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9. あなたのことしか考えていない
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初めて、休日に玄関で靴を履く。
今日はいよいよ、いよいよだ。
「依(より)ちゃん、準備はいい?」
「うん、大丈夫!」
依と一緒に、初めて外出する。
******************************
依とバス停に向かう。
もう今のこの状況だけで私は嬉しい。
やっと依とお出かけできたんだから。
バス停に着いたらちょうどバスも来たので乗り込む。
車内には子供とお年寄りだけ。
整理券を取って依と後ろの座席に並んで座る。
…よし、これくらいの人の量なら大丈夫そう。
「これからどこに行くの?」
「ひみつ」
今日のデートプランは私が考えた。
依が『もっと外に行きたい』って思えるようにね。
******************************
「水族館!」
「そう」
バスを降りて少し歩くと、魚やイルカのイラストでいっぱいの水族館ゲートに到着。
目をキラキラさせてその建物を眺める依は、最高にかわいい。
水族館はデートの定番。今日は休日だからカップルや家族連ればかり。
これが狙いだ。
私が誰かに見られるだけで、依は怒って私を殺そうとするだろう。
そんないつも通りの展開になってたまるか。
連れがいる人たちなら他人なんて見ない。
仮に誰かが私を見たとしても、その人は依が考えてるような理由で私を見てるわけがない。
依は私のことが好きだから、私が素敵にでも見えるフィルターがかかってるんだろう。
狙い通り、この人の多さでも大丈夫そうだ。
とにかく、目立たないようにしよう。
「さあ、チケット買いに行こう」
「うん!」
絶対にいいデートにしたい。
「カップル割引の料金はこちらです!」
「はい、どうも」
チケットを買って入場する。
「行こう、依ちゃん」
「え!?//」
手を差し出すと依は驚いた。
「手、つなぎたい」
ちょっと意外かも。
依の方が腕とか組みたがると思ったのに。
「は、はい…//」
照れながら私の手を握ってくれた。
やっぱり外に出てきてよかった。
******************************
さて、どこから回ろうかな。
依は何が好きだろう。
「依ちゃん、なに見る?」
「全部!」
「そりゃ全部見るけど…じゃあルート通りに回ってみよう」
「うん!」
なんだか幼いな、依。
「うわ~!おさかないっぱい!!」
水槽にいろんな魚がいる。
エイおっきなぁ~。
おお、ジンベイザメもいる。
私はゆっくり動く大きい生き物が好きだ。
依は、
「青、黄色、緑の魚もいる!!」
色に反応してる。
水槽の中の魚を指さしながら騒いで、ほんと可愛い。
私の方が依のこと一人占めしたくなっちゃう。
「いち、に…いっぱい!!!」
「そうだね」
イワシの大群を数えようとしたのか?
「くらげふわふわ~!さわれるのかな?」
「毒があるから危ないよ」
「へぇ~、糸ちゃん物知り!」
・・・。
「あれぇ?カエルとかイモリもいるの?」
「そうみたいだね。行ってみる?」
「や!」
いや親子か。
依って前から性格が幼かったけど、今はかなり幼稚な反応を示している。
私を傷つけてる時と同じくらい。
「おっきいサメ!!」
「シャチだよ。ほら、依ちゃんのこと見てる」
2頭のシャチが私と依の方を向いて止まっている。
「こんにちは~!」
依が挨拶して手を振った。
そしたら1頭のシャチがクルっと回って白いお腹を見せてきた。
これは…何だ?
「見て~糸ちゃん!シャチがひっくり返っちゃった!!」
「見てる見てる」
「かわい~!シャチ好き!!」
「それは良かった」
ざわざわ・・・・
あ。
周りを見ると、さっきまでガラガラだったシャチの水槽の前に多くの人が来ていた。
依とシャチとのやりとりの一部始終を見られてたのか。
目立ちたくなかったけど、私じゃなくて依が注目されるなら大丈夫か。
私も嬉しいし。
「依ちゃん、そろそろ行こっか」
「はーい。バイバイ、シャチ!」
依がまたシャチに手を振った。
すると今度は2頭ともクルっと回った。
周りにいた人たちが歓声を上げる。
「人気者になっちゃったね、依ちゃん」
「ん?」
「…ん?」
******************************
昼過ぎ。
混雑する時間をさけて、水族館のフードコートに入る。
海鮮丼…はさすがに無いか。
私は定食、依はうどんを注文した。
「依ちゃん、楽しい?」
「うん!とっても!!」
「そっか」
依は本当に楽しそう。
いつも私のことばかり考えてる依が、私以外のことでもちゃんと楽しめてる。
それがわかって安心した。
「水槽を出たらお土産でも買って帰ろうね」
「うん!」
注文したものを食べながら午後の予定を伝える。
本当はロマンチックにディナーなんて考えたけど、
今日は初めての外出だし、いくら順調でも舞い上がらない方がいい。
さもなければ今日も血を流すことになる。
依も疲れてるかもしれないし。
「すんませ~ん」
「相席いいっすか??」
これは…私たちに声をかけてる?
声がした方を見ると、2人の男が膳を持って立っていた。
でも今は昼のピークを過ぎている。
「席なら他に空いてますよ」
そう言ってやったのに、私たちの許可を得ないまま相席してきた。
おい、ちょっと。
依の隣に座るなよ。
「てか今日2人?これから一緒に回ろうよ!」
「何ならこの後カラオケ行こうよ!」
「男2人と女子2人でちょうどいいっしょ!」
依に話しかけるな。
距離が近い。
何か臭い。
「あ」
依の肩に手を置こうとしてる。
殺さなきゃ―――
「ごちそうさま~」
「え」
…ん?
「はやくいこ、糸ちゃん!次はペンギン!!」
「あ、ああ、うん」
依は膳を持ってさっさと片付けに行ってしまった。
・・・。
「え~!つれないな~彼女」
「ちょっと待ってて!秒で食うから一緒に…!」
「あ、そこのお兄…オネエさま方。
彼ら2人で寂しそうなんで、よろしければエスコートを」
「「え?」」
早く依を追いかけたいけど、念のためにこの男たちを足止めしておきたい。
「あっら~ん?」
「きゃっ、やんちゃボーイ2匹発見!」
そこで、偶然見つけた団体のオネエさま方に一か八かで声をかけた。
「いや、俺たちは…」
「さ、一緒に楽しみましょ!」
「ギャー!近寄んなぁ!!」
「安心して?お姉さんたちが楽しませてあ・げ・るっ」
何とか思い通りに事が運ばれた。
「あ!アナタ、ご紹介ありがとっ」
「いえ。それでは」
遠くで響く情けない叫び声を聞きながら、膳を持って依の後を追う。
「依っ」
「あ、糸ちゃん!」
やっと追いついた。
依はすでにペンギンコーナーでペンギンを見ていた。
「見て!飛べない鳥!」
「なんて言い方を」
依は相変わらず楽しそう。
にしても、さっきから何かおかしい。
シャチの時も、フードコートで絡まれた時も。
「向こうにラッコいるよ!」
「うん、行ってみよう」
まるで他の人の声が聞こえてないような、見えてすらいないような…
「カワウソだ~!陸でも動くの速いね!」
「そうだね」
…依には、私とその周りのものしか映っていないんだ。
思えば今日の最初からそうだった。
水族館のチケットを買うときから、依は私が水族館のスタッフと話しているのに気づいていなかった。
なんだよ。
結局、私のことしか見えてないのか。
「依」
「ん?」
「可愛いよ」
「なっ…!//
なにいきなり~// てゆうか、さっきから何で名前呼び捨てなの??」
「あ」
いけない。
「何でもないよ、依ちゃん」
「そう? ねえ、次は何がいるかな?」
依が私の腕を取って聞いてくる。
「アシカがいるよ」
くっついてくる依に寄り添う。
大好きな人と一緒に水槽のアーチをくぐって、デート時間を満喫する。
私が誰かに見られても、誰かと話しても、
依にはそれを認識できない。
これならデートの場所も選び放題だ。
あー本当、外に出ることができてよかった。
依は私のことだけ考えていればいいんだよ。
今日はいよいよ、いよいよだ。
「依(より)ちゃん、準備はいい?」
「うん、大丈夫!」
依と一緒に、初めて外出する。
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依とバス停に向かう。
もう今のこの状況だけで私は嬉しい。
やっと依とお出かけできたんだから。
バス停に着いたらちょうどバスも来たので乗り込む。
車内には子供とお年寄りだけ。
整理券を取って依と後ろの座席に並んで座る。
…よし、これくらいの人の量なら大丈夫そう。
「これからどこに行くの?」
「ひみつ」
今日のデートプランは私が考えた。
依が『もっと外に行きたい』って思えるようにね。
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「水族館!」
「そう」
バスを降りて少し歩くと、魚やイルカのイラストでいっぱいの水族館ゲートに到着。
目をキラキラさせてその建物を眺める依は、最高にかわいい。
水族館はデートの定番。今日は休日だからカップルや家族連ればかり。
これが狙いだ。
私が誰かに見られるだけで、依は怒って私を殺そうとするだろう。
そんないつも通りの展開になってたまるか。
連れがいる人たちなら他人なんて見ない。
仮に誰かが私を見たとしても、その人は依が考えてるような理由で私を見てるわけがない。
依は私のことが好きだから、私が素敵にでも見えるフィルターがかかってるんだろう。
狙い通り、この人の多さでも大丈夫そうだ。
とにかく、目立たないようにしよう。
「さあ、チケット買いに行こう」
「うん!」
絶対にいいデートにしたい。
「カップル割引の料金はこちらです!」
「はい、どうも」
チケットを買って入場する。
「行こう、依ちゃん」
「え!?//」
手を差し出すと依は驚いた。
「手、つなぎたい」
ちょっと意外かも。
依の方が腕とか組みたがると思ったのに。
「は、はい…//」
照れながら私の手を握ってくれた。
やっぱり外に出てきてよかった。
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さて、どこから回ろうかな。
依は何が好きだろう。
「依ちゃん、なに見る?」
「全部!」
「そりゃ全部見るけど…じゃあルート通りに回ってみよう」
「うん!」
なんだか幼いな、依。
「うわ~!おさかないっぱい!!」
水槽にいろんな魚がいる。
エイおっきなぁ~。
おお、ジンベイザメもいる。
私はゆっくり動く大きい生き物が好きだ。
依は、
「青、黄色、緑の魚もいる!!」
色に反応してる。
水槽の中の魚を指さしながら騒いで、ほんと可愛い。
私の方が依のこと一人占めしたくなっちゃう。
「いち、に…いっぱい!!!」
「そうだね」
イワシの大群を数えようとしたのか?
「くらげふわふわ~!さわれるのかな?」
「毒があるから危ないよ」
「へぇ~、糸ちゃん物知り!」
・・・。
「あれぇ?カエルとかイモリもいるの?」
「そうみたいだね。行ってみる?」
「や!」
いや親子か。
依って前から性格が幼かったけど、今はかなり幼稚な反応を示している。
私を傷つけてる時と同じくらい。
「おっきいサメ!!」
「シャチだよ。ほら、依ちゃんのこと見てる」
2頭のシャチが私と依の方を向いて止まっている。
「こんにちは~!」
依が挨拶して手を振った。
そしたら1頭のシャチがクルっと回って白いお腹を見せてきた。
これは…何だ?
「見て~糸ちゃん!シャチがひっくり返っちゃった!!」
「見てる見てる」
「かわい~!シャチ好き!!」
「それは良かった」
ざわざわ・・・・
あ。
周りを見ると、さっきまでガラガラだったシャチの水槽の前に多くの人が来ていた。
依とシャチとのやりとりの一部始終を見られてたのか。
目立ちたくなかったけど、私じゃなくて依が注目されるなら大丈夫か。
私も嬉しいし。
「依ちゃん、そろそろ行こっか」
「はーい。バイバイ、シャチ!」
依がまたシャチに手を振った。
すると今度は2頭ともクルっと回った。
周りにいた人たちが歓声を上げる。
「人気者になっちゃったね、依ちゃん」
「ん?」
「…ん?」
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昼過ぎ。
混雑する時間をさけて、水族館のフードコートに入る。
海鮮丼…はさすがに無いか。
私は定食、依はうどんを注文した。
「依ちゃん、楽しい?」
「うん!とっても!!」
「そっか」
依は本当に楽しそう。
いつも私のことばかり考えてる依が、私以外のことでもちゃんと楽しめてる。
それがわかって安心した。
「水槽を出たらお土産でも買って帰ろうね」
「うん!」
注文したものを食べながら午後の予定を伝える。
本当はロマンチックにディナーなんて考えたけど、
今日は初めての外出だし、いくら順調でも舞い上がらない方がいい。
さもなければ今日も血を流すことになる。
依も疲れてるかもしれないし。
「すんませ~ん」
「相席いいっすか??」
これは…私たちに声をかけてる?
声がした方を見ると、2人の男が膳を持って立っていた。
でも今は昼のピークを過ぎている。
「席なら他に空いてますよ」
そう言ってやったのに、私たちの許可を得ないまま相席してきた。
おい、ちょっと。
依の隣に座るなよ。
「てか今日2人?これから一緒に回ろうよ!」
「何ならこの後カラオケ行こうよ!」
「男2人と女子2人でちょうどいいっしょ!」
依に話しかけるな。
距離が近い。
何か臭い。
「あ」
依の肩に手を置こうとしてる。
殺さなきゃ―――
「ごちそうさま~」
「え」
…ん?
「はやくいこ、糸ちゃん!次はペンギン!!」
「あ、ああ、うん」
依は膳を持ってさっさと片付けに行ってしまった。
・・・。
「え~!つれないな~彼女」
「ちょっと待ってて!秒で食うから一緒に…!」
「あ、そこのお兄…オネエさま方。
彼ら2人で寂しそうなんで、よろしければエスコートを」
「「え?」」
早く依を追いかけたいけど、念のためにこの男たちを足止めしておきたい。
「あっら~ん?」
「きゃっ、やんちゃボーイ2匹発見!」
そこで、偶然見つけた団体のオネエさま方に一か八かで声をかけた。
「いや、俺たちは…」
「さ、一緒に楽しみましょ!」
「ギャー!近寄んなぁ!!」
「安心して?お姉さんたちが楽しませてあ・げ・るっ」
何とか思い通りに事が運ばれた。
「あ!アナタ、ご紹介ありがとっ」
「いえ。それでは」
遠くで響く情けない叫び声を聞きながら、膳を持って依の後を追う。
「依っ」
「あ、糸ちゃん!」
やっと追いついた。
依はすでにペンギンコーナーでペンギンを見ていた。
「見て!飛べない鳥!」
「なんて言い方を」
依は相変わらず楽しそう。
にしても、さっきから何かおかしい。
シャチの時も、フードコートで絡まれた時も。
「向こうにラッコいるよ!」
「うん、行ってみよう」
まるで他の人の声が聞こえてないような、見えてすらいないような…
「カワウソだ~!陸でも動くの速いね!」
「そうだね」
…依には、私とその周りのものしか映っていないんだ。
思えば今日の最初からそうだった。
水族館のチケットを買うときから、依は私が水族館のスタッフと話しているのに気づいていなかった。
なんだよ。
結局、私のことしか見えてないのか。
「依」
「ん?」
「可愛いよ」
「なっ…!//
なにいきなり~// てゆうか、さっきから何で名前呼び捨てなの??」
「あ」
いけない。
「何でもないよ、依ちゃん」
「そう? ねえ、次は何がいるかな?」
依が私の腕を取って聞いてくる。
「アシカがいるよ」
くっついてくる依に寄り添う。
大好きな人と一緒に水槽のアーチをくぐって、デート時間を満喫する。
私が誰かに見られても、誰かと話しても、
依にはそれを認識できない。
これならデートの場所も選び放題だ。
あー本当、外に出ることができてよかった。
依は私のことだけ考えていればいいんだよ。
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