雪杜ナインプレイス 〜キミと雪見酒と、声にならない好き〜

乾為天女

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第8話 九つの場所が地図になる

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 市民センターの会議室は、土曜の夜にしては明るかった。窓の外では雪が静かに降り続き、蛍光灯の白い光が、大きな模造紙の上にくっきりと落ちている。模造紙は二枚をガムテープでつないであり、机からはみ出した端を、瑠奈が養生テープで床に留めていた。

 「よし、逃げ場なし」

 床にしゃがみこんでいた瑠奈が立ち上がる。足元で模造紙がぱさりと鳴った。

 「逃げ場?」

 「今日中に九つの場所をちゃんとつなぐって決めたから。途中で丸めて帰れないように」

 冗談めかして言いながらも、その目は本気だ。会議室の壁際には、ホワイトボードとストーブ。その周りに、見慣れた顔ぶれが集まっていた。

 颯馬は、資料の束を片手に模造紙の端に立つ。龍護は、段ボール箱を椅子代わりにして腰かけ、紙コップのコーヒーをすすっている。亜矢菜はノートパソコンとレコーダーを並べ、画面には自分のブログが開かれていた。樹佳は、分厚いファイルを抱えたままストーブからちょうど安全な距離に椅子を移動させている。

 「琉央は?」

 「来てる」

 そう答えたのは、会議室の扉のところに立った青年だった。手には、細長い木箱が抱えられている。

 「遅れてごめん。これ、持ってきた」

 木箱を机の上に置き、そっと蓋を外す。中から出てきたのは、手のひらサイズの木の塊がいくつもだった。四角いもの、三角屋根のもの、細長いもの。それぞれに、焼きごてのようなもので刻まれた小さな模様がついている。

 「……何これ」

 瑠奈が目を丸くする。

 「建物。九つぶん」

 琉央は、淡々と答えた。

 「工房の端材、捨てるのもったいなかったから。大きさ揃えて削って、マークだけつけた。駅は四角、神社は三角、煙突つけたのが酒蔵」

 説明と一緒に、木片を一つ一つ机に並べていく。その手つきは、いつも通り無駄がないのに、どこか楽しげでもあった。

 「これ、地図の上に置いたら、立体的で分かりやすいと思って」

 「琉央くん、そういうのはもっと早く言って」

 瑠奈は、感嘆と軽い抗議を半分ずつ混ぜた声を上げた。

 「すごくいい。今日の主役、決まりだね」

 「主役は地図だから」

 琉央は、あくまで視線を木片から外さない。

 「じゃあ、その主役に衣装を着せるところから始めようか」

 颯馬はペンケースから油性ペンを取り出し、模造紙の片隅に「雪杜町」と書いた。その下に、駅の場所を決める。

 「まず、終点・雪杜駅前広場。ここがゼロ地点」

 ペン先で軽く丸を描き、そこに琉央が四角い木片をそっと置く。木片の片隅には、小さな雪だるまのマークが刻まれていた。

 「それ、じいちゃんの店の古いスタンプ、借りた」

 「たきざわ玩具店の?」

 「うん。インクは乾いてたから、焼きごてで真似しただけ」

 短く付け足す声に、颯馬の胸の奥が少しだけ温かくなる。ポケットの中で、ミオからもらったキーホルダーが静かに重みを主張していた。

 「次、杉ノ町商店街。このへんの坂道の途中」

 駅から少し離れた場所に、アーケードの長さに合わせて細長い四角を描く。琉央は、もう一つの四角い木片を置いた。こちらには、小さな屋根と旗のような印が刻まれている。

 「雪見社は、この尾根のあたり」

 瑠奈が、過去の地図を参考にしながら位置を指さす。三角屋根の木片がそこに置かれた瞬間、模造紙の上の町が、一気に立体感を帯びた。

 「足湯、酒蔵、りんご園、白波岬、旧小、川沿いの雪灯ろう通り……」

 九つの場所の名前を一つずつ口にしながら、颯馬は線を引いていく。まるで、子どものころに遊んだ「点つなぎ」のように、丸と丸の間に道が生まれていく。

 「一筆書きにしたら、こうなる」

 駅から商店街、神社、足湯、酒蔵、りんご園、岬、旧小、川沿い、そして駅前に戻る長い輪。模造紙の上に描かれた線を、全員が覗き込む。

 「……長いね」

 龍護が、コーヒーを置きながら率直な感想を漏らした。

 「一日で全部歩いたら、さすがに足が怒る」

 「怒る前に悲鳴上げます」

 瑠奈も苦笑する。

 「でも、全部つながってるっていう実感は欲しいんだよな」

 颯馬は、線の上を指でなぞった。

 「じゃあ、一筆書きは『全体の輪郭』として残しておいて、実際に歩くのは小分けにする?」

 亜矢菜が、ノートパソコンから顔を上げた。

 「私のブログでも、『一日全部』の記事より、『今日は神社と足湯と商店街だけ』みたいな記事のほうが読まれやすいんだよね。読み手の体力も考えないと」

 樹佳が、ファイルをぱらぱらとめくりながら頷いた。

 「案内所から見て、午前だけ参加できる人、午後だけの人、丸一日いける人。それぞれの時間と体力に合わせて、三つくらいの歩き方を用意したほうがいいと思う」

 「三つ?」

 「たとえば、『駅と商店街と足湯コース』『酒蔵とりんご園と岬コース』『旧小と川沿いで夕方コース』みたいな」

 彼女はペンを取り、模造紙の上の線を三色に分けるように指で示した。

 「色ペン貸して」

 言うが早いか、瑠奈がペンケースから三本のペンを取り出す。赤、青、緑。九つの場所を結ぶ一筆書きの上に、三つの道が重ね描きされていく。

 「赤が『まちなかと足湯』、青が『食と海』、緑が『学校と川』」

 「名前、柔らかくしてほしい」

 龍護が、青い線を指さす。

 「『食と海』って、いきなり胃袋に来る感じがする」

 「じゃあ、『波と一杯』とか?」

 「もっと胃袋に来る」

 小さな笑いが起きる。笑い声の向こうで、模造紙の上の線が、少しずつ整っていく。

 「ルート名は、もう少し寝かせようか」

 颯馬は、ペン先をいったん止めた。

 「今日決めたいのは、九つの場所をどう扱うか。順番じゃなくて、顔ぶれとして」

 「顔ぶれ?」

 「九人で写真を撮るとき、どこに誰が立つか、みたいな話」

 言いながら、自分でも少し例えが極端だったかと思う。しかし、メンバーたちは意外とすんなり受け止めた。

 「駅前は、集合写真の真ん中だね」

 「川沿いは、たぶん一番端っこ。冬は静かで、夏は賑やかだから、全体のバランスを見るところに置きたい」

 「じゃあ、白波岬は?」

 「一番外側。ちょっと足を伸ばした人だけが見られる場所」

 話が進むうちに、九つの場所が、それぞれ違う役割を持ち始めた。町を一つの家に見立てたとき、どこが何にあたるのか、それぞれの頭の中で組み立てられていく。

 「ブログのほうは、『台所コース』とか、『縁側コース』って名前にしてもおもしろいかも」

 「『今日の九つ』のボードにも、その表現使えるね」

 瑠奈が、模造紙の端に小さな四角を描き、「今日の九つ」と書き込む。その横に、「玄関」「台所」「縁側」の文字が並んだ。

 「ところで、さっきから気になってるんだけどさ」

 龍護が、木片を一つ手に取った。雪見社を表す三角屋根の模型だ。

 「これ、見れば見るほど、キーホルダーにしたくなるんだよな」

 「キーホルダー?」

 瑠奈と亜矢菜が、同時に顔を上げる。

 「ほら、九つの場所、それぞれ形が違うだろ。駅は四角、神社は三角、酒蔵は煙突付き。小さくして紐つけたら、『今日行った場所』を鞄につけて帰れる」

 「……それ、欲しい」

 瑠奈が即答した。

 「『九つの場所オリジナル木製キーホルダー』。全部集めたら、輪っかみたいにつなげられるようにして」

 「財政的には?」

 樹佳が、即座に問いを投げる。

 「木は端材。焼きごての電気代と、紐代と、人件費」

 龍護は指を折っていく。

 「観光案内所のカウンターで、スタンプカードとセットにしてもいい。九つ全部回った人には、輪っか用の留め具だけサービスとか」

 「留め具だけサービスって、新しい発想だね」

 颯馬は笑いながらも、その案を真剣に頭の中で転がした。九つの場所を線でつなぐだけでなく、手のひらの中で輪にできる仕掛け。声にならない「好き」を、少しだけ形にする道具になるかもしれない。

 「キーホルダーの原価と販売価格、あとで表にしておきます」

 樹佳が、すでに手帳にメモを取り始めている。

 「案内所の維持費の一部を、こういうグッズで賄えれば、数字の顔も少しやさしくなるからね」

 「数字に顔ってあるんだ」

 「あるよ。赤字の顔、こわいよ」

 淡々とした口調に、また笑いが起きる。

 「じゃあ、そろそろ本日の締めに入ろうか」

 颯馬は、模造紙の真ん中あたりの空白を見つめた。九つの場所を結ぶ線が、ぐるりとその周りを囲んでいる。

 「ここに、名前を書きたい」

 「名前?」

 「この散歩道の、呼び名」

 ペン先が、白い紙の上で少しだけ迷う。頭の中に浮かんでいる候補はいくつかあったが、どれも決め手に欠けていた。「『9place 雪杜』は?」

 会議室の空気が、ほんの一瞬だけ止まる。

 「九つの場所で一つの町、っていう意味で。英語っぽいのはあまり得意じゃないけど、数字と漢字の並びは、けっこう好きで」

 「九つの場所を、ひとつの『場』にする、か」

 颯馬は、その言葉を口の中で転がした。都会で仕事をしていた頃、プレゼン資料に英語を混ぜるのはどこか気恥ずかしかった。しかし、「9place」という文字は、不思議とこの町の雪景色と喧嘩しない気がする。

 「数字は、雪の上に立っても、そんなに浮かないからね」

 亜矢菜が、冗談めかして付け足した。

 「じゃあ、書いてみる?」

 瑠奈がペンを差し出す。颯馬はそれを受け取り、模造紙の真ん中に、ゆっくりと文字を書いた。

 「9place 雪杜」

 数字とアルファベットと漢字が、一本の線のようにつながる。

 「せっかくだから」

 龍護が、ペンを一本取り上げた。

 「まわりに、名前書こうぜ。責任者ってわけじゃないけど、『ここに関わりました』って跡を残す感じで」

 「そういうの、嫌がる人もいるでしょ」

 樹佳が言うと、琉央が「俺はどっちでもいい」と短く答えた。

 「でも、名前があると、サボりにくくなる」

 「それはある」

 小さな笑いのあと、誰からともなく模造紙にペンが走り始めた。

 「颯馬」「瑠奈」「琉央」「龍護」「亜矢菜」「樹佳」。

 それぞれの字が、九つの場所の外側をぐるりと囲む。大きく書く人、小さく控えめに書く人。苗字だけの人、名前だけの人。「……町の地図というより、寄せ書きに見えてきた」

 亜矢菜が、少し照れくさそうに笑う。

 「いいじゃん。旅館のロビーとか、商店街とか、いろんなところに寄せ書きがぶらさがってる町って、けっこう好きだよ」

 颯馬は、模造紙の上の線と文字を、もう一度見渡した。九つの場所は、地図の中でようやく「ひとまとまり」になった。けれど、その輪の外側には、まだ白い余白が広がっている。

 「ここから一年で、この余白をどう埋めるか、だね」

 樹佳が、静かな声で言った。

 「埋めるっていうか、にぎやかにする?」

 「たぶん、一色じゃ足りないから」

 会議室の時計が、夜八時を少し過ぎたことを告げる。窓の外の雪はまだ降り続いていた。

 「今日は、ここまでにしよう」

 颯馬の一言で、全員がほっと肩の力を抜いた。

 「模造紙、案内所に持っていこう。玄関の壁に貼って、『準備中の地図』って書いておく」

 「準備中って言葉、けっこう好き」

 瑠奈が、模造紙の端をそっと持ち上げる。琉央がもう一方を支え、二人で慎重に丸めて筒状にした。

 「転ばないようにね」

 会議室を出るとき、颯馬は思わずそう言った。九つの場所で転びそうになった足の感覚が、まだ体に残っている。

 「この地図が転んだら、立て直すの大変だから」

 「だったら、最初から、少しずつ支える仕組みを作ればいい」

 樹佳の言葉を背中で聞きながら、颯馬は模造紙の端をそっと押さえた。九つの場所が一本の線になり、それが「9place 雪杜」という名前と結びついた今、ようやくスタートラインに立てた気がした。

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