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第3話 悪役令嬢フィリア・メンブルム
悪役令嬢フィリア・メンブルムとして目覚めてから、メンブルム領で十日間。
王都への移動に五日間。
さらに王都の屋敷に落ち着いてから五日目の今日———
異世界とは言え二十日も過ごせば、さすがに俺も身体と環境に順応してきた。
「フィリア、もっと食べなさい。明日はいよいよノーティオ魔法学園に入学だからね」
「もう十分ですわ、お父様」
昼食に大量の肉を盛った皿をグイグイ押し付けて来るのが、ウィルガ・メンブルム侯爵。
フィリア(現状は俺)の父親だ。
小太りで『小さいおっさん』と言いたくなるような、威厳より愛嬌に全振りしたようなタイプで、家族を溺愛している。
「……ねえ、あなた。どうしてもフィリアは学園に行かなくてはいけないの?」
ほうっと息を吐き、母親のミルレはフォークを置いた。
こちらはルネサンス期の名画のような、おっとりした豊満な美熟女だ。
「何も案ずることはないよ、ミルレ。貴族としての義務を一年間果たして来るだけなんだから」
ウィルガは妻の手を取り、安心させるように言う。
「それは分かっているの……でも、あそこは魔力の強さが全てよ。私も魔力がある方じゃなかったから、肩身の狭い思いをしたわ」
「私も同じだ。いや、メンブルム家の人間は代々魔力がとても弱い。魔物討伐なんて出来るわけがない」
「そうよ、だから魔力が弱いフィリアが通うなんて、なおさら危険だわ!」
ノーティオ魔法学園——乙女ゲーム『空の彼方、刻の狭間でキミと…』の舞台であり、明日から俺——フィリアが生活をする場所だ。
伝説の魔法使いの名前を冠したその学園は、学園と言っても専門学校のような一年制で、カリキュラムも魔力の制御と使用に特化している。
学園の長い歴史の中では三年制だったこともあるようだが、昨今の魔物出現増加に伴い短縮されたと言う。
魔物に対抗し得る唯一の力、魔力を持つ貴族——稀に平民でも存在するが——に課された義務だ。
うん。これは全部ゲームの設定と、フィリアの記憶から得た情報だ。
この二十日間で分かったことは、フィリアの身体の中に彼女の記憶と知識はあれど、肝心の彼女の心が見当たらないということ。
口調や一人称の制限はあるが、今この身体の意識の主体は完全に俺だ。
……………………。
……しかし、なんだ。
異世界転生モノのアニメは生前よく観てたけど……実際経験すると間借り感がハンパないな。
この世界そのものがゲームというフィクションであっても、他人の身体なんだから、出来れば彼女に返してやりたい。
その方法はまったく思いつかないけど……。
「魔力の弱さでフィリアを侮る者は確かにいるだろう」
「そんな場所にフィリアを行かせたくないわ!」
俺の苦悩をよそに、両親の会話は続く。
「それが何だ。こちらはアルカ王国の——いや、アウローラ大陸の食糧庫メンブルムだ。かつて我が一族は魔物討伐の功績なしと見なされ、爵位と領地を失った。その結果、天候不順と災害で国中の作物が実らず、国民の三分の一が餓死するに至った。不作だったのは、後にも先にもメンブルム家が領地を追われたその年だけだ」
「まあ! だったら、そんな輩には言ってやればいいわね。『あなたに食べさせるメンブルム産の穀物はありません』って!」
「その通り! それに私の学園生活はむしろ薔薇色だったよ」
「あら、何故かしら?」
「ミルレ、君という花を見つけたからさ」
「まあ嫌だ! あなたったら、本当に昔から口がお上手なんだから!」
「心外だな。私は本当のことしか言わないよ」
「はああああ…」
放っておいたら家族をもう一人増やしそうな勢いでイチャつく父母に、賢い弟のリベルはクソでか溜息で水を差す。
「姉様、八年後には僕も入学するのですから、くれぐれもメンブルム家の家名を傷つけるような真似はしないでくださいよ」
八年後も語り継がれるやらかしとは。
十歳という年齢に見合った可愛い容姿に、釣り合わない大人びた言動をするのは、フィリアの弟リベルだ。
「姉様は考えなしに行動するきらいがあります。痛い思いをするのは姉様なのだから、気をつけてくださいね」
生意気ではあるが、言葉の端々には姉への気遣いが見える。
姉弟仲は悪くないのだろう。
「そうね。リベルの言う通り、気をつけますわ」
「!? 姉様が僕の言うことを素直に聞くなんて、まだ本調子ではないのでは!?」
姉によく似た金色の瞳を大きく見開いてアタフタしている。
なるほど、この姉弟の普段の関係性がよく分かった。
フィリアの家族はゲーム中では出てこなかったが、彼等を見ているとフィリアが悪役令嬢に徹するキャラになれなかったのも納得だ。
実際の貴族とか、俺は知らない。
知らないけれど、メンブルム侯爵家の食卓は騒々しくも暖かい空気に満ちている。
生前の俺の家族構成も姉弟と兄妹の違いはあれど、両親と子供二人の四人だった。
その形態は、随分前に壊れてしまったけれど……。
「フィリア。学園には、騎士団員を獲得しに行くぐらいのつもりで行けばいい」
「それがいいわ。お給金はうちが一番高いのだから、家督を継がない子が狙い目ね!」
束の間の物思いは、現両親の呑気な会話で霧散した。
「母様、噂では平民でありながら、殿下と張り合えるほどの魔力の持ち主が入学したと……」
「私も聞いたわ。しかも女の子らしいの! 卒業後うちに来て、フィリアの警護に就いてくれないかしら」
平民で強大な魔力持ち——ゲームのヒロイン、デフォルト名『クレア』のことだ。
今後の運命がゲームと同じなら、俺はどうなってしまうんだろう?
そもそもゲームでは入学式当日に「あなたが平民特別枠のクレアさんね。身の程をわきまえたらいかがかしら?」と悪役令嬢ムーブをかました後、見事にすっ転んでヒロインに助け起こされてる。
もちろん俺自身はそんなことを言うつもりはない。
ヒロインにわざわざ突っかかる理由もないしな。
気がかりは、すでに入学式が終わっているということだ。
両親と弟が俺の身体を心配して、入学式含めて三日休んでしまっている。
仲良しグループが出来るのに、十分すぎる時間だ。
三日間の不在は学園でのボッチ生活を決定しかねない。
「入る前から気が重いですわ……」
「ハハッ、フィリア、大事なことを忘れているぞ。入学すれば毎日」
「失礼します、旦那様」
陽気な父の声を、冷静なメイドのリトの声が遮る。
「ディエス殿下の使者がおいでです」
「おお、噂をすれば!」
「!?」
俺は敢えて忘れていたことを思い出した。
俺——フィリアは、アルカ王国の王子ディエス・パルマの婚約者だったことを!
王都への移動に五日間。
さらに王都の屋敷に落ち着いてから五日目の今日———
異世界とは言え二十日も過ごせば、さすがに俺も身体と環境に順応してきた。
「フィリア、もっと食べなさい。明日はいよいよノーティオ魔法学園に入学だからね」
「もう十分ですわ、お父様」
昼食に大量の肉を盛った皿をグイグイ押し付けて来るのが、ウィルガ・メンブルム侯爵。
フィリア(現状は俺)の父親だ。
小太りで『小さいおっさん』と言いたくなるような、威厳より愛嬌に全振りしたようなタイプで、家族を溺愛している。
「……ねえ、あなた。どうしてもフィリアは学園に行かなくてはいけないの?」
ほうっと息を吐き、母親のミルレはフォークを置いた。
こちらはルネサンス期の名画のような、おっとりした豊満な美熟女だ。
「何も案ずることはないよ、ミルレ。貴族としての義務を一年間果たして来るだけなんだから」
ウィルガは妻の手を取り、安心させるように言う。
「それは分かっているの……でも、あそこは魔力の強さが全てよ。私も魔力がある方じゃなかったから、肩身の狭い思いをしたわ」
「私も同じだ。いや、メンブルム家の人間は代々魔力がとても弱い。魔物討伐なんて出来るわけがない」
「そうよ、だから魔力が弱いフィリアが通うなんて、なおさら危険だわ!」
ノーティオ魔法学園——乙女ゲーム『空の彼方、刻の狭間でキミと…』の舞台であり、明日から俺——フィリアが生活をする場所だ。
伝説の魔法使いの名前を冠したその学園は、学園と言っても専門学校のような一年制で、カリキュラムも魔力の制御と使用に特化している。
学園の長い歴史の中では三年制だったこともあるようだが、昨今の魔物出現増加に伴い短縮されたと言う。
魔物に対抗し得る唯一の力、魔力を持つ貴族——稀に平民でも存在するが——に課された義務だ。
うん。これは全部ゲームの設定と、フィリアの記憶から得た情報だ。
この二十日間で分かったことは、フィリアの身体の中に彼女の記憶と知識はあれど、肝心の彼女の心が見当たらないということ。
口調や一人称の制限はあるが、今この身体の意識の主体は完全に俺だ。
……………………。
……しかし、なんだ。
異世界転生モノのアニメは生前よく観てたけど……実際経験すると間借り感がハンパないな。
この世界そのものがゲームというフィクションであっても、他人の身体なんだから、出来れば彼女に返してやりたい。
その方法はまったく思いつかないけど……。
「魔力の弱さでフィリアを侮る者は確かにいるだろう」
「そんな場所にフィリアを行かせたくないわ!」
俺の苦悩をよそに、両親の会話は続く。
「それが何だ。こちらはアルカ王国の——いや、アウローラ大陸の食糧庫メンブルムだ。かつて我が一族は魔物討伐の功績なしと見なされ、爵位と領地を失った。その結果、天候不順と災害で国中の作物が実らず、国民の三分の一が餓死するに至った。不作だったのは、後にも先にもメンブルム家が領地を追われたその年だけだ」
「まあ! だったら、そんな輩には言ってやればいいわね。『あなたに食べさせるメンブルム産の穀物はありません』って!」
「その通り! それに私の学園生活はむしろ薔薇色だったよ」
「あら、何故かしら?」
「ミルレ、君という花を見つけたからさ」
「まあ嫌だ! あなたったら、本当に昔から口がお上手なんだから!」
「心外だな。私は本当のことしか言わないよ」
「はああああ…」
放っておいたら家族をもう一人増やしそうな勢いでイチャつく父母に、賢い弟のリベルはクソでか溜息で水を差す。
「姉様、八年後には僕も入学するのですから、くれぐれもメンブルム家の家名を傷つけるような真似はしないでくださいよ」
八年後も語り継がれるやらかしとは。
十歳という年齢に見合った可愛い容姿に、釣り合わない大人びた言動をするのは、フィリアの弟リベルだ。
「姉様は考えなしに行動するきらいがあります。痛い思いをするのは姉様なのだから、気をつけてくださいね」
生意気ではあるが、言葉の端々には姉への気遣いが見える。
姉弟仲は悪くないのだろう。
「そうね。リベルの言う通り、気をつけますわ」
「!? 姉様が僕の言うことを素直に聞くなんて、まだ本調子ではないのでは!?」
姉によく似た金色の瞳を大きく見開いてアタフタしている。
なるほど、この姉弟の普段の関係性がよく分かった。
フィリアの家族はゲーム中では出てこなかったが、彼等を見ているとフィリアが悪役令嬢に徹するキャラになれなかったのも納得だ。
実際の貴族とか、俺は知らない。
知らないけれど、メンブルム侯爵家の食卓は騒々しくも暖かい空気に満ちている。
生前の俺の家族構成も姉弟と兄妹の違いはあれど、両親と子供二人の四人だった。
その形態は、随分前に壊れてしまったけれど……。
「フィリア。学園には、騎士団員を獲得しに行くぐらいのつもりで行けばいい」
「それがいいわ。お給金はうちが一番高いのだから、家督を継がない子が狙い目ね!」
束の間の物思いは、現両親の呑気な会話で霧散した。
「母様、噂では平民でありながら、殿下と張り合えるほどの魔力の持ち主が入学したと……」
「私も聞いたわ。しかも女の子らしいの! 卒業後うちに来て、フィリアの警護に就いてくれないかしら」
平民で強大な魔力持ち——ゲームのヒロイン、デフォルト名『クレア』のことだ。
今後の運命がゲームと同じなら、俺はどうなってしまうんだろう?
そもそもゲームでは入学式当日に「あなたが平民特別枠のクレアさんね。身の程をわきまえたらいかがかしら?」と悪役令嬢ムーブをかました後、見事にすっ転んでヒロインに助け起こされてる。
もちろん俺自身はそんなことを言うつもりはない。
ヒロインにわざわざ突っかかる理由もないしな。
気がかりは、すでに入学式が終わっているということだ。
両親と弟が俺の身体を心配して、入学式含めて三日休んでしまっている。
仲良しグループが出来るのに、十分すぎる時間だ。
三日間の不在は学園でのボッチ生活を決定しかねない。
「入る前から気が重いですわ……」
「ハハッ、フィリア、大事なことを忘れているぞ。入学すれば毎日」
「失礼します、旦那様」
陽気な父の声を、冷静なメイドのリトの声が遮る。
「ディエス殿下の使者がおいでです」
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