前作元ランカーの遊戯

結使

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大会情報

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 大会はトーナメント戦でありルールは1vs1で制限時間5分
 対戦ルールは僕が普段やっているランク戦のルールと同じ物
 それにプラスして先に2ポイント(2戦勝利)先取した方が勝ち上がる
 (最低でも2戦、10分~15分)
 時間は掛かるがその分長く白熱した試合が期待出来る、大会でちらほら見るルール
 ルールが書かれていた投稿の下の投稿に大会への参加条件が書いてあった
 それを見る

「……うわぁ、中々とんでもない条件」

 書いてあった参加条件は今作の最高ランク到達者もしくは前作のランカーであった
 このゲームでランカーと呼ばれるのは上位10名までのメンバー
 もう1つの条件である今作の最高ランク到達者も正確な数を知らないけど発売日からの時間からしてそんなに多くないと予想出来る
 その中から参加希望者を募るとなれば集まる人数はかなり少ないと考えられる
 彼らの中には大会に参加する気のない人物や予定が合わない人だって居る

「お茶っ子、神威の投稿見て」
『うん? わかった』

『えっ、何これ凄い条件……よくこんな条件通ったね』
「凄いよね。今作の最高ランクって今何人?」
『わかんない、けどまだそんな居なそう。ランクポイント結構必要だから』

 僕らはランク戦で勝ち続けているがまだまだ最高ランクには届かない
 神威など最高ランクに届いている人も居るが相当やり込んでいないと難しい

「だよね。前作のランカーは10人、いや、一時的にでもランカーになれた人数を入れると……それでも20人とか?」
『多分そのくらい、基本的に上位陣は変動しなかったから10位9位が偶に変わるくらいで』
「これ人集まるの?」
『まぁ、少しでも集まれば良いんじゃない? そもそも大人数は無理だから集まるなら案外良い数かも』
「それは確かに」

 1つの大会にそんな大人数は参加出来ない
 それを考えたら条件が厳しい方が良いのかもしれない
 それに神威は前作のランカーは勿論、強い人の知り合いが多い上、仕事上配信者やプロゲーマーとも関わっている
 下手をすれば神威の知人ばかりになってしまうが実力者の集まりなら良い戦いは期待出来るだろう

『あっ、ちょっと待って』
「どうしたの?」
『神威から連絡来た。大会に参加しないかって』
「やっぱ声掛けてるか」

 お茶っ子は前作ランカー、つまり参加条件を満たしている
 それに今作もランカーを目指している為、そう遠くないうちに今作のランカーに名を連ねるだろう

『どうしようかな』
「予定無ければ参加したら? 賞金も出るでしょ」
『出るって言ってるね。それも神威が出すんだって』
「おぉ、太っ腹ぁ。さすが人気配信者」
『その日は予定無いから参加出来るんだけどね。どうしようかなぁ』
「何か問題あるの?」
『今のままでも行けなくは無いけど大会に出るなら武器が……機体は今ので良いけど』
「武器、あぁ、あの機関銃じゃきついよね」

 最高ランク到達者はレベルも高い。武器の種類は間違いなく多い
 別にレベル低い武器はステータスが低いなんて事は無いがお茶っ子は弾幕を張ることを重視していて機関銃を手放す気は無い
 そうなると現状ではガチ勢集団に勝つのは難しい
 間違いなくその執着が不利になる原因となる

『その日までに新しい武器が間に合うか分からない……』
「いっそ、大会専用で全武器機体解放垢でやりたいよね。それなら完全に差が生まれない」
『それが良い~。あの機関銃じゃ耐久型に弱すぎる』
「連射や弾数は優秀だけどあれは威力がね」
『うーん、まだ時間あるから保留!』
「大会に間に合いそうなら参加すればいいからね」
『ムギィは参加しないの? 前作ランカーの枠で入れるけど』

 お茶っ子の言う通り僕も参加条件は満たしている

「パス、バレちゃうから」

 ただ参加するという事は最低でも神威に僕の正体を明かすという事になる
 その勇気はまだ無いから大会には参加する気は無い
 (今作と前作のランカーだけが参加する大会なら凄い気になる。クロだとバレないのならやりたい)
 強い相手と戦うのは好き、前作でランキングの維持していたのもそうすれば強い相手と戦えるから
 でもバレるリスクがあるので諦める

『そっかぁ』
「だけどその大会は観戦したいな。絶対面白そう」
『分かる。強い人達が集まるから見るのも楽しそうだよね』
「こういう機会でしかランカーのガチ戦闘見れないからね」

 ランク戦に観戦は無いので普段、戦闘を見れるのはミラーして見せて貰ってる時か神威などの配信者の配信を見る時くらい
 大会となればそれが見れる、普段見れない人達の戦いもだ
 それは見逃したくない

 数日、時間がある時にランク戦をやって勝ち続ける
 今のランクは上から3番目のステージ2、ランクの中にステージ1~5までありステージ5の必要ランクポイントを集め終えた後一勝すればランクが上がる
 どんどんレベルを上げていく
 (ええっと、今は……45か長いなぁ)

「お茶っ子、今レベルは何?」
『42! あと2だから大会に間に合う。多分!』
「おぉ、良いね。それで44で解放される機関銃って強いの?」
『うーんとね。確か連射は機関銃の中だと中間よりは高いくらい威力も中間、でもあの武器の強みは射程の長さ、他の機関銃より長い射程で弾幕を張れる』
「それは良さそうだね」

 倉庫を見て解放されてる機関銃を探す、僕は45つまりもう解放出来ている
 (……これだよね)
 機関銃をタップして銃のステータスを確認する
 (なるほど、この値が中間くらいか……おっ、確かに威力ある。機関銃こっちに変えようかな)
 装備欄を開いて機関銃を切り替える

『そう! 変えれば十分勝てる。威力高いから弾幕で溶けるよ~』
「いいね。でも撃ち落とされないようにね。機体はそのまま?」
『それは気を付ける! 機体はちょっと考えたけどこのままで行く。見た目も好きだし速度に妥協はしない!』

 大会の3日前、既に募集は打ち切っていて大会参加メンバーは決まっている
 メンバーが集まり一時的にでも前作ランカーに上がったメンバーなども参加するようだ
 一時的と言っても皆、ランキングに並ぶ強い人達
 お茶っ子もレベル上げが間に合い何とか滑り込んだ
 
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