男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組

葉鳥(はとごろTIMES)

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プロローグ

第二の被害者3

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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
 ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
 原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
 PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
 詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
 また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。



羅斗
「イイハナシダナー……で終わると思ったかい?」
零時
「っ!?」

「あっ!」
静香
「なっ……」
突然現れた第三者に、全員が似たような奇声を上げる。
静香たちを見ていたクラスの奴らは、金髪赤メッシュを見て一目散に逃げ出していた。
羅斗
「はぁーい、元気してたぁ? 俺は××××してたー」
零時
「草田、先輩……」
羅斗
「いかにも、唸るケツ×××の羅斗とは俺のこと!」
その自己紹介毎回変わるのか!? 毎回伏せられてて何言ってるのか謎だし!
羅斗
「あっれー、なんか女の子増えてない? 俺のお誘いは断ったくせに」

「さ、誘い……?」
羅斗
「てゆーかよく見たら昨日金魚の糞みたいにくっついてた後輩君じゃん」

「あたし金魚の糞!?」

「いや、でも先輩の糞であれるなら、それはそれで……」
静香
「もう少し高みを目指してもいいと思うぞ」
羅斗
「ふぅーん……キミが俺の望みを叶えられるのは間違いないみたいだね」
羅斗
「でも俺昨日ふられちゃってるしなー。どうしよっかなー」
零時
「…………」
にやにやと笑いながら色々と呟く草田先輩。
俺は先輩に気付かれないように静香に視線を送る。
零時
(逃げるぞ。走る準備しろ)
静香
(……わかった)
静香が頷くのを確認し、騒の腕を掴む。
そしてそのまま一気に廊下へと駆け出した。



《廊下》

「わっ、せ、先輩!?」
零時
「黙ってないと舌噛むぞ!」
説明している暇は無い。とにかく逃げたほうがいい。
何故だか分からないが、俺の第六感がそう告げていた。
長年の付き合いのおかげか、静香は何も聞かずについてきてくれる。
一直線に校門へ。



《校門》
そして、そのまま家の方向へと突き進む。



《住宅街》
零時
「はぁっ、はぁっ……ここらへんまで来りゃーいいだろ」
静香
「は、はっ、はっ……最近は、走ることが多くて困る……はぁっ」

「ぜーっ、ぜぇ、ぜー……てゆーか二人とも体力、ありすぎです……っ」
零時
「悪かったな、いきなり走らせて」

「それはいいですけど……」
零時
「このままうちまで行くか。騒、こんなだし」
静香
「それが無難だろうな」

「え……えぇっ!? せ、先輩のご実家ですか!?」
零時
「ああ。うちの家族は理解者だからな、安心していいぜ」

「そ、そんないきなりお呼ばれされちゃうなんてぇっ」
静香
「僕も居るのだが」

「帰ればいいじゃないですか」
静香
「帰る場所がそこなのだが」

「はあっ!? ってことは、ど、同居してたんですかっ!?」
零時
「この姿で男子寮に帰せないだろ」

「そんなのあたしだって同じです!」
静香
「いや、お前は自宅通いだったはずだが」

「え、何でそんなこと知ってるんですかストーカーですかやめてください気持ち悪い」
静香
「貴様にだけは言われたくないわ!」

「ガチホモは気持ち悪いとでも言いたいんですか? 残念もうあたし女の子なんで普通ですー」
静香
「ぐっ……相変わらず腹の立つ……」
目の敵にすることはなくなったが、静香をからかって遊ぶ悪癖は相変わらず健在のようだ。
零時
「とにかく、うちで詳しいこと説明するから」

「はいっ」



《自宅・居間》
陽子
「よく似合ってるわー騒ちゃん。かわいいかわいい」

「ホントですか? 嬉しいですお母様っ」
本題だった事情説明は、時間にしてわずか一分で終わった。今は母さんが騒を着せ替え人形にして遊んでいる。
魔法だなんだという説明を、騒は恐ろしいほどあっさりと受け入れた。
反応はさっきと同じ。俺が嘘つくわけないし、嘘でも女になったという事実さえあればいい。
本当に俺のことを好いているようで、これでよかったと心底嬉しそうに言っていた。
しかし、どうして騒は俺なんかに惚れてんだか……。
騒と俺の間に劇的なエピソードはなかったと思う。いつ出会ったからすら曖昧だ。
陽子
「制服はこれでいいかしら。明日からそれ着て学校に行くといいわ」

「ありがとうございます、お母様」
陽子
「でも、こんなに短期間で二人も女の子にしちゃうなんて色々とあぶないわね~」
零時
「面目ないっす……」
陽子
「今はまだ私の服や貰い物でなんとかなってるけど、このまま増え続けたらさすがに手に負えないわ」
陽子
「しかも騒ちゃんはしょーくんに触れてないのにこうなったんでしょう?」

「はい。あたしが触ったのは先輩の脱いだシャツでしたから」
……そういえばコイツ、あの時俺のシャツ嗅いでたよな。
あの時は気にしてる暇が無かったからスルーしてたけど、思い出したら恥ずかしくなってきた。
そうか……人のシャツ嗅いじゃうくらい俺のこと好きなのか……
うわあああダメだこれ考えちゃだめだ! 色々とまずい気がしてきた!
陽子
「長い間身につけてるものにも魔力がうつってるのね。これは相当強力だわ」
零時
「じゃあなんだ、俺や俺のモノに触った男はことごとく女になるのか?」
陽子
「そういうわけじゃないわ。魔力ってのは相性や状況なんかも関係してくるし」
陽子
「でも、このまま放置したら男子校が女子校になるのも時間の問題ね」
零時
「じ、冗談じゃねぇぞそんなの!」
陽子
「なら早く童貞ポイしてきちゃうしかないわね~」
うっ……そうだ、そうすればこの力ともおさらばになるんだった。
いや、昨日までだったら「そんなことできるかバカヤロー」って思ってたけど……

「先輩……あたしはいつでもウェルカムとか言っちゃってうっわぁ恥ずかしい!」
今はこいつがいる。
俺のことを好いていて、身体も許すと言っている女子。

「いやほんと、冗談抜きであたしは協力しますよ。今からだって構わないです」
零時
「いや……」
騒は本気で言っているのだろう。そして、頼めば喜んで抱かれるのだろう。
俺を見るその眼差しは真剣で、本当に俺が好きなんだと実感させられる。
しかし、だからこそ頼めない。だって俺は騒のことが好きじゃないんだ。
もちろん嫌いでもない。ただ、さっきまで男の後輩だと思っていた相手をそういう風に見れないだけだ。
騒は本気をぶつけてくれているのに、俺は同じものを返せない。
そう思ってしまうと、もう性行為なんて気分にはなれない。
仮にヤれたとしても、終わった後の罪悪感に耐え切れそうにない。
結局、俺は自分が傷つくのが怖くて手が出せないチキンというわけだ。
そりゃ彼女できねーわ。いつまでも童貞だわ。
零時
「悪い騒……やっぱ、いい。申し訳なさ過ぎる」

「せんぱい……」
静香
「好きでもない相手を犯すなど、普通の神経ではできんだろう」
静香
「零時のためを思うなら、音無が好かれるように努力するのが一番ではないか」

「そ、そうですね! あたし、先輩のためにももっと頑張ります!」

「しずかちゃん先輩ってばいいこと言うじゃないっすか~。でも惚れませんからあたし先輩一筋ですから」
静香
「お前に惚れられたいとも思わんわ」

「はい、あたしもしずかちゃん先輩なんかに惚れられたくないです」
静香
「ぶっ殺してやりたい……」

「そういうわけなので、今日一日泊めてください!」
零時
「いやどういうわけだ!?」

「先輩を誘惑するというわけです……なぁんて言っちゃってうわ恥ずかしい!」
陽子
「いいわよ~」
零時
「そこ許可しちゃうんだ!?」
陽子
「いいじゃないの可愛いんだし。いつうちの子になってもいいわよ~」

「そ、それはつまりけっ、けけ結婚のお許し!?」

「そんなお母様ったら気が早すぎですでも先輩のお嫁さんとかうわあぁ考えるだけで胸が熱くなっちゃってもうどうしていいのかああああああ」
零時
「落ち着け! お前も気が早い!」
静香
「子供は何人がいいですか? とか言い出しそうだな」

「しずかちゃん先輩に心を読まれた!」
静香
「言うつもりだったのか……」

「やだなぁ冗談に決まってるじゃないっすか~。そんなことにも気づけないなんて、頭大丈夫ですぅ?」
静香
「ぶん殴ってやろうか!?」
陽子
「騒ちゃんの部屋はどうしましょうねぇ……さすがにもう空き部屋はないわぁ」
静香
「僕の借りている部屋でいいでしょう。広いですし二人でも大丈夫ですよ」

「しずかちゃん先輩空気読んで下さいよ……ここはあたしと先輩が一緒でしょフツー」
静香
「そう言って零時を寝かさないだろうお前は」

「否定できません」
できないんだ……いや俺も女の子と一緒とかハードル高いし困るからいいけど。
静香
「ただでさえ零時は僕やお前のことで苦労しているんだ。夜くらい休ませてやれ」
零時
「いやまあ、全面的に俺が悪いんだから仕方ないっていうか」

「気にしないで下さい……って言っても気にしちゃうのが先輩ですもんね」

「あたしの事は本気で気にしなくてもいいんですけど、それはあたしの考え方ですから……押し付けるのは悪いですね」

「わかりました。しずかちゃん先輩と一緒でいいです」
静香
「なんだ、やけに物分かりがいいじゃないか」

「一日このテンプレ委員長と一緒とか息が詰まるけど先輩のためだし仕方なく我慢してあげましょう」
静香
「貴様厭味が言いたいだけだろう!」

「人聞きの悪いことを言わないでくださいよー。その通りですけど」
静香
「認めた! 今さらっと認めただろう!」

「あーもーしずかちゃん先輩うるさいですよ。人様の家でどういうつもりですか?」
静香
「あああああ腹が立つううううう!!」
陽子
「せーちゃんと騒ちゃんは仲がいいのねぇ」
零時
「そういう見方もできる……のか?」
少なくとも敵意はなくなっているみたいだが、静香からしたら今でもたちが悪いだけだろう。
そのうち本当にキレそうで怖い。静香はこれでも普段は抑えている方なんだから。
昔一度だけ静香の逆鱗に触れたことがあるが、それ以来二度とこいつは怒らせないと誓ったもんだ。
まぁ、騒が怒らせたら怒らせた時だろ。そればかりは俺関係ないし。
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