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第3章:すれ違う心
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ここからしばらくは、華菜と別れた後の
ふたりの男達の話。
華菜が後で知ることになる、真実である。
――男性の居住区、空山の部屋。
空山は柊をベッドに寝かせた後、
千春、千秋に連絡をし、
その後、柊と話していた。
「いやー、倒れているお前を
華菜ちゃんが介抱してるのを見たときは
もの凄くヒヤリとしたけども……」
空山は安堵のため息をつく。
「なんだ、おかしいか?」
柊はぶっきらぼうに、答えた。
「おかしいだろ。
助けても繰り返されるのか……
それだけじゃ、駄目なのか……
……なら、他に何をすればいい?
現実ってのはそこまで残酷なもんなのか、って
柄にもなく俺の方が絶望しそうになったぜ?」
「ああ……そんな風に見えたのか。
そういうことなら……
俺も、同じ不安を抱えている」
雨の日ではない。
しかし、力尽き倒れた柊を助けたのは時丘 華菜……
その事実は、ここでまた繰り返されてしまったのである。
「彼女が賢いのか、お前が何かしたのか、
どっちなのかね」
にやにやしながら、空山は柊を見る。
柊は目を閉じたまま答えた。
「何か、とはなんだ?」
「うまいこと怒らせるとか」
「そうだな~、例えば……
自分が倒れているのを良いことに、
スカートの中を覗くとかさ」
「お前じゃあるまいし」
柊は鼻で笑った。
「だよなぁ。そんなことしないよな、お前は。
じゃあやっぱ、あの子が賢いのか。
お前も、その周囲に心配かける癖、治せよな」
「…………」
柊は、しばらく黙っていたが
「真似をしてみた」
と呟いた。
「今、何もしてないって言ったとこじゃん!?」
空山は分かりやすいツッコミを入れる。
「もう少しふたりきりでいさせてくれと、言ってみた」
「ぶっ!
知らない間にえらくキャラ変わったなぁお前!」
空山は飲んでいたコーヒーを噴き出した。
「お前が言うと、俺が言うより
ずっと効果があるんだろうなぁ!
あー、俺も過労で倒れてみたいね!」
「……相手を怒らせたぞ?」
「この状況ではね。そりゃ彼女は、怒るだろうさ。
けど、ふっつーの、何にも知らない女の子が
お前みたいな奴にそんなこと言われたら、
簡単に落ちるんじゃないかねー。
このプレイボーイめ」
「いや、そういうつもりでは……」
「えっちー。柊のえっちー!
あわよくば次の段階に…とか狙ってただろ~」
何が悔しいのか、空山は柊を罵倒し始める。
「だいたい、お前は生まれたときから
得しかしてねーんだよ!」
「俺だって決して顔は悪くないはずなのに
お前と同じチームにされたばっかりに
女性陣には見向きもされず」
「相棒がお前なんかであるせいで
俺は常に引き立て役!
なんだよこれ。
こんなことが許されていいのかよ!?」
「お前の顔目当てだった子も
お前が訳の分からん奴だと思ったら
遠ざかっていくし!
お前の協調性の無さのせいで
崩壊したチームがいくつあると思ってんだ!?」
「配属が変わっても
お前の相棒が務まるのが俺だけとか
そういう訳の分からん理由で
結局お前からは解放されず
俺の苦労の日々は続く!!」
「その上、はるちゃんちあちゃんは
俺のこと、男として見ようともしない
常に仕事最優先の真面目っ娘!!
いやそういうのも可愛いけど!
俺としては寂しいわけで!」
「それもこれも全部、お前のせいだ柊!!」
「……はぁ、はぁ」
「気は済んだのか?」
「……済むか!!
だが今日はこのくらいにしておいてやるぜ」
「俺もお前のようだと、良かったんだが」
嫌みを全て聞き流した後、柊は呟いた。
「……ん?」
「なぁ茂、どうすれば女性に惚れることができる?
俺はその辺の感情に、疎すぎるんだ」
「何を今更。疎いとしたら、
自分の感情じゃなくて、やってることの方じゃね?」
「いや、違うんだ」
柊は何度も否定する。
おかしい、と感じた空山はからかうのをやめた。
「……どうしたよ?」
「死んだ華菜さんが……俺に惚れたらしいんだ。
何も出来ない、する気も無い俺に……。
だから、あの人が俺に惚れなければいいと思った。
現象を逆にすればいいと考えた。
それで咄嗟に…あの人と同じ事を言った。
もう、二度目になる」
「どゆこと? その辺詳しく」
口調は軽いが、空山の顔は真剣だ。
「華菜さんは、あの時丘さんとは違う。
時丘さんは、異様に大人しい。
どちらかといえば、中井さんの方が
俺の中の華菜さんのイメージに近い」
「つまり、死んじゃった彼女は
綾ちゃんのように快活で元気だったと。
まぁ、それ自体はあんまり珍しい現象じゃないよな。
別世界の同一人物は別人……よくある話だ。
だが全くの別人でも無いと思うぜ、
こっちの華菜ちゃんも、ああ見えてかなり大胆だ」
柊はまだ知らないが、
華菜は大規模失踪事件を未然に防いだのだ。
無知ゆえの勢いとはいえ、
度胸がなければ、できることではない。
「俺は、異性に惚れるということは良く分からない。
あの世界を去るとき、
“実は愛してました、
これからも世界を超えて愛しています”と
告げられたとき……驚いたが、それだけだった」
それを聞いた空山は、ピューゥ、と口笛を鳴らした。
「俺は、知らぬ間に時丘さんに惚れられてはいけないと、
いつも、いつも考えている。
別人でも、魂は繋がっているから、
やはり心は似ている部分もあるだろう。
それが、怖いんだ」
「ほほーう?」
「出会って間もない頃、言われた。
『そんなに緊張していたら、
治る身体も治りませんよ。
ほら、試しに……
私のこと、“華菜さん”って呼んでみなよ。
よそよそしい態度を変えるだけで
随分、気楽になれるから』……と」
「完全に遊ばれてるな。
……出会った時って、華菜ちゃんの方が
年上だったんだっけ? いいねえ、いいねえ」
無感情に淡々と語る柊だが、
聞いている方の空山の表情はくるくる変わる。
聞き手にとっては面白い話なのだろう。
「ある時、俺を見舞いに来てくれた彼女が
逆に突然倒れたことがあった。
……過労、だったらしい。
あの世界ではよくあることらしいが
ようは働きすぎていたんだ」
「まぁ、こっちの世界でも過労はあるわ」
呆れた声で空山が相槌を打つ。
「すぐに看護士を呼ぼうと思った。
だがその時、彼女は言ったんだ。
“人が来たら、
ふたりきりでいられなくなる”――と」
「その時点で惚れられてる事に
気づかないお前にびっくりだよ」
「だから、しばらくしてから看護士を呼んだ。
最初もさっきも、
俺はあの時の彼女の真似をしたが
成功したと思うか?
俺は時丘さんに惚れてはいない、だが……
相手は勘違いしてくれたと、思う。
そう、俺は“時丘さんに惚れられる”という
現象を否定してみたが……お前はどう思う?
俺は……」
柊の表情が、少し暗くなる。
「あー、うぜぇ。
やめろやめろ、やめちまえ」
柊の言葉を、空山は遮った。
「本気で言っているんだが」
「そんなに心配しなくても、
俺たち3人は来年には死ぬの。
彼女が死ぬところをもう一度見たくないなら
お前も混ざればいいじゃん」
「1年引き留めて、ぎりぎりのところで放す。
そしたら、彼女の未来がどうであろうと
俺たちは知ることが出来ないだろう?
変な心配しなくても良いんだよ。
しかも、現象としても
彼女より先にお前が死ぬんだから、
多分彼女はお前という存在から解放される。
だから自由に行こうぜ、自由に」
「そうか。その手があったか」
「それを真に受けるのかよ、お前は」
真顔で納得している柊を見て、
空山はうなだれた。
「だが、やはり」
「……ん?」
「それは嫌だな。
俺が死んだ後も、彼女には生きていて欲しい。
命尽きるまで、ずっと」
柊は小さくため息をつく。
「言うと思ったー」
空山もため息をついた。
「で、ひとつ確認するけどよ。
その汗は演技でかける汗じゃあないよな?
何があった?」
「……使いすぎた身体にガタが来ている。
それだけだ」
抑揚のない声で言い捨てる。
柊にとっては、
本当に、どうでもいいことなのかもしれない。
「それだけ、て。あっさり言うねぇ。
言っとくけど、24歳ってまだ若い方だからね?
四半世紀も生きてないからね?」
空山が肩をすくめる。
「まぁ俺も、誰かさんがいなくなったせいで
最初は相当こき使われたけど、
俺は休みどころは分かってる人種だからねー。
お前も、手の抜き方を学べよな」
「あと1年ぐらいなら、このままでも行ける」
「へーへー、そうですか」
海の底の夜は、こうして更けていった。
それでは視点を、華菜に戻すことにする……。
ふたりの男達の話。
華菜が後で知ることになる、真実である。
――男性の居住区、空山の部屋。
空山は柊をベッドに寝かせた後、
千春、千秋に連絡をし、
その後、柊と話していた。
「いやー、倒れているお前を
華菜ちゃんが介抱してるのを見たときは
もの凄くヒヤリとしたけども……」
空山は安堵のため息をつく。
「なんだ、おかしいか?」
柊はぶっきらぼうに、答えた。
「おかしいだろ。
助けても繰り返されるのか……
それだけじゃ、駄目なのか……
……なら、他に何をすればいい?
現実ってのはそこまで残酷なもんなのか、って
柄にもなく俺の方が絶望しそうになったぜ?」
「ああ……そんな風に見えたのか。
そういうことなら……
俺も、同じ不安を抱えている」
雨の日ではない。
しかし、力尽き倒れた柊を助けたのは時丘 華菜……
その事実は、ここでまた繰り返されてしまったのである。
「彼女が賢いのか、お前が何かしたのか、
どっちなのかね」
にやにやしながら、空山は柊を見る。
柊は目を閉じたまま答えた。
「何か、とはなんだ?」
「うまいこと怒らせるとか」
「そうだな~、例えば……
自分が倒れているのを良いことに、
スカートの中を覗くとかさ」
「お前じゃあるまいし」
柊は鼻で笑った。
「だよなぁ。そんなことしないよな、お前は。
じゃあやっぱ、あの子が賢いのか。
お前も、その周囲に心配かける癖、治せよな」
「…………」
柊は、しばらく黙っていたが
「真似をしてみた」
と呟いた。
「今、何もしてないって言ったとこじゃん!?」
空山は分かりやすいツッコミを入れる。
「もう少しふたりきりでいさせてくれと、言ってみた」
「ぶっ!
知らない間にえらくキャラ変わったなぁお前!」
空山は飲んでいたコーヒーを噴き出した。
「お前が言うと、俺が言うより
ずっと効果があるんだろうなぁ!
あー、俺も過労で倒れてみたいね!」
「……相手を怒らせたぞ?」
「この状況ではね。そりゃ彼女は、怒るだろうさ。
けど、ふっつーの、何にも知らない女の子が
お前みたいな奴にそんなこと言われたら、
簡単に落ちるんじゃないかねー。
このプレイボーイめ」
「いや、そういうつもりでは……」
「えっちー。柊のえっちー!
あわよくば次の段階に…とか狙ってただろ~」
何が悔しいのか、空山は柊を罵倒し始める。
「だいたい、お前は生まれたときから
得しかしてねーんだよ!」
「俺だって決して顔は悪くないはずなのに
お前と同じチームにされたばっかりに
女性陣には見向きもされず」
「相棒がお前なんかであるせいで
俺は常に引き立て役!
なんだよこれ。
こんなことが許されていいのかよ!?」
「お前の顔目当てだった子も
お前が訳の分からん奴だと思ったら
遠ざかっていくし!
お前の協調性の無さのせいで
崩壊したチームがいくつあると思ってんだ!?」
「配属が変わっても
お前の相棒が務まるのが俺だけとか
そういう訳の分からん理由で
結局お前からは解放されず
俺の苦労の日々は続く!!」
「その上、はるちゃんちあちゃんは
俺のこと、男として見ようともしない
常に仕事最優先の真面目っ娘!!
いやそういうのも可愛いけど!
俺としては寂しいわけで!」
「それもこれも全部、お前のせいだ柊!!」
「……はぁ、はぁ」
「気は済んだのか?」
「……済むか!!
だが今日はこのくらいにしておいてやるぜ」
「俺もお前のようだと、良かったんだが」
嫌みを全て聞き流した後、柊は呟いた。
「……ん?」
「なぁ茂、どうすれば女性に惚れることができる?
俺はその辺の感情に、疎すぎるんだ」
「何を今更。疎いとしたら、
自分の感情じゃなくて、やってることの方じゃね?」
「いや、違うんだ」
柊は何度も否定する。
おかしい、と感じた空山はからかうのをやめた。
「……どうしたよ?」
「死んだ華菜さんが……俺に惚れたらしいんだ。
何も出来ない、する気も無い俺に……。
だから、あの人が俺に惚れなければいいと思った。
現象を逆にすればいいと考えた。
それで咄嗟に…あの人と同じ事を言った。
もう、二度目になる」
「どゆこと? その辺詳しく」
口調は軽いが、空山の顔は真剣だ。
「華菜さんは、あの時丘さんとは違う。
時丘さんは、異様に大人しい。
どちらかといえば、中井さんの方が
俺の中の華菜さんのイメージに近い」
「つまり、死んじゃった彼女は
綾ちゃんのように快活で元気だったと。
まぁ、それ自体はあんまり珍しい現象じゃないよな。
別世界の同一人物は別人……よくある話だ。
だが全くの別人でも無いと思うぜ、
こっちの華菜ちゃんも、ああ見えてかなり大胆だ」
柊はまだ知らないが、
華菜は大規模失踪事件を未然に防いだのだ。
無知ゆえの勢いとはいえ、
度胸がなければ、できることではない。
「俺は、異性に惚れるということは良く分からない。
あの世界を去るとき、
“実は愛してました、
これからも世界を超えて愛しています”と
告げられたとき……驚いたが、それだけだった」
それを聞いた空山は、ピューゥ、と口笛を鳴らした。
「俺は、知らぬ間に時丘さんに惚れられてはいけないと、
いつも、いつも考えている。
別人でも、魂は繋がっているから、
やはり心は似ている部分もあるだろう。
それが、怖いんだ」
「ほほーう?」
「出会って間もない頃、言われた。
『そんなに緊張していたら、
治る身体も治りませんよ。
ほら、試しに……
私のこと、“華菜さん”って呼んでみなよ。
よそよそしい態度を変えるだけで
随分、気楽になれるから』……と」
「完全に遊ばれてるな。
……出会った時って、華菜ちゃんの方が
年上だったんだっけ? いいねえ、いいねえ」
無感情に淡々と語る柊だが、
聞いている方の空山の表情はくるくる変わる。
聞き手にとっては面白い話なのだろう。
「ある時、俺を見舞いに来てくれた彼女が
逆に突然倒れたことがあった。
……過労、だったらしい。
あの世界ではよくあることらしいが
ようは働きすぎていたんだ」
「まぁ、こっちの世界でも過労はあるわ」
呆れた声で空山が相槌を打つ。
「すぐに看護士を呼ぼうと思った。
だがその時、彼女は言ったんだ。
“人が来たら、
ふたりきりでいられなくなる”――と」
「その時点で惚れられてる事に
気づかないお前にびっくりだよ」
「だから、しばらくしてから看護士を呼んだ。
最初もさっきも、
俺はあの時の彼女の真似をしたが
成功したと思うか?
俺は時丘さんに惚れてはいない、だが……
相手は勘違いしてくれたと、思う。
そう、俺は“時丘さんに惚れられる”という
現象を否定してみたが……お前はどう思う?
俺は……」
柊の表情が、少し暗くなる。
「あー、うぜぇ。
やめろやめろ、やめちまえ」
柊の言葉を、空山は遮った。
「本気で言っているんだが」
「そんなに心配しなくても、
俺たち3人は来年には死ぬの。
彼女が死ぬところをもう一度見たくないなら
お前も混ざればいいじゃん」
「1年引き留めて、ぎりぎりのところで放す。
そしたら、彼女の未来がどうであろうと
俺たちは知ることが出来ないだろう?
変な心配しなくても良いんだよ。
しかも、現象としても
彼女より先にお前が死ぬんだから、
多分彼女はお前という存在から解放される。
だから自由に行こうぜ、自由に」
「そうか。その手があったか」
「それを真に受けるのかよ、お前は」
真顔で納得している柊を見て、
空山はうなだれた。
「だが、やはり」
「……ん?」
「それは嫌だな。
俺が死んだ後も、彼女には生きていて欲しい。
命尽きるまで、ずっと」
柊は小さくため息をつく。
「言うと思ったー」
空山もため息をついた。
「で、ひとつ確認するけどよ。
その汗は演技でかける汗じゃあないよな?
何があった?」
「……使いすぎた身体にガタが来ている。
それだけだ」
抑揚のない声で言い捨てる。
柊にとっては、
本当に、どうでもいいことなのかもしれない。
「それだけ、て。あっさり言うねぇ。
言っとくけど、24歳ってまだ若い方だからね?
四半世紀も生きてないからね?」
空山が肩をすくめる。
「まぁ俺も、誰かさんがいなくなったせいで
最初は相当こき使われたけど、
俺は休みどころは分かってる人種だからねー。
お前も、手の抜き方を学べよな」
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