前作元ランカーの遊戯

結使

文字の大きさ
22 / 34

大会開始

しおりを挟む
「準備万端! あとは待つだけ……そういえば参加人数って何人なんだろ」

 僕は参加人数を知らない
 今ルームに入ってきてる人数を見ると10人居る、まだ開始時間までは時間がある為この後に何人か入ってくるだろう
 (既に10人、結構集まったんだなぁ)

「ルームでも装備は確認出来るんだ。外部部品だけもう少し考えようかな」

 外部部品だけは前作にはなかった装備、何にするか悩みどころである。どれが強いかよりもこの編成においてどれが1番合っているかを考える
 (ブースト速度か距離かな……いや回復速度もありなんだよね。この編成は戦闘に時間かかるから回数が増えるのは相性が良い)
 ブーストの回復速度が上がる事でブースト使用後の使用可能までの時間が短縮される
 この編成はレーザー銃のチャージがある分時間がかかってしまう。つまりほぼ確実に戦闘が長引いてしまう
 戦闘時間が長いほど恩恵が大きい回復速度は時間がかかる編成と相性が良いと考えている

「うーん、よし、回復速度にしよっと」

 開始10分前になった
 参加者は全員予定通りに集まり神威がトーナメント表を発表した。大会の参加人数は16人だった
 既に配信は始まっていてトーナメント表も視聴者に見えている。生配信を多くの人が見に来ている
 配信を確認する。人気とは言え神威の普段の配信にはここまでの数は来ない
 今回多いのは大会だからだろうかコメント欄も賑わっている

『神威1試合目だ』
『配信者は居ないのかな』
『あっ、プロゲーマーは居るな。さすが』
『誰が勝つんだろ。楽しみ』
『クロさん最後だね。神威とぶつかる場合、決勝だ』

「凄い数、やっぱりみんな楽しみなのかなぁ。僕もちゃんと頑張らないと」

 16人だと一回戦が8戦あり優勝までは4戦する必要がある
 (これは大会結構時間かかりそう。えぇっと僕は何処かな。有った16番か。戦う相手は15番のまるにぃ……知らない名前)
 僕は一回戦最後で戦う事になるらしい、つまり出番が来るまでかなり長い
 一勝負が終わるのは早ければ10分以内に終わるが長ければ15分フルになる可能性がある
 強者同士となると互いに削り切れずに時間切れになる事も多い

「あっ、他の人の番号確認しよ。あったあった」

 他の人の番号を確認する。一回戦では当たっていないが2回戦で当たる可能性はある
 確認をしたら神威が2番、お茶っ子が8番、イトさんが9番だった。綺麗に別れている

「この配置だと勝ち続けたら準決勝でイトさんとぶつかるなぁ」

 全員が順調に勝ち続ければ神威とお茶っ子、イトさんと僕が準決勝でぶつかる

『それでは大会一回戦、1試合目を始める。準備は良いな』
『出来てる』

 神威の対戦者がチャットに書き込む

『OK、なら開始だ』

 待機組は試合を観戦出来る、相手は今作の最高ランク到達者らしい
 待機画面に2人の機体が見える
 神威の編成は前作でも使っていた真っ黒で刃のように鋭くスラッとした見た目の機体、機動特化のショットガン二丁、近接特化型
 相手側の機体も黒寄りの色をしているが神威の機体に比べると少しゴッツイ見た目をしている。武器はアサルトライフル二丁、アサルトライフル系統ではあるが左右で武器は違うようだ

「おぉ、インファイターだ。相手は武器編成はテンプレだなぁ。機体の見た目から性能は中距離型の機動寄りかな」

 その時携帯が鳴る
 (電話?誰かな。タイミング……って未来ちゃんだ)
 画面を見ると未来ちゃんからだった。電話に出る

「もしもし」
『もしもしー、試合観戦チャットで会話するのは難しいからさ』
「なるほど、それなら通話アプリの方使おう」

 通話時間が長いと電話料金が高くついてしまう。それは金銭的にきつい、出来れば避けたい

『ならID教える。IDは……』

 IDを教えてもらい登録して電話を切り通話を始める。試合が始まる前に何とか間に合う

「何とか開始には間に合った」
『ギリセーフ』

 そんな事を言っていたら試合が始まった
 距離を取る相手に神威は素早く接近していく、中距離を維持されると神威は負ける。だから接近しないとならない
 もちろん相手もそれに気付いて動いている

『神威あれ使うんだね』
「それだけ本気って事でしょ。でもかなりピーキーだからなぁ」
『あの装備ならわたし凄い有利』
「そうだね。やっぱり機動寄りだけどちょっと遅いなぁ」

 相手の速度が遅い気がする。その分、耐久を上げているのだろう
 速度は遅いが動きは良い。流石最高ランク到達者、僕がいま戦っているランクの相手とは見るからに動きが違う

『耐久維持したタイプだね。でも神威相手に多少耐久があってもね。耐久どのくらいかな』
「うーん、多分40くらいだと思う。流石に40ある相手は接近したとしても攻め切るのきついと思う」
『なんか神威消極的』

 神威の動きを確認する。消極的、確かに未来ちゃんの言う通りそう見える
 接近を試みているが回避優先で下手に攻め込まない
 ショットガンも射程内じゃないのに撃っている

「動きを見てるんじゃない? 今回のルールは2ポイント先取だから」
『なるほどぉ、確かに1回負けても取り返せばいいだけ』

 ランク戦と違い一戦で終わらず最初を取られたとしてもその後に2回勝てばいい
 実際に大会で使われるやり方、一戦目は様子を見て取れたら取る。二戦目から取りに行く
 戦いが進み時間切れになる、体力の減りは神威の方が多く1ポイント目は相手が取った
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

処理中です...