男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組

葉鳥(はとごろTIMES)

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早乙女静香ルート

打ち明けて、デート1

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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
 ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
 原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
 PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
 詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
 また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。



《駅前》
月曜日。学園祭が土曜日だったため学校は代休。そして静香との初デートの日。
俺たちは二人で家を出て、約束通り駅前まで来ていた。
静香
「本屋は最後として、どこか行きたいところはあるか?」
零時
「そうだな……」
静香が本屋に行くとたいてい大量買いするので、俺たちの間で本屋を最後にするのは暗黙の了解だった。
零時
「ま、いつも通り適当に……」
言いかけて、ポケットに入れていた携帯が鳴りだした。
一言断ってから携帯を開く。なんと草田先輩からの電話だった。
……どうしよう、すごく嫌な予感がする。
零時
「……はい、もしもし」
羅斗
『今スグ一番近クノ喫茶店ニ入レ』
なんかすっごい機械的な声で命令された!
羅斗
『サモナクバ貴様ノ実家ニ、通販サイトヲ装ッテ女性モノ勝負下着ヲ送リツケル』
な、なんて酷いことを考えるんだこの人は! 鬼か!
もしそんなものを母さんに見られでもしたら……
陽子
「あらあら、Tバックだわ。あの子にこんな趣味があったのねぇ。私も力になってあげなきゃ」
と勝手に勘違いして俺の下着を全て女性モノへと取り換えるだろう。もちろん無断で。考えるだけで恐ろしい。
これは逆らえない。逆らったら死あるのみ。
零時
「静香、あそこ行こう。喫茶店」
静香
「喫茶店……? 珍しいな、零時がそんな所に行きたがるなんて」
零時
「気分だよ気分」
静香
「そうなのか……あと少しで昼時だし、丁度いいとは思うが」
零時
「なら決まりだな! おっし進めー!」
静香を押しながら進み、近くにある喫茶店へと向かう。
絶対なんかしてくるとは思ったけど、まさかこんな直接的に脅してくるなんて……あのビッチの行動力を甘く見ていた。
しかし、喫茶店なんかで何をする気なんだ?



《喫茶店》《第三者視点》

「標的二人、入店したみたいです」
羅斗
「ふっふっふ、覚悟しなさい二人とも。今日は一日ベッタベタのヌッチャヌチャに愛し合わせてあげるんだから」
桃滋楼
「すっげー嫌な表現だな……」

「で、何させるんです? 喫茶店なんかで」
羅斗
「これを見なさい、これを」
羅斗がメニューのとあるページを開いて見せる。
そこにはでかでかと「カップル限定!」と書かれた大きなパフェが載っていた。
クリームやアイスの色はピンクベース。飾られているクッキーなどのお菓子はハート型。もちろんスプーンは一つの器に二つ一緒。

「うわぁーこれは相当のバカップルじゃないと倒せない強敵ですよ」
桃滋楼
「お前考えることエグいな」
羅斗
「いやん、もっと褒めてぇ」
桃滋楼
「きもっ!」
羅斗
「そういう拒絶地味に傷つくなー。あ、店員さーんすみませーん」



《零時視点》
静香
「たまにはこういう所で静かにコーヒーを飲むのもいいものだ」
零時
「そうだな。今度からは本買った後の休憩に使うか」
静香
「いいな。小説片手にサンドイッチが理想だ」
零時
「お前って真面目だけど、食べながらの読書とかは抵抗ないのな」
静香
「サンドイッチは特別だ。あれは元々本を読みながらでも食べられるように作られたものなんだから」
静香
「普段の食事はさすがに本を置いているだろう」
零時
「そういえば……お前が本読みながら食べる物っていつもサンドイッチだった気がする」
とりあえず頼んだコーヒーを飲みながら、そんな会話をしていた時だった。
店員
「お待たせしましたー」
俺と静香の目の前に、なんだこれはと言いたくなるような、見ただけで胸やけしそうなピンクのパフェが置かれた。
店員
「カップル限定スペシャルパフェでございます」
…………えっ!?
突然のことに言葉を失ってしまう。俺も静香も、こんなものを頼んだ覚えなどなかったから。
静香
「え……あ、あの……テーブル間違ってませんか?」
真面目な静香が伝票にないメニューを無料で食べようなんて思うはずもなく、すぐに店員にそう聞いた。
だが店員はとてもにこにこした顔で俺の方を見るだけだった。
その瞬間、俺はこれが先輩に仕組まれたことだと理解する。
うわああああの人やりやがった! なんだよこのパフェ、ピンクいしハートまみれだし、恥ずかしすぎるだろ!
恐らく「このパフェをあそこのカップルに、男の方からのサプライズプレゼントっぽく出してあげて下さーい」とでも言いやがったのだろう。
だがここで下手な事を言えば、俺の家にはアダルティーな女性下着が届けられてしまう。そして俺の下着が全てそれになってしまう。
やれることは、ただ一つしかない……!
零時
「び、びっくりしたかー静香。俺達の初デート記念に頼んどいたんだー」
かなり棒読みだったが言った。言ってやったぞ。なんだこれ恥ずかしい死にたい。
店員さんは俺の痴態を見届け、ごゆっくりーとか言いながら去っていった。腹立たしい。
零時
「デートなんだから、カップル限定とか言ってたけどそれが当たり前みたいな? もう二人でピンクオーラ出しながら突っついちゃうみたいな?」
もう自棄だった。穴があったら掘り進めてブラジルに行きたい。
静香
「え……っと…………」
……あれっ?
静香の反応は、思っていたものと少し違った。
このピンクピンクしいパフェにドン引きされるかと思ったが、なんと普通に頬を染め、すこし嬉しそうに微笑んでいた。
静香
「び、びっくりした……まさか、ここまで考えられていたなんて……」
静香
「誘ったのは僕のほうなのにな」
零時
「お……う」
ど……どうしよう、なんか好感触っぽい。先輩、あんたすげーよ。
静香
「さ、さすがにこれはその、恥ずかしいが……せっかく頼んでくれたのたから、頂こう」
静香
「これは一緒に食べるものなのだろう? ほら、お前もスプーンを持て」
零時
「あ、うん」
静香
「……あ、あまり黙られると恥ずかしさが増す。やめてくれ」
零時
「ご、ごめん……色々驚いてて」
静香
「驚く? お前が用意したんだろう?」
零時
「あ、そ、そうだったそうだった。いやー美味そうですね静香さん」
静香
「怪しいな……」
零時
「んなことねーって。ほら静香、イチゴアイスだぞー。ほれ口を開けい」
静香
「あ……んむ、美味しい」
零時
「そうだろうそうだろう。リアルが充実している者にのみ許された味だからな」
静香
「なんだそれは。あ、お前これ好きだっただろう。この虫みたいなゼリー」
零時
「言い方悪過ぎだろ……あー……ん」



《第三者視点》

「……なんか、普通にラブラブしてるんですけど」
羅斗
「いや、おかしいでしょ。確かにどう見てもバカップルですけど。今あの二人めっちゃ自然にあーんし合っちゃってたけど」
桃滋楼
「あいつら普段からあーゆーことしてるぜ?」
零時と静香が普段から兄弟以上に親密なのは、育ての親である陽子の影響が大きい。
桃滋楼は四ッ橋家に居候するようになり、それをなんとなく察していた。あの親の下で育てば、ああなってもおかしくはない。

「レベルたけぇです……」
羅斗
「お、思ってた以上だ……そりゃ、こんなバカみたいなこと普段からしてたら恋人意識無くなるわ」

「しずかちゃん先輩、あれ絶対意識してませんよ。兄が誕生日プレゼントくれた程度の気持ちですよ」
羅斗
「だよねえぇ……くそっ、なんか悔しい。次いこう次」

「次は何するんです?」
羅斗
「普通の恋人がする程度のことじゃダメとなると……難しいなー」
桃滋楼
「そもそも普通の恋人って何すんだ?」

「映画とか行ったり」
羅斗
「うーん、なんかインパクトに欠ける気が……というかあの二人、そういうの行き慣れてそう」
羅斗
「もう最終手段、ラブホに突っ込むしか……」

「それ本当に最終手段じゃないですか」
桃滋楼
「らぶほって何だ? ラブの……ほ?」

「マジで言ってんですかあんた天然記念物ですか!?」
桃滋楼
「な、なんだよ、知らないんだから仕方ねーだろ!」
羅斗
「今度一緒にイく?」
桃滋楼
「お前キモイからいやだ」
羅斗
「うっわー今のはかなり心にグッサリきたー」

「とりあえず着いていって様子見た方がいいんじゃないですか?」
羅斗
「そうだね……」



《駅前》《零時視点》
なんとか二人でピンクハートパフェを食べ切り、喫茶店を出る。
恥ずかしさはあったものの、なんだかんだいつものノリで普通に食べてしまった。美味かったし。
静香も喜んでたみたいだし、結果オーライかな。
静香
「しかし、元々甘いものは嫌いではなかったが、この身体になってからはより美味しく感じるようになった気がするよ」
静香
「しかも、たくさん食べてもあまり気持ち悪くならない。これは素晴らしい発見だ」
零時
「そういうもんなのかね」
そんな会話をしながら歩く。と、やはり後ろに数人の気配。
さっきの喫茶店でも思ったけど、やっぱり先輩たちに尾行されてる。
パフェの件に関しては助かったし、お礼を言ってもよかったかもしれないけど……
零時
「いや、この先なにするか分かんないしなぁ」
静香
「ん? 何か言ったか?」
零時
「いや……」
携帯を開き、メールに今の状況を打ち込んで静香に送る。
静香
「…………!?」
やっぱり静香は気づいていなかったようだ。すぐに俺と目を合わせ「本当なのか?」と視線で問いかけてくる。
それに頷いて返せば、静香は頭をかかえて返信を打った。
静香のメール
『さっきのパフェ、お前にしては大げさなサプライズだと思ったんだ。あの人たちの仕業だったのだな』
おおう、そこまでバレちゃいましたか……さすが幼馴染。
零時
「というわけで、次どこ行くよ」
静香
「そうだな……」
尾行されたままでは、どこへ行ってもいい気はしない。なんとかあの三人を撒きたい。
静香
「……映画、見ないか?」
零時
「え?」
静香
「これ」
静香が携帯の画面を見せてくる。そこには、今から十分くらい後に上映が始まるタイトルの広告があった。
静香
「僕達が見る分には問題ないだろ?」
零時
「なるほど、これはいいアイディアかもな」
静香
「ここから映画館までは走って五分強」
零時
「細かいことを考えてる時間はない……っし、行くか」
静香と二人、映画館にむかって走り出す。
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