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第4章 青い竜の村
69話 契約書
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「ねえ、ゴーヴァン。アナタだけで背負う必要はないのよ。
ワタシにも手伝えることがあるはずよ」
「オッサン、何でもカンタンにはいはい言っちゃダメだろ」
「でもルクレツィアの手伝いすりゃ、義兄さんと姉さんが借金を背負う必要はねえんだろ」
「何言ってるの、私達は家族じゃない。辛いことをアナタ一人で背負う必要はないの。
せっかくみんな一緒にいられるに、一人になるようなことを言わないで」
応接室ってところに通されたオレたち家族とカルロは、部屋の中の椅子に座ってルクレツィアが来るのを待っていた。
レーテだけが部屋の外だ。
トビラを叩く音が聞こえる
「やあ、待たせたな。契約書を作るのにダネルが煩くて煩くて」
「あんな、ルクレツィアに従うこと、なんて一文だけの契約書ありえないでしょう。
真面目にやってください真面目に」
扉を開けてルクレツィアと、何か荷物を持ったダネルが入ってくる。
ルクレツィアの手には何枚かの紙が握られていた。
「まずはカルロ君、君の雇用契約だ。
ダネルもいずれ卒業していなくなってしまうからな、それまでに彼にやってもらっていることを覚えて、代わりにやって欲しい」
「教授、僕は教授の秘書じゃありません。ただの一学生です」
「えー、別にいいだろ。今まであれこれと手伝ってくれたんだから」
ダネルが大きなため息をこぼす。
「シアラ君、と言ったかな。君には私の家で家政婦として働いて欲しい。
恥ずかしい話、私は身の回りのことは全く出来なくてね。家も物置を通り越してゴミ屋敷に近い状態だ。
私の家に君達家族は住んで構わないから、まずは上手く片付けてくれ」
「えっと、ゴミ屋敷っていうのは、どういう意味なんですか?」
「それはこのあと私の家に案内させるから自分で確認してくれ。
ダネル、私の家の場所、覚えてるよな」
「何度も届け物に行かされたり物を探しに行かされましたからね。覚えたくもなくても覚えました」
またダネルが大きなため息をこぼす。
コイツため息ばっかりだな。
「で、最後。ゴーヴァン君、君には私の研究、というか発明のための助手をしてもらう。
必要なら魔獣相手に戦ってもらうことにもなるが、問題ないかな?」
「オウ、魔獣相手に戦えばいいってんなら、いくらだって叩き切ってやる」
「それじゃ困るな。私が作ったものを使って魔獣と戦ってもらうんだ。普段はそれの調整と練習をして欲しい」
「調整? 練習? そりゃどういうことすりゃいいだ?」
「それに関しては現物を見ながら説明しよう。
ダネル、見せてやってくれ」
ルクレツィアの言葉を受けて、ダネルが持っていた荷物の中身を机の上に置く。
筒だった。
姉さんの指が入るか入らないか程度の筒の片側が持ち手のようになっていて、長さはオレの腕より短い。
何ていうか、筒だ。
「これは今、私が古い文献を元に開発している道具でな。
魔力というものは、魔術士でなくても体内を循環し存在する。その魔力を矢に変えて撃ち出す道具、そう考えてくれ」
「触っても大丈夫だぞ。今は使えないように魔晶石を抜いてあるからな」
触ってもいいと言われたので、持ち手を持って持ち上げて見る。
金属で出来ているのは筒の部分だけで、持ち手部分は木で出来ていた。
剣に比べりゃずっと軽いし、これで矢を撃てると言われても、何が何やらでさっぱりだ。
「詳しい使い方は契約書にサインをしてくれれば教える。
もっともカルロ君は通常の雇用だが、君とシアラ君は私への借金返済があることを忘れないでくれ」
なんかコイツ、借金て言葉をやたら言いたがるな。
「それぞれ給与として毎月末に払う金額は契約書に書いてある。
今の世間相場に合わせたから低くはないと思うが、金額に文句あれば言ってくれ、今なら一考するぞ」
そんなこと言われてもオレは字も読めなけりゃ、どの程度の金もらうのが丁度いいのかも分からねえ。
目の前の紙を見ても何がなんだかさっぱりだ。
「あのさ、これ、本当に毎月もらえるの?」
「カルロ、オメェ字読めねえんじゃ狩ったか?」
「字は読めないけど、カンタンな計算はできるし数字なら分かるよ。
仕事して金もらうのにこまるから、これだけは自分で覚えたんだ」
へぇ、たいしたもんだ。
「カルロ君の給与に関しては現在この街で同等の仕事を行う場合の平均金額を記載しました。
教授の支払い能力は問題ないので安心してください」
「おれ、日雇いの仕事しかしたことなかったけど、一ヶ月毎日働くとこんなにもらえるもんだったの?」
「毎日? いやいや、私が休みの日は君の仕事はないぞ。その日は休んでくれ」
カルロが目をまん丸にしてルクレツィアを見ている。
おいおい、コイツ尾まで振ってるけどそんなに凄いことなのか?
「ごめんなさい。私、字がわからないから何が書いてあるのかわからないのだけれど」
「シアラさんの契約書は仕事の内容と給与、借金の返済に関して書かれています。
給与は記載された金額が毎月末に満額支払われます。
教授への返済に関してはその金額の中から支払える額を支払ってください。
三ヶ月間は街での生活と物価になれるために返済はなくても構わない旨が書かれています。
詳しい内容についてはサインをする前に僕が読み上げます」
ああ、書いてあることはちゃんと教えてくれるのか。
なら大丈夫だな。
「で、私にとっていちばん大事なのは君、ゴーヴァン君だ。
君がいま手に持っている道具、魔砲、と仮称しているんだが、それの運用試験をしてもらう」
「ゴーヴァンの契約書だけは二人と内容が違う。
お前の場合、給与は支払われるがその四割を毎月返済に当ててもらう旨が書かれている」
「四割って、どのくらいなんだ」
「半分より少ないくらいだよ。オッサンだけもらえる額少ないし、ここから四割持っていかれたらほとんど残らなくない?」
え? オレだけそんなに少ないのか?
「全く返済がないのも私としてあれなんで、君は返済のために身を粉にして働いて欲しい。なぁに、魔砲の特許さえ取ってしまえば後は気楽なものだ。
シアラ君の給与に関しては、君達家族の生活費だからな。少なければ少ないで困るだろ?」
何ていうかニコニコ笑ってるんだが、コイツ腹の中じゃ何考えてるんだか分からねえ顔してるな。
姉さんやアズに何かしようってんなら、タダじゃ置かねえぞ。
「ところで君達、共通語の読み書きは……出来ないみたいだな。
ダネル、一人ずつ契約書を読んでやってくれ」
「わかりました。じゃあカルロ君から」
そう言ってカルロの分から契約書とやらを読んでいくが要するに、カルロと姉さんはルクレツィアの下働きを、オレはルクレツィアがやろうとしていることの手伝いをするってことだった。
オレが一番面倒くさそうなことをやらされるんだな、てことまでは理解した。
「契約書の内容を理解できたら、サインを頼む。
特殊契約用の魔術用紙使ってるから、文字が書けないなら血判でも大丈夫だぞ。
あと契約書は一枚は私が、もう一枚は君達が持っておくものだ。
もしなくなったら君ら家族は借金しか残らなくなるから、気を付けて保管してくれ」
本当に、借金て言葉好きだなコイツ。
ワタシにも手伝えることがあるはずよ」
「オッサン、何でもカンタンにはいはい言っちゃダメだろ」
「でもルクレツィアの手伝いすりゃ、義兄さんと姉さんが借金を背負う必要はねえんだろ」
「何言ってるの、私達は家族じゃない。辛いことをアナタ一人で背負う必要はないの。
せっかくみんな一緒にいられるに、一人になるようなことを言わないで」
応接室ってところに通されたオレたち家族とカルロは、部屋の中の椅子に座ってルクレツィアが来るのを待っていた。
レーテだけが部屋の外だ。
トビラを叩く音が聞こえる
「やあ、待たせたな。契約書を作るのにダネルが煩くて煩くて」
「あんな、ルクレツィアに従うこと、なんて一文だけの契約書ありえないでしょう。
真面目にやってください真面目に」
扉を開けてルクレツィアと、何か荷物を持ったダネルが入ってくる。
ルクレツィアの手には何枚かの紙が握られていた。
「まずはカルロ君、君の雇用契約だ。
ダネルもいずれ卒業していなくなってしまうからな、それまでに彼にやってもらっていることを覚えて、代わりにやって欲しい」
「教授、僕は教授の秘書じゃありません。ただの一学生です」
「えー、別にいいだろ。今まであれこれと手伝ってくれたんだから」
ダネルが大きなため息をこぼす。
「シアラ君、と言ったかな。君には私の家で家政婦として働いて欲しい。
恥ずかしい話、私は身の回りのことは全く出来なくてね。家も物置を通り越してゴミ屋敷に近い状態だ。
私の家に君達家族は住んで構わないから、まずは上手く片付けてくれ」
「えっと、ゴミ屋敷っていうのは、どういう意味なんですか?」
「それはこのあと私の家に案内させるから自分で確認してくれ。
ダネル、私の家の場所、覚えてるよな」
「何度も届け物に行かされたり物を探しに行かされましたからね。覚えたくもなくても覚えました」
またダネルが大きなため息をこぼす。
コイツため息ばっかりだな。
「で、最後。ゴーヴァン君、君には私の研究、というか発明のための助手をしてもらう。
必要なら魔獣相手に戦ってもらうことにもなるが、問題ないかな?」
「オウ、魔獣相手に戦えばいいってんなら、いくらだって叩き切ってやる」
「それじゃ困るな。私が作ったものを使って魔獣と戦ってもらうんだ。普段はそれの調整と練習をして欲しい」
「調整? 練習? そりゃどういうことすりゃいいだ?」
「それに関しては現物を見ながら説明しよう。
ダネル、見せてやってくれ」
ルクレツィアの言葉を受けて、ダネルが持っていた荷物の中身を机の上に置く。
筒だった。
姉さんの指が入るか入らないか程度の筒の片側が持ち手のようになっていて、長さはオレの腕より短い。
何ていうか、筒だ。
「これは今、私が古い文献を元に開発している道具でな。
魔力というものは、魔術士でなくても体内を循環し存在する。その魔力を矢に変えて撃ち出す道具、そう考えてくれ」
「触っても大丈夫だぞ。今は使えないように魔晶石を抜いてあるからな」
触ってもいいと言われたので、持ち手を持って持ち上げて見る。
金属で出来ているのは筒の部分だけで、持ち手部分は木で出来ていた。
剣に比べりゃずっと軽いし、これで矢を撃てると言われても、何が何やらでさっぱりだ。
「詳しい使い方は契約書にサインをしてくれれば教える。
もっともカルロ君は通常の雇用だが、君とシアラ君は私への借金返済があることを忘れないでくれ」
なんかコイツ、借金て言葉をやたら言いたがるな。
「それぞれ給与として毎月末に払う金額は契約書に書いてある。
今の世間相場に合わせたから低くはないと思うが、金額に文句あれば言ってくれ、今なら一考するぞ」
そんなこと言われてもオレは字も読めなけりゃ、どの程度の金もらうのが丁度いいのかも分からねえ。
目の前の紙を見ても何がなんだかさっぱりだ。
「あのさ、これ、本当に毎月もらえるの?」
「カルロ、オメェ字読めねえんじゃ狩ったか?」
「字は読めないけど、カンタンな計算はできるし数字なら分かるよ。
仕事して金もらうのにこまるから、これだけは自分で覚えたんだ」
へぇ、たいしたもんだ。
「カルロ君の給与に関しては現在この街で同等の仕事を行う場合の平均金額を記載しました。
教授の支払い能力は問題ないので安心してください」
「おれ、日雇いの仕事しかしたことなかったけど、一ヶ月毎日働くとこんなにもらえるもんだったの?」
「毎日? いやいや、私が休みの日は君の仕事はないぞ。その日は休んでくれ」
カルロが目をまん丸にしてルクレツィアを見ている。
おいおい、コイツ尾まで振ってるけどそんなに凄いことなのか?
「ごめんなさい。私、字がわからないから何が書いてあるのかわからないのだけれど」
「シアラさんの契約書は仕事の内容と給与、借金の返済に関して書かれています。
給与は記載された金額が毎月末に満額支払われます。
教授への返済に関してはその金額の中から支払える額を支払ってください。
三ヶ月間は街での生活と物価になれるために返済はなくても構わない旨が書かれています。
詳しい内容についてはサインをする前に僕が読み上げます」
ああ、書いてあることはちゃんと教えてくれるのか。
なら大丈夫だな。
「で、私にとっていちばん大事なのは君、ゴーヴァン君だ。
君がいま手に持っている道具、魔砲、と仮称しているんだが、それの運用試験をしてもらう」
「ゴーヴァンの契約書だけは二人と内容が違う。
お前の場合、給与は支払われるがその四割を毎月返済に当ててもらう旨が書かれている」
「四割って、どのくらいなんだ」
「半分より少ないくらいだよ。オッサンだけもらえる額少ないし、ここから四割持っていかれたらほとんど残らなくない?」
え? オレだけそんなに少ないのか?
「全く返済がないのも私としてあれなんで、君は返済のために身を粉にして働いて欲しい。なぁに、魔砲の特許さえ取ってしまえば後は気楽なものだ。
シアラ君の給与に関しては、君達家族の生活費だからな。少なければ少ないで困るだろ?」
何ていうかニコニコ笑ってるんだが、コイツ腹の中じゃ何考えてるんだか分からねえ顔してるな。
姉さんやアズに何かしようってんなら、タダじゃ置かねえぞ。
「ところで君達、共通語の読み書きは……出来ないみたいだな。
ダネル、一人ずつ契約書を読んでやってくれ」
「わかりました。じゃあカルロ君から」
そう言ってカルロの分から契約書とやらを読んでいくが要するに、カルロと姉さんはルクレツィアの下働きを、オレはルクレツィアがやろうとしていることの手伝いをするってことだった。
オレが一番面倒くさそうなことをやらされるんだな、てことまでは理解した。
「契約書の内容を理解できたら、サインを頼む。
特殊契約用の魔術用紙使ってるから、文字が書けないなら血判でも大丈夫だぞ。
あと契約書は一枚は私が、もう一枚は君達が持っておくものだ。
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