残業女子と定食屋青年の 奪う恋じゃなくて、分け合うごはん

乾為天女

文字の大きさ
9 / 31

第8話 においでわかる本音

しおりを挟む
 月曜日の朝のオフィスは、コーヒーとコピー用紙と、少しだけ焦げたトーストの匂いが混ざっていた。
 誰かがデスクで齧ったパンの匂いが、エアコンの風に乗って列をなぞる。
 パソコンの起動音と、プリンターの唸り声と、電話のベルが、同時多発的に鳴り始める時間帯だった。

 桜子のデスクの上には、資料のファイルと、今日のタスクを書き出したメモが山になっていた。
 そのいちばん上に、赤い付箋が一枚、妙に存在感を放っている。

『午前中までに再作成。部長レビュー必須』

 ボールペンで書かれた文字は、昨日の日付のままだった。
 金曜日の夜、ざっくりと指摘だけ受けて持ち帰った企画書。
 週末の間、開きかけては閉じ、開きかけては閉じを繰り返したファイルだった。

 コロンの小瓶のふたを開けて、いつもの量を迷いなく手首に落とす。
 けれど、今日に限って、その動きが途中で止まった。
「……ちょっと、控えめにしよ」
 自分に聞こえるか聞こえないかの声でつぶやいて、瓶をそっと置く。
 代わりに、ハンドクリームを多めに伸ばした。
 柑橘の匂いは、どこか心細く、その日の自分の防御力の薄さを自覚させる。

     *

「で、ここがねえ」
 午前十一時過ぎ。会議室の空気は、冷房が効いているのに、どこか息苦しかった。
 部長の指先が、モニターに映るグラフの一角をとん、と軽く叩く。
「数字の根拠が甘いんだよね」
「すみません」
 桜子は、椅子に座ったまま深く頭を下げる。

「甘いっていうかさ」
 部長は、椅子の背にもたれ、腕を組み直した。
「『雰囲気』で書いてない? ここ」
 という言葉に、隣の先輩が気まずそうに視線を逸らした。

「とりあえず『頑張ります』って言う前に、具体的にどこをどう直すのか、自分で言ってみて」
 いつのまにか、「ここがこうで」と説明するはずの立場が、「どこが駄目か答えてみて」に変わっている。
 桜子の喉の奥で、言葉がひっかかった。

「……ターゲットの設定がぼやけていたので、セグメントを細かく見直して、数字を――」
「ほらね」
 部長は、ため息混じりに笑う。
「セグメントって言葉を使う前にさ、『誰に』って、日本語で言おうか」
「……はい」

 ホワイトボードに映る自分の資料が、急に薄っぺらく感じた。
 昨夜、自宅でパソコンに向かっていたときは、それなりに筋が通っていると思っていたのに。
 上司の数十秒の言葉で、その「それなり」が、簡単に剝がされていく。

「午後の会議までに、出し直せる?」
「……やってみます」
「やってみます、じゃなくて、やるの」
 部長の声が、最後に少しだけきつくなる。
「間に合わなかったら、今回の案件自体、別チームに回すから」

 誰かが「はい」と返事をする。
 自分の声なのか、隣の先輩の声なのか、一瞬わからなかった。

     *

 会議室を出るとき、書類を抱えた「手」がじんわりと汗ばむのを感じた。
 コピー用紙の端が、指先に細かい傷をつける。
 その小さな痛みが、やけに鮮明だった。

「桜子、大丈夫?」
 廊下で待っていた同期の麻衣が、気まずそうに笑う。
「けっこう言われてたね……」
「うん。まあ、いつものやつ」
 そう言って笑ってみせるけれど、頬の筋肉がうまく動いてくれない。

「お昼、一緒に行く?」
「ごめん。ちょっと……」
 胸のあたりを押さえるようにして言う。
「先に資料、直しちゃいたくて」
「そっか。無理しないでね」
 麻衣は、何か言いたげに唇を結んでから、別のグループのほうへ歩いて行った。

 自分の席に戻ってパソコンを開いても、さっきの部長の言葉が頭の中でぐるぐると回る。
『セグメントって言葉を使う前にさ』
『日本語で言おうか』

「日本語で言おうか」
 つぶやいてみると、自分の声が少し震えているのがわかった。
 カタカナばかり並べた資料より、自分のほうがよほど薄っぺらく見える。

 時計は、もうすぐ十二時半を指そうとしていた。
 オフィスのあちこちで、椅子の立つ音と、「行きますか」の声が交差する。
 桜子の胃は、きゅうっと小さく縮こまったままだった。

「……今日は、ちゃんとお腹空いてるはずなんだけどな」
 午前中、まともに何も口にしていない。
 それなのに、「お昼を食べる」という行為が、妙に遠く感じられた。

 机の上の赤い付箋を一度見てから、桜子はそっと立ち上がった。
 資料のファイルではなく、財布とスマホだけを持って。
「ごめんなさい、三十分だけ」
 誰にともなく心の中で言い訳して、オフィスを出た。

     *

 商店街のアーケードに入ると、外の陽射しより少しだけ涼しい空気が頬を撫でた。
 揚げ物屋から流れてくる油とソースの匂い、八百屋の青い匂い、パン屋の甘い香り。
 いろんな匂いが混ざり合って、昼のざわめきを形にしている。

 みつよ食堂の前まで来ると、暖簾がふわりと揺れた。
 その隙間から、出汁の香りが細く漏れ出してくる。
「……」
 何も考える前に、手が引き戸の取っ手をつかんでいた。

 ガラリ、と音がして、中の空気が一気に流れ込む。
 湯気と一緒に、昆布と鰹の香りが鼻をくすぐった。
 さっきまで胸の奥に張り詰めていた何かが、その匂いに触れた途端、少しだけ緩む。

「いらっしゃいませ」
 いつもの声が聞こえた。
 カウンターの向こうで、琉叶がエプロンの裾で手を拭きながら、こちらを見ている。
 その視線が、ほんの一瞬だけ、いつもより長く桜子の顔に留まった気がした。

「……ひとり、いいですか」
「どうぞ」
 琉叶は、カウンターの真ん中あたりを指し示した。
 そこは、ホワイトボードの文字がいちばんよく見える位置だった。

 今日の日替わりには、「鶏と野菜の黒酢炒め」「冷やしおろしうどん」の文字。
 でも、そのどちらにも目が行かなかった。
 桜子の視線は、ホワイトボードの端に小さく書かれた文字に吸い寄せられる。

『本日、シンデレラ定食あります』

 手書きのその文字を見た瞬間、喉の奥で何かがつかえた。
 「今日だけ主役になりたい理由」を書くカード。
 今の自分は、そのカードに何と書くのか。

 カウンターの上に置かれたペン立てから、ボールペンを一本抜く。
 小さなカードの上で、手がほんの少しだけ震えた。
 さっきまで部長の前で震えていた「手」と、同じ場所がじんわりと熱い。

『日本語でうまく言えません』

 結局、そう書いた。
 他にも書きたいことは山ほどあった。
 「怒られた」「悔しい」「もうやめたい」「でもやめたくない」。
 いろんな言葉が渋滞して、どれもカードの上に並べることができなかった。

 カードをスタンドに立てると、琉叶がさりげなくそこに目をやった。
 そして、何も言わずに「わかりました」と小さくうなずく。
 その仕草に、桜子は少しだけほっとした。

「少し、お待ちくださいね」
 琉叶は、いつものように奥へ引っ込む……かと思いきや、一歩だけこちらに戻ってきた。
「……あ、暑いもの、大丈夫ですか?」
「え?」
「今日、いつもよりコロンの匂い、控えめだから」
 ぽつり、と落とされた言葉に、桜子の時間が止まった。

「え、ちょっと待って」
 思わず声が裏返る。
「なんで、わかるんですか」
「え?」
 一瞬だけきょとんとしてから、琉叶は「あ」と気まずそうに笑った。
「あの、いつも、ここに座る前に、ふわっと香るんです」
 彼は、自分の鼻先を指で軽くさした。
「今日は、それが少しだけ薄かったから」

「……それだけで?」
「それだけで」
 琉叶は、当たり前みたいにうなずく。
「あと、ハンドクリームの匂い、いつもより強いです」
「うわ」
 桜子は、思わず両手を引っ込めた。
 さっきまで資料の束を抱えていた手を、自分で見下ろす。

「嫌な匂いじゃないですよ」
 慌ててフォローするように、琉叶が付け足した。
「ただ、『守りに入ってるなあ』って」
「守りに……」
「はい」
 彼は、少し考えながら言葉を選んだ。
「自分を守るときって、匂い、変わる気がして」

 その言い方があまりにも真顔で、桜子は笑うタイミングを見失った。
 代わりに、胸の奥がじわりと温かくなる。
 守りに入っている自分に、ちゃんと気づかれている感じがして。

「じゃあ、今日は」
 琉叶は、厨房のほうへ向き直りながら続けた。
「出汁、いつもより、少しだけ強めにしますね」
「え」
「ちゃんと日本語で元気出せるように」
 ふっと笑いながら、そう言い残して奥へ消えていった。

     *

 しばらくすると、カウンター越しに湯気の塊が近づいてきた。
 大きめの丼に、たっぷりのうどん。
 透き通りかけた出汁の上に、刻んだネギと、とろりとした卵。
 そして、その隣に、衣がざくざくと音を立てそうな、大きな海老天が一本。

「シンデレラ定食、本日の主役はうどんです」
 琉叶が、そっと丼を置く。
「天ぷら、別添えにしてます。出汁に浸すか、サクサクのままかは、お好みで」

「……いただきます」
 桜子は、丼の上で手を合わせた。
 箸を入れる前から、出汁の匂いだけで、喉の奥がじんわりと緩む。
 一口、汁をすくって口に含むと、昆布と鰹の旨味が、ぱらぱらとほどけていく。

「……あ」
 思わず声が漏れた。
 さっきまで胸の奥で固まっていた言葉たちが、スープの熱で少しだけ溶けていくような感覚。
 「美味しい」と「悔しい」が、同じ場所で混ざり合う。

 うどんを一本すするたびに、鼻に抜ける出汁の香りが、心の中のざわつきを洗っていった。
 海老天をひと口齧ると、衣がざくりと音を立てる。
 その音が、書類の端で指先を切ったときの「チクリ」と違って、妙に心地よかった。

「……どうですか」
 琉叶の声に、桜子は顔を上げた。
「日本語で言うと」
「おいしいです」
 即答した。
 それしか浮かばない。
 でも、その「おいしい」は、さっき部長に言われた「甘い」とは違って、ちゃんと自分の言葉だと思えた。

「よかった」
 琉叶は、ほっとしたように笑う。
「なんか、今日は難しい顔してたから」
「そんなに、わかりやすい顔してました?」
「してました」
「もう」
 そう言いながら、桜子はうどんをもう一口すすった。

「さっきのカード」
 琉叶が、カウンターの端のカード立てに目をやる。
「『日本語でうまく言えません』って」
「見ました?」
「見ますよ。シンデレラ定食の注文ですから」
 少し照れくさそうに笑ってから、彼は続けた。
「でも、言えないからって、なくなってるわけじゃないですよね」

「……はい」
 桜子は、丼の上でもう一度小さくうなずく。
 うどんの湯気が、視界を曇らせた。

「そういうときって、だいたい、匂いでわかる気がします」
「匂いで?」
「はい」
 琉叶は、カウンター越しに手を組んだ。
「今日みたいに、コロンが控えめで、ハンドクリームが強い日とか」
「それ、さっきの話」
「あと、ほら。緊張してるときって、湯気の匂いを嗅ぐ回数、増えるんですよ」

 そう言われて、桜子は自分のさっきの動きを思い返した。
 確かに、最初のひと口を飲む前に、何度も丼の湯気を吸い込んでいた。

「……なんか、丸裸にされてる気分です」
「そんなつもりないですよ」
 琉叶は、慌てて手を振る。
「ただ、ここで食べてる人の『匂い』くらい、ちゃんと覚えてたいなって」

「覚えてたい?」
「はい」
 彼は、少し視線を泳がせてから、小さな声で続けた。
「いつ頑張ってて、いつしんどくなってるか、わかるように」

 その言葉に、胸の奥がじん、と痛くなった。
 誰かにそんなふうに思われたことがあっただろうか。
 「頑張れ」と言われることはあっても、「頑張ってるときの匂いを覚えてたい」とまで言われたことはなかった。

「ねえ」
 気づけば、桜子の口が先に動いていた。
「今日の、わたしの匂いは?」
「え?」
「日本語で言うと、どんな匂いですか」
 自分で聞いておいて、顔が熱くなる。

 琉叶は、ほんの少しだけ考えてから、静かに答えた。
「……いつも頑張ってる人の匂いです」
 その言葉は、まるで湯気と一緒にふわりと落ちてきたみたいだった。
「だから、今日は、ちゃんと休憩してから戻ったほうがいいと思います」

「休憩」
「はい。匂いが、張り詰めてるので」
 琉叶は、冗談めかして笑う。
「部長さんの匂いに負けないくらい、出汁、強めにしておきました」

 思わず吹き出してしまった。
 部長の匂いがどんなものかは知らないけれど、その言い方が可笑しくて、涙と笑いが混ざった。
「……なんですか、それ」
「応援、です」
「匂いで応援されるの、初めてです」
「うち、そういう店なんで」
 胸を張って言うその姿に、桜子は肩の力が抜けていくのを感じた。

     *

 丼の底が見えるころには、胸の中の言葉の渋滞も、少しだけ整理されていた。
 全部を日本語でうまく説明することは、まだできない。
 でも、「悔しい」と「もう一回やってみたい」が、同じ場所に並んでいることだけははっきりしていた。

「ごちそうさまでした」
 深く頭を下げると、出汁の匂いが髪にうっすらとまとわりつく気がした。
「いってらっしゃい」
 琉叶が、いつものようにそう言う。
「匂い、変わったら、また来てください」

「変わらなくても、来ていいですか」
 気づけば、そんな言葉が口をついて出ていた。
「もちろん」
 琉叶は、少し驚いたように目を見開いてから、柔らかく笑った。
「そのときは、その日の匂いのままのシンデレラ定食、作ります」

 店を出て、商店街の空気に触れると、さっきまでよりも少しだけ世界が明るく見えた。
 出汁と油と八百屋の青い香り。
 そのすべてに、自分の匂いがすこしだけ混ざっているような気がして、桜子はそっと胸いっぱいに息を吸い込んだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした

まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】 その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。 貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。 現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。 人々の関心を集めないはずがない。 裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。 「私には婚約者がいました…。 彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。 そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。 ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」 裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。 だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。   彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。 次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。 裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。 「王命って何ですか?」と。 ✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...