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※この作品は同人ゲーム「男子校でハーレムが作れる俺マジ勝ち組」からテキストを抜き出したノベル版です。
ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。
《教室》《チャイムの音》
零時
「あー、今日でようやく一週間が終わったー」
長かった、この一週間は本当に長かった。
魔法だなんてわけの分からない力に目覚め、四人の犠牲者を生んで……色々なことがいっぺんにありすぎて疲れた。
でも、これでようやく休日だ。休める。
零時
「はあぁー……」
羅斗
「オッサンみたいなため息だねーゼロ君っ」
零時
「うぎゃっ!?」
後ろから声をかけられ、思わず変な悲鳴をあげてしまう。
零時
「く、草田先輩……また来たんですか」
羅斗
「うっわー、その言い方は酷くない? 仮にも処女をあげた乙女にさー」
前日まで男だったのに、よくそんなセリフが言えたもんだ。確かに今は立派な乙女かもしれないけど。
零時
「というか、ゼロ君……?」
羅斗
「うん。ゼロジって書くからゼロ君。結構センスいい感じじゃない?」
零時
「センスは……よく分からないですけど」
安直っぽいけど、初めてつけられるあだ名だ。ちょっと反応しづらい。
羅斗
「授業中に×××しながら考えてみました」
零時
「アンタ一体何してんだ!」
羅斗
「ナニしてたね」
うわあビッチこえぇ。授業中とかないわー、マジないわー。
羅斗
「女子はどうしてこんなぺらぺら一枚を腰に巻いてるだけなんだと思う? 私は×××のためだと解釈したんだけど」
零時
「真面目な顔してるけど、その解釈ありえないですから!」
つーかスカートを摘んで上げるな! 目のやり場に困る!
いや、この人の場合困らせてるんだろうけど……
静香
「放課後に入った途端になんて会話をしているんだお前たちは……」
教室のど真ん中で騒いでいる俺達を見かねたのか、静香が割り込んでくる。
羅斗
「あ、しずかちゃん」
静香
「だから何度言えば……」
羅斗
「後ろにいるのは桃ちゃん? ちょっと隠れないでよー、それじゃあ私が猛獣みたいじゃん」
桃滋楼
「似たようなもんだっつーの」
伏嶋は相変わらず草田先輩(というか猥談)が苦手なようで、静香の後ろに隠れて威嚇していた。
静香
「というか草田先輩、今日の休み時間はひたすらここに来てますけど、自分のクラスはいいんですか?」
羅斗
「え? まぁクラスにもエッチさせたげる人はいるけど、処女喪失の翌日から乱交ってのはいくら私でも」
静香
「どこからそういう話に繋げたんですか!?」
羅斗
「あれ、違った?」
静香
「はぁ……分かりました。暇なんですね貴女は」
羅斗
「うん超暇」
羅斗
「でも、ここに来るのにはちゃんと理由あるんだよ?」
静香
「え?」
羅斗
「ガールズトークってちょっと憧れだったんだ。だから、キミ達と仲良くしたいの」
静香
「僕達と喋ってもガールズトークと言えるんですかね……」
羅斗
「少なくとも他の男よりは」
静香
「それはそうですけど」
桃滋楼
「会話が下品すぎてついていけねーんだよ! もっと普通の話すればいいだろ!」
羅斗
「えー、私は普通に喋ってるつもりなんだけど」
まあ、この人の普通を基準にしちゃいけないのは確かだ。
羅斗
「もっと普通なことねぇ……」
羅斗
「…………あっ」
羅斗
「桃ちゃん、いつまで学ラン着てるの?」
桃滋楼
「ぅえっ」
普通の会話を模索した結果、話の中心にされた伏嶋が困ったように眉を吊り上げる。
羅斗
「他は皆ちゃんと女子制服着てるじゃん。キミは?」
静香
「先輩のそれはちゃんとした制服なんですか?」
羅斗
「ちゃんとした制服だよ、ちょっと肌蹴てるだけで。何だと思ってたのさー」
ちょっとじゃない。それは絶対ちょっとじゃない。
桃滋楼
「つ、つーか突然女子の服とか着れる方が精神おかしくね!?」
羅斗
「え、そう?」
桃滋楼
「お前の感性は色々間違ってんだよ!」
羅斗
「でも、しずかちゃんだって着てるけど」
桃滋楼
「う……そ、それでも譲らねぇ。絶対おかしい。スカートとかマジ無理」
静香
「僕だってそう思っていたが、陽子さんに押し付けられたんだ」
静香
「それに、これは最近気づいたことだが……実際は男物を着ている方が注目されて恥ずかしい」
桃滋楼
「うっ」
静香
「知らない人間にジロジロ見られるのはとても気分が悪くて耐えられん」
桃滋楼
「そ、そうか……それで昨日からなんか視線を感じてたのか……」
そういえば、伏嶋は今日もクラスメイトに結構見られていたな。
伏嶋の存在が珍しいってのもあるんだろうけど、確かに男装してる女子ってのは目を引く。悪目立ちするとも言うか。
方向性は違うが、それこそ草田先輩レベルで目立っているだろう。
とかそんな話をしていると、同じく悪い意味で目立つ奴がやってきた。
騒
「せーんぱーい、一緒に帰りまし……って、なんか勢ぞろいしてますっ!?」
羅斗
「あ、さわちゃん来た」
騒
「え、さわちゃんって……あたしのことですか?」
羅斗
「そうだけど?」
騒
「ちゃん付け……ちょっと、かわいいかもです」
羅斗
「でしょー?」
騒
「先輩はどう思います? か、かわいいですよね?」
零時
「んー……女の子っぽくていい響きだとは思うな」
しずかちゃんや桃ちゃんと違って改悪されていない分可愛げがある、という意味もあるが。
零時
「可愛いんじゃね?」
騒
「~~~~~~っ!!」
騒
「せ、せんぱ、先輩がっががっ、あた、あたしにかわっ、か、かか、かわい……あふん」
零時
「騒!?」
頭からシューシューと湯気を噴出して倒れる騒を咄嗟に受け止める。
うお、ちょっと柔らかい……
騒
「もう……お迎えが見えるくらい幸せです……」
零時
「いや駄目だ、それ見えてたら駄目だぞ!?」
羅斗
「でさぁ、話し戻すんだけどー」
ここでええええぇぇええぇ!? 草田先輩のスルースキル高すぎませんか!?
騒
「ハッ!? い、いけない、渡っちゃいけない川が見えてたです」
騒
「えと、何の話してたんですか?」
羅斗
「桃ちゃんが女子制服着てないねって話」
騒
「そんな突然用意できるものでもないでしょうに……あたしだって貰い物なのに」
羅斗
「それで思ったんだけどさ、皆私服はどうしたの?」
静香
「私服?」
羅斗
「桃ちゃんはその調子じゃ買ってないでしょ? しずかちゃんは?」
静香
「僕も私服は用意してません。陽子さ……えぇと、零時の母親が用意してくれたものしか……」
騒
「桃ちゃん先輩はそれすら拒否ってると」
桃滋楼
「うっせーな黙ってろチビ!」
騒
「チビ!? そ、そんなに身長変わらないじゃないですかっ!」
桃滋楼
「見た感じ小っせーからチビなんだよ、チビ!」
騒
「ぐうぅぅぅっ……」
羅斗
「でも拒否ってるのは事実なんだねー」
桃滋楼
「だ、だったら何だってんだよ」
羅斗
「何だって、そりゃあ……」
静香
「別に私服など必要ないだろう。どうせ休日は家から出ないのだし」
静香
「少し用事が出来たところで、制服を着ればいいだけの話だ」
羅斗
「いや、それはちょっと……」
桃滋楼
「俺は制服だろうが着るつもりねぇけどな。やっぱ無理だ、生理的に」
羅斗
「…………駄目」
桃滋楼
「あ?」
羅斗
「はい駄目えぇぇえぇぇえぇぇぇ!」
ビッターン! 先輩が静ちゃん桃ちゃんに思いっきりビンタした!
羅斗
「ああもう、さっきから聞いてればキミたちはさぁ……もっとこう、磨きなさい自分を!」
羅斗
「仮にも思春期真っ只中の女子がそんな考え方でどーするの! 今しかない若さを振りかざさなくてどうするの!」
羅斗
「肌出せる服着れるのなんて今だけなんだよ? 勝負下着とかオバサンが穿いてもサムいだけだよ?」
騒
「あたし、女になった翌日には下着から普段着まで全部揃えましたけど」
羅斗
「さわちゃん合格! じゃあ問題はそっちの二人!」
静香・桃滋楼
「「ヒッ」」
ビシッと指を差され、二人はびくりと震えた。
反射的にそうしてしまうくらい、草田先輩は怒りに燃えている。
羅斗
「明日暇? 暇でしょ暇だよね暇に決まってるよねぇ?」
静香
「な、何故……」
羅斗
「質問にだけ答えるッ!」
静香
「ひ、暇です!」
桃滋楼
「特に用事はないですっ!」
そりゃあ、二人とも家に引き篭もる前提だったからなぁ……これで忙しいなどと言ったら、より先輩を怒らせていただろう。
羅斗
「明日土曜日、服を買いにいく!」
羅斗
「羅斗おねーさんが全力でコーディネートしたげるから、そのつもりでいなさい!」
静香・桃滋楼
「は、はいっ!!」
先輩の気迫に圧され、静香と伏嶋は二人抱き合いながらこくこくと頷いた。
二人のそんな姿は普段の様子からは想像もできなかったため、少し面白い。言ったら殴られそうだから言わないけど。
騒
「あははは! 先輩達が気力で負けてるとか超面白いんですけど痛ぁっ!」
桃滋楼
「てめーは黙ってろチビ!」
ほら殴られた。
騒
「な、なにするんですか頭殴るとか信じられないです! 余計馬鹿になったら責任取って先輩と結婚させてくださいよ!」
零時
「え、俺関係なくね?」
騒
「ふん、桃ちゃん先輩なんか、草田先輩の着せ替え人形になっちゃえばいいんです」
羅斗
「桃ちゃんにはどんな服が似合うかなー」
桃滋楼
「ひいぃっ!!」
騒
「はっ、ざまぁですー」
羅斗
「そうだ、ゼロ君も一緒に行こうよ」
零時
「え?」
騒
「はっ!?」
な、何故そこで俺に指名がくる。意味が分からない。
羅斗
「嫌?」
零時
「別に……嫌ってわけじゃないんですけど」
羅斗
「だよねー。美少女三人に囲まれて買い物なんて断れるわけないよねー」
羅斗
「まさに両手に花……いや、三人だからこの場合、トライアングルフォーメーションフラワー?」
零時
「それはちょっと変かなーと思います」
だが確かに、元男とはいえ美少女三人との外出は断れない。男として。
これ行ったら俺やばいじゃん。マジリア充じゃん。勝ち組じゃん。傍から見ればだけど。
断る理由なんかないし、ここは素直に……
騒
「ちょっ、何勝手に決めてるんですか!?」
桃滋楼
「そうだぞ、誰が許すかそんなの! ふざけんな!」
頷く前に拒否されました。なにこれ酷い。
零時
「あ、あの……そんなに俺が一緒だと嫌っすか」
桃滋楼
「嫌に決まってんだろーがぶっ殺すぞ!」
超全力拒否。元男で不良もどきでも見た目美少女なだけあり、その言葉はかなり心にぐさぐさ刺さる。
俺を認めてくれるのは草田先輩だけなのか……ビッチだけど、今だけは先輩にすがりたい。
……いや、待て。まだ一人いるじゃないか。
零時
「せ、静香も……俺がいると嫌とか言う?」
静香
「いや、僕は……」
静香なら俺を拒否らないだろう。なにせ何年も一緒にいるんだ、今更……
静香
「……正直、嫌だな」
零時
「もう生きていけません、今まで有難うございました」
静香
「ま、待て早まるな! お前が嫌なわけではない!」
零時
「嘘付けハッキリ嫌って言ったじゃんかよおおおおお」
静香
「そうではなく、その……女物の服を買いに行くのに、お前がいるのは……」
はずかしい、と消えてしまいそうなか細い声で付け足される。
…………そりゃそうだ! 納得!
そんな恥ずかしい姿、知り合いに見られたら恥ずかしいに決まってる。親にエロ本が見つかるレベルだ。
羅斗
「だからこそでしょ。見られてる意識があればいい服見繕えるよ」
静香
「そ、そういう考え方も正しいのかもしれないですけど……」
桃滋楼
「別に服なんて着れりゃなんでも」
羅斗
「ん?」
桃滋楼
「ナンデモナイデス」
しかし、これだけ嫌がられてたらさすがに行く気がなくなる。
やっぱり断ろう。そう思ったが、草田先輩はそんな俺の顔を見てにやりと笑った。
羅斗
「へぇー、じゃあ桃ちゃんも恥ずかしいから嫌? 見られるだけで? だっさぁー」
桃滋楼
「あぁ!?」
羅斗
「その程度でわめいてて、それこそ恥ずかしいでしょ。いいのかなぁー天下の伏嶋桃滋楼がそんなので」
羅斗
「もしこのことが知れたら、今までキミを怖いと言ってた人たちにも馬鹿にされちゃうかもねー」
桃滋楼
「な……あ……そ、そんなわけねーだろ! 誰が恥ずかしいなんて言った!」
羅斗
「でも嫌だって」
桃滋楼
「言ってねぇよんなこと! いいよ行けばいいんだろ!」
羅斗
「うんっ」
満面の笑みで返した後、俺のほうを振り向いてぺろりと舌を出しピースする先輩。
策士だ……つーか伏嶋単純すぎだろ。手の上で踊らされてるよ。
静香
「……はぁ、こうなったらもう腹を括るか」
零時
「なんかごめん」
静香
「いいさ。それに、先輩の言っていることも正しくはある」
静香
「ここで恥ずかしいと思うのは、まだ現実を受け入れられていない証拠なんだから。情けないことだ」
そんなことないのに。静香は真面目だな……
騒
「って、何決定しちゃってんですか! まだあたしが認めてないですーーー!」
あ、忘れてた。
そういえば騒は行かないんだよな? もう服は揃えたって言ってたし。
羅斗
「あれ、まだいたの?」
騒
「ずっといますけど!? せ、先輩が行くならあたしだって……」
羅斗
「えー、さわちゃん行く意味ないでしょ? 服もう買ったんでしょ?」
草田先輩はわざとらしくにやにや笑っている。
……もしかして、騒に言われた暴言の数々、根に持ってる?
騒
「ふ、服はもう買いましたけど、別にいくつ買ってもいいですし」
羅斗
「いいよ無理してついてこなくっても。せっかくの休日なんだから休みなってー」
騒
「む、むりしてな……」
羅斗
「私たちはゼロ君とハーレムごっこしてくるから」
騒
「うっ……うぇ、えぅぅぅ……」
羅斗
「まぁ、入れてくださいお願いしますと言えば、連れてってあげないこともないけどぉ」
騒
「なんか貴女が言うと卑猥ですね」
羅斗
「褒めても何も出ないよ?」
騒
「褒めてないですけど。それで褒め言葉とかクソビッチですねー」
羅斗
「あと、そういうので誤魔化されないよ?」
騒
「う……」
騒
「…………。…………」
騒
「……い、いれてください……おねがいします、です」
羅斗
「仕方ないなー。そこまで言うなら連れてってあげないこともないかなー」
騒
「ぐうぅぅ……誰にでも股開くビッチにこんなこと言わされるなんて屈辱です」
羅斗
「そういうこと言うから痛い目見せられるんだよ。学習しなさい」
騒
「う……はい……」
元々自覚しているのだろう。注意されればしぶしぶだが頷く。
羅斗
「じゃあ……土曜日の朝十時に駅前集合にしよっか」
静香
「はい」
羅斗
「もし逃げたりしたら、朝礼台の上でひん剥いて公開プレイしちゃうから」
桃滋楼
「ふっ……? っ……!?」
騒
「とんでもねーこと考える人ですね……」
こればかりは騒が正しい。
羅斗
「ふふ、楽しみだねー」
ゲームテキスト形式なので背景やキャラ名の指定が残っています。
原作ゲームは18禁ですが、今作は18禁シーンを削除し全年齢版として公開します。
PCを持っていない方のために、同じく全年齢版の体験版プレイ動画もございます。
詳しくは「はとごろTIMES」のホームページをご覧下さい。
また、漫画も投稿しています。そちらも是非ご覧下さい。
《教室》《チャイムの音》
零時
「あー、今日でようやく一週間が終わったー」
長かった、この一週間は本当に長かった。
魔法だなんてわけの分からない力に目覚め、四人の犠牲者を生んで……色々なことがいっぺんにありすぎて疲れた。
でも、これでようやく休日だ。休める。
零時
「はあぁー……」
羅斗
「オッサンみたいなため息だねーゼロ君っ」
零時
「うぎゃっ!?」
後ろから声をかけられ、思わず変な悲鳴をあげてしまう。
零時
「く、草田先輩……また来たんですか」
羅斗
「うっわー、その言い方は酷くない? 仮にも処女をあげた乙女にさー」
前日まで男だったのに、よくそんなセリフが言えたもんだ。確かに今は立派な乙女かもしれないけど。
零時
「というか、ゼロ君……?」
羅斗
「うん。ゼロジって書くからゼロ君。結構センスいい感じじゃない?」
零時
「センスは……よく分からないですけど」
安直っぽいけど、初めてつけられるあだ名だ。ちょっと反応しづらい。
羅斗
「授業中に×××しながら考えてみました」
零時
「アンタ一体何してんだ!」
羅斗
「ナニしてたね」
うわあビッチこえぇ。授業中とかないわー、マジないわー。
羅斗
「女子はどうしてこんなぺらぺら一枚を腰に巻いてるだけなんだと思う? 私は×××のためだと解釈したんだけど」
零時
「真面目な顔してるけど、その解釈ありえないですから!」
つーかスカートを摘んで上げるな! 目のやり場に困る!
いや、この人の場合困らせてるんだろうけど……
静香
「放課後に入った途端になんて会話をしているんだお前たちは……」
教室のど真ん中で騒いでいる俺達を見かねたのか、静香が割り込んでくる。
羅斗
「あ、しずかちゃん」
静香
「だから何度言えば……」
羅斗
「後ろにいるのは桃ちゃん? ちょっと隠れないでよー、それじゃあ私が猛獣みたいじゃん」
桃滋楼
「似たようなもんだっつーの」
伏嶋は相変わらず草田先輩(というか猥談)が苦手なようで、静香の後ろに隠れて威嚇していた。
静香
「というか草田先輩、今日の休み時間はひたすらここに来てますけど、自分のクラスはいいんですか?」
羅斗
「え? まぁクラスにもエッチさせたげる人はいるけど、処女喪失の翌日から乱交ってのはいくら私でも」
静香
「どこからそういう話に繋げたんですか!?」
羅斗
「あれ、違った?」
静香
「はぁ……分かりました。暇なんですね貴女は」
羅斗
「うん超暇」
羅斗
「でも、ここに来るのにはちゃんと理由あるんだよ?」
静香
「え?」
羅斗
「ガールズトークってちょっと憧れだったんだ。だから、キミ達と仲良くしたいの」
静香
「僕達と喋ってもガールズトークと言えるんですかね……」
羅斗
「少なくとも他の男よりは」
静香
「それはそうですけど」
桃滋楼
「会話が下品すぎてついていけねーんだよ! もっと普通の話すればいいだろ!」
羅斗
「えー、私は普通に喋ってるつもりなんだけど」
まあ、この人の普通を基準にしちゃいけないのは確かだ。
羅斗
「もっと普通なことねぇ……」
羅斗
「…………あっ」
羅斗
「桃ちゃん、いつまで学ラン着てるの?」
桃滋楼
「ぅえっ」
普通の会話を模索した結果、話の中心にされた伏嶋が困ったように眉を吊り上げる。
羅斗
「他は皆ちゃんと女子制服着てるじゃん。キミは?」
静香
「先輩のそれはちゃんとした制服なんですか?」
羅斗
「ちゃんとした制服だよ、ちょっと肌蹴てるだけで。何だと思ってたのさー」
ちょっとじゃない。それは絶対ちょっとじゃない。
桃滋楼
「つ、つーか突然女子の服とか着れる方が精神おかしくね!?」
羅斗
「え、そう?」
桃滋楼
「お前の感性は色々間違ってんだよ!」
羅斗
「でも、しずかちゃんだって着てるけど」
桃滋楼
「う……そ、それでも譲らねぇ。絶対おかしい。スカートとかマジ無理」
静香
「僕だってそう思っていたが、陽子さんに押し付けられたんだ」
静香
「それに、これは最近気づいたことだが……実際は男物を着ている方が注目されて恥ずかしい」
桃滋楼
「うっ」
静香
「知らない人間にジロジロ見られるのはとても気分が悪くて耐えられん」
桃滋楼
「そ、そうか……それで昨日からなんか視線を感じてたのか……」
そういえば、伏嶋は今日もクラスメイトに結構見られていたな。
伏嶋の存在が珍しいってのもあるんだろうけど、確かに男装してる女子ってのは目を引く。悪目立ちするとも言うか。
方向性は違うが、それこそ草田先輩レベルで目立っているだろう。
とかそんな話をしていると、同じく悪い意味で目立つ奴がやってきた。
騒
「せーんぱーい、一緒に帰りまし……って、なんか勢ぞろいしてますっ!?」
羅斗
「あ、さわちゃん来た」
騒
「え、さわちゃんって……あたしのことですか?」
羅斗
「そうだけど?」
騒
「ちゃん付け……ちょっと、かわいいかもです」
羅斗
「でしょー?」
騒
「先輩はどう思います? か、かわいいですよね?」
零時
「んー……女の子っぽくていい響きだとは思うな」
しずかちゃんや桃ちゃんと違って改悪されていない分可愛げがある、という意味もあるが。
零時
「可愛いんじゃね?」
騒
「~~~~~~っ!!」
騒
「せ、せんぱ、先輩がっががっ、あた、あたしにかわっ、か、かか、かわい……あふん」
零時
「騒!?」
頭からシューシューと湯気を噴出して倒れる騒を咄嗟に受け止める。
うお、ちょっと柔らかい……
騒
「もう……お迎えが見えるくらい幸せです……」
零時
「いや駄目だ、それ見えてたら駄目だぞ!?」
羅斗
「でさぁ、話し戻すんだけどー」
ここでええええぇぇええぇ!? 草田先輩のスルースキル高すぎませんか!?
騒
「ハッ!? い、いけない、渡っちゃいけない川が見えてたです」
騒
「えと、何の話してたんですか?」
羅斗
「桃ちゃんが女子制服着てないねって話」
騒
「そんな突然用意できるものでもないでしょうに……あたしだって貰い物なのに」
羅斗
「それで思ったんだけどさ、皆私服はどうしたの?」
静香
「私服?」
羅斗
「桃ちゃんはその調子じゃ買ってないでしょ? しずかちゃんは?」
静香
「僕も私服は用意してません。陽子さ……えぇと、零時の母親が用意してくれたものしか……」
騒
「桃ちゃん先輩はそれすら拒否ってると」
桃滋楼
「うっせーな黙ってろチビ!」
騒
「チビ!? そ、そんなに身長変わらないじゃないですかっ!」
桃滋楼
「見た感じ小っせーからチビなんだよ、チビ!」
騒
「ぐうぅぅぅっ……」
羅斗
「でも拒否ってるのは事実なんだねー」
桃滋楼
「だ、だったら何だってんだよ」
羅斗
「何だって、そりゃあ……」
静香
「別に私服など必要ないだろう。どうせ休日は家から出ないのだし」
静香
「少し用事が出来たところで、制服を着ればいいだけの話だ」
羅斗
「いや、それはちょっと……」
桃滋楼
「俺は制服だろうが着るつもりねぇけどな。やっぱ無理だ、生理的に」
羅斗
「…………駄目」
桃滋楼
「あ?」
羅斗
「はい駄目えぇぇえぇぇえぇぇぇ!」
ビッターン! 先輩が静ちゃん桃ちゃんに思いっきりビンタした!
羅斗
「ああもう、さっきから聞いてればキミたちはさぁ……もっとこう、磨きなさい自分を!」
羅斗
「仮にも思春期真っ只中の女子がそんな考え方でどーするの! 今しかない若さを振りかざさなくてどうするの!」
羅斗
「肌出せる服着れるのなんて今だけなんだよ? 勝負下着とかオバサンが穿いてもサムいだけだよ?」
騒
「あたし、女になった翌日には下着から普段着まで全部揃えましたけど」
羅斗
「さわちゃん合格! じゃあ問題はそっちの二人!」
静香・桃滋楼
「「ヒッ」」
ビシッと指を差され、二人はびくりと震えた。
反射的にそうしてしまうくらい、草田先輩は怒りに燃えている。
羅斗
「明日暇? 暇でしょ暇だよね暇に決まってるよねぇ?」
静香
「な、何故……」
羅斗
「質問にだけ答えるッ!」
静香
「ひ、暇です!」
桃滋楼
「特に用事はないですっ!」
そりゃあ、二人とも家に引き篭もる前提だったからなぁ……これで忙しいなどと言ったら、より先輩を怒らせていただろう。
羅斗
「明日土曜日、服を買いにいく!」
羅斗
「羅斗おねーさんが全力でコーディネートしたげるから、そのつもりでいなさい!」
静香・桃滋楼
「は、はいっ!!」
先輩の気迫に圧され、静香と伏嶋は二人抱き合いながらこくこくと頷いた。
二人のそんな姿は普段の様子からは想像もできなかったため、少し面白い。言ったら殴られそうだから言わないけど。
騒
「あははは! 先輩達が気力で負けてるとか超面白いんですけど痛ぁっ!」
桃滋楼
「てめーは黙ってろチビ!」
ほら殴られた。
騒
「な、なにするんですか頭殴るとか信じられないです! 余計馬鹿になったら責任取って先輩と結婚させてくださいよ!」
零時
「え、俺関係なくね?」
騒
「ふん、桃ちゃん先輩なんか、草田先輩の着せ替え人形になっちゃえばいいんです」
羅斗
「桃ちゃんにはどんな服が似合うかなー」
桃滋楼
「ひいぃっ!!」
騒
「はっ、ざまぁですー」
羅斗
「そうだ、ゼロ君も一緒に行こうよ」
零時
「え?」
騒
「はっ!?」
な、何故そこで俺に指名がくる。意味が分からない。
羅斗
「嫌?」
零時
「別に……嫌ってわけじゃないんですけど」
羅斗
「だよねー。美少女三人に囲まれて買い物なんて断れるわけないよねー」
羅斗
「まさに両手に花……いや、三人だからこの場合、トライアングルフォーメーションフラワー?」
零時
「それはちょっと変かなーと思います」
だが確かに、元男とはいえ美少女三人との外出は断れない。男として。
これ行ったら俺やばいじゃん。マジリア充じゃん。勝ち組じゃん。傍から見ればだけど。
断る理由なんかないし、ここは素直に……
騒
「ちょっ、何勝手に決めてるんですか!?」
桃滋楼
「そうだぞ、誰が許すかそんなの! ふざけんな!」
頷く前に拒否されました。なにこれ酷い。
零時
「あ、あの……そんなに俺が一緒だと嫌っすか」
桃滋楼
「嫌に決まってんだろーがぶっ殺すぞ!」
超全力拒否。元男で不良もどきでも見た目美少女なだけあり、その言葉はかなり心にぐさぐさ刺さる。
俺を認めてくれるのは草田先輩だけなのか……ビッチだけど、今だけは先輩にすがりたい。
……いや、待て。まだ一人いるじゃないか。
零時
「せ、静香も……俺がいると嫌とか言う?」
静香
「いや、僕は……」
静香なら俺を拒否らないだろう。なにせ何年も一緒にいるんだ、今更……
静香
「……正直、嫌だな」
零時
「もう生きていけません、今まで有難うございました」
静香
「ま、待て早まるな! お前が嫌なわけではない!」
零時
「嘘付けハッキリ嫌って言ったじゃんかよおおおおお」
静香
「そうではなく、その……女物の服を買いに行くのに、お前がいるのは……」
はずかしい、と消えてしまいそうなか細い声で付け足される。
…………そりゃそうだ! 納得!
そんな恥ずかしい姿、知り合いに見られたら恥ずかしいに決まってる。親にエロ本が見つかるレベルだ。
羅斗
「だからこそでしょ。見られてる意識があればいい服見繕えるよ」
静香
「そ、そういう考え方も正しいのかもしれないですけど……」
桃滋楼
「別に服なんて着れりゃなんでも」
羅斗
「ん?」
桃滋楼
「ナンデモナイデス」
しかし、これだけ嫌がられてたらさすがに行く気がなくなる。
やっぱり断ろう。そう思ったが、草田先輩はそんな俺の顔を見てにやりと笑った。
羅斗
「へぇー、じゃあ桃ちゃんも恥ずかしいから嫌? 見られるだけで? だっさぁー」
桃滋楼
「あぁ!?」
羅斗
「その程度でわめいてて、それこそ恥ずかしいでしょ。いいのかなぁー天下の伏嶋桃滋楼がそんなので」
羅斗
「もしこのことが知れたら、今までキミを怖いと言ってた人たちにも馬鹿にされちゃうかもねー」
桃滋楼
「な……あ……そ、そんなわけねーだろ! 誰が恥ずかしいなんて言った!」
羅斗
「でも嫌だって」
桃滋楼
「言ってねぇよんなこと! いいよ行けばいいんだろ!」
羅斗
「うんっ」
満面の笑みで返した後、俺のほうを振り向いてぺろりと舌を出しピースする先輩。
策士だ……つーか伏嶋単純すぎだろ。手の上で踊らされてるよ。
静香
「……はぁ、こうなったらもう腹を括るか」
零時
「なんかごめん」
静香
「いいさ。それに、先輩の言っていることも正しくはある」
静香
「ここで恥ずかしいと思うのは、まだ現実を受け入れられていない証拠なんだから。情けないことだ」
そんなことないのに。静香は真面目だな……
騒
「って、何決定しちゃってんですか! まだあたしが認めてないですーーー!」
あ、忘れてた。
そういえば騒は行かないんだよな? もう服は揃えたって言ってたし。
羅斗
「あれ、まだいたの?」
騒
「ずっといますけど!? せ、先輩が行くならあたしだって……」
羅斗
「えー、さわちゃん行く意味ないでしょ? 服もう買ったんでしょ?」
草田先輩はわざとらしくにやにや笑っている。
……もしかして、騒に言われた暴言の数々、根に持ってる?
騒
「ふ、服はもう買いましたけど、別にいくつ買ってもいいですし」
羅斗
「いいよ無理してついてこなくっても。せっかくの休日なんだから休みなってー」
騒
「む、むりしてな……」
羅斗
「私たちはゼロ君とハーレムごっこしてくるから」
騒
「うっ……うぇ、えぅぅぅ……」
羅斗
「まぁ、入れてくださいお願いしますと言えば、連れてってあげないこともないけどぉ」
騒
「なんか貴女が言うと卑猥ですね」
羅斗
「褒めても何も出ないよ?」
騒
「褒めてないですけど。それで褒め言葉とかクソビッチですねー」
羅斗
「あと、そういうので誤魔化されないよ?」
騒
「う……」
騒
「…………。…………」
騒
「……い、いれてください……おねがいします、です」
羅斗
「仕方ないなー。そこまで言うなら連れてってあげないこともないかなー」
騒
「ぐうぅぅ……誰にでも股開くビッチにこんなこと言わされるなんて屈辱です」
羅斗
「そういうこと言うから痛い目見せられるんだよ。学習しなさい」
騒
「う……はい……」
元々自覚しているのだろう。注意されればしぶしぶだが頷く。
羅斗
「じゃあ……土曜日の朝十時に駅前集合にしよっか」
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「はい」
羅斗
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