男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組

葉鳥(はとごろTIMES)

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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
 ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
 原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
 PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
 詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
 また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。



《教室》
羅斗
「そういえば、私皆の本名知らないや」
ふと思い出したように言う草田先輩。
確かに、彼女に名乗った覚えはない。いつのまにか知られていて、いつの間にか名前で呼ばれていた。
静香
「そういえば、先輩にはちゃんと名乗ってなかったかもしれませんね」

「あたしもです」
桃滋楼
「俺なんか今日が初対面みたいなもんだ」
羅斗
「皆は私の名前知ってるのに不公平じゃん。教えてよー」
まぁ、あなたは有名人ですからね……
零時
「でも、俺はそのまま名前で呼ばれてるし今更」
羅斗
「フルネーム知らないよー?」

「名前も知らない相手に股開くとかどんだけ腐ったビッチなんですか」
羅斗
「やだ、ホメ言葉?」

「うわぁ」
羅斗
「本気で引かないでよ」
羅斗
「それよりフルネーム。あ、漢字も見たいから黒板に書いてよ」
零時
「ええー」
俺自分の名前を漢字で書くの好きじゃないんだけどな……誰も正しく読んでくれないし。
そこらへん同じ悩みを抱えている静香は、俺の顔を見てうんうんと頷いていた。
でもまぁ、これから長い付き合いになると思うし、名前くらい覚えてもらった方がいいか。
零時
「よつはし……しょーご、とこう書きます」
黒板にカッカッと小気味良い音を立てて書いていく。我ながら相変わらず変な名前だ。
羅斗
「え、これでショーゴって読むの?」
零時
「昼の正午とかけてるらしいですよ」
羅斗
「えーなにそれ超かっこいい!」

「あー、こういう人がキラキラネームとかDQNネームとかつけて社会問題になるんですねぇ」
ふ、フォローできねぇ……
いや、俺はまだマシな方だと思うよ? 世の中にはもっと可哀想な名前の子供がいっぱいいるんだから。
羅斗
「次、しずかちゃん」
静香
「だからしずかちゃんじゃない!」
現にここに一人いる。
静香
「さおとめせいかです。はい、おしまいです」
羅斗
「えー、書いてよー」
静香
「書きたくありません」

「漢字で書くと「しずか」にしか見えないですからねーしずかちゃん先輩」
静香
「人が気にしていることを改めて言うな!」

「仕方ないなー、我侭なしずかちゃん先輩に代わってあたしが書いてあげますぅ」
静香
「余計すぎる世話だ! あ、こらっ」
静香の制止など聞く耳持たず、騒は黒板に静香の名前をすらすら書いていく。
さらっと書けてしまうあたり、あいつホントは静香のこと大好きなんじゃね? と思ってしまうのは俺だけか。
羅斗
「あははは、これはホントにしずかちゃんだ! かーわいい」
静香
「くっ……」

「ちなみにあたしはこう書きます。これでサワグです」
羅斗
「苗字といい感じに相反してるねー」

「そこは自分でも気に入ってたりするので、どんどん褒めていいんですよ?」
羅斗
「あははーこの子超図々しいー」

「えへへー男の匂い身体に染み付けたクソビッチに言われたくないですー」
羅斗
「しかし、こうやって見ると人の名前って面白いもんだね」
騒の暴言を完全スルー!? これが年上の余裕ってやつか……
羅斗
「私の名前は由来も何もわっかんないからなー」
静香
「確かに、見ただけだと分からないですね」
羅斗
「だよねー。あ、はい次キミね」
桃滋楼
「え、俺もやんの?」
羅斗
「この流れでキミだけやらなかったらイジメみたいじゃん」
桃滋楼
「俺もあんま書きたくねーんだけど」

「そういえば、あたしも伏嶋先輩の名前、トージローって読みしか知らないです」
零時
「あ、俺も漢字知らない」
静香
「お前はクラスメイトだろうが」
桃滋楼
「いや……知らないならそれで……」
羅斗
「え、そんなに知られたくない名前なの? ここにいる人皆名前変なの?」

「大丈夫ですよー。しずかちゃんより恥ずかしい名前存在しませんから」
静香
「オイコラ、しずかとは読まないと言っているだろうが」
桃滋楼
「…………誓え」
羅斗
「ん?」
桃滋楼
「笑わないって、誓え」
羅斗
「そんなに面白いの? 超気になるんだけど」

「誓ってやる義理はないです。ほら、書いてくださいよ」
桃滋楼
「絶対笑うなよ、トウジロウ以外の読み方をすんなよ! いいな!?」
なんだろう、昔名前のことで苛められでもしたのか?
これまた静香は伏嶋の気持ちが分かるようで、うんうん頷いている。あいつも苦労してんな。
桃滋楼
「…………」
カッカッカッカッ
羅斗
「ぷっ」
桃滋楼
「!?」
伏嶋が名前を書き終えた瞬間、なんのためらいもなく草田先輩がふいた。それに続いて騒が馬鹿笑いを始める。

「ぶははははは! こ、これ、これはおかし……あははははははは!」
羅斗
「なにこれ、とうじろうなんて男らしさ全開の名前なのにかわ、かーわーいーいー!」
桃滋楼
「がっ!? て、テメェら黙りやがれッ!」

「いや無理ですってこれはうはははは! 桃って! 不良不登校問題児なのに桃って!」
羅斗
「よし決めた、これからキミのことは桃ちゃんって呼ぶ♪」

「それいいです超可愛いです! クソビッチのくせにいいセンスしてるじゃないですかー」
こ、こいつら容赦ねぇ。えぐい。人の心の抉り方ってのを知ってやがる。
桃滋楼
「んな呼び方誰が認めるか! トージローでいいだろうが!」
羅斗
「てゆーかこれが名簿にあったら、私は「ももじろう」って読んじゃうね」
桃滋楼
「その読み方をするなああああああああ!」

「ぶふぅーーーっ! もっ、ももじろう! なに、だれ、桃太郎の親戚!? うひ、ひーはははは、はひっはひぃ」
桃滋楼
「酸欠になるほど笑うことねーーだろおおおおおおおおお!!」
静香
「…………」
ぽん、と優しく伏嶋の肩に手を置く静香。
桃滋楼
「静香……?」
静香
「強く生きよう、共に」
桃滋楼
「せーか……!」

「ももじろう……ぶふっ」
桃滋楼
「うがあああああああああああああああああ!」
こうして伏嶋のあだ名は「桃ちゃん」に決定したのだった。
また、この日から静香と伏嶋の仲良しコンビの名前が「静ちゃん桃ちゃん」として水面下で流行ったりした。本人たちは知らないが。
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