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第二十二章「宇都宮市 〜霧の石版と餃子の祈り舞〜」
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轟音のような地下のざわめきが、まだ誰も踏み入れていない領域から這い出してくるようだった。悠生は、大谷資料館の階段を一歩ずつ下りながら、その石造りの空気の重みに眉をしかめた。足元に光るわずかな水滴は、地下にこもった霧の湿気が結露となって滴り落ちている証。見上げた天井から、かすかな鳴き声のように「大谷石切り唄」の一節が残響していた。
「……なんか、こっちは寒いな。下に何があるんだ?」
陽太が後ろから声をかける。声は洞窟のように反響し、低くくぐもって響いた。知里がすぐ隣で手を懐中電灯にあてながら静かに言った。
「聞いたことがある。大谷石を切り出すとき、石工たちは唄を唄ってリズムを取ったって。封印の符号は、たぶんその節回しの中に隠されてるんじゃないかな」
悠生は、レモン牛乳の缶をリュックから取り出してひと口飲んだ。ほんのり甘酸っぱく、喉を潤す味。そのさっぱりとした風味が、沈みがちな彼の心を少しだけ持ち上げた。
宇都宮に着いたときは、想像以上の濃霧に驚かされた。視界は数メートル先でさえぼやけ、駅前のレモン牛乳自販機も、最初は見過ごしてしまいそうだった。空は鉛色に曇り、町全体がしっとりと湿気をまとっていた。餃子ロードの看板も、まるで蜃気楼のように滲んでいた。
そんな中、彼らは餃子の屋台の一つ「勝ちゃん餃子亭」で一息入れた。陽太が焼きたての餃子を皿に盛り、菜月に差し出す。
「これ、俺が焼いた。……たぶん史上最強レベル」
「そんな自信あるなら、まず自分で食べなさいよ」と笑いながらも、菜月は箸を伸ばし、香ばしい焼き目のついた餃子を頬張った。
じゅわっと口いっぱいに広がる肉汁。にんにくとネギの香りが濃厚で、それをレモン牛乳が絶妙に中和していく。
「……なんていうか、バランス、取れてる。意外と」
「俺の餃子に『意外と』は禁止!」
そのやりとりの間に、屋台の老主人がぽつりと語りだした。
「昔な、虹色の石版てのがあったんだ。このあたりの大地の霊力を宿した特別な石でな。大谷の採掘場に安置されてたんだが、ある日ふっと霧の精が現れて、それを持ち去った。そいから、ずっと霧が晴れねえ」
「その霧の精、どんな姿だったんですか?」悠生が身を乗り出した。
「うっすらとした着物姿で、目だけが妙に光ってた。『お前たちの声では届かぬ』って、そんなことを言って消えてったなぁ……」
悠生たちは、次に向かう場所を決めた。
「大谷資料館の地下へ行こう。封印の符号とやらがそこにあるなら、知里の知識と陽太の舌、菜月の観察力、それに俺の……えーと、俺の、なんだろうな」
「お兄ちゃん、たまに大事なこと言うじゃん」と知里が微笑んだ。
「たまに、は余計だって」
霧に包まれた道を、彼らは餃子の香りを残して進んでいく。足元に広がる大谷石の敷石には、古代の紋様のような模様が浮かび、霞の中で蠢いて見える。誰かがこの霧に語りかけ、歌を残しているかのように、空気がゆっくりと波打っていた。
その奥、封印の兆しが見え隠れする暗闇へ向かって、四人はまた一歩を踏み出した。
かんぴょう屋の女将・丸田ふみは、古びた木製の看板の下に立ち、傘もささず霧の中を見つめていた。肩にかかる白い割烹着は湿気にすっかり濡れ、端が重たげに垂れている。菜月がその店先に足を止めると、女将はまるで待っていたかのように静かに口を開いた。
「お前さんたち、石版のことを探しておるんじゃろう?」
悠生と陽太、知里も立ち止まり、うなずく。
「なぜわかるんですか?」悠生が尋ねた。
「大地の霊は、わたしみたいな者にもささやくのさ。『若い風が来る』ってね」
霧の中、女将の目だけが異様に澄んで見えた。その視線の先、店舗奥からゆっくりと古いラジオのような音色が流れ始めた。カセットテープだろうか、それとも――
「これは……歌?」
「かんぴょう流し節よ。乾いた畑にかんぴょうを流して干すとき、うちではこの歌を唄ってきた。だが、本当の意味を知る者は今はもうほとんどおらん」
知里が前に出て、わずかに首をかしげながら口元を動かす。「この節回し、変だ……いや、違う、何か混ざってる……」
「混ざっとるんじゃない。隠してあるのさ。封印の旋律を。あの霧を晴らすには、正しい節と、正しい“調理”が要る」
ふみの言葉に、陽太が反応した。
「調理って……餃子のこと?」
「そうさ。宇都宮餃子は、ただの食いもんじゃない。神様に捧げる“舞”の一部なんだよ」
「……餃子の、舞……?」
言葉の重みに、陽太は真剣な顔でつぶやく。悠生は彼の横顔を見つめながら、その内側で生まれ始めた覚悟のようなものを感じ取った。
女将は小さな紙包みを取り出して菜月に渡す。中には細長いかんぴょうの帯が五枚、まるで祝詞を記した巻物のように丁寧に巻かれている。
「これは『流し節』の節符。これを土に戻すことで、乾いた大地の封印が解ける。だが、最後の試練は――地の底じゃ」
その言葉に全員の心が静かに引き締まった。悠生は荷をまとめ、言った。
「行こう、大谷資料館の最深部へ」
霧がますます濃くなる中、四人は再び坂道を登り、朱塗りの宇都宮二荒山神社の楼門を見上げた。楼門の下には、旅人の無事と健康を祈る幟が濡れながらはためいていた。菜月は楼門に手を添え、そっと目を閉じる。
「フタアラヤマ・カムイ……守ってください。私たち、ちゃんと取り戻します」
彼女の掌が、ほんの少し熱を帯びたような気がした。
そして、地下採掘場の最深部――大谷石の厚い壁に囲まれた空間は、まるで世界から切り離された別の領域のようだった。どこからか唄が聞こえてくる。誰が唄っているのかもわからない、けれど確かに、魂に響く調べだった。
その中央に、霧の精は佇んでいた。
長い黒髪を濡らし、白い着物をまとったその姿は、実体を持たぬはずなのに確かな存在感があった。口元は閉ざされ、眼だけが彼らを見据えている。その双眸は、大谷石そのもののように深く、静かに輝いていた。
「餃子の……祈り舞を」
知里がそっと呟く。
「俺の餃子に、節を――組み合わせるんだ」
陽太は鉄板の上で餃子を焼き始めた。じゅうじゅうと油がはじける音が、唄と交差する。菜月が手を広げ、流し節の符を持ち、まるで糸を紡ぐようにその節を唄いはじめた。
「風よ、晴れよ……この地の霧よ、消えよ……」
悠生は、陽太と菜月をつなぐように立ち、声を張った。
「大谷石の誇りと、宇都宮の香りを! 俺たちはここにいる! 聞け、フタアラヤマ・カムイ!」
霧の精の身体がゆっくりと揺れた。だがそれは怒りではなかった。まるで、応えるように、舞に同調するようにその身体をなびかせる。
やがて、餃子が焼き上がった。香ばしく、熱く、命を宿すように。
その香りが、霧の中に溶け、唄と共に空気を震わせた。
大谷石の壁に光が走る。紋様が浮かび、霧の精の胸元に、虹色の光が灯る。
「ありがとう、風の人々よ……」
かすかな声が、霧の中から届いた。そして、霧の精は静かに空へと昇っていった。
後に残されたのは、虹色の石版。そして、晴れ渡る地下空間に、再び差し込む地上の光だった。
悠生は、手を伸ばして石版を拾い上げた。
その表面に刻まれた紋様は、まるで餃子のひだと同じように、美しく、意味深く――そして、温かかった。
「宇都宮の輝き……手に入れたな」
知里が静かに笑った。
【アイテム:宇都宮市の輝】入手
「……なんか、こっちは寒いな。下に何があるんだ?」
陽太が後ろから声をかける。声は洞窟のように反響し、低くくぐもって響いた。知里がすぐ隣で手を懐中電灯にあてながら静かに言った。
「聞いたことがある。大谷石を切り出すとき、石工たちは唄を唄ってリズムを取ったって。封印の符号は、たぶんその節回しの中に隠されてるんじゃないかな」
悠生は、レモン牛乳の缶をリュックから取り出してひと口飲んだ。ほんのり甘酸っぱく、喉を潤す味。そのさっぱりとした風味が、沈みがちな彼の心を少しだけ持ち上げた。
宇都宮に着いたときは、想像以上の濃霧に驚かされた。視界は数メートル先でさえぼやけ、駅前のレモン牛乳自販機も、最初は見過ごしてしまいそうだった。空は鉛色に曇り、町全体がしっとりと湿気をまとっていた。餃子ロードの看板も、まるで蜃気楼のように滲んでいた。
そんな中、彼らは餃子の屋台の一つ「勝ちゃん餃子亭」で一息入れた。陽太が焼きたての餃子を皿に盛り、菜月に差し出す。
「これ、俺が焼いた。……たぶん史上最強レベル」
「そんな自信あるなら、まず自分で食べなさいよ」と笑いながらも、菜月は箸を伸ばし、香ばしい焼き目のついた餃子を頬張った。
じゅわっと口いっぱいに広がる肉汁。にんにくとネギの香りが濃厚で、それをレモン牛乳が絶妙に中和していく。
「……なんていうか、バランス、取れてる。意外と」
「俺の餃子に『意外と』は禁止!」
そのやりとりの間に、屋台の老主人がぽつりと語りだした。
「昔な、虹色の石版てのがあったんだ。このあたりの大地の霊力を宿した特別な石でな。大谷の採掘場に安置されてたんだが、ある日ふっと霧の精が現れて、それを持ち去った。そいから、ずっと霧が晴れねえ」
「その霧の精、どんな姿だったんですか?」悠生が身を乗り出した。
「うっすらとした着物姿で、目だけが妙に光ってた。『お前たちの声では届かぬ』って、そんなことを言って消えてったなぁ……」
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「お兄ちゃん、たまに大事なこと言うじゃん」と知里が微笑んだ。
「たまに、は余計だって」
霧に包まれた道を、彼らは餃子の香りを残して進んでいく。足元に広がる大谷石の敷石には、古代の紋様のような模様が浮かび、霞の中で蠢いて見える。誰かがこの霧に語りかけ、歌を残しているかのように、空気がゆっくりと波打っていた。
その奥、封印の兆しが見え隠れする暗闇へ向かって、四人はまた一歩を踏み出した。
かんぴょう屋の女将・丸田ふみは、古びた木製の看板の下に立ち、傘もささず霧の中を見つめていた。肩にかかる白い割烹着は湿気にすっかり濡れ、端が重たげに垂れている。菜月がその店先に足を止めると、女将はまるで待っていたかのように静かに口を開いた。
「お前さんたち、石版のことを探しておるんじゃろう?」
悠生と陽太、知里も立ち止まり、うなずく。
「なぜわかるんですか?」悠生が尋ねた。
「大地の霊は、わたしみたいな者にもささやくのさ。『若い風が来る』ってね」
霧の中、女将の目だけが異様に澄んで見えた。その視線の先、店舗奥からゆっくりと古いラジオのような音色が流れ始めた。カセットテープだろうか、それとも――
「これは……歌?」
「かんぴょう流し節よ。乾いた畑にかんぴょうを流して干すとき、うちではこの歌を唄ってきた。だが、本当の意味を知る者は今はもうほとんどおらん」
知里が前に出て、わずかに首をかしげながら口元を動かす。「この節回し、変だ……いや、違う、何か混ざってる……」
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「調理って……餃子のこと?」
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「……餃子の、舞……?」
言葉の重みに、陽太は真剣な顔でつぶやく。悠生は彼の横顔を見つめながら、その内側で生まれ始めた覚悟のようなものを感じ取った。
女将は小さな紙包みを取り出して菜月に渡す。中には細長いかんぴょうの帯が五枚、まるで祝詞を記した巻物のように丁寧に巻かれている。
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その中央に、霧の精は佇んでいた。
長い黒髪を濡らし、白い着物をまとったその姿は、実体を持たぬはずなのに確かな存在感があった。口元は閉ざされ、眼だけが彼らを見据えている。その双眸は、大谷石そのもののように深く、静かに輝いていた。
「餃子の……祈り舞を」
知里がそっと呟く。
「俺の餃子に、節を――組み合わせるんだ」
陽太は鉄板の上で餃子を焼き始めた。じゅうじゅうと油がはじける音が、唄と交差する。菜月が手を広げ、流し節の符を持ち、まるで糸を紡ぐようにその節を唄いはじめた。
「風よ、晴れよ……この地の霧よ、消えよ……」
悠生は、陽太と菜月をつなぐように立ち、声を張った。
「大谷石の誇りと、宇都宮の香りを! 俺たちはここにいる! 聞け、フタアラヤマ・カムイ!」
霧の精の身体がゆっくりと揺れた。だがそれは怒りではなかった。まるで、応えるように、舞に同調するようにその身体をなびかせる。
やがて、餃子が焼き上がった。香ばしく、熱く、命を宿すように。
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大谷石の壁に光が走る。紋様が浮かび、霧の精の胸元に、虹色の光が灯る。
「ありがとう、風の人々よ……」
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後に残されたのは、虹色の石版。そして、晴れ渡る地下空間に、再び差し込む地上の光だった。
悠生は、手を伸ばして石版を拾い上げた。
その表面に刻まれた紋様は、まるで餃子のひだと同じように、美しく、意味深く――そして、温かかった。
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