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冒険者編
第59話 ジオの戦闘
しおりを挟む「こっちだな?」
「グル!」
しばらくゴジが指した方向に進むと、二体のオークが狩りをしているところに遭遇した。
「オークか。丁度いい。行ってこい、ジオ」
「え!オークはC級の魔物だよ」
「ジオなら大丈夫だって。D級でも、実力はもっとあるだろ。なんかあったら、俺が間に入るかし、大丈夫。ほら!行って行って」
「えぇ、わ、分かったけど……」
ジオは格上との戦闘に少し緊張してる模様。まぁ、侯爵の私兵五人を相手に逃げ切れてたことを考えれば、普通に行けるだろうけど。
「はぁぁああああ!」
「ブモ!ブモォォオオオオ!」
「ブモォォオオオオ!」
早速オークに突っ込んでいくジオ。オーク達も気づき、すぐに臨戦体制に入る。
まず、ジオに近い方のオークが手に持っていた巨大な棍棒をジオめがけて振り下ろす。
「はぁ!」
「ブモォ!」
それを読んでいたジオは、オークの間合いに入る前に急停止。棍棒が空振り地面にぶつかった直後、棍棒を踏み台にして飛び上がった。
空中で居合斬りのように剣を腰の鞘から抜き放ち、オークの腕を切り落とす。
「ナイス!ジオ!」
「グル!」
「ありがとっ!」
オークの頭上を越えて背後に着地したジオは、振り向きざまにオークの心臓を突き刺し、俺らの応援に答えた。
意外と余裕があるな、あいつ。
「次っ!」
そう言って、ジオは倒れたオークから剣を引き抜いた。振り向き、今更戦闘に参加するもう一体のオークに切っ先を向ける。
「ブモォォオオオオオ!」
ジオの挑発に乗ったオークが雄叫びをあげながら、一歩を踏み出し……盛大に転んだ。
地面を見れば、かすかに光を反射していることに気づく。ジオが『フロストフィールド』で摩擦を軽減した透明な氷を張ったのだ。
氷に足を取られ起き上がれなくなったオーク。その周りをプロスケーターのように滑りながら、ジオがオークを一瞬で切り裂いた。
「お疲れさん。やればできるじゃん!これならこの依頼もすぐに出来るでしょ」
「あぁ、ありがとう。確かに、思ったより余裕があったよ」
「グルル♪」
よし、こっちにオークがいたということは、この方向に集落があるということだ。ジオもこの調子だし、今日中の依頼達成は問題ないだろう。
「うっし、いくぞ」
「うん」
「グル」
そう言って、俺たちはオークの集落を目指した。
「これは……想定外だね」
「あぁ。数が報告の2倍以上、上位種もいる」
「グル?」
先の戦闘の後、俺たちはオークの集落にたどり着いていた。
しかし、たどり着いたが良いものの、事前に与えられた情報とは食い違う現実が目の前に広がっていのだ。
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