのは、それだけだった。
 「仕事なら、
 優先順位をつけたり、
 必要な物を選別したりするのは得意なはずなんですが」
 自嘲気味に笑う。
 「こういうとき、
 数字の基準がないと弱いですね」
 その言葉に、
 璃音がふっと微笑んだ。
 「いいと思いますよ」
 全員が「え?」という顔を向ける。
 「選べないってことは、
 それだけここに、
 『捨てがたいもの』があるってことですから」
 璃音は、
 窓の外の川をちらりと見てから、
 ゆっくりと続けた。
 「物は、
 いつか手放さなきゃいけない日が来るかもしれませんけど。
 ここで過ごした時間は、
 誰にも取り上げられないですし」
 静かに、言葉を置く。
 「もし本当にこの店を出ていく日が来ても、
 『あのとき、あそこでこんな話をしたな』とか、
 『あの夜、あの席で誰かが笑ってたな』っていうのが
 ちゃんと残るなら——
 物を一つも持っていけなくても、
 それでいいのかもしれないなって」
 その言葉に、
 倉庫の奥にまで染み込んでいた埃っぽい空気が、
 少しだけ軽くなった気がした。
 阿紗美が、
 抱えていたトレーをそっと棚に戻す。
 「じゃあ、
 とりあえず今は、
 ぜんぶ『未計測』ってことにしよっか」
 「物の確率まで増やさないでください」
 奏斗が、思わずツッコむ。
 笑いが起きる。
 切なさと、
 どうしようもなく前向きな気配が、
 同じ倉庫の中で肩を並べていた。
 窓の外では、
 酒の流れる川が、
 相変わらず静かに光を揺らしている。
 残せる物と、手放す物。
 まだ答えは出ていない。
 けれど、
 少なくともこの店で過ごした時間だけは、
 誰の手にも渡さないと、
 それぞれの胸の中で小さく決意が灯っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...