16 / 27
16話 万事恙無く、依頼は完遂
しおりを挟む
立つ鳥跡を濁さずということで、カトリーナさんのおかげもあって使用人室はすぐ綺麗に片付き、私物は全てしまい終えた。
後は絵だけだが、額装はここの人の判断に任せてある。そのうち、綺麗に飾られることになるはずだ。
男爵様と直接会うことはなく、執事さんに絵の管理と退去を申し入れて立ち去る。
一応、護衛は帰りもなので、もう1回くらい来るかもしれないけど。
2週間お世話になった館に一礼すると、なんだか寂しくなってくる。やはり愛着が湧いてしまった。
ルエーリヴからそれほど離れていないので、お土産を買うほどではないが、流れイモと新鮮な川魚を買い込んでおく。
流れイモの方は少し主流の物と食感が違う。川魚は単純に肉以外を食べる機会が稀だからだ。ハルカ様がなぜか大量に持ち込んでくるし…
買い物に満足したところで都市を出て、ライトクラフトを使って工事現場へと向かう。
「おぉ…」
空から見ると川の変化は一目瞭然。
川は広げられて段になった上に、石垣で綺麗に護岸もされている。不自然な更地が道のように続いているが、そこへ川を迂回させていたのだろうというのは想像できた。
それが数十…いや、百キロ以上続いている!?
蛇行させて延伸するとは聞いていたが、この整備された川がうねりながら湖まで続いていた!
つくづく、寝込んでいたのが申し訳ない。
これでは活躍を褒められたことが素直に喜べないではないか…
子爵領の際である湖への河口付近まで来ると、ちょっとした町1つ分の群衆が集まっていた。
短期間でこれだけの工事となると、そりゃあ協力者もいっぱいいるよね…
私に気付いたハルカ様が手を振って誘導してくれる。
「大変、申し訳ございません。何のお力にもなれず…」
「なに言ってるのー。アクアが子爵さんを守ってくれたからこその協力者だよー」
「なんだかんだで慕われてるからね。」
アズサ様とハルカ様が小声で教えてくれる。
当の子爵は領民に囲まれて大笑いしていた。
「おう、あんたが領主様を守ってくれたメイドか。」
「話は聞いてるよぉ。大きな亜竜を1人でたおしたんだってねぇ。」
「しかも領主様を守りながらだろ?並の兵や冒険者じゃ務まらんぞー。」
いやいやいや!なんだか微妙に大げさになってるんですが!?
「いえ、そんないったぁっ!?」
「ほらほら。まだ怪我が治ってないんだから無理しない。」
「私たちもそろそろ帰らないとねー」
脇腹を思いっきりハルカ様にひねられて悲鳴を上げるが、アズサ様と2人で私の両腕を抱きかかえて連れ出してくれた。
「どうせ大げさに伝わるんだから訂正しない。」
「すごい人の力になれた方がみんな嬉しいしねー」
「は、はい…」
本当にすごいお二人にそんなこと言われては否定もできない。
泥だらけのメイド服がその苦労を物語っているように思えた。
「アクアさん!もう大丈夫ですか!?」
「ぉぅっ!…ゆ、ゆっくり休めたおかげですよ。使用人室は本当に助かりました。」
いくらクレアさんでも、みぞおちに頭から飛び込まれると変な声が出てしまう。
こちらも泥だらけだが、それ以上に目の隈が酷い。何のための長期休暇だったのか……
「いやあ、ちょっと無理させちゃって…」
「クレアちゃん、寝ようとしないから…」
「アクアさんが死守してくれたこの工事、なんとしても完遂させねばと思いまして…」
「このあと、ちゃんと寝てくださいね!?」
「このまま帰る予定なので…」
ああ、もうルエーリヴの方が近いのか…
クレアさんにとって、いい経験になったかもしれないが、これでは身体を壊してしまう。
「諸々の後処理は私が請け負いましたからご安心を。これだけの大事業、支払いは陛下にツケてあります。」
「文句など言わせませんわ。」
と、リリ様とソニア様が胸を張る。
元領主様と貴族のご令嬢はやることが大きい。
「でも、これだけの距離、よく1週間で終わりましたね。」
「子爵が領民に号令を掛けてくださいましたからね。」
「必要な素材が川の周りで採れるから助かったよー」
「素材の準備だけしてもらって、あとはひたすら私たちで掘って固めて積んで固めての繰り返し。」
「大変なのはメイプルとジゼルだったと思うよー?」
アズサ様の指差す先に丸まった毛布の塊。
いやいやいや、川辺であれは不穏すぎるよ…
「料理、洗濯、治療、仲裁とてんてこ舞いだったし。」
「2人とも、ごめん…そんなになるまで来られなくて…」
「ま、まだいきてるから…」
「やすんでただけですよ…」
呻くようなアイドルらしからぬ低音ボイスのメイプルと、かすれ声のジゼル。
流石に今回はライブどころじゃなさそうだ。
「もう工事は完了ですか?」
「うん。だからここでみんなともお別れ。」
「依頼が溜まってるからねー」
「じゃあ、最後に一仕事するので主要メンバー全員並んでください!」
「引っ張って来るね。」
スケッチブックと鉛筆を出し、最後に描いておきたかったものの準備をする。
10人かそこらが並ぶだけと思ったがとんでもない。
あちこちの首長、様々なリーダー、そして、一家とクレアさんと子爵が集まる。
ここにはいないが協力して下さった方々の事を思い浮かべると、本当に大変な件に巻き込まれたのだなと実感が湧いてきた。
皆様の達成感に溢れる表情を下描きとして収める。
これを完成させるのは少し骨が折れそうだ。中途半端じゃ私が納得しない。
「はい、ありがとうございましたー!」
鉛筆を持った手を掲げ、完了を伝えると全員の目が私を向く。どういうことか?
「ねえ、肝心なのが一人あぶれてるよね?」
「そうだねー」
「いやいや、私は別に何も…あれー!?」
急に伸びてきた影の縄に縛られハルカ様に確保される!
この影はユキさんだな!
よりにもよってど真ん中に立たされ、その両脇にクレアさんと子爵が椅子に座る形となった。
隠れていた写真屋が現れて、あっという間に3枚撮り終えてしまった。
「いったい何者ですかあの方たちは…」
「ミドガルズ新聞の記者を見つけたから捕まえておいた。」
「ああ、あの…」
意見を異にするなら決闘で!というエルフの森東部の流行を生んだ張本人たちだ。
まあ、その発端も旦那様とハルカ様だったりするわけだが…
「皆様、ご苦労さまでした!これにて工事は完了!それぞれの領地へしっかり護送いたしますので順番をお待ち下さい!」
クレアさんがそう宣言すると、集まってきた人たちが元の集団へと戻っていく。子爵なんてずっと揉みくちゃだ。
それでも、ここもすぐに人気がなくなるはず。
「お嬢様、後のことはお任せを。」
「最終的な支出の勘定は私たちがしておきますわ。」
「ありがとうございます。」
衛兵長とリリ様にクレアさんが礼を述べる。
「じゃあ、クレアちゃんは私たちと帰ろう。」
「私は一休みして北方エルフの所に行くからー」
「アズサ様、本当にありがとうございました。」
両手を掴んで感謝を述べるクレアさんに、アズサ様が照れた笑みを浮かべる。
「私は手伝っただけ。知識も技術も職人さんのものだし、計画も動かしたのもクレアちゃんだからね。良い仕事に関わらせてくれてありがとー」
「一家の皆様の助力あってこそです。本当にありがとうございました!」
目の隈が気になるが、良い笑顔のクレアさんに、皆様も満足そうな顔をする。
「まだですよ。家に帰るまでが冒険だっていつも言われてるじゃないですか。」
『そうだった。』
私の指摘に皆の声が揃い、全員が笑い出す。
まだ依頼は終わってないが、大仕事は1つ終えたのだ。
行きは徒歩だった旅だが、帰りは浮遊車で湖を突っ切って帰ることになる。
この時、浮遊車を運転するのは誰なのか。
1人として気付いていなかったのが不幸だったと、後に言われるのであった…
後は絵だけだが、額装はここの人の判断に任せてある。そのうち、綺麗に飾られることになるはずだ。
男爵様と直接会うことはなく、執事さんに絵の管理と退去を申し入れて立ち去る。
一応、護衛は帰りもなので、もう1回くらい来るかもしれないけど。
2週間お世話になった館に一礼すると、なんだか寂しくなってくる。やはり愛着が湧いてしまった。
ルエーリヴからそれほど離れていないので、お土産を買うほどではないが、流れイモと新鮮な川魚を買い込んでおく。
流れイモの方は少し主流の物と食感が違う。川魚は単純に肉以外を食べる機会が稀だからだ。ハルカ様がなぜか大量に持ち込んでくるし…
買い物に満足したところで都市を出て、ライトクラフトを使って工事現場へと向かう。
「おぉ…」
空から見ると川の変化は一目瞭然。
川は広げられて段になった上に、石垣で綺麗に護岸もされている。不自然な更地が道のように続いているが、そこへ川を迂回させていたのだろうというのは想像できた。
それが数十…いや、百キロ以上続いている!?
蛇行させて延伸するとは聞いていたが、この整備された川がうねりながら湖まで続いていた!
つくづく、寝込んでいたのが申し訳ない。
これでは活躍を褒められたことが素直に喜べないではないか…
子爵領の際である湖への河口付近まで来ると、ちょっとした町1つ分の群衆が集まっていた。
短期間でこれだけの工事となると、そりゃあ協力者もいっぱいいるよね…
私に気付いたハルカ様が手を振って誘導してくれる。
「大変、申し訳ございません。何のお力にもなれず…」
「なに言ってるのー。アクアが子爵さんを守ってくれたからこその協力者だよー」
「なんだかんだで慕われてるからね。」
アズサ様とハルカ様が小声で教えてくれる。
当の子爵は領民に囲まれて大笑いしていた。
「おう、あんたが領主様を守ってくれたメイドか。」
「話は聞いてるよぉ。大きな亜竜を1人でたおしたんだってねぇ。」
「しかも領主様を守りながらだろ?並の兵や冒険者じゃ務まらんぞー。」
いやいやいや!なんだか微妙に大げさになってるんですが!?
「いえ、そんないったぁっ!?」
「ほらほら。まだ怪我が治ってないんだから無理しない。」
「私たちもそろそろ帰らないとねー」
脇腹を思いっきりハルカ様にひねられて悲鳴を上げるが、アズサ様と2人で私の両腕を抱きかかえて連れ出してくれた。
「どうせ大げさに伝わるんだから訂正しない。」
「すごい人の力になれた方がみんな嬉しいしねー」
「は、はい…」
本当にすごいお二人にそんなこと言われては否定もできない。
泥だらけのメイド服がその苦労を物語っているように思えた。
「アクアさん!もう大丈夫ですか!?」
「ぉぅっ!…ゆ、ゆっくり休めたおかげですよ。使用人室は本当に助かりました。」
いくらクレアさんでも、みぞおちに頭から飛び込まれると変な声が出てしまう。
こちらも泥だらけだが、それ以上に目の隈が酷い。何のための長期休暇だったのか……
「いやあ、ちょっと無理させちゃって…」
「クレアちゃん、寝ようとしないから…」
「アクアさんが死守してくれたこの工事、なんとしても完遂させねばと思いまして…」
「このあと、ちゃんと寝てくださいね!?」
「このまま帰る予定なので…」
ああ、もうルエーリヴの方が近いのか…
クレアさんにとって、いい経験になったかもしれないが、これでは身体を壊してしまう。
「諸々の後処理は私が請け負いましたからご安心を。これだけの大事業、支払いは陛下にツケてあります。」
「文句など言わせませんわ。」
と、リリ様とソニア様が胸を張る。
元領主様と貴族のご令嬢はやることが大きい。
「でも、これだけの距離、よく1週間で終わりましたね。」
「子爵が領民に号令を掛けてくださいましたからね。」
「必要な素材が川の周りで採れるから助かったよー」
「素材の準備だけしてもらって、あとはひたすら私たちで掘って固めて積んで固めての繰り返し。」
「大変なのはメイプルとジゼルだったと思うよー?」
アズサ様の指差す先に丸まった毛布の塊。
いやいやいや、川辺であれは不穏すぎるよ…
「料理、洗濯、治療、仲裁とてんてこ舞いだったし。」
「2人とも、ごめん…そんなになるまで来られなくて…」
「ま、まだいきてるから…」
「やすんでただけですよ…」
呻くようなアイドルらしからぬ低音ボイスのメイプルと、かすれ声のジゼル。
流石に今回はライブどころじゃなさそうだ。
「もう工事は完了ですか?」
「うん。だからここでみんなともお別れ。」
「依頼が溜まってるからねー」
「じゃあ、最後に一仕事するので主要メンバー全員並んでください!」
「引っ張って来るね。」
スケッチブックと鉛筆を出し、最後に描いておきたかったものの準備をする。
10人かそこらが並ぶだけと思ったがとんでもない。
あちこちの首長、様々なリーダー、そして、一家とクレアさんと子爵が集まる。
ここにはいないが協力して下さった方々の事を思い浮かべると、本当に大変な件に巻き込まれたのだなと実感が湧いてきた。
皆様の達成感に溢れる表情を下描きとして収める。
これを完成させるのは少し骨が折れそうだ。中途半端じゃ私が納得しない。
「はい、ありがとうございましたー!」
鉛筆を持った手を掲げ、完了を伝えると全員の目が私を向く。どういうことか?
「ねえ、肝心なのが一人あぶれてるよね?」
「そうだねー」
「いやいや、私は別に何も…あれー!?」
急に伸びてきた影の縄に縛られハルカ様に確保される!
この影はユキさんだな!
よりにもよってど真ん中に立たされ、その両脇にクレアさんと子爵が椅子に座る形となった。
隠れていた写真屋が現れて、あっという間に3枚撮り終えてしまった。
「いったい何者ですかあの方たちは…」
「ミドガルズ新聞の記者を見つけたから捕まえておいた。」
「ああ、あの…」
意見を異にするなら決闘で!というエルフの森東部の流行を生んだ張本人たちだ。
まあ、その発端も旦那様とハルカ様だったりするわけだが…
「皆様、ご苦労さまでした!これにて工事は完了!それぞれの領地へしっかり護送いたしますので順番をお待ち下さい!」
クレアさんがそう宣言すると、集まってきた人たちが元の集団へと戻っていく。子爵なんてずっと揉みくちゃだ。
それでも、ここもすぐに人気がなくなるはず。
「お嬢様、後のことはお任せを。」
「最終的な支出の勘定は私たちがしておきますわ。」
「ありがとうございます。」
衛兵長とリリ様にクレアさんが礼を述べる。
「じゃあ、クレアちゃんは私たちと帰ろう。」
「私は一休みして北方エルフの所に行くからー」
「アズサ様、本当にありがとうございました。」
両手を掴んで感謝を述べるクレアさんに、アズサ様が照れた笑みを浮かべる。
「私は手伝っただけ。知識も技術も職人さんのものだし、計画も動かしたのもクレアちゃんだからね。良い仕事に関わらせてくれてありがとー」
「一家の皆様の助力あってこそです。本当にありがとうございました!」
目の隈が気になるが、良い笑顔のクレアさんに、皆様も満足そうな顔をする。
「まだですよ。家に帰るまでが冒険だっていつも言われてるじゃないですか。」
『そうだった。』
私の指摘に皆の声が揃い、全員が笑い出す。
まだ依頼は終わってないが、大仕事は1つ終えたのだ。
行きは徒歩だった旅だが、帰りは浮遊車で湖を突っ切って帰ることになる。
この時、浮遊車を運転するのは誰なのか。
1人として気付いていなかったのが不幸だったと、後に言われるのであった…
0
あなたにおすすめの小説
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
青い鳥と 日記 〜コウタとディック 幸せを詰め込んで〜
Yokoちー
ファンタジー
もふもふと優しい大人達に温かく見守られて育つコウタの幸せ日記です。コウタの成長を一緒に楽しみませんか?
(長編になります。閑話ですと登場人物が少なくて読みやすいかもしれません)
地球で生まれた小さな魂。あまりの輝きに見合った器(身体)が見つからない。そこで新米女神の星で生を受けることになる。
小さな身体に何でも吸収する大きな器。だが、運命の日を迎え、両親との幸せな日々はたった三年で終わりを告げる。
辺境伯に拾われたコウタ。神鳥ソラと温かな家族を巻き込んで今日もほのぼのマイペース。置かれた場所で精一杯に生きていく。
「小説家になろう」「カクヨム」でも投稿しています。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
異世界に移住することになったので、異世界のルールについて学ぶことになりました!
心太黒蜜きな粉味
ファンタジー
※完結しました。感想をいただけると、今後の励みになります。よろしくお願いします。
これは、今まで暮らしていた世界とはかなり異なる世界に移住することになった僕の話である。
ようやく再就職できた会社をクビになった僕は、不気味な影に取り憑かれ、異世界へと運ばれる。
気がつくと、空を飛んで、口から火を吐いていた!
これは?ドラゴン?
僕はドラゴンだったのか?!
自分がドラゴンの先祖返りであると知った僕は、超絶美少女の王様に「もうヒトではないからな!異世界に移住するしかない!」と告げられる。
しかも、この世界では衣食住が保障されていて、お金や結婚、戦争も無いというのだ。なんて良い世界なんだ!と思ったのに、大いなる呪いがあるって?
この世界のちょっと特殊なルールを学びながら、僕は呪いを解くため7つの国を巡ることになる。
※派手なバトルやグロい表現はありません。
※25話から1話2000文字程度で基本毎日更新しています。
※なろうでも公開しています。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
生まれ変わったら飛べない鳥でした。~ドラゴンのはずなのに~
イチイ アキラ
ファンタジー
生まれ変わったら飛べない鳥――ペンギンでした。
ドラゴンとして生まれ変わったらしいのにどうみてもペンギンな、ドラゴン名ジュヌヴィエーヴ。
兄姉たちが巣立っても、自分はまだ巣に残っていた。
(だって飛べないから)
そんなある日、気がつけば巣の外にいた。
…人間に攫われました(?)
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる