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23. 本来の姿 ― 新婚旅行5日目 ―
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「糸(いと)ちゃーん!こっちこっち~!!」
「待って、依(より)ちゃん」
「ふふっ、捕まえてごら~ん!!」
昼。
南の島の砂浜で、走る依を追いかける。
本来の予定では、もう空港でお土産を買って帰っている頃。
だけど、昨日は大雨だったし、依とたくさんお話したから、
帰国日を1日延長して、もう一度この島の海を楽しむことにした。
「あははっ!」
シャチの水着を身にまとう天使は、羽でもついているんじゃないかと思うくらい軽やかに走る。
「はっ、はぁ」
依、足速すぎ。ここ砂浜だぞ。
「もう、糸ちゃんおそーい!」
依が怒ったふりをして、立ち止まった私に近寄ってくる。
なんでお前がキレてんだよ…
「元 陸上部でしょ?」
「もう運動やってないからね」
「え~?でもアタシより力強いじゃ~ん」
「?」
そんなわけないだろ。
現役で空手をやっているお前より力があるだと?
部活やってた時でも敵わねぇよ。
「あれ…?糸ちゃん、いま周りに人いる?」
依がキョロキョロしながら私にきく。
あの後、依はこうやって周りを確認するようになった。
私といるときは、まだうまく周りの人間を認識できていない。
けど、依なりに意識して気づこうとしてるのは大きな前進だ。
…まあ、お互いさえいればいいんだけどね、私たちは。
さて、息も整ったし、依の質問に答えよう。
「え…」
顔を上げて周りを見ると、人は誰もいなかった。
「…私も認識できなくなった」
**************************
「ごめんね~糸ちゃん!」
依が走りすぎて、人が誰もいない浜辺まで来てしまった。
「大丈夫、また戻ればいいんだから。じゃあ戻りは泳いでこっか」
「うん!」
依と手をつないで海に入る。
楽しい。
ふたりで綺麗な景色を見て、触れて、楽しんでる。
きっと今、私は笑ってる。
「糸ちゃん!見てぇ!」
「?」
泳ぎ始めようとしたら、依が腕を引っ張ってきた。
「タコさん!」
「・・・」
依の手には、小さなタコがいた。
え、なんでタコ…
「かわい~!っひゃあ!?」
「依?!」
依がタコにスミをかけられて真っ黒になった。
そのタコは海に消えていった。
「ふぇ~、いとちゃ~ん…」
「っく、ふふ」
「?」
「っはは!なんだそれ!」
おもしろすぎるだろ!!
笑いが止まらない…!
「も~!糸ちゃん!」
依は真っ黒になったけど、笑ってるのがわかる。
最高だ。
**************************
依は海に潜ってタコにかけられたスミを落とした。
私の笑いもおさまったので、やっと泳いで帰れる。
「よし!じゃあ泳…ご…」
「依?」
そんな時、依が私にもたれかかってきた。
依、顔赤い。しかも熱い。
「糸ちゃ…」
「依、風邪ひいちゃった?」
「ん~」
仕方ない、ホテルに戻ろ―――――
「エッチしよ?」
「・・・」
え、風邪ひいたらそんな気分になるのか?
依が体調崩したところを見たことなかったからわからない。
…まさかとは思うけど、さっきのタコが原因?
「はぁん…いとちゃぁん…」
私が考えてる間に、依は自慰を始めていた。
「依ちゃん、ここ海の上だから危ないよ」
またあのタコが来るかもしれないし、ここで行為をする気もない。
「ぁ、ん…」
聞こえてないな。
私は依を背負って砂浜に戻ることにした。
**************************
「・・・」
「はっはっ…糸ちゃん…!」
木陰がある砂浜まで着いた途端に押し倒された。
やっぱ依の方が圧倒的に強い。
「んんっ」
いつもの依からは想像できないほどの乱暴なキス。
ビリビリビリ
私が着ていたラッシュガードを無理やり引き千切って、
「糸ちゃん…」
私の両手を依の片手だけで拘束されて、
「糸ちゃんのハジメテ、もらっちゃうね?」
力の差を思い知らされて、興奮した。
「あれ、糸ちゃん濡れてる」
「え…」
依がいきなり私の下半身に触れたと思ったら、ソコでクチュクチュという音を出してきた。
「んぅ…!」
「わ、どんどん出てくる。聞こえてる?自分のいやらしい音」
「・・・//」
「糸ちゃん、ツルツルだから触りやす~い」
恥ずかしい。
こんな一方的にされたら…
「わぁ…白いのが出てきたよ?ほら…」
依は私の分泌液を指に絡めて、私の目の前に突き付ける。
「っ///」
「さっきから黙ってばかりだね?でも顔は真っ赤。
糸ちゃんって、わかりやすいんだね」
「・・・//」
「顔に出ない人だと思ったら、こんな時は素直だなんて。
じゃあ、常にエッチしてればいいのかな?
・・・アタシがずぅっと、気持ちよくしてあげるっ」
「ひっ、ああっ!!」
依に耳元でささやかれて、急に快感が込み上げてきて、あっけなく果ててしまった。
うそ、こんな…
「ふふ、イっちゃったねぇ。かわいい、糸ちゃん」
「ぁ…は…//」
・・・
「気持ちよさそうな顔しちゃって…舌、出ちゃってるよ?」
「よりぃ…」
「あー…もしかして壊れちゃった?」
「はぁ、はぁ…」
「犬みたいなポーズまでして…糸ちゃん隠す毛がないから、大事なトコ丸見えだよ?」
・・・
「今までどんなに薬使っても落とせなかったのに、こっちがちょっと攻めるだけでこんなに…
脆いのか、強いのか。いや、すっごく脆いね」
・・・
「足開いて、指で入り口広げて、準備万端なんだね。なにか入れてほしいのかなぁ?」
「へっへっへっ」
「もう人間の言葉わかんないの?もぉ、どこまで可愛くなっちゃうの?」
・・・
「ほっといたら自分で指入れちゃいそうだねぇ。それも面白そうだし、見ててあげよっ」
**************************
翌日、帰りの機内。
依はぐっすり眠ってる。
あの後、依の記憶はすっかりなくなっていた。
帰る前に、あのタコについて現地の人にきいた。
そしたら、あの惨事はやっぱりタコが原因だってことがわかった。
この島のタコを食べたり触れたりスミを浴びたりすると、酒を飲んだ時のように脳がマヒするらしい。
もっと言うと、その人の本性が出てくるそうだ。
つまり、依はずっと私を犯したかったんだ。
服従させたい気持ちもあるんだろう。
じゃあ、私は…?
昨日、初めて依に犯された。
手も足も出ないどころか、思考が停止して、言葉まで話せなくなった。
獣みたいに、身体が勝手に快感を求めて動いていた。
でも、私はタコの影響を受けてない。
記憶も…ちゃんとある。
「私の、本性…」
この旅で、私と依の絆は確かに深まった。
けど、私は依に秘密が増えてしまった。
「待って、依(より)ちゃん」
「ふふっ、捕まえてごら~ん!!」
昼。
南の島の砂浜で、走る依を追いかける。
本来の予定では、もう空港でお土産を買って帰っている頃。
だけど、昨日は大雨だったし、依とたくさんお話したから、
帰国日を1日延長して、もう一度この島の海を楽しむことにした。
「あははっ!」
シャチの水着を身にまとう天使は、羽でもついているんじゃないかと思うくらい軽やかに走る。
「はっ、はぁ」
依、足速すぎ。ここ砂浜だぞ。
「もう、糸ちゃんおそーい!」
依が怒ったふりをして、立ち止まった私に近寄ってくる。
なんでお前がキレてんだよ…
「元 陸上部でしょ?」
「もう運動やってないからね」
「え~?でもアタシより力強いじゃ~ん」
「?」
そんなわけないだろ。
現役で空手をやっているお前より力があるだと?
部活やってた時でも敵わねぇよ。
「あれ…?糸ちゃん、いま周りに人いる?」
依がキョロキョロしながら私にきく。
あの後、依はこうやって周りを確認するようになった。
私といるときは、まだうまく周りの人間を認識できていない。
けど、依なりに意識して気づこうとしてるのは大きな前進だ。
…まあ、お互いさえいればいいんだけどね、私たちは。
さて、息も整ったし、依の質問に答えよう。
「え…」
顔を上げて周りを見ると、人は誰もいなかった。
「…私も認識できなくなった」
**************************
「ごめんね~糸ちゃん!」
依が走りすぎて、人が誰もいない浜辺まで来てしまった。
「大丈夫、また戻ればいいんだから。じゃあ戻りは泳いでこっか」
「うん!」
依と手をつないで海に入る。
楽しい。
ふたりで綺麗な景色を見て、触れて、楽しんでる。
きっと今、私は笑ってる。
「糸ちゃん!見てぇ!」
「?」
泳ぎ始めようとしたら、依が腕を引っ張ってきた。
「タコさん!」
「・・・」
依の手には、小さなタコがいた。
え、なんでタコ…
「かわい~!っひゃあ!?」
「依?!」
依がタコにスミをかけられて真っ黒になった。
そのタコは海に消えていった。
「ふぇ~、いとちゃ~ん…」
「っく、ふふ」
「?」
「っはは!なんだそれ!」
おもしろすぎるだろ!!
笑いが止まらない…!
「も~!糸ちゃん!」
依は真っ黒になったけど、笑ってるのがわかる。
最高だ。
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依は海に潜ってタコにかけられたスミを落とした。
私の笑いもおさまったので、やっと泳いで帰れる。
「よし!じゃあ泳…ご…」
「依?」
そんな時、依が私にもたれかかってきた。
依、顔赤い。しかも熱い。
「糸ちゃ…」
「依、風邪ひいちゃった?」
「ん~」
仕方ない、ホテルに戻ろ―――――
「エッチしよ?」
「・・・」
え、風邪ひいたらそんな気分になるのか?
依が体調崩したところを見たことなかったからわからない。
…まさかとは思うけど、さっきのタコが原因?
「はぁん…いとちゃぁん…」
私が考えてる間に、依は自慰を始めていた。
「依ちゃん、ここ海の上だから危ないよ」
またあのタコが来るかもしれないし、ここで行為をする気もない。
「ぁ、ん…」
聞こえてないな。
私は依を背負って砂浜に戻ることにした。
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「・・・」
「はっはっ…糸ちゃん…!」
木陰がある砂浜まで着いた途端に押し倒された。
やっぱ依の方が圧倒的に強い。
「んんっ」
いつもの依からは想像できないほどの乱暴なキス。
ビリビリビリ
私が着ていたラッシュガードを無理やり引き千切って、
「糸ちゃん…」
私の両手を依の片手だけで拘束されて、
「糸ちゃんのハジメテ、もらっちゃうね?」
力の差を思い知らされて、興奮した。
「あれ、糸ちゃん濡れてる」
「え…」
依がいきなり私の下半身に触れたと思ったら、ソコでクチュクチュという音を出してきた。
「んぅ…!」
「わ、どんどん出てくる。聞こえてる?自分のいやらしい音」
「・・・//」
「糸ちゃん、ツルツルだから触りやす~い」
恥ずかしい。
こんな一方的にされたら…
「わぁ…白いのが出てきたよ?ほら…」
依は私の分泌液を指に絡めて、私の目の前に突き付ける。
「っ///」
「さっきから黙ってばかりだね?でも顔は真っ赤。
糸ちゃんって、わかりやすいんだね」
「・・・//」
「顔に出ない人だと思ったら、こんな時は素直だなんて。
じゃあ、常にエッチしてればいいのかな?
・・・アタシがずぅっと、気持ちよくしてあげるっ」
「ひっ、ああっ!!」
依に耳元でささやかれて、急に快感が込み上げてきて、あっけなく果ててしまった。
うそ、こんな…
「ふふ、イっちゃったねぇ。かわいい、糸ちゃん」
「ぁ…は…//」
・・・
「気持ちよさそうな顔しちゃって…舌、出ちゃってるよ?」
「よりぃ…」
「あー…もしかして壊れちゃった?」
「はぁ、はぁ…」
「犬みたいなポーズまでして…糸ちゃん隠す毛がないから、大事なトコ丸見えだよ?」
・・・
「今までどんなに薬使っても落とせなかったのに、こっちがちょっと攻めるだけでこんなに…
脆いのか、強いのか。いや、すっごく脆いね」
・・・
「足開いて、指で入り口広げて、準備万端なんだね。なにか入れてほしいのかなぁ?」
「へっへっへっ」
「もう人間の言葉わかんないの?もぉ、どこまで可愛くなっちゃうの?」
・・・
「ほっといたら自分で指入れちゃいそうだねぇ。それも面白そうだし、見ててあげよっ」
**************************
翌日、帰りの機内。
依はぐっすり眠ってる。
あの後、依の記憶はすっかりなくなっていた。
帰る前に、あのタコについて現地の人にきいた。
そしたら、あの惨事はやっぱりタコが原因だってことがわかった。
この島のタコを食べたり触れたりスミを浴びたりすると、酒を飲んだ時のように脳がマヒするらしい。
もっと言うと、その人の本性が出てくるそうだ。
つまり、依はずっと私を犯したかったんだ。
服従させたい気持ちもあるんだろう。
じゃあ、私は…?
昨日、初めて依に犯された。
手も足も出ないどころか、思考が停止して、言葉まで話せなくなった。
獣みたいに、身体が勝手に快感を求めて動いていた。
でも、私はタコの影響を受けてない。
記憶も…ちゃんとある。
「私の、本性…」
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けど、私は依に秘密が増えてしまった。
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