酷い召還されたけど、今は溺愛されて、幸せです!

toranon

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恐怖の再会と恋の相談1

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 今日は、食堂で使う食料品のお使い。メンバーは、ロー、私、調理担当のミル。
 ミルは、小柄な可愛い女の子。でも、グレイブ団にいるから、もちろん強い。暗殺系らしいけど、この可愛い見た目からは信じられない。
 私はいつも通り、男の子の姿で、ローに抱っこされている。
 
「ねぇ、ユーリ。大人の男に変身してくれないかな?」

 男の子は良くあるけど、大人は無い。面白そう、やってみよう!ローに降ろしてもらい、

「『変身』こんな感じ?」

 いつもの男の子を、そのまま大人にした姿をイメージした。声も低くなって、何か変な感じ。

「ユーリ、すごく格好良い!好みのタイプ!私と付き合ってー!」

 ミルが腕にしがみつくから、柔らかい胸が当たってるんだけど。何か良い匂いもするし。あ~、惚れちゃうかもしれない…。
 ミルの魅力に落ちかけてると、ローがミルの頭を掴んだ。

「おい、ミル!ユーリは俺のだ。さっさと離せ。」
「はぁ~?私が仲良くしても良いでしょ~。」

 目付きが鋭く、ローに殺気を放つミルは、確かに暗殺系っぽかった。ちょっと怖いかも…。ミルは、私の身体が少し震えたのを察知して、元の可愛い女の子に戻った。

「ユーリ、こんな奴放っておいて、お店に行こうね~。」

 ミルに腕をグイグイ引っ張られて、どんどん進んで行く。止まりたくても、ビクともしない。ローは、怖い顔で後ろからついてきた。

「あ、ここだよ。この店は野菜が新鮮で、管理もしっかりしてるから、安心なの。」

 そう言うと、ミルはパッと腕を離して、食材選びに集中した。前に聞いたら、この時に品質、献立とか色々考えてるんだってさ。真剣なミルを、頬を緩ませながら見ていたら、ローに腕を引っ張られた。

「ユーリ、子どもの姿に戻れ。ミルに遊ばれるぞ。」

 私は遊ばれても良いんだけど…。なんて不純な事考えてたら、ローに睨まれた。考えてる事バレバレ…?

「『変身』ごめんなさい。」

 男の子の姿になって、怒ってるローに誤った。ローは私を抱き上げて、

「ユーリに怒ってるわけじゃない。あのな、さっきの姿だと、いらないトラブルに巻き込まれそうだったんだよ。」

 何かあったのかな?分からず首を傾げると、

「周りの女達が、もれなくユーリを見つめていたんだ。中には犯罪紛いの方法で、男を捕まえようとする女もいる、気をつけて欲しい。団長がどこに行っても、よく狙わるからな…。色んな手を使ってくるから、中々に怖いぞ。」

「あ~、団長イケメンだよね。それだと、外出ると寄って来るんでしょ?相手するの大変そう。」

 想像したら、女の人達に囲まれてる様子が思い浮かんだ。こ、怖過ぎる…。

「団長は、普段は隠蔽使って、広めに結界も張ってるから、問題ないんだ。ただ、公式的な場所に行くと、隠蔽使えないからな。下手すると地獄になる。」
「地獄!?そんなに女の人達怖いの!?」

 ローはうんざりしたような表情で、

「いや、団長がな。まぁ、女達のせいでもあるが、団長がキレると魔力をわざと暴走させて、会場を破壊したりするんだ。それを止めるのも大変で、地獄なんだよ。」

 そっか、団長の次に強いのローだから、そうなると毎回止める羽目になるんだね…。
 ローは、その時の事を思い出して、溜め息を吐いた。
 私も魔力量多いから、役に立つかも。

「これからは私も、団長止めるの手伝うからね!」

 ローは、笑顔で私の頭をポンポンした。

「ユーリ~、あれ?戻っちゃったの?残念…。あ、買った食材しまって~。」
「ミル、トラブルになりそうだから、ごめんね。『収納』」

 たくさん積まれた野菜を収納に入れた。今日は荷物要員なのよね。
 次は向かいの肉屋に行き、ミルは集中モードに。
 暇だな~と、ローの髪を少しいじっていた時だった。

「おや?ロー、久しぶりですね。」

 聞き覚えのある声が聞こえ、ローにしがみついた。顔をローの胸にうずめて、見えない様にした。

「ああ、そうだな。何か用か?」

 心なしか、ローの声が低い気がする。

「用は無いですよ。会ったから、挨拶でもしようかと思いまして。あぁ、しいて言うなら、手合わせをお願いしたいんですが。」
「まだ諦めてないのかよ。面倒だからやらないぞ。」

 ローは、わざとらしく、はぁーっと長い溜め息を吐いた。

「機会があれば、で良いですよ。ところでその子は?」

 思わず、ビクっと反応してしまった。

「この子は最近仲間になった。人見知りで、俺に懐いてるから、俺が世話してる。」
「そうですか…。その子の名前は?」

 ジロジロと見られてるような感じがする…。ローの服をギュッと握った。

「名前、教えてやるか?」

 捕まるかもしれないから、どんな事も知られたくない。ローの胸に顔をつけたまま、首を横に振った。

「嫌だってさ、残念だな。」
「そうですね、今度会ったらまた聞きます。その時は是非、手合わせお願いしますよ。」
「気が向いたらな。」

 ようやく男は去り、ホッとして身体から力が抜けた。短い時間に、冷や汗をビッショリとかいた。

「ユーリ、あいつは騎士団の団長なんだが、知ってるのか?」
「うん。お城で、あの人に捕まりそうになったの。腕を掴まれたり、追いかけられたりしたから、すごく怖かった。」

 保護されていても、捕まってしまったらきっと、殺される。

「俺がユーリを守るから、大丈夫だぞ。」

 いつの間にか震えていた私の背中を、ローが優しく擦ってくれた。ローが居るなら、本当に大丈夫な気がする。

「もう大丈夫だよ。ありがとう。」
「ああ。」

 ローにお礼を言って、首に抱きついた。

「も~イチャイチャずるい!私にもユーリちょうだい!」

 ミルが肉の購入を終えて、呼びに来た。

「俺のだ、やらん。」
「ったく、ご飯がどうなっても知らないからね!ユーリ、お肉お願いね。」
「うん、『収納』」

 大量の、種類も豊富なお肉を収納に入れた。

「団員達肉好きだから、メニューも買い出しも、大変なのよね~。」

 ミルは頬に手を当てて、溜め息をついた。そんな姿も可愛いかった。
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