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第24話 隣国からの訪問者2
隣国グラキエス王国第一王子メテオラの登場は、当然他の生徒たちを騒然とさせた。生徒たちの大半は貴族の御令息と御令嬢だ。対応を誤れば大問題になることは心得ている。
しかし若い未熟な好奇心は抑えられないようで……。
「グラキエスは『混ざり者』が多いのね。噂では聞いていたけど……。後ろに控えている従者だって、あんな耳で……」
「それはウチの殿下だって同じだろう」
「外交ならパルマ王城に直接向かうはずじゃないか。何の用があって学園に来たんだ?」
「無論、我が妃候補フィリア・メンブルムに会いに来た!」
陰口に等しい雑音にメテオラ王子はキッパリと答え、生徒たちを黙らせた。
うさ耳だもんな。この程度の距離なら何でも聞こえちゃうよな。
メテオラは迷うことなく俺——フィリアを見つける。
メンブルム領は隣国と境を接しているため、昔からグラキエスの王侯貴族とも交流がある。
幼い頃にフィリアと出会ったメテオラは、何がそんなに気に入ったのか彼女を妃候補にした。
メンブルム家としても、ディエス王子との約束が先だったので丁重にお断りし続けているが、未だ候補者から外してくれない。
「おお! 久しく会わぬうちに感じが変わったな。そんなフィリアも我は嫌いではないぞ」
「お初にお目にかかります、メテオラ殿下。私、フィリア様の親友のクレアと申します」
メテオラが俺にハグしようとしたところを、クレアが背後から俺を抱きしめて奪い取り、ついでに彼から距離を取ってくれた。
ありがとう、ササP!!
俺はササPと、背中に当たる柔らかな感触に感謝した。
メテオラはゲームでも鼻につくキャラじゃないし、俺も嫌いではないんだが、どうにもスキンシップが多いんだよな。
一瞬メテオラはキョトンとするが、クレアの美貌に気がついたらしく、
「クレアと申したか、そなたも我の妃とならぬか? さすればフィリアと共に我が城で、生涯幸せに暮らすことを約束しよう!」
と、すぐさま求婚した。
ちなみにグラキエス王国は、一夫多妻や一妻多夫もOKなお国柄なので合法である。
「自分の幸せは、この手で掴み取りますので、殿下はお気になさらず!」
「はははっ! 益々気に入った! クレア、フィリア、二人まとめて我が妃となれ!」
前方にメテオラ、後方にクレアと両方から押されて圧縮されてる俺。
クレア———いやササPの魔具のブレスレットが、いつの間にかナックルに変形している。
ゲームでは親密度が上がると、メテオラは妃候補をフィリアからクレア一人に変更し、真実の愛とやらに目覚めるのだが、現状では外交問題に発展する可能性の方が高そうだ……。
このままでは埒が明かないと思ったのか、ノクスがメテオラに歩み寄り礼をする。
「ようこそアルカ王国へ、メテオラ王太子殿下。今日はどのようなご用件で我が国へ? よければパルマ王城で、我が兄であるモーレス王とご歓談を」
ノクスは教師ではなく王族の顔で、隣国の王子と対峙した。
メテオラもそれに対して姿勢を正す。
「貴殿も息災で何よりだ、王弟殿下。フィリアに会う目的もあったが、当然モーレス王との面談を我は所望する。土産というか……ディエス王子に渡したいものがあるのでな」
意味ありげな後半の言葉は、いつの間にかそばに来ていたディエスに向けてだった。
そして会談の場はパルマ王城へと移された。
しかし若い未熟な好奇心は抑えられないようで……。
「グラキエスは『混ざり者』が多いのね。噂では聞いていたけど……。後ろに控えている従者だって、あんな耳で……」
「それはウチの殿下だって同じだろう」
「外交ならパルマ王城に直接向かうはずじゃないか。何の用があって学園に来たんだ?」
「無論、我が妃候補フィリア・メンブルムに会いに来た!」
陰口に等しい雑音にメテオラ王子はキッパリと答え、生徒たちを黙らせた。
うさ耳だもんな。この程度の距離なら何でも聞こえちゃうよな。
メテオラは迷うことなく俺——フィリアを見つける。
メンブルム領は隣国と境を接しているため、昔からグラキエスの王侯貴族とも交流がある。
幼い頃にフィリアと出会ったメテオラは、何がそんなに気に入ったのか彼女を妃候補にした。
メンブルム家としても、ディエス王子との約束が先だったので丁重にお断りし続けているが、未だ候補者から外してくれない。
「おお! 久しく会わぬうちに感じが変わったな。そんなフィリアも我は嫌いではないぞ」
「お初にお目にかかります、メテオラ殿下。私、フィリア様の親友のクレアと申します」
メテオラが俺にハグしようとしたところを、クレアが背後から俺を抱きしめて奪い取り、ついでに彼から距離を取ってくれた。
ありがとう、ササP!!
俺はササPと、背中に当たる柔らかな感触に感謝した。
メテオラはゲームでも鼻につくキャラじゃないし、俺も嫌いではないんだが、どうにもスキンシップが多いんだよな。
一瞬メテオラはキョトンとするが、クレアの美貌に気がついたらしく、
「クレアと申したか、そなたも我の妃とならぬか? さすればフィリアと共に我が城で、生涯幸せに暮らすことを約束しよう!」
と、すぐさま求婚した。
ちなみにグラキエス王国は、一夫多妻や一妻多夫もOKなお国柄なので合法である。
「自分の幸せは、この手で掴み取りますので、殿下はお気になさらず!」
「はははっ! 益々気に入った! クレア、フィリア、二人まとめて我が妃となれ!」
前方にメテオラ、後方にクレアと両方から押されて圧縮されてる俺。
クレア———いやササPの魔具のブレスレットが、いつの間にかナックルに変形している。
ゲームでは親密度が上がると、メテオラは妃候補をフィリアからクレア一人に変更し、真実の愛とやらに目覚めるのだが、現状では外交問題に発展する可能性の方が高そうだ……。
このままでは埒が明かないと思ったのか、ノクスがメテオラに歩み寄り礼をする。
「ようこそアルカ王国へ、メテオラ王太子殿下。今日はどのようなご用件で我が国へ? よければパルマ王城で、我が兄であるモーレス王とご歓談を」
ノクスは教師ではなく王族の顔で、隣国の王子と対峙した。
メテオラもそれに対して姿勢を正す。
「貴殿も息災で何よりだ、王弟殿下。フィリアに会う目的もあったが、当然モーレス王との面談を我は所望する。土産というか……ディエス王子に渡したいものがあるのでな」
意味ありげな後半の言葉は、いつの間にかそばに来ていたディエスに向けてだった。
そして会談の場はパルマ王城へと移された。
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